第61話~第70話ボス



【ホワイテリアとネーデュビャンガ】(第61話)

霧に包まれ、視界の閉ざされた世界に迷い込んだベリュルに襲い掛かる白装束2人衆。
どうやら霧の中でも視界を得る術を心得ているらしく、
霧に惑わされるベリュルを生贄と定め、霧中から一方的に攻撃を加えてくる。
姿も方向も分からないため碌に逃げる事すら許されず、集中して姿が見えたと思っても、
素の回避率が高く、サンドウォームのように位置を霍乱するため、非常に苦労する敵。
倒すと素早さの結晶を手に入れる事ができ、ベリュルの素早さ、命中率、回避率が上昇する。

最初の会話からすると、霧の中に入った者を無差別に襲う義兄弟のコンビなのだろう。
自身に有利な場所で待ち構えて襲い掛かる点は60話に登場した神の狩人と同じだが、
彼らはさらに、霧を利用して相手からの反撃も防ぐという、一歩上の戦術を見せる。
白装束に2人のコンビという点も、位置の誤認を引き起こすためのものなのだろう。
どうやら他の世界でも有名だったようで、ベリュルもしっかり名前を把握していた。
とはいえ、策に頼った戦術のためか、やはり2人がかりでもベリュルの力には及ばなかった。
ベリュル自身も、「まだコレは真の力ということではないな」との評価を下している。

主な台詞:
「兄者、生贄が来たみたいだがね」
「我ら白装束2人衆の力でささげてしまう」


【グリーンギャッタル】(第61話)

ダンナーザ達がグリーンワールドで倒した新たな敵。
それ以上の説明はなく、一切の情報が不明。
後に登場するグリーンレッギャスと名前が似ている、との指摘もあるが……?

主な台詞:
なし

【パラメキアキング皇帝】(第62話)

一見素晴らしくも、裏では血で血を争う腹黒い世界、パラメキア。
人を殺せば殺すほど偉くなれるという狂気の法がまかり通る世界で、
英雄のゾンビや数々の強敵を従え、パラメキア城の奥で待ち受ける。
恐らく、FF2に登場したパラメキア皇帝と思われる。
戦闘においてはメテオより強力な流星やブラッドソードでの攻撃、
全画面を覆いつくす引火性の毒義理等、多彩な技を繰り出してくる。
一人旅シナリオの敵の中でもかなり厳しい部類のボスといえるだろう。
倒すと魔力が10上昇する魔力の水晶を手に入れる事ができる。

「死ねば死ぬほど美しい」という独自の哲学から、殺し合いをさせていた。
エクスデスボーイの世界やジェッキラの世界並に滅茶苦茶な世界である。
エデンと見紛うほどの素晴らしい上面も、一見住みよい世界に見せかけて、
他の世界等から犠牲となる者を呼び込んでいるためかもしれない。
フリオニールクローンゾンビを従えていた事から、ある程度背後関係を推測できる。
クローン技術自体はこれまで研究所の伏線として何度か登場しているし、
また、エクスレイズがゾンビを創り出していた事もある。
第81話で明らかになる両者の繋がりは、実はこの時点で示唆されていたのだ。
とはいえ個人的な欲望にのみ忠実なその行動は、研究所の目的とはかけ離れている。
あるいは同じ歴代FFのラスボス繋がりで、闇の勢力の幹部だったのかもしれない。
結局は皇帝もベリュルに敵わなかったが、「それが真の力か」とうろたえる皇帝に、
ベリュルがクールに返す最後のやり取りは、柄にもなく非常に格好いい。

主な台詞:
「死ねば死ぬほど美しい」
「そっそれが真の力か」


【ゼブラコブラ】(第62話)

毒の世界にてダンナーザ達に撃破されたボス。
それ以上の解説は不可能である。

主な台詞:
なし

【勝利の女神】(第63話)

美女は舞い小鳥は歌う楽園のような世界だが、天国とは名ばかりの修羅場、エデン。
ゲリラのように突如襲い掛かってくる敵をなぎ倒しながら向かった、エデンの宮殿にて現れる。
長い一人旅の試練を乗り越えたベリュルを称え、天国で暮らす事を持ちかけ、
ベリュルも一瞬口車に乗りそうになるが、もちろん罠であった。
戦闘時には邪悪な本性を表し、光り輝きながらあらゆる最上級魔法を連発してくる。
かなりの強敵だが、直前のイベントで犠牲となった旅人から入手できる武器、
恨みの剣が強力な威力を発揮するので、それを装備して戦うと良いだろう。
だが、これまでのボスとは異なり、倒しても能力が成長する事はない。

