71-64『監禁のススメ』

注)修正版をまとめています。
※バカップル、アホの子注意

相手を監禁。よくある話だ。だが。
「どうするかね?」
「俺に聞くな。」
お互いじゃれているうちに、手錠がお互いにはまってしまったというのは、流石に予想外過ぎた。

現在、私達はお互いに一本ずつ棒を首の後ろにつけ、両手首を手錠で縛られた形になり、向かい合わせで座っている。
所詮玩具の手錠なのだが痛くないように、ファーをつけておいた。
キョンもどうやら、同じ気遣いをしていたようで、私達は現在、ファーがついた手錠で手首を固定されている。

まぁよくある話だよな。浮気癖が直らない彼女をとっちめる話。散々にくすぐり倒し、仕置きをしてやろうとしたんだが……

端から見ると、へんてこなSMプレイ。または強盗に入られた後だ。いや、好意的に解釈されても後者はないかな?まぁキョンとならば前者と取られても、私は一向に構わないけど。

「大体、キミが悪いんだ。」
「お前だろ。『キミが身動き出来ないように縛り上げて、何も見えない、何も聞こえないようにして差し上げたい。
そうすれば、僕のことだけを考え想い続けるでしょ?』と抜かしたのを忘れて浮気しやがって。」
「浮気はキミだ。キミなんて『この髪も、耳も口も目も、誰にもやらない。誰にも渡さない。全部全部、俺のモノだ。』と言ったじゃないか。」
睨み合う二人。そこに橘と古泉から仲裁を頼まれた藤原が来たが……
「……すまん。邪魔をしたか。」
そっと部屋のドアを閉じようとする藤原。二人は藤原を向いた。
「邪魔をした?わかってるじゃないか。」
「あぁ、そうだよ。邪魔だよ、未来人。」

「「邪魔だとわかってるなら、わかってるなりの対応をして欲しいものだ。」」

二人でやれやれ、とジェスチャーをする。その時。傾いだ棒が手錠からするりと抜けた。
どうやら、抜けようと思えばいつでも抜けられたらしい。
……どうやら超能力者達に一杯食わされたようだ。

家の外では古泉と橘が、泣きながら出てくる藤原を出迎えた。

「行かなくて正解だったのです。」
「全くです。未来人にお願いして正解でしたね。」
「みくる姉さぁーん!こいつらが僕をいじめるよぉーっ!」

END

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最終更新:2013年06月02日 03:48
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