ものの歩用語辞典(仮)

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あ行

・挨拶(あいさつ)
将棋における重要なマナーの一つ。お互いのプライドを全力でぶつけあうからこそ、最初と最後はきっちりしようという意味がある。
しかし本作では、都大会編まではきちんと挨拶をするキャラが皆無であった。奨励会試験編では一転して、挨拶がきちんと描かれるようになったが、1話で何局も消化しているので頻繁に描かれているので、ずっと指摘されたせいで逆ギレしたように見える。
→マナー違反じゃないの?????

・相矢倉(あいやぐら)
互いに矢倉囲いに組んだ戦型のこと。将棋の中でも特に長い歴史があり、数多くの定跡が存在し、僅かな違いによる変化が深く掘り下げられている。
また、24手目までは手順がほぼ完全に固定されており「(新)矢倉24手組み」と呼ばれる定跡がある。
全ての駒を使った戦いになりやすく、盤面全体を見渡す広い視野と大局観が求められる。
作中では7話で「※互いに矢倉を組む超超よくある戦い」という注釈が付いていたり、相矢倉の棋譜を見て美しいと叫ぶキャラクターが登場するが、どちらも将棋素人の知ったか表現である。
→将棋の純文学
→矢倉
→矢倉の意思表示

・青田刈り施設(あおたがりしせつ)
元かやね荘住人の歌川が、信歩をかやね荘に入居させたのを確認した時に、かやね荘に下した評価。
青田刈りは「稲が実る前に刈り取る」、あるいは優秀な人材を事前に確保する「青田買い」と同じ意味だが、話の流れから前者の意味で発言したと思われる。しかしその場合、泰金が「信歩は特別なんだ」と反論したのは、かやね荘住人は腐っている、自分が才能ある若手を潰している事実を認めていることになる。
なお、この反論を聞いた歌川は「俺が出てったのは、負け犬が傷を舐めあう醜い家にしたくなかったから」と発言しているが、正しくは「かやね荘にいたくなかった」だろう。

・悪手だ信歩っ 何で角筋を受けなかった(あくしゅだしのぶっ なんでかくすじをうけなかった)
公民館で信歩vs十歩戦を観戦していた桂司が大声で叫んだ台詞。それなりに離れていたようだが、明らかな助言行為である。本人に聞こえていなくともマナー違反であり、会場を追放されかねない行為である。
また、十歩の配信を見ていた竜胆も「角筋を受けるだけ」と発言しているが、盤上の角筋は既に受かっており、すぐに受ける駒を追加する必要もない。よって角打ちのことだと思われるが、その場合は「角打ちに備える」のような言い方が適している。
さらに、悪手と断言された手も、後に攻めが続く好手になっているので、劣勢を意識した勝負手といえる。結果的に主人公age十歩と奨励会員sageになっており、池沢流漫画の定跡は変わっていないことを読者に知らしめた。
→あの垂れ歩が…!!?ここに来て絶好の位置に……
→静かに行くんだよ

・アスぺ(あすぺ)
アスペルガー症候群の略。発達障害の一種であり、そのうち自閉症の一種に分類される。「場の空気が読めない」「極度に緊張する」「特定のことにこだわりを持ち、邪魔されると極度に不快感を感じる」などの症状を持つ。
この作品では信歩が症状に当てはまるため蔑称として使われている。
俗説として、天才と呼ばれる偉人に多いとも言われる症状ではあるが、無論アスペルガー=天才というわけではない。

・新しい風を呼ぶ子(あたらしいかぜをよぶこ)
奨励会試験の試験官を務めた大森が、王四郎と信歩に対してなんとなく感じた印象。
難病持ちだが1次試験を6戦全勝で通過した王四郎はともかく、信歩は慢心と油断から小学生相手にボロ負け2回、王四郎には(自称)得意分野で完敗している。実績のない高校生が見せ場もなく試験を消化しただけなのに、何を感じ取ったのか。

・圧(あつ)
将棋歴数日で定跡すら知らない信歩が、大会優勝経験もある竜胆に1日でリベンジするために使ったスキル。
怯えた竜胆は思考が狂って変な手を乱発して、寄せ合いに持ち込まれてしまい、信歩を過剰評価する原因になった。
今作でも地道に勉強をするよりも特殊能力を会得する方が大事、主人公が絶対正義だと4話で知らしめた。
その後は使っている様子が見られないが、信歩の対戦相手がことごとく変な将棋を指すので、無意識下では発動しているようだ。
→洗脳
→弱くなってねえか

・当て付け(あてつけ)
遠回しに特定対象を批判すること。ジャンプ本誌では、本作と似たような展開を、他作品が同じ週にぶつけているように見えることが多々あった。しかし、他作品はごく自然な展開を普通に描いているだけで、ただの偶然である。

当て付けに見えた一例
+...
対局シーンをマトモに描けないので、大ゴマの連発と顔芸で誤魔化す
→斉木楠雄のΨ難で、同じ大ゴマ乱発と顔芸を活かした話が描かれる

信歩の才能がどんどん覚醒し、努力を無駄にしていく展開がひたすら続く
→背すじをピン!とで、基礎の重要性を再確認する話が描かれる

かやね荘のメンバーが信歩の家に押しかけ、友達がたくさんいる、仲間がいるというアピールを行う
→火ノ丸相撲で、主人公にずっと助けられてきた仲間たちが、主人公のピンチを救うために団結する話が描かれる

王四郎の回想で、医者から「一億人に一人の難病」と言われるが、4時間歩き続けるなど病状は大した事ない
→火ノ丸相撲で、医者が数千万円の医療器具を一億円で購入したと嘘をつき、「その方がありがたみが増すでしょ」と付け加える


・穴熊囲い(あなぐまがこい)
玉を盤面の隅に移動させ、周囲を金銀で固める囲いのこと。
圧倒的な防御力を持ち、囲いを崩さないと王手をかけられないのが特徴。そのため、自玉の守りをある程度無視した強引な攻めが可能になる。
ただし、手数がかかるので完成前に攻められやすい、駒の配置が偏るので自陣バランスが悪く攻めを繋げるのが難しい、大駒を打ち込む隙などが発生しやすい、反対側がガラ空きなので終盤で入玉されやすい、などの欠点がある。
自ら逃げ道を封じているので端からの攻めには比較的弱い。