「美女は舞い小鳥は歌う」天国というと、第29話のエンジェルスターの世界が思い出されるところ。
同じようなこの世界では、ベリュルは何度か騙されかけて襲撃を受けてしまうのだが、
あちらの世界でも先手を打って攻撃しなければ、今回のような事になっていたのかもしれない。
FFSでは、今後の話にも度々、美女は舞い小鳥は歌う楽園が出現する。
しかしそれらの世界は大抵罠か幻覚なのだ。人の意思の数だけ無数の世界が存在するFFSだが、
誰にとっても都合が良い天国など存在しないというのが、ベリュルの信念なのだろう。
だが、そんな天国を切り抜けるにつれて、逆に騙される頻度が上がっていくのが気になるのだが。

主な台詞:
「まっていましたベリュルアナタは数々の試練を乗り越えたのです、さあ天国で暮らしましょう」
「良くぞ見破ったでは最後に女神の力で死ね」


【うらみの剣】(第63話)

エデンの宿で毒殺された冒険者の持っていた、見るからに怪しげな名前の剣。
とはいえ武器としての性能は確からしく、「今まで倒した恨みのこもる」とあるように、
倒した敵の数だけ攻撃力が上昇するような特性があったのだと思われる。
この剣を使えば勝利の女神との戦闘を優位に進める事ができるのだが、
なんと戦闘直後に突如として喋り出し、こちらに襲い掛かってくる驚愕の展開が待っている。
戦闘能力については不明だが、一人旅のボス2連戦はかなりの苦戦を強いられるだろう。
そして実質的に、このうらみの剣が今回のベリュル一人旅の最後のボスである。

このうらみの剣を倒しても能力の上昇はなく、ただ世界が崩壊していくだけなのだが、
ベリュルが「何者も信じる強い心」こそが最強の力だと気付くと、成長して強くなる。
この世界の性質を考えると、なんともツッコミ所満載の展開ではあるのだが。
また、この凶暴な剣を手なずけていた、毒殺された冒険者の素性も気になるところである。
天国の罠の前に簡単に果ててしまったが、もしかしたら実力のある冒険者だったのかもしれない。

主な台詞:
「ハハハ俺は最強の剣だ死ね」

【時の魔人タイムウォーリア】(第64話)

ベリュルが一人旅をする一方で、時の世界に迷い込んだダンナーザ達が出会った魔人。
ダンナーザを永遠の時間の輪の中に巻き込み、同じ時の繰り返しで苦しめたが、
ついに本体を見つけ出したダンナーザ達と戦闘になる。
FFSの世界では魔法が色で分けられており、時空魔法等は黄魔法と表記されるが、
タイムウォーリアは戦闘でも、時の魔人だけあって黄魔法のエキスパートである。
「ストップグライビデーションヘイストは当たり前、メテオクイックお手の物」という、
何かのキャッチコピーのような軽快な言い回しが印象に残った人も多いだろう。
とはいえ、魔人とはいえ所詮は人らしく、どこかに弱点があったため最終的に倒された。
だが絶命した後もしばらく喋り続け、ダンナーザ達との会話で最後に人の心を取り戻し、
永遠の時間の輪からダンナーザ一行を脱出させて、もう一度死んだ。

ちなみに、戦闘で使ってくるグラビデーションは初出の魔法ではなく、
ミシディアの町で50万ギルで売られていた、HPを1/32にする強力な魔法。
滅び去ったミシディアの秘儀までもを使いこなすとは、さすが時の支配者である。
また、FFSの世界における時の魔人はこのタイムウォーリアだけではないようで、
宇宙の外側にある無宙や時宙にも、時の魔人の亜種らしき者達が確認されている。
どの魔人にも、何故か死に際にこちらの手助けをしてくれるという、謎の共通点がある。

主な台詞:
「私は永遠の時間の魔人、時間がすべての支配なのだ」
「おお時の支配から逃れてどこにいく逃げれないぞ」
「そういう力があったとはなんてことだそこまで信じてるとは」

【悪魔王アークン・ダイン】(第65話)

竜騎士のふるさとの世界で、竜を操り人々を襲わせていた、竜の城の王。
竜の時代を終わらせ、悪魔の時代を実現しようとする悪魔の信奉者であり、
竜騎士に取って代わる、悪魔を駆る悪魔騎士を多数従えていた。
また、ドラゴンを暴走させて国内の混乱とドラゴンへの恐怖を煽ったり、
悪魔騎士の兵力だけに頼るのではなく、自身の城にも罠を仕掛け、
復活したダンギャステルを再殺害する等、王でありながら中々の戦術家でもある。
さらに自身も悪魔騎士と化しており、悪魔に乗るどころか一体化すら成し遂げ、
その悪魔の力と、暗闇を与える光の攻撃でダンナーザ達を苦しめた。
彼が倒れた事で、悪魔に支配された世界は崩壊していった。

