佐々木　「どこかボウっとするような」

「ピンポーン」
キョン　「はいはい、って佐々木！？どうした？」
佐々木　「やあキョン、くくっどうしたとは変だね。この時間はいつも塾に行くと決まってるじゃないか」
キョン　　「は？おい佐々木何いってんだ、今日は休みだぞ」
佐々木　「え？」
キョン　「今日は講師の関係で塾は休みになるって言ってたろ」
佐々木　「・・・そ、そうだったね。くくっ僕としたことが馬鹿なことをしてしまったよ」
キョン　「おいおい、珍しいこともある？・・・ちょっと」
佐々木　「ん？」
「ピタッ」
佐々木　「ふぇ？な、何をしているんだいキョン（か、顔が近い/////）」
キョン　「ふぅ、やっぱりな、佐々木、家に入れ」
佐々木　「いや、どうしてそうなるのかわからないんだが」
キョン　「やれやれ、自分のことには無関心なのか？」
佐々木　「あのだから何を」
キョン　「お前、今熱が出てんだよ、だから中に入れ」
佐々木　「くくっ、そうか今日の違和感はそれか、ありがとうでも今日はこのまま帰るよ」
キョン　「だめだ、早く入れ」
佐々木　「いや、君に迷惑をかける必要はないよ。風邪なら自分で対処できるしね」
キョン　「だからだ、お前はもう少し人を頼れ、それに風邪の親友をこのまま帰すわけにもいかないしな」
佐々木　「キョン/////」
キョン　「だから、さっさと入れ」
佐々木　「くくっ君にそこまで言われると断れないね、すまないが迷惑をかけるよ」
キョン　「気にすんな」




キョンの部屋
「ＰＰＰＰＰＰＰＰＰＰＰ」
キョン　「何度だ？」
佐々木　「３８．５℃」
キョン　「やれやれ、見事に風邪だな、今薬とおかゆ作って持ってくる」
佐々木　「よろしくお願いするよ」ニコッ
キョン　「お、おう、おとなしくしとけよ」
「バタン」
佐々木　「・・・ふぅ～僕が風邪とはね（キョンに看病されるなんて）」
佐々木　「まるで夢見たい・・・くくっ僕らしくないな」
佐々木　「ん？何かいい匂いが・・・（ベッドからキョンのにおい////）」
佐々木　「なんだか、安心するな・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・「ガチャ」
キョン　「佐々木、もって来たぞ。すまん、妹が邪魔しておそくなった？」
佐々木　「スースー・・・・」
キョン　「って寝てるのか（こう見ると寝顔かわいいな）」
キョン　「な、何考えてんだ俺////お、おい佐々木おきろ」
佐々木　「ん、うん・・・キョン？」
キョン　「なんで疑問系なんだ」
佐々木　「ごめんね、寝ぼけてた」
キョン　「ん？それよりも、ほれ食え（話し方が変な気が）」
佐々木　「うん、ありがと　ニコッ」
キョン　「あ、ああ」
佐々木　「おいしそう、キョンが作ったの？」
キョン　「まあな、昔妹にも作ってやったしな」
佐々木　「へ～、うらやましいな・・・」
キョン　「ん？なにか言ったか？」
佐々木　「いや、なんでもないよ・・・あのお願いがあるんだけど」
キョン　「ん、何だ？できることならするぞ」
佐々木　「私に食べさせてくれない？」
キョン　「え？」
佐々木　「だからキョンが私に食べさせるってこと」
キョン　「いや、意味はわかるんだが」
佐々木　「いいから食べさせて！、それとも私のお願いは聞けない？」ウルウル
キョン　「う、・・・わかった、ほら貸せ（な、何なんだ今日の佐々木は）」
佐々木　「うん！はい、あ～ん」
キョン　「・・・・・・・・(すっげー恥ずかしい)」
佐々木　「キョンはやく～」
キョン　「あ～わかった！、あーん（恥ずかしさがありえねー）」
佐々木　「パクッ、もぐもぐ」
佐々木　「おいしい！もっとちょ～だい」ニコッ
キョン　「な、（こ、この笑顔ははんそｋ・・・いやいやこいつは佐々木だぞ、親友だぞ）」
佐々木　「？キョンはやく～」
キョン　「くっ、（仕方ない）あ～ん」
佐々木　「あ～ん、パクッ、もぐもぐ」
１５分後
佐々木　「おいしかったよ、ありがとねキョン」
キョン　「ああ、（すっげー疲れた）」
佐々木　「お返しっ」
キョン　「へ？」
「ちゅっ」

キョン　「ん//////////////////////」
佐々木　「へへ/////うれしかったよキョン」
キョン　「は？え！」
佐々木　「えへへ・・・バタッ・・・スースー」
キョン　「・・・・・・なんだったんだ、今の」
キョン　「今のは、冗談・・・だよな」さすり
キョン　「・・・皿、洗いにいくか」バタン
キョン　「・・・・・俺の親友があんなに可愛いわけがない！」ドタドタドタ

３０分後
キョン　（どうしたことだ！やることがない、いや、やることはいろいろあるのだが、佐々木に気が散って何も手が　　
　　　　　つかない）
キョン　（俺はどうしてしまったんだ？まさか佐々木を意識////するなんて、確かによく見れば整った顔だち、
　　　　　しなやかでスラッとした身体、可愛げのある目に柔らかそうな頬、そしてさっきから目が離せないふくよか
　　　　　な唇・・・・・本当にいかんなこの症状は）
キョン　「い、いまなら寝てるよな・・・」
キョン　「さっきはこいつからしてきたし、別に俺からしても・・・」
キョン　（ドキン、ドキン、ドキン・・・・あと少し・・・）パチッ
キョン　「へ？」
佐々木　「キョン・・・君は何をしてるんだ？」
キョン　「いや、あの、その、ね、熱を測ろうと」
佐々木　「キョン、君は寝ている親友に唇で熱を測るつもりだったのかい」
キョン　「いや、あの・・・・・・・・すいませんでした！」


キョン　「その、つい出来心でその、このまま押し倒そうとかそんなことは一切」
佐々木　「キョン、僕はそんなことを聞きたいんじゃないんだ」
キョン　「え？じゃ、じゃあ何を」
佐々木　「そ、それは君の気・・ゴニョゴニョ」
キョン　「え？聞こえなかったもう一度言ってくれ」
佐々木　「・・・だから、君の僕への気持ちだよ！！！」
キョン＆佐々木　「/////////////////」
キョン　「えっと、その、それって」
佐々木　「だから、僕のこと好きなのかい！/////////////」
キョン　「お、俺は///・・・お前のことが・・・」
佐々木　「う、うん」
キョン　「好き・・・かもしれない」
佐々木　「なっ君は女の僕にここまで言わせておいて男の君はこんなあいまいな言葉で返すのかい？さすがの僕
　　　　　も怒るよ」
キョン　「あぁ、そうだと思う」
佐々木　「え？」
キョン　「俺だって信じられないんだ、俺はお前を親友としてずっと見てきたし、意識し始めたのはさっきなんだ」
佐々木　「それって」
キョン　「でも・・・こう思うのは前から感じてたんだろうな、情けないな自分のことなのに」
佐々木　「・・・・・」
キョン　「でも、こんな俺でいいのなら言わせてくれ・・・・・佐々木、俺と付き合ってくれ」
佐々木　「・・・・・・僕も素直に言うよ」
佐々木　「よろこんで、そして・・・・大好きだよキョン」




後日談
佐々木　「ねえ、キョン」
キョン　「ん？なんだ」
佐々木　「あの日、僕を意識し始めたって言っていただろう？なぜだい」
キョン　「/////あ、あれはな・・・言わなくちゃだめか？」
佐々木　「くくっ本人を目の前にしてその行為が通ると思うかい」
キョン　「う、・・・・・わかった、あのな、お、お前がしたキスで///////////」
佐々木　「え？き、キス！？ぼ、僕はそんなことした記憶がないんだけど」
キョン　「は？何言ってんだ、おかゆを食べさせたお礼ってしてきたじゃねーか」
佐々木　「おかゆのお礼・・・・・・・・・まさかあれって夢じゃなくて」
キョン　「夢？」
佐々木　「いや、なんでもない、さ、はやく行こう」
キョン　「お、おい夢ってなんだよ」
佐々木　「さきに行くよキョン！（あれが夢だと思ってしたなんて言える訳ないじゃないか////）」