1-535「佐々木の呼び出し」

『大事な話があるんだ。いつもの駅前に今すぐ来てくれないか。』
夕食でいい感じに腹を満たし、風呂に入って部屋でひと休みしようと思った俺に、突然佐々木からこんな電話がかかってきた。
「明日じゃダメなのか?」
現在時刻9:32。こんな時間から出かけたら親も何か言ってくるだろう、俺は当たり前のごとくそう言った。
『…今日じゃなきゃ、今じゃなきゃだめなんだ。』
「その話ってのは、そんなに大事なのか?」
『ああ。僕の…人生が、かかってる。』
さっきから気づいていたが、心なしか佐々木の声が震えている。
いつも冷静な佐々木からはおよそ考えられなかった。
「そこまで言われたら、行かないと後ろめたくてたまらん。
人生がかかってるってのはどういうことか知らんが、まあ俺もお前の「親友」だ、行こうじゃないか。」
『ありがとう。』
短く言って佐々木は電話を切った。礼節を重んじているであろう佐々木らしからぬ行動だ。
いったいどうしたことか。そもそもこんな時間にいきなり誘ってくる時点でおかしいが、
なんだか切羽詰ったようだった佐々木の声を想うと不安になってきたので、俺は急いで支度をし、駅前へとチャリを全力で進めた。
駅前には、当たり前だがすでに佐々木がいた。適当な場所にチャリを止め、佐々木のもとへ向かう。
佐々木はいつからそこにいたのか、少し疲れた様子だったが、俺に気づくと挨拶をしてきた。
『やあ。すまないな、こんな時間に呼び出して。でも来てくれて嬉しいよ。』
「ああ、まあ、あそこまで言われちゃあな。話ってのがなんなのかも気になるし、暇してたところだ。気にするな。」
『くっくっ、君は本当に優しいな。で、まあ本題だが立ち話もなんだし少しこのあたりでも歩きながらでかまわないか?』
「ああ、別にかまわない。」



続き考えてない\(^o^)/
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最終更新:2007年11月15日 09:52
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