皇帝、偽グリンドランドエントルメノ王に続く、悪魔に支配された権力者。
エクスデスらとは違い、単なる突出した個人に憑依して悪事を働くのではなく、
権力の座から間接的に人々を不幸に陥れるという手法が確立されているところは、
さすが悪意のエキスパートたる悪魔といったところだろうか。
しかも、アークン・ダインの場合は、ドラゴンを操る事で竜と人間の友好を崩し、
民衆の感情的にも「竜騎士の時代を終わらせる」という狡猾な作戦を取っている。
悪魔騎士という概念もかなり斬新で面白いが、これも悪魔側からしてみれば、
人間と手を結ぶと見せかけて社会に浸透し、世界を支配する戦略だったのかもしれない。

主な台詞:
「竜はもう時代遅れだこれからはデーモンの時代だおたちは悪魔騎士になるのだ」
「待っていたぞ、お前たちの力をいただこう」

【ダークブッダ】(第66話)

ベラッキ教とザヌテル教がお互いの正当性を巡って争う、宗教戦争の世界。
さらに、豹変して戻ってきたベリュルが味方であるはずのダンナーザ達を襲う。
辛くも撃破するダンナーザ達だが、これはベリュルの幻影であり、
悪魔の力を得てベラッキ教を滅ぼしていた、ダークブッダの罠だったのだ。
ダークブッダとは、ザヌテル教の本拠地、聖地ジャクティアの奥で戦う事になる。
悪魔の力のためか、神の力を凌駕する魔物と化していたものの、ナントカ倒される。

ベリュルの裏切りという衝撃の展開と共に現れた、あまりに危険なネーミングの敵。
前回のアークン・ダインと同様、悪魔に魂を売った権力者でもある。
同じ力を持つ宗教同士の戦いであれば、神の力を使いこなすのは相手側も同様である。
ベラッキ教の力を超えるには、神以外の存在にも魂を売るしかなかったのかもしれない。
神の力を凌駕するとはいえ、具体的な戦闘描写すらなく倒されてしまうのだが、
ベリュルの幻影を作り出した他にも、世界に住む人々を洗脳していたとされるので、
腐っても宗教家らしく、精神干渉に秀でた敵であったのだと思われる。
しかし、いくらなんでもダンナーザに言い放ったこの台詞はいかがなものだろうか。
あのブッダですらこんな風になってしまうのだ。FFSの悪魔の恐ろしさがよく分かる。

主な台詞:
「嫌だ死ね」


【ダークシャドウ】(第66話)

ダークブッダを撃破した先で鎖につながれていた、ベリュルのような存在。
勿論本物のベリュルではなく、自分から正体を明かして襲い掛かってくる。
「ハハハ、良く見破ったお前たちはおびき寄せたのだ」という台詞から、
ベリュルの幻影をダークブッダに作り出させていた黒幕であると思われる。
出自不明のベリュルにそっくりな謎の存在という特徴は、
中々に妄想や考察のし甲斐のあるボスといえるかもしれない。
とはいえ、ダークシャドウが倒された事で人々の洗脳が解けた事や、
名前が似通っている事から、ダークブッダに力を貸していた悪魔と見るべきだろう。
事実、人間に姿を似せる能力を持つ悪魔は数多く存在しているとされるため、
多くの世界に顔や名前の知れ渡っているベリュルに変身する事は造作もないはずである。
攻撃方法は不明。やはり本家のベリュルを真似た攻撃をしてくるのだろうか。

主な台詞:
「ハハハ、良く見破ったお前たちはおびき寄せたのだ」

【ハーカンの亡霊】(第67話)

ベリュルと合流したファンニャーが唐突に思い出した、伝説の武器の眠る世界。
王者ハーカンの墓の中にあるという伝説の武器への期待に胸を躍らせ、
骸骨系のモンスター達を薙ぎ倒しながら進んだ奥で、ハーカンの亡霊が出現する。
亡霊という名前だが、どうやら骸骨系のモンスターとしての特性も持っているらしく、
ゴースト系統ではなく、白骨の体を備えたスケルトン系のモンスターである事が分かる。
アンデッドではあるが、防御力が高く炎にも強いという高スペックを誇り、
レベル2デスという思わず目を疑う理不尽な魔法をも繰り出してくる。
レベルが偶数だと即死という極悪さ故に、戦闘前のレベル調整は必須事項となるだろう。