・あなたが来年5級で入ってくる頃 僕は初段になってる
奨励会1次試験終了後、もっと対局したいと信歩に言われた時の王四郎の返答。
全勝すれば6.5ヶ月で可能だし、試験の責任者からも有段者レベルと評されているが、それならもっと上の級で受験できたのでは(もっとも、現実では羽生善治九段や藤井聡太七段のような中学生で四段昇段を果たした天才であっても、6級から始めているので、6級入会自体は不合理というわけではない。また、「神武以来の天才」こと加藤一二三(ひふみ)九段は3級入会)。
なお、王四郎が「6級」ではなく「5級」といっているのは、6級受験の年齢制限は15歳以下で、信歩は今回落ちると5級を受けるしか無くなるためである。
いずれも、発言自体は矛盾がないまともなものだが、作者の説明不足で意味がわからなくなった例である。
→例会

・あの垂れ歩が…!!?ここに来て絶好の位置に……(あのたれふが…!!?ここにきてぜっこうのいちに……)
桂司が悪手と断言した手が、進んでみると有効な一手になっていた時の十歩の反応。
流れや台詞がヒカルの碁の洪秀英戦と酷似しているとファンからも指摘されていた。
両者を比較すると、ヒカルの一手は周りの誰もが気づかないほど深い読みが入った好手であり、さらに実力の高い順に好手だと気づく演出になっていた。
一方、信歩の一手は読みを否定して歩を信じていたというフワフワした理由で指している。それが偶然好手となっているのだから剛腕の寄せというより豪運の寄せである。
そもそも、この歩が絶好の位置になったのは銀の進行を許したからで、どんなに遅くとも信歩の銀が3四に来た時点で「4三銀成を許すと歩が絶好の位置になる」と分かるはずである。対局者はともかく、観戦客も3手先を読めていないのは、唐突な時空の歪みでも発生したのだろうか。
アンチスレでは本作の掲載順が下がったときに使われる台詞。
ex)あのものの歩が…!ここに来て絶好の位置に…!
→読んでたわけじゃ…ありません


・あの人は誰かを待ってるような気がするんです(あのひとはだれかをまってるようなきがするんです)
信歩が蒼馬と対局した印象を、竜胆に伝えた時の台詞。
この対局は信歩が5手一組の攻めをくらった時点で中断しているうえに、攻め方自体も特殊なものではない。
よって「自分では相手にならない」と思うのが普通なのだが、自分が弱いと自覚出来ない信歩は「誰かを待っている」と矛先をずらすことで自我を保とうとしている。
「根拠も何もありませんけど」と説明しているのも、見苦しさを強調させている。
→以心伝心

・あの6筋、あの厚み(あのろくすじ、あのあつみ)
都大会2回戦の対戦相手が、信歩の守り陣形を見て思った台詞。
しかし厚みを築かれた原因は、自分が桂馬を使って銀の両取りをかけたからであり、信歩は自然な手で応じただけ。
竜胆によると「振り飛車相手に矢倉を組まないのは常識なので、経験が少ない」らしいが、それだけで簡単な思考すら出来なくなるのだろうか。
なお、決勝で信歩と対戦した元春は、信歩の矢倉相手に振り穴で挑み、信歩に「このままじゃ絶対に勝てない」と思わせている。

・アヒル口(あひるくち)
信歩がニヤついたりキラキラしてる時になる口のこと。絵が気持ち悪いと言われる理由の一つ。
口の両端が微妙に曲がっており、口の端を糸で下げている、顔の筋肉が特定の形を記憶している病気、などの説がある。
作者のお気に入りで、ジャンプ表紙やポストカードは全てこの口になっていたが、都大会辺りで口の端が曲がらなくなり、奨励会試験編では不自然なくらい両端が釣り上がるようになっている。
→>ひ<

・天野以来の天才(あまのいらいのてんさい)
泰金に対する世間の評価。その評判は三段リーグの対局相手、城嶋の耳にも届いている。しかし、作中では「天野」が誰のことを指すのか全く説明がない。
おそらくこの表現の元ネタは、「神武以来(じんむこのかた)の天才」と評されている加藤一二三(ひふみ)九段。
神武とは、日本の初代天皇である神武天皇のこと。つまり「国が始まってから、他に例がないほどの天才」という意味である。14歳7ヶ月で史上初の中学生プロ棋士となり、4期連続昇級して18歳でA級になったことからあだ名が付けられた。最年少プロ記録は2016年に破られるまで、60年以上も記録を維持していた。
「天野」は、江戸時代の将棋指し・天野宗歩のことを指していると思われる。残っている棋譜の大半が駒落ちというエピソードがあり、実力十三段と言われるほどの実力者だったが、当時は実力制ではなく世襲制のため名人を名乗れなかった。だがその強さが後世で認められ、棋聖と呼ばれるようになった。七大タイトルの棋聖戦は、これが由来である。
泰金を天才にしたい、しかし神武では過大評価すぎるという配慮から天野に置き変えたのだろうが、三段リーグに10年も停滞している時点で、既に天才と呼べる実績ではなくなっている。どうしても天才という呼称を使いたいなら「落ちぶれた天才」「埋もれた天才」などが妥当である。

・アモンスペシャル(あもんすぺしゃる)
単行本4巻のプロフィールに書かれていた、小鳥遊の得意戦法。相掛かり力戦らしいが、それ以上の情報は不明。
余談だが、将棋には「塚田スペシャル」と呼ばれる相掛かり急戦の戦法がある。絶対的な対策が生まれたことで指されなくなったが、考案者の塚田はその後もプロ生活を続け、様々な定跡の発展に貢献している。
しかし小鳥遊は、最大でも5年程度でプロの一線を引いている。作者の性格も考慮すると、アモンスペシャルが通用しなくなったから嫌になって、戦うことをやめたとしか思えない。

