ヴァルキュリア



ヴァリュキュリアは、人造コントロール・メタルを持ち出しクロノスを離脱した元・監察官である。
ヴァリュキュリアは、母が義理の父であるロバートと再婚したことでリスカー家の一族となった。義理の兄であるオズワルド(後のリスカー監察官:ガイバーⅡ)とは、兄と妹として良く接していた描写があり、そのあたりで差別を受けていた感じではなかった。しかし、あるとき心を許していたオズワルドによる言葉に傷つき、以後本家を越えるべく努力を重ね、ついにはクロノスのエリートたる監察官の地位を、オズワルド要した期間よりも早く手に入れることになる。さらに功績を重ねることで、オズワルドを完全に越えることをもくろんでいたが、ガイバーⅠとの戦いでオズワルドが死去することでその願いは叶わなくなった。
そこで、オズワルドを倒したガイバーⅠを倒すことで、オズワルドを越えたという目的へと変化し、結果的に人造メタルによるユニット装着に至る。

本来は、監察官の価値なり成果を決めるのはクロノスであるのだが、それに逆らってまで人造ユニットを強奪するのは目的を若干見失っている感は否めない。仮に、ガイバーⅠを殺傷せしめたとしても、秘中の秘とされるユニットの秘密を暴露したマイナス面が著しく、クロノスへの復帰は不可能と思われる。また、人造ユニット装着が死に繋がる可能性ついて、ヴァルキュリアがどれだけ知っていたかは不明であるが、装着時にそれなりに危険性を感じていたなら、目的を果たすために命を捨てる覚悟はすでにあるのかもしれない。

命を捨てる覚悟はあっても、彼女がガイバーⅠを倒すために手段を選ばないということではなく、人造ガイバーという力を利用する以外は、基本的には自力解決をもってあたっている。体力の少ないアプトムを利用しないことなどは、反目三人組よりは紳士的ではあるかもしれない。が、それでもギュオーと組み、瀬川兄弟を狙った経緯もあり、ある程度の権謀術数的要素も兼ね備えてはる。ただ、この場合にはギュオーの真の目的を知っていなかったことや、ガイバー一味が複数であるから自分も複数で当たったという弁護は多少成り立つかもしれない。

ヴァルキュリアが殖装した場合の戦闘力であるが、これまで確認されたところでは高度な戦闘技術を有しており、ヘッドビームの一撃で超獣化兵を倒してしまう程である。女性でありながら、肉体的鍛錬ならびに頭脳的な錬磨は相当なものであると見られ、巻島に匹敵するかはともかく、覚醒前の深町なら倒せた可能性は高い。

監察官という、未調整の人員をクロノス内で確保する理由は少し疑問に思ってしまうところである。彼らは選りすぐられたエリートであり、内部事情も相当深く知っている人間達である。彼らは、リスカー家のように名誉を与えられること服従を誓わせることは可能だろうが、野心的であれば裏切りが全く無いとも言いがたい。当然、裏切ればクロノスから相応の処分が下ることは十分承知しているはずで、飴と鞭を使い分けることで、クロノスへ反目することは通常ではありえないのだろう。

力を得ればヴァルキュリアのようにクロノスに対する敵対では無いにしても、命令に逆らう状況は常々孕んでいる。ギュオーにしても、相当の名家の出身か、裏社会を取り仕切るマフィアのドンかはわからないが、監察官のように選別されたエリートであったのかもしれない。もしかしたら、監察官というのは、万が一の欠員のためのゾアロード調製体予備生であるのかもしれないが、あれほどの戦闘力を誇る存在が死去することはほとんどないため、欠員による繰り上がりはあまり期待はできない。

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最終更新:2015年06月19日 15:23
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