倒しても伝説の武器は手に入らないが、伝説の武器の作り方を記した古文書が手に入る。
この古文書を職人に渡せば、伝説の武器を作ってもらえるという事になるのだ。
伝説の武器が「情報」という、リアリティと斬新さを兼ね備えた面白い結末である。
しかし完成したオリハルコンのこては、どこからどう見ても武器ではなく防具であった。

主な台詞:
なし

【魔物の群れ/ビッグギルガメッシュ】(第67話)

念願のオリハルコンのこてを手に入れたのも束の間、ベリュル達を魔物の群れが襲う。
殺してでも奪い取ろうとするその気迫と数の力に押され、一度は撤退するものの、
魔物達は執念深く追い続け、なんと合体してビッグギルガメッシュとなった。
デスドラゴンのかませ犬として殺され、死んだ後も創造主に召喚獣として呼び出され、
挙句の果てに巨大化までしてしまうとは、FFSでのギルガメッシュは散々である。
とはいえ、ギルガメッシュといえばFFシリーズの武具収集家のまさに代表格。
同じく武具であるオリハルコンのこてに執着する魔物達の潜在意識が、
合体によってギルガメッシュの姿を模倣したと解釈する事もできるだろう。
それよりも、正体が分からないのはむしろ合体前の魔物の群れの方である。
ベリュルとの戦いの末に、ギルガメッシュと同じく自爆という末路を辿るのだが、
同時に世界が消えていってしまった事からして、この世界は「伝説の武器」と、
それに執着する多数の魔物やハーカンの亡霊が成り立たせていた世界ではないだろうか。

主な台詞:
なし

【大魔人ゴゴ】(第68話)

伝説のジョブがあるという、ジョブを売る店まであるジョブワールド。
ダンギャステルの再びの死という悲しみを乗り越え向かったメビューサタワーで、
石化攻撃を繰り出すモンスター達を乗り越えて辿り着いた頂上に、ゴゴがいる。
FF5での初登場を髣髴とさせる「もーのまね」の台詞と共に戦闘に突入するが、
イベントバトルに近かったFF5と違い、こちらは実際に倒さなければならない。
こちらのゴゴはこちらの行動を真似するのに加えて通常の行動も行うため、
実質的に2倍近くの行動量でこちらを圧倒してくる。
だが、物真似をするのはこちらの行動の内容であり、性能までは反映されないため、
ベリュル達は、装備を剥ぎ取る事で基本能力を低下させるという戦術で撃破した。

倒すと、やはりFF5同様に、箱の中にあった新たなジョブをくれる。
物まねしだけではなく、技の手品師、力の力士、知力の科学者から選択もできる。
伝説のジョブをベリュル達が手に入れた事により、この世界も崩壊していく。
この世界に限らず、他の世界にも知れ渡る一つのキーアイテムがある世界は、
それが失われた事で役目を果たして崩壊していく場合が非常に多い。
そう考えるとFFSの世界は随分と脆弱なように見えるが、逆に見方を変えれば、
アイテムの方が、それだけで世界一つを成立できる価値がある物、とも考えられる。
しかし、どれも伝説のジョブと呼ぶには今ひとつ物足りないジョブのような気がする。
特に、手品師や力士はともかく、科学者の敵などFFSではごく一般的な部類である。
だが、他ではあり得ない珍しさで気を引くのは、やはり力士のジョブではないだろうか。

主な台詞:
「もーのまね」
「おめでとう、さあ箱の中から選べひとつだけまたは物まねし」

【シド(1)】(第69話)

人間がチョコボに乗るのではなく、チョコボに人間が乗られるチョコボの国。
その原因は、チョコボ好きの余り狂気に走ったシドが、
機械によって人間とチョコボの精神を入れ替えてしまった事にあった。
トラップでもある金の笑顔の看板を掲げた嘲笑の研究所にて戦う事になるが、
科学者らしく、自身が発明した月光ロボに乗り込み、ミサイル等で襲ってくる。
だがロボであるだけにサンダーには弱く、特に見せ場もなく撃退された。
倒した後は、自分が操られていた事を明かすFFSの定番展開となるのだが……

FFSを通じてのライバルキャラと言っても過言ではない、シドの初登場。
シド(1)と表記している事からも分かる通り、これから何度も戦う事になる。
だが、最初の敵対となるこのエピソードでは、それほど強敵という印象はない。
特に、月光ロボに対して弱点のサンダー対策をしていなかった点などは、
FFSにおける他の科学者系ボスと比べると技術的にも一歩劣っている感が強い。
「チョコボ好きのあまり狂気に走った」という理解不能な動機もポイント。
また、黒幕に操られていた敵はなんだかんだで自分の非を認める事も多いが、
シドの場合は、全責任を竜神に押し付けている点も小物っぽさが漂ってしまう。

主な台詞:
「来たか、邪魔はさせんお前もチョコボの仲間で死ね」
「うっわしは操られていたようじゃ、この先の神殿にいる竜神が全て悪い」


【大神竜】(第69話)

チョコボの世界の神殿にて、シドを操っていた元凶。
人間すらも自分のおもちゃであると断言し、混乱を生み出す事で楽しんでいた。
戦闘では、FF5に登場した神竜の上位種的な性能を持つと思われる。
特に、開幕で全員に9999ダメージを与えるビッグダイダルウェーブは、
神竜の行動パターンを踏襲していると言ってよいだろう。
ジャンプや指輪等で全滅は回避することができるため、頑張って倒そう。

シドに続いてこいつも、倒された後に「正気を失っていた」などと言い訳をする。
人間を弄ぶにしても、チョコボと入れ替えるというやり方の微妙さといい、
ベリュルが「神の癖に」と呆れるのも無理はないだろう。
こんな奴でもチョコボの世界の創造主だったが、情けないボス達2連戦との戦いを通じて、
ベリュルもまた、「誰が正義とかそういうのじゃなく、みんなで考えるのだぜ」と、
(今後活かされる場面が少ないとはいえ)珍しくまともな結論に至るのであった。

主な台詞:
「気まぐれで悪いか、人間もしょせんおもちゃ」
「わたしは正気を失ってたのだ、人間も悪い」


【シド(2)】(第70話)

前回の第69話にて、月光ロボを撃破され正気に戻ったはずのシド。
しかし恐るべき巨大なガス惑星、木星から折り返して戻ってきた飛空挺の世界で、
前回の反省などまるでなかったかのように星空ロボを駆り、復讐にやってくる。
星空ロボは波動砲、強化ミサイル、星空光線等の豊富な攻撃手段を備えており、
さらにそれぞれがメテオ並の威力を誇るという強力なボス。
倒すと木星の探索に必要な飛空挺を手に入れる事ができるので、ナントカ倒そう。

懲りずに復活してきたシドとの、2度目のバトルとなる。
実は操られていて悪くなかったボスはこれまでの話でも多数登場していたが、
このシドに限っては、その場逃れの出任せであった可能性の方が高いだろう。
前回の話よりも戦闘描写は長めだが、さすがに今回は反省すらなく消えていく。
過去のFFシリーズでの関わりや、倒すと飛空挺を使えるようになる事等から、
前回のエピソードでは謎だった飛空挺の開発者だった事が伺える。

主な台詞:
「前回の恨みは晴らしてやる」


【星の侵略者】(第70話)

シュゴーーという音ばかりで足の踏み場もない、巨大ガス惑星、木星。
当然、ガスで構成されているために文字通り「足の踏み場もない」のだが、
飛空挺を手に入れてガスの大気を探索すると、内部では世界が発展している事が分かる。
しじゃす、そこは地獄と呼ぶのもふさわしいグロテスクな生物が横行する世界だった。
このような世界を生み出していたのが、星の中心の大空洞に巣食う星の侵略者である。
自ら星の力を自称するだけあって、マグマや噴火や津波等の惑星規模の攻撃を繰り出し、
さらにあまりに深度が深いためか、メテオすら到達しない環境下での戦闘となる。
倒したと明言されてはいないが、その後ベリュル達が無事大空洞の奥で
星のクリスタルを発見できたところを見ると、ナントカして倒されたものと思われる。

惑星規模の戦いも当たり前のFFS。星に寄生し星の力を使う、星を滅ぼす侵略者というと、
まず連想されるのは、FF7に登場したジェノバやセフィロスであろう。
しかも今回はなんと木星型惑星を探索するという、これまでのRPGの常識を覆すイベントである。
木星を見たベリュルは「地球と同じぐらい綺麗な世界だ」とのコメントを述べているが、
実際の木星も、全く足の踏み場もない世界とpいうわけではなく、分厚いガスの下には
超高圧・超低温の金属水素による水平線(?)が存在すると考えられている。
雲越しに見える金属の輝く世界は、もしかしたら地球以上に美しく映るのかもしれない。
そんな木星の侵略者を討伐したベリュルだが、自分から星のクリスタルを奪った事で、
飛空挺や幻獣の街もろとも木星を消滅させてしまった。さすがに弁護のしようがない。

主な台詞:
「星の力は比べるまでも無く死ね」


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最終更新:2010年03月26日 00:28
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