セフィロトの樹

セフィロトツリー

PARADISE LOSTの用語。

神聖国家ソドムで信仰されている宗教概念。十種の次元からなる宇宙の(カタチ)、ヒトの(カタチ)、そのの精神遍歴。
ソドムはセフィロトの概念によって街の区画分けと身分制度が成されている。

王冠(ケテル)』『知恵(コクマ)』『理解(ビナー)』『慈悲(ケセド)』『神力(ゲブラー)』『(ティファレト)』『勝利(ネツアク)』『栄光(ホド)』『基盤(イェソド)』『王国(マルクト)』それら10個のセフィラと22個の(パス)を体系化したもの。

世界のシステム

実はこれは宗教的な意味に留まらず世界の裏に存在し、今この時も機能している(ロウ)、一つのシステムである。
セフィロトの樹はである太極に至るための高次域への道行き。

  • 王冠(ケテル)
最高位のセフィラ。この宇宙を形成した神の坐す場所。神の玉座

  • 王国(マルクト)
物質世界。人類の始祖が犯した原罪(オリジナル・シン)を継ぐ不完全な“ヒト”が生きるこの世界のこと。
王国に存在する物質は、総て大地から派生したモノ。反天使は世界を形成する大地の波と逆波形を持つ地獄の波動。

  • 地獄(アビス)
奈落(アビス)とも。『慈悲』と隠されたセフィラ『知識(ダアト)』を経た狭間には神の屑箱である、(シン)が満ちる地獄が存在する。
地獄は第一圏から第九圏『反逆地獄(コキュートス)』の全九層で構成され、反逆地獄はさらにカイーナ、アンティノラ、トロメア、ジュデッカの4つで構成されている。

ベリアルは地獄の底、ジュデッカより召喚された存在。死を司る地獄の魔王であり神をも殺すとされている。
そして最下層の永久氷塊すら突き破った先には、サタナイルの罪である曙の明星が存在する。

  • 原初の渦
原初の混沌。肉体という器、精神という内容物、それらをヒトが持つ遥か以前、螺旋を綾なす因果律の輪。この場所の内でヒトは罪を継ぐことになる。おそらく王冠のこと。
ネロス・サタナイルのみが高純度の罪を継いだことでこの時のことを覚えている。


高次元世界への干渉

セフィロトというシステムの周波数に、サタナイルが作り上げた高次接続装置(テスタメント)は同調できる。
何故か?それはすなわちこのヒトの世界である王国が波のカタチをしているためである(サタナイルが王国が波のカタチをしていると理解していたのは、原初の領域が渦だったからだと思われる)。

  • その理屈
ガイア理論では天体もまた生命。ならば何らかのエレルギーが存在するのは必然。
すなわちそれが地脈(レイ・ライン)。この星、この世界における最大規模のエネルギーであり、神秘の象徴。この地脈が絶えず流動する波のカタチをしていた。

そしてこの星をセフィロトの『王国』と仮定するなら、地脈は別のセフィラへ繋がる(パス)となる。
だから高次接続装置(テスタメント)の周波数をこれに同調させることで、地脈を道としてさらなる高次に干渉できる。

とはいえ本編の数千年前の時点では『王冠』への相転移は成功しておらず、地獄の最下層へ接続することも容易ではなかった様だ。


  • 高次元の力の制御法
なお、高次元の力を自在に制御するためには第五元素(グウィンテセンス)が必須。
(プラス)の第五元素に由来する天使と、宿主を得た(マイナス)の第五元素の塊である反天使は天国と地獄の門をそれぞれ開くことで高次元の力を引き出せる。

ネロス・サタナイルライルは地獄に接続する鍵となる高純度の罪を持つ、魔王の器と呼ばれる特殊な人間。彼らのような人間に第五元素を埋め込み、地獄の悪魔と融合させることで地獄という高次元に干渉して強大な能力を自在に行使できる。

