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村上辰午郎著『最新式実験催眠術講義』(金刺芳流堂, 明45.5)

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村上辰午郎は東京帝大の出身であり、倫理学、教育学(農業道徳、農業教育)を専門とし、東京帝大農科学校、東京高等蚕糸学校、東京農科大学などで講師を勤める学者であった。
いわゆる医学・心理学また物理学とは異なるキャリア(農学・教育学)であったことから、いわゆる「千里眼・念写事件」以後アカデミズムや一般社会のなかで催眠が忌避されていくなかにあって、全国の農業系学校という公的な機関で催眠の実験と講話を続けることができた希有の人物であった。この書はそうした実験・講話をまとめたものである。
しかし「催眠術」の悪名はますます高まり、村上も「注意術」とそれを呼び変えるようになる。
さらに、この村上もまた、「警察犯処罰令」による取り締まりのため、多くの催眠家が霊術家に鞍替えする中、晩年は自らも東京心霊研究会を主宰することになる。

国会図書館近代ライブラリーでオンライン閲覧可能(無料)。ここから直接ジャンプできます。




目次
第一章 催眠術研究の目的
第二章 催眠術の歴史
第三章 暗示
第四章 感通
第五章 プランセツト
第六章 孤狗狸とテーブル、タアルニング
第七章 注意
第八章 知覚
第九章 錯覚と幻覚
第十章 記憶と忘却
第十一章 想像と妄想
第十二章 感情
第十三章 慾望
第十四章 能と不能
第十五章 千里眼
第十六章 予言
第十七章 人格変換
第十八章 精神と病気
第十九章 催眠術実地の練習
第二十章 最後の心得
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