・アルベルト(あるべると)
十歩の台詞の「左利き」に振られていたルビ。
アルベルトは「ロマンシング サ・ガ」の主人公の一人で、仲間になるキャラで唯一の左利きという設定がある。最強の剣「レフトハンドソード」は右利きでは攻撃力が半減してしまうため、実質的に彼の専用装備となっている。
しかし、ゲームファンの間で「左利き=アルベルト」と呼ぶ文化はないので、初対面の相手にいきなり言われたら、すぐに理解するのは難しいだろう。
また、プロゲーマーアピールとしてRPGの作品を使うのは不適切であり、90年代の作品を2015年の高校生相手に使うのも不適切である。

・あんなに勉強したのに(あんなにべんきょうしたのに)
将棋歴10日の信歩が初めて挑んだ公式戦の1回戦で、負けそうになった時の心の台詞。
相手だって努力をしているのだから、慢心や自惚れでもしなければこのような台詞は出てこない。
主人公の努力は短期で報われないといけないという、前作とやってることが全く同じだと知らしめたシーン。
→努力
→何だよあの手

・イケザワールド(いけざわーるど)
池沢春人が展開する特異な世界のこと。前作「クロガネ」からの伝統で、クロガネ用語辞典(仮)も参照されたし。
現代日本を舞台にしているように見えるが、実際には時間感覚、(奨励会等の)社会制度、倫理観、(将棋の)ルールなどが全く違う。クロガネでは物理法則さえも異なっていた。
そのため読者の混乱を常に招いており、頭を抱えながら結論を出しては「だってイケザワールドだし」で納得するのがお約束となっている。
時空系
+...
→3月32日
→12時間35分
→精神と時の部屋
→ノート
→8万分

倫理系
+...
→悪手だ信歩っ 何で角筋を受けなかった
→あんなに勉強したのに
→今すぐ勝ちたいんです
→必ず連れて行きます
→コンテンツ殺し
→こんな自分でも将棋なら背負えると思うんです
→十年早いよ
→好きなんだ
→精神と時の部屋
→大会(制度、ルール、その他と重複)
→誰も“オレを”見ていない
→電子機器(制度、ルール、その他と重複)
→舐めプ
→引き分け(制度、ルール、その他と重複)
→2人じゃダメなんですか
→ま 俺も本気じゃなかったけど

制度、ルール、その他
+...
→3七角
→大会(倫理系と重複)
→電子機器(倫理系と重複)
→二手指し
→引き分け(倫理系と重複)
→包帯


・池沢 春人(いけざわ はると)
ものの歩の作者でこのwikiの主役。本名池沢友秀。
ロックな漫画家・梅澤春人とよく間違われるが、全く無関係の別人である。
炎上した発言については「過去の日記まとめ」と「過去のツイッター発言まとめ」を、剣道を冒涜した作品「クロガネ」の各話内容及び突っ込みどころについてはクロガネの各項目を参照されたし。
重度の中二病患者でキャラクターに痛い設定を付けては毎回滑っており、"センスのない久保帯人"とも評される。
彼の漫画には過程が存在せず、描きたいことを描きたい時に描くのが特徴。そのため落丁漫画と揶揄されており、次の話では設定が変わったり、キャラの服が突然変わるなどの作画ミスを頻発している。一見するとアツイシーンでも中身がすっからかんなので、刹那で話の流れを忘れてしまう。
その結果、センスの無さと作画ミスの多さだけが読者の頭に残り、ツッコミどころだけは満載の漫画に仕上がっている。
登場人物は掘り下げられるほどクズになっていくのが特徴。ただし主人公だけは何をしても愛されるし、怒る人物にはきつい制裁が下される。これは前作「クロガネ」でも毎回見られた現象であり、現実で誰も認めてくれないコンプレックスを、漫画内で解消していると予想されている。
棋力は初心者レベルのようだが、作中ではよく知ったかぶって専門用語を羅列するだけなので、将棋経験者からは生暖かい目で見守られている。
→イケザワールド
→自己投影
→弁解オフライン

・以心伝心(いしんでんしん)
思うことが言葉によらず、お互いの心から心に伝わること(広辞苑より)
イケザワールドでは、作中で書かれた情報なら、本来は知らないはずのキャラにも伝わっているという状況が多々ある。
特に信歩は、将棋盤を挟むと将棋と全く関係ない対戦相手の思いや性格さえもを瞬時に察することができる。普段のコミュニケーション能力に多大な問題があるのも、将棋盤を挟んだ時だけ才能が発揮できる故の副作用なのだろう。
→あの人は誰かを待っているような気がするんです
→ちっとも楽しそうじゃない……
→次の相手からは振ってくるぞ
→なんだよあの手
→わざとだ わざと混乱させるように指している

・一億人に一人と言われる難病(いちおくにんにひとりといわれるなんびょう)
王四郎が医師から告げられた病気。正式名称は不明。
この難病を背負った王四郎は目に悪いからテレビもゲームも禁止とされ、真っ白な病室で幼少期を過ごしてきた。
と、ここまでならまだありがちな病人設定。しかし、この病人の行動は
 8月の東京の炎天下を、付き添いもなく4時間歩き続ける。
 テレビを禁止されるほど目が弱いのに、外出時にサングラスをかけない。
 ビニール傘を日傘の代わりに使用するが、体調に悪影響が全く無い。
など、日常生活にそれほど支障があるようにも見えない。
滅多に見られないし治すのも難しい病気だからといって、日常生活にも大きな制限があるとは限らない。きっとそう伝えたかったのだろう。
そもそも、将棋自体が盤面を凝視するために少なからず目に負担をかける。その上、プロレベルになると、眼鏡の度が合わなくなるだけで勝率が落ちるくらいに目は棋力と関係している。
真っ白な病室で幼少期を過ごすほど目が弱い人間が棋士を目指すのは、周囲が止めるべきであろう。

・いちごパンツ(いちごぱんつ)
竜胆のあだ名。第3話にて、いちご柄のトランクスを晒したことに由来する。「いちご100%」とは一切関係はない。
作者渾身のギャグのようだが、いちごパンツが出たのはこれっきり。
→パンツのタグ

・一年生であの実力(いちねんせいであのじつりょく)
「他の戦法は犠牲にしたに違いない」
都大会2回戦の信歩の相手、常条高校のオールラウンダーくんの台詞。
たった1局しか棋譜を見ていないのに、信歩が矢倉特化だと一瞬で見破った。
強い一年生が一目置かれるのはスポーツ漫画の部活物ではありきたりな展開だが、
将棋は身体能力が関係ないので子供でも大人と同じ土俵で戦える頭脳競技である。
小1ならともかく、高1で多少強いからといって「他の戦法を犠牲にしたゆえの強さ」と断定するのは不自然極まりない。
ニュータイプや記憶を読み取る特質系能力者がゴロゴロいる世界と考えないと理解できない台詞である。
→以心伝心
→次の相手からは振ってくるぞ

・一枚のと金(いちまいのときん)
42話のサブタイトル。ラストで「たった一枚の歩が戦況を変えることはままある。あの日打たれた一枚の歩は、確かに盤上を変えた」とナレーションが流れるが、最後のコマでの盤上は初期配置。煽り文は「その歩は、しかと成った。」
作者と編集が、最後の最後まで将棋や漫画を馬鹿にしていることを見せつけた。

・1分切れ負け(いっぷんきれまけ)
お互いの持ち時間を1分に設定し、切れ負けルールで将棋を指すこと。
将棋の手数は基本的に100手前後なので、1手1秒で指し続けても余裕が殆ど無い状態になる。当然ながら考える暇はないので、マトモに指すためには豊富な知識と経験が必要になる。「この状況ならこう指す」という記憶を瞬時に引っ張りだし、迷った時は直感で指す能力が求められる。
こんなのを繰り返しても、直感力を鍛える以外の効果は得られないのだが、イケザワールドではとにかく数をこなせば成長してしまう。
ちなみに、『将棋の渡辺くん』では「プロがたまにやるお遊び」と紹介されていた。
『ハチワンダイバー』で、賭け将棋のルールとして使われているので、雰囲気を借りたかったのだろうか?
監修の橋本崇載はNHKの特別番組で1分切れ負け将棋を指したことがある。
(参考:プロの1分切れ負け将棋
→切れ負け
→筋肉痛
→橋本崇載

・居飛車(いびしゃ)
将棋の2大戦法の一つ。
飛車を初期位置のままで戦い、玉は基本的に左側で囲う。
飛車を3筋に振る「袖飛車」や4筋に振る「右四間飛車」も玉を囲う方向が同じのため居飛車に分類される。
序盤定跡で覚えることが多く、指しこなすにはかなりの知識と経験が必要。
プロでは居飛車党が多数派。
→振り飛車

・居飛車顔(いびしゃがお)
1話でみなとが信歩の顔を見て発した言葉。しかし、顔と将棋のスタイルの関係性は不明である。
なお、信歩は後に矢倉一本に絞る決断をしたが、決めた理由はフィーリングである。

・今すぐ勝ちたいんです(いますぐかちたいんです)
信歩が竜胆に惨敗した夜、銀雅からの「定跡を覚えて1年は勉強したら」というアドバイスに対して放った台詞。
1話で努力アピールしていた主人公とは思えない将棋を舐めきった発言である。にもかかわらず他人に興味ないはずの銀雅が、香月との約束をすっぽかして信歩につきっきりで指導するなど、世界の全てが主人公にだけ都合よく動いてしまうのだから、甘え体質が変わらないのも当然である。
ちなみに、銀雅に練習をすっぽかされた香月は、翌日の例会対局に負けてゲロを吐いている。

・今まで話だけ聞いていた世界……これが奨励会…!!!(いままではなしだけきいていたせかい これがしょうれいかい)
奨励会試験の初戦で小学生を相手にした信歩の心の台詞。
お前は今まで奨励会員に囲まれて生活してたんじゃなかったのかと、おそらく読者の9割以上がツッコミを入れた瞬間。
しかも1次試験は受験者同士の対局なので、奨励会員はまだ出てきていない。これではかやね荘の症例会員達の立場がない。読者からは、連載初期からかやね荘が何の役にも立っていないと言われていたが、ついに作中で無能集団であると示されてしまった。

・上に行きてぇならあんまりダセぇマネすんなよ(うえにいきてえならあんまりだせえまねすんなよ)
奨励会二次試験の昼休憩中、かやね荘の実績について陰口を叩く受験生二人組に対して歌川が放った台詞。
かく言う本人も、ほんの数時間前にかやね荘住人の目の前で同じような悪口を言っているので、陰口であることを問題にしているのだと思われる。
一方、かやね荘の住人は、歌川のいた小鳥遊門下のことを陰で「あんなトコ」や「奨励会員の墓場」などと罵倒するダセぇマネをしていたが、いつも通りの主人公サイド特権でスルーされている。
→奨励会員の墓場
→プロの先生を悪く言うのは良くないけど

・打ち切り(うちきり)
連載作品の掲載を終了させること。
基本的に人気が取れない作品に行われる処置で、ストーリーが急激にまとめに入ったり、伏線が多数放置されたままになる事が多い。作者の死亡や不祥事などで急遽打ち切りになることもある。
アンケ至上主義の週刊少年ジャンプでは、アンケートが取れない作品は容赦なく打ち切られる。実績のある作家なら多少は延命処理されることもあるが、それでも回復しなければ容赦はない。
「シャーマンキング」などの作者・武井宏之の証言や、漫画「バクマン。」によると、ジャンプの打ち切り宣告は、最終回の8週前頃に来ることが明かされている。また、単行本5巻の王四郎のプロフィールには「(35話で)出てきた直後に連載終了が決定した」と作者コメントが載っている。
本作は将棋ウォーズとのコラボの影響もあり、打ち切り候補から除外されるだけでなく、常に前の方に掲載されたり、センターカラーが何度も与えられるなどの特別措置を受けていたが、都大会編と同時にコラボが終了した直後から掲載順がガタ落ちし、それからわずか1ヶ月で打ち切り宣告を受けた。単行本も労力に全く見合わない売上数で、不人気による打ち切り以外の理由が見つからないのだが、作者は「諸事情で終了」と説明している。
→掲載順
→諸事情
→ノルマン現象

・売上数(うりあげすう)
作品が売れた数のこと。売上数の多い作品が面白いとは限らないが、作品の評価目安の一つとなっている。
本作は最も売れている雑誌で連載され、コラボ企画や編集のプッシュなどもありセンターカラーを何度も与えられるなどしていたが、単行本4巻を除きオリコンの初週ランキング圏外を記録した。なお、本作集計時期のランキング50位(最下位)は、1巻が20500部、2巻が18180部、3巻が22784部、5巻が16655部であった。
これだけゴリ押しされていながら2万部すら売れていないという現実は、将棋ファンの心を全く掴んでいないことを見事に証明した。
なお、4巻の初週は47位にランクインしたが、その際に判明した売上は15428部。しかし4巻は連載終了後の発売で、おまけ漫画で乳首券に発行により売上を伸ばしていると仮定すれば、3巻までと5巻の売上は15000部もなかったことになる。

・永久に埋まらない距離
都大会準決勝で、岬が21話時点で状況判断した際の心の台詞。
岬は序盤中盤を徹底的に鍛えたキャラであり、信歩戦でも一定のリードを保ちながら終盤まで進めた。しかし「永久」という語を使っていながら、22話では「信歩は終盤がものすごく強い」というだけで、いつの間にか逆転されている。
ところで、この対局の形勢判断については、作品内では21話時点では岬有利、22話時点では信歩有利と書かれている。しかし、ファンによる検証では、21話で信歩が飛車を切る前は信歩有利、22話は岬有利なのではないかと言われている。

・追い詰められた野獣(おいつめられたやじゅう)
都大会決勝、絶対に勝てないと思われた信歩が覚醒した状態のこと。
覚醒を見た十歩によると「信歩は矢倉に絞ることで時間能率の悪さを克服したが、振り穴に勝てないと分かったら自ら矢倉を壊し、そこから総当りで最善手を探し出せるのが信歩の将棋。」
当初から信歩の中盤の時間対策は疑問視されていたが、その場で未知の戦法の最善手を探せる程度の余裕が最初からあったようだ。

・お祝い(おいわい)
嬉しいことがあった時にみんなで喜んだり、喜びの言葉や金品を送ったりすること。
かやね荘では、めでたいことがあるとビニパ(コンビニパーティ)を行ったり、例会で全員が勝ち越すと寿司屋に行く風習があるが、みなとが抽選に外れ続けてタッチパネルにパンチする、乾杯した次のコマで大量の皿が積み重ねる超高速食いを行うなど、マナーの悪さが目立つ。住人の2人が魚嫌いなのに強制的に連れてこられるのも影響しているのだろうか。
なお、これらのお祝いは気軽に開催出来るが出費もそれなりに嵩むので、かやね荘が常に金欠なのも当然である。

・王殺しの資質(おうごろしのししつ)
信歩が持つ能力の一つ。ド素人の信歩が「王を取るゲーム」と認識した瞬間に、別人のように指し手が正確になったのを見て桂司が名付けた。
しかし、将棋素人が相手玉の寄せ方ばかり考えるのはありがちなので、大層な名前をつけるほどのことではない。
→剛腕の"寄せ"

・オオオオ(おおおお)
様々なシーンで背景に流れている擬音の一つ。宙に舞う塵とともに前作「クロガネ」からの伝統。
前作から状況を問わず多用しており、合っていないシーンの方が多い。
個室がほとんど埋まってないトイレですら使われているので、イケザワールドではゆっくり落ち着ける場所が存在しないようだ。

・思い知るだけだ 目の前の溝の深さを(おもいしるだけだ めのまえのみぞのふかさを)

溝…?……どう見ても壁である。
なぜこうなったかというと、対局前のトイレで元春が信歩に、奨励会員と凡人との隔たりを"溝"と表現した。そしてここの"壁"は、ものの歩世界において「矢倉では振り飛車に勝てない」ことを表現したもの。
2つは別々の事柄を例えているが、同時に1つのコマに収めたことで、このコマが生まれた。

・俺自身プロ棋士になったのは37の時だった(おれじしんぷろきしになったのは37のときだった)
信歩の奨励会受験を認めてもらうために父親の説得に当たる小鳥遊の台詞。
自分の経歴を元に、高校生から奨励会に入ってプロを目指すのは決して遅くはないと主張している。
しかし、小鳥遊の経歴は、真剣師で鍛えた腕を認められてプロ棋士になるという、例外中の例外。正規ルートでプロを目指す信歩への説得材料としては、あまりに的外れである。
しかも、小鳥遊はこの時点で43歳。つまり最長でも5年でプロ棋士としての向上を諦めており、都合の悪い事実を隠したまま説得しようとしている。
なお、現実での最高齢入会記録は今泉健司の41歳だが、三段リーグを退会→アマ大会で成績を出し三段編入試験受験資格を得て合格→再度退会→再度アマ大会で結果を出しプロ編入試験受験資格を得て合格という、これまた例外中の例外である。

・オールラウンダー(おーるらうんだー)
どんな戦型でも一定以上のレベルで指しこなす人のこと。
信歩が都大会2回戦で戦う相手はオールラウンダーと評されていた。しかし、矢倉に有利な振り飛車穴熊をぶつけながら「普通は指されないので対策が不十分」という理由で完封負けしている。矢倉と振り飛車穴熊では、振り飛車の基本的な狙いを理解していれば余程の棋力差がなければ対策など立てていなくても有利に戦えるので、実際にはオールラウンダーには程遠い上辺だけの知識で戦うヘボであった。


か行

・回想(かいそう)
過去の出来事を思い出すこと。現在の展開をより面白くする際に使われるが、露骨な尺稼ぎのためだけに使われることもある。
作者は後者の目的でほぼ毎回入れているが、回想する度に重要な情報がコロコロ変わるという行為が平然と行われている。しかし、現在の盤面すらコロコロ変わる作者にとっては普通のこと。
→3七角

・囲い(かこい)
玉を守るために組む陣形のこと。囲ってない玉はすぐに詰んでしまうので、守りをしっかり固めてから攻めるのが基本となる。
勝つためには相手の囲いを崩す必要があり、守り駒を1枚ずつ剥がしていったり、駒が殆ど効いてない弱点をついていくことになる。
しかし本作では「崩す」の定義がメチャクチャであり、囲いが原型を保っている状態でも「囲いが崩れている」と判断される場合がある。

・勝ちには意味があんだ(かちにはいみがあんだ)
都大会決勝前でも「将棋は遊び」という姿勢を変えない蒼馬に対し、「てめーが手を抜こうが一手目で投了しようが勝ちを譲って勝った気になろうがもう関係ねーよ。」から続く竜胆の台詞。
竜胆が信歩に頼んでまで団体戦に出場したのは本気の蒼馬と戦いたかったからであり、そのために奨励会入会も先延ばしにしていたのだが、勝てればいいのなら既に目的は過去に果たしている。
参加理由が無くなったのなら今すぐ棄権して、申込用紙を貰いに行くべきではないのか。

・勝つか死ぬか(かつかしぬか)
将棋歴3日の信歩にキレた竜胆が、将棋に対する心構えとして放った一言。
池沢作品ではありがちなハッタリなので、「俺は将棋が好きなんだよ」程度に捉えておこう。
その証拠として、竜胆は信歩にガチ負けしそうになった時と蒼馬との再戦時しか全力を出していない。
→舐めプ
→ま 俺も本気じゃなかったけど

・合宿(がっしゅく)
都大会に向けて、信歩と竜胆の2人でGWから行われた特訓。
かやね荘は住人がGW帰省するために閉鎖されたので、竜胆の実家でやることになった。
しかし合宿中にやったことは、5分切れ負けからスタートして最終的には1分切れ負けをひたすら繰り返すだけ。
合宿中に起きたイベントも、弱いと言われてキレた信歩が家を飛び出し、居候先の十歩からアドバイスをもらうだけ。
しかも信歩は休憩時間にも詰将棋をやったせいで筋肉痛を起こしており、相変わらず努力の過程アピールを忘れていない。
そして大会前日のお披露目会での結論は「格上に振り飛車されたら勝てない」であった。
竜胆の棋力向上には全く繋がらないので、いつも通りの主人公ageのためだけに存在したイベント。
→1分切れ負け
→筋肉痛
→8万分

・勝てる勝てないじゃない 勝ちます!!!(かてるかてないじゃない かちます)
泰金の振り飛車を前にした信歩の心の台詞。
対振り飛車に不利とされている矢倉を選んで、対策は何かあるのかと思えば、精神論で乗り切ろうとしている。
前作クロガネにも「勝てるかどうかじゃない 勝つ!それがヒーローだ」という台詞がある。
相変わらず引き出しが少なくワンパターンである。
→追い詰められた野獣
→強くなったね

・カド番(かどばん)
一般的には相撲用語として知られ、大関が負け越した翌場所のことを言う。カド番でも大関が負け越すと降格する。転じて「(ある程度の地位のある人が)結果を出せなければ次はない」という意味でも使われる。
将棋・囲碁では、タイトル戦などの番勝負や、年齢制限の迫った三段が、あと1敗で負けが確定する状況を指す。
本作では奨励会1次試験で信歩が「3勝2敗でなんとかカド番に持ち込んだ」と言われてるが、カド番になったのは開幕2連敗した時点である。また、信歩は高校生で奨励会試験を受けている異端児なので、地位で言えば最底辺である。
作者は番勝負の表現を使ったのかも知れないが、結果的に信歩ageの表現になっている。

・必ず連れて行きます(かならずつれていきます)
蒼馬との再戦に拘るあまり感情的になっている竜胆に対し、信歩が放った台詞。
1回目は、都大会の申し込みの締切日の口論中、竜胆に「頼む一緒に戦ってくれ」と請われた直後に発言。将棋部を作ったのは竜胆だし実力も信歩の方がはるか下、さらに信歩は数日前に蒼馬にボコボコにされているのだが、何故か立場が逆転している。
「一緒に行こう」ではなく「連れて行く」とナチュラルに上から目線の将棋歴1ヶ月。
2回目は、都大会当日に蒼馬を見かけて感情的になっている竜胆に向かって発言。前回の発言から2ヶ月ほど経過しており、竜胆に2万回に1回しか勝てないと体が覚えてるはずなのに、それでも発言出来る度胸を見せつけている。
→こんな自分でも将棋なら背負えると思うんです

・鎌谷商業(かまやしょうぎょう)
十歩が通う高校。
十歩は学校には行ってなかったらしいが、信歩と都大会で対局するために転入した。
他の部員は糸目の関西弁モブと眼鏡モブ。もちろんモブなので常識人である。

・カミドリ(かみどり)
作者が本作の前に描いた読み切り作品。内容はいつも通りの池沢節全開。
歌川の外見はカミドリの主人公、十歩のぬいぐるみはカミドリの主人公に力を与えるマスコットの姿そのままである。

・かやね荘(かやねそう)
信歩と奨励会員が住むシェアハウス。間取り4LDK。将棋会館から徒歩5分、千駄ヶ谷駅から徒歩10分、家賃3万円。
少年時代の泰金と歌川が、将棋に集中するために創設した。創設時期や資金援助してくれる人がいたかは不明。入居者は奨励会員限定で、将棋連盟に紹介してもらう形となっている。
名前の由来は榧の駒音が鳴り止まぬ不夜城から。しかし、三段リーグを突破できず駒音ノイローゼになった泰金が、一芝居打って信歩の入居を特別に認めてからは、駒の音が全く鳴らない施設に変貌した。
泰金が駒音を消す行為は徹底されており、GW中に奨励会員がいると十歩や竜胆と絡む理由が無くなるのでを帰省させて閉鎖するという暴挙に出たこともある。また、ゲロを吐いている香月を放置して居間でニコニコしながらくつろぐ、都大会前日に信歩の練習相手になった時は「家で将棋指すのいつ以来よ」と言われるくらい指さないなどの行為が確認されている。
一方、信歩にとっては、入居直後から泰金がひたすら甘やかしてくれ、家賃アップをされたくない住民にも信歩を持ち上げるように脅してくれているので、非常に都合の良い施設となっている。そして住民は10日で信歩信者と化した。
→症例会員
→将棋マニア

・かやね荘ローカルルール(かやねそうろーかるるーる)
かやね荘で対局を行う際の先後はじゃんけんで決める、トーナメントは左側が先手になるというルール。
そのため信歩は初参加の大会で振り駒を知らなかったらしいが、大会前に誰も教えてくれなかったのだろうか。信歩もあれだけ本を読んでいるなら、どこかに書かれていなかったのだろうか。あるいは、信歩が理解する気がなくて頭に入っていないだけなのか・・・
→振り駒

・カロリーフレンド(最近)(かろりーふれんど(さいきん))
単行本1巻のプロフィールに書かれていた、みなとが好きなものの一つ。
信歩の好きなものにカロリーフレンドがあるが、(最近)との関連性は不明である。
ところで、信歩は作者の自己投影で、みなとは信歩に都合のいい存在となっており、二年後はみなとが信歩を男と認識するようになっているが、何か関係があるのだろうか?

・監修(かんしゅう)
特定の部分だけ責任を持っている人の事。将棋マンガの場合は、作者からの要望に応じた棋譜の提供のみを行っている場合が多い。
2016年8月8日発売「週刊プレイボーイ(8月22日号)」の橋本崇載のコラムでは
「監修もストーリーに関わっていると勘違いされやすいが、全く関わっていない。展開やキャラには一切口出ししていない。」
「『途中で絶妙の一手があって大逆転して、終盤に相手がその上を行く一手を指す』と無茶なリクエストがあった時は、『ホームランの打ち合いみたいな展開は、将棋ではなかなかない』『詳しく対局を見る人がいたらクレームが来るかも』と伝えつつ、なるべく要求に応えられるよう頑張った。」
「連載初期に『どんでん返しの連続の後に、主人公が芸術的な詰みを見せる』とリクエストがあった時は、かなりの難題だったが、何時間もかけてイチから棋譜を作った。ミッションも全てクリアして着地もビシっと決めて完成した時は、自分に少し酔った。ただ毎回これだとキツイので、以降は既存の棋譜を参照する方法に変更した。」
などの裏事情が説明された。

・感想戦(かんそうせん)
対局後にその一局を振り返って反省をすること。相手と口頭で意見を交わし合い、盤面を実際に動かしながら、悪手や疑問手を見つけて改善点を探ったり、対局とは違った変化を調べたりする。一人では気付けなかった手も指摘されるので、棋力の向上に繋げたいのなら欠かせない反省会である。
しかし、本作では具体的な手が示されることはほとんどない。というより、まともな感想戦をするキャラが皆無。
口頭で対局を振り返るシーンはあるが、誰も駒を動かしてやらないのは、舐めプが当たり前の世界観だからだろうか。
→敗着は…分かるな

・聞いてた話と全然ちゃうやんけ(きいてたはなしとぜんぜんちゃうやんけ)
例会で泰金の対局相手が思ったこと。年齢制限が近い万年三段とはいえリーグ終盤で3位の者が弱いはずないのだが、他人に聞いた話を鵜呑みにするのはイケザワールドでよくあること。

・記事ページ(きじぺーじ)
18話の連載から始まった不定期な追加ページのこと。作者、編集、監修の3人の会話形式。
基本的には将棋界のシステムなどを紹介するためのページだが、監修が「二歩ネタをいじっても怒らない素敵な人」と紹介されているのをはじめ、記事のノリは完全に内輪。編集の寒いボケに対して作者がやれやれ系のツッコミを入れているが、普段から作品の杜撰さに読者から呆れられているのは作者であり、2人とも痛い存在である。作中でも一切出してない情報が当然のように出てくる一方で、ネタにしている二歩などの説明は作中にもコラムにも一切ない。
さらに、作中では重要なように書かれているシーンを雑コラの素材にしており、将棋や作品への愛情が全く感じられない。
結局、将棋初心者には全く役に立たず、作中と全く関係ない話を4回やっただけで連載終了と共に自然消滅、単行本にも掲載されなかった。
ぶっちゃけ監修だけでも良い内容に、作者と編集の不快な悪ノリを無理矢理ねじ込んできたという印象が拭えない。
→二歩

・気になるから見に来ただけだよ!!(きになるからみにきただけだよ!!)
かやね荘住人が、「もう助けないとか言ってなかった?」と質問された時の言い訳。もちろん彼らが何もしないはずがなく、小鳥遊と一緒に信歩の家に無断侵入した。
説得も、結局彼らが全てやってしまい、信歩自身は正論に言い返せないだけだった。

・君の刃は鈍い(きみのやいばはにぶい)
「心が将棋に無い人間には…負けないよ」
十歩と対局中の岬の台詞。
またもや相手の心をエスパーのごとく見透かしている。
十歩が信歩しか眼中にないことなど岬には当然知る由もない。
→以心伝心

・君は絶対にプロにはなれない(きみはぜったいにぷろにはなれない)
都大会決勝前、小便中の信歩に元春がかけた言葉。
個室トイレから出るなり他校の1年生に嫌味を言うのはコンプレックスの表れだろうか。
「(奨励会の厳しさを)私は見てきた」からこその忠告らしいが、入会試験に落ちていながら何を見てきたのか。
そんな人間が年下の前で偉そうに試験官ごっこをする痛々しさは、作者の連載前の漫画評論家ぶりと重なるものがある。
元々は竜胆と当てるための捨てキャラだったが、信歩と蒼馬を対局させるのは流石にダメだろうと作者が思い直した結果、決勝前に唐突な因縁を作ることになったが、そのせいでさらに小物化して負けフラグを立ててしまった。
そして元春の名前はこの時点で明かされていなかったので、ウンコ部長、ウンコマンと呼ばれるようになった。

・君は「負けました」ぐらいは言えるんだろうね(きみは「まけました」ぐらいはいえるんだろうね)
岬が対局前に信歩へ向けて放った挑発。
先の十歩の醜態を踏まえ、「君が信歩君?さっきの相手が呟いてたからね」の後から上記の挑発へと続くのだが、十歩が信歩のことを呟いた描写はない。また、面識のない人物にエスパー前提の挑発をする姿勢は、岬もイケザワールドの例に漏れずクズだというアピールになっている。
なお、本局の結果は詰みが確定している場面で岬が投了を拒否し、時間切れ負けを選択した。煽った本人も「負けました」を言えないという、クズ要素の上乗せという形で対局は終わったが、作者によると大好評だったらしい。

・鬼滅の刃(きめつのやいば)
ジャンプ2016年11号から連載開始された吾峠 呼世晴の和風ファンタジー漫画。
主人公の炭治郎が、鬼に変異した妹・禰豆子を元に戻す為2人で旅をする話。多少クセはあるが独特の読み味と、ジャンプらしからぬ作風が特徴。
池沢作品と直接の関係はないが、ものの歩と入れ替わる形で番外編の掲載が決まったことや、池沢先生が読み切り和風ファンタジー「カミドリ」を描いていることから、比較対象として話題になることがある。
→カミドリ

・逆だろ(ぎゃくだろ)
最終話での香月の発言。
明日美が女性衣装を好んで着る男性だと判明した際に、桂司が香月の方を振り向き、そこで香月が「逆だろ」と発言した。
つまり香月は女性と言うことになるのだろうが、41話の泰金の回想では「みなとはかやね荘初の女性住人」と発言している。
要するに、泰金は香月を男性と認識している、あるいは何らかの理由で外部には男性と報告していることになる。みなとの三段昇格が世間で話題になっていながら、香月の実績が世間で広まっていないことからも、世間は香月を男性と認識していると思われる。

・急戦(きゅうせん)
早い段階で戦いを仕掛ける戦型のこと。必然的にお互いの玉の守りは薄くなる。
都大会決勝では信歩が矢倉、元春が穴熊を完成させた状態から、守備の桂馬を使って信歩が攻めを仕掛けた。それを見た周囲のモブが「急戦…!?」と騒いでいるのだが、矢倉・穴熊ともに持久戦の囲いである。
そもそも、一旦持久戦の囲いに組んだ後に囲いを崩して仕掛けても、急戦とは言わない。
→持久戦

・9割合格(きゅうわりごうかく)
奨励会幹事の大森曰く、奨励会1次試験を合格した人が2次試験を突破する確率。
現実の2次試験では1勝したら合格、0勝でも内容を考慮するので、ありえない数字ではない。
だが、イケザワールドの奨励会2次試験は奨励会員と3戦して2勝が合格ラインと非常に厳しくなっている。
これで9割が勝ち越すには、受験生の棋力が毎年インフレするか、奨励会に入った者が弱くならないと説明がつかない。
しかも今年は大森が「もったいない」からと、3勝3敗で1次試験を突破した受験生が半数以上を占める。
大森の頭がおかしい、老害と言われる理由の一つである。

・今日は全部勝つことになると思うので(きょうはぜんぶかつことになるとおもうので)
奨励会入会一次試験の会場において、王四郎が自己紹介のあとに付け加えた言葉。
全勝宣言のつもりなのだろうが、一次試験は3局ずつ二日かけて行われるので、字面通り捉えると一日目だけは全勝するという意味になってしまう。
そして一日目の試験中に王四郎は1コマも登場せず、「今日は全部勝つ」宣言は誰にも触れられないままひっそりと達成された。

・今日は一人か(きょうはひとりか)
奨励会試験当日、かやね荘を出た直後の信歩の心の台詞。
しかしこの直後に小鳥遊が車で信歩を出迎えに来ており、信歩様を不安にさせる行為を許さない、世界の理が描かれている。

・玉(ぎょく)
将棋の駒「玉将」のこと。この駒が逃げきれなくなったら負け。
周囲8マスに移動できる。信歩が説明を受けずに動かし方を理解していた駒の一つ。
なお「玉将」「王将」の二種類があるが、同じ動きで性能に違いはない。上位者(上級者や目上の人、または後手)が「王将」を使うのが慣例。
将棋は元来「玉」「金」「銀」「香」「桂」という宝物を奪い合うゲームだったと考えられており、それに倣ってか「王将」と書かれた駒であっても「王」ではなく「玉」と呼ばれることが多く、棋譜や符号などでも「玉」の文字が使われるが、作中では専ら「王」と呼ばれる。おそらく作者は「王手」などの一般的な単語に引っ張られてこう表記しているのだろう。

・切れ負け(きれまけ)
持ち時間を使いきった時点で負けとなるルール。
主にアマチュア大会で進行を円滑にするために採用される。
局面が勝勢であろうと残り時間次第で負けに直結するため、時間配分も重要となる。
時間切れで負けた後に「あと○秒あれば…!」などと言い訳するのは見苦しいだけなのでやめておこう。

・禁じ手(きんじて)
やっちゃいけないと定められたルールのこと。終局前に指摘すれば、その時点で即座に反則負けとなる。
ただし、指摘されずに終局した場合はその結果が優先される。また、禁じ手の指摘は第三者も可能である。
二歩、打ち歩詰め、連続王手の千日手、二手指し、駒の動かし方を間違える、などが禁じ手に該当する。

・筋肉痛(きんにくつう)
竜胆と1分切れ負け将棋を繰り返した信歩に起こった症状。
この世界の将棋は無駄に駒音を立てているが、それでも筋肉痛を起こした人物は誰もいない。
また、筋肉痛が起きた時には中指だけでなく人差し指も酷く汚れていたが、普通に指していれば人差し指はそんなに汚れないはずである。
竜胆は筋肉痛を起こしていないので、筋肉痛の原因は駒を力強く打ち、人差し指を将棋盤と強くこする行為を続けたことが原因だと推測される。
作中では信歩の努力描写として扱われているが、自己管理の出来ていない特訓を止める人はいないのだろうか。
2ヶ月で2万局以上というファンタジー特訓をした人間は現実にいないので何とも言えないが、
そもそも将棋の努力アピールで筋肉痛を描く意味がわからない。将棋棋士の筋肉痛エピソードはあるにはあるが、先崎学九段の「指導対局で120人を相手にしたため*1」、さもなくば広瀬章人八段の「サッカー部の合宿で運動をしたため」のような、普段やり付けない運動をした結果に過ぎない。
これも信歩がみなとにマッサージされる展開を