神の座への道

サタナイルは神の原罪を継いだ原初の混沌である彼の渦を記憶している。
そのため彼はこのシステムを理解しており、高次接続装置によって偶発的に地獄との接続を成し、死病“無価値(ベリアル)”をこの世に喚んだ時に、この世においても原初の領域に達する術が残っているのだと理解した。
そして第五元素を宿し高次の存在を制御することで、王冠の頂きへと上り、神を引きずり落として己がその座に着くこと望む。

しかしサタナイルは高純度の罪を持つため、第五元素を宿して高次へ干渉してもアビスの重力に引かれるので地獄の門しか開けず王冠へは至れない。
なので代わりに完全なる生命(アダム・カドモン)を創造することで天国の門を開かせることを画策する。しかし軍の介入で心を持たない天使は失敗作であったため、プロジェクト・パラダイスロストによる神の介入を促すことにする。
しかしその方法は失敗してしまい預言をもとに行動することになる。


備考

神咒神威神楽VFBによればアビスの深層ジュデッカは王冠と同じ太極座、しかしサタナイルが目指すのは罪の一掃がなされた完全な世界であり、己のシンも濯ごうとしているため興味はないのだろう。
ベリアルが操るシン『無価値の炎』はジュデッカ、つまりは座から力を引き出しているため強大な力を持つらしい。

地獄を構成する高次元の元ネタはダンテの『神曲』に登場する地獄だろう。神曲では地獄界は漏斗状の大穴であり九つの圏で構成されている。第一圏「辺獄」、第二圏「色欲」、第三圏「暴食」、第四圏「強欲」、第五圏「憤怒」、第六圏「異端」、第七圏「暴力」、第八圏「悪意」、第九圏「裏切り」。


  • 結局、座以外の高次元は何個あるの?パラダイスロストの時点で -- 名無しさん (2019-07-16 21:57:32)
  • 起点となる王国(現世の宇宙)の他に、天国の高次元が9つ、地獄の高次元が9つ(最深層の反逆地獄は更に4層に分かれている)。天国の頂点の王冠=地獄の底のジュデッカ=座。こんな感じだと思う -- 名無しさん (2019-07-17 13:06:41)
  • ↑単一宇宙の時点でそれって、dies iraeの場合もっとあるだな -- 名無しさん (2019-07-17 17:58:59)
  • 座-特異点-現実世界をより区分けしてるだけだと思われ。神格ごちゃ混ぜで特異点が混沌としてそうだし -- 名無しさん (2021-02-13 15:22:55)
  • セフィロトの木はひっくり返すとクリフォトの木でもあるって事なんだろうね -- 名無しさん (2021-02-13 15:30:23)
  • こっちの世界での魔術の概念としてもそもそもクリフォト=セフィロトのバランスが崩れた状態だし、要するに同じもんなんだよな。極端に一部のセフィラが活性化したりパワーダウンするとクリフォト的になっていく -- 名無しさん (2021-02-13 19:42:59)
  • ジュデッカもまた座だとしたら、神に値する存在が居る?そして無価値の炎が地獄の座の力だとすると、そこに居るのはスィリオスやも… -- 名無しさん (2021-02-15 02:46:24)
  • ケテルであっちの界隈のワードを連想して草生やしてしまった。 -- 名無しさん (2021-07-30 12:46:47)
  • 第一天末期のマグサリオンはAin味があったな 認識も観測も出来ないが確かに存在はしている宇宙の消滅現象 -- 名無しさん (2021-07-30 18:15:43)
  • >アビスの深層ジュデッカは王冠と同じ太極座 罪を濯がない方向で第三神座になろうとするなら、こっちを突き進む?ルートもあるのだろうか -- 名無しさん (2022-04-25 14:12:41)
  • キリスト教徒が聖書は歴史書としての価値があると言い中世から近年の人はそれを信じさせられた。でも今は聖書がシュメール神話、エジプト神話、ゾロアスター教、その他様々なもんをパクった二次創作だとみんな知ってる。聖書の教えを正当なものとするために異教の資料を処分しまくっていたことも。効果的だが天使と悪魔に聖人にって失笑もんだよな。 -- 名無しさん (2022-12-24 00:52:54)
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月13日 23:27
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。