ギガンティック生成の初期段階


 ギガンティック生成にはいくつか必要なことがある。先程の強い意志、そのことで制御球がその意志を組んで活動を起こすこと。さらにそれがシステム状無理のないレベルであることなどである。本来、宇宙船と操縦者である殖装体はシステム状融合するようにはできていない。誤動作で万が一殖装体と宇宙船が溶け合うような自体は絶対避けねばならない。というよりも、殖装体が宇宙船よりも指令系統の上位であり続ける限りは、そのような事故は起こりえないはずだった。しかしそれは起こってしまった。強固な宇宙船は、ダブルメガスマッシャーによって完全に破壊されてしまったのだ(宇宙船にはバリアがあり、それなら万が一破損は免れたかもしれないが、搭乗したばかりの深町はその機能を知らず、また戦闘時には操縦場>から離脱していた)。破壊された宇宙船は、健気にも操縦者である深町を守ろうと行動を起こした。深町の肉体もほぼ消滅しかかっていたが、メタル機能が正常であったため、制御球もメタルに反応することができた。深町の意志はメタルに盛り込まれ、その精神活動すなわち「アルカンフェルに対抗する力が欲しい」という強い意志だった。制御球は、殖装体さえ守れれば十分であったが、メタルから送られる強い意志は、制御球のシステム状無視することはできなかった。深町を守りかつ深町の強い意志を汲む、これらを同時に果たした結果がギガンティックであった。

 また、強殖組織と宇宙船組織が融合できたのも、この一連の流れがあってこそで、本来は両者が融合し合うことはあり得ない。アプトムカブラ-ルに乗っ取られたとき、ガイバーが捕食されそうなことがあったが、コントロールメタルにより排除された。これと同様の効果が、宇宙船制御球にも備わっているはずで、細胞浸食を妨害するパルスを発するのか、侵入物を溶かす溶解液を出すのかはわからないが、融合を阻む機能は十分に備わっているはずである。つまり、ギガンティックが生成されるには、コントロールメタルと制御球双方の融合許可が行われる必要がある。

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最終更新:2015年06月20日 19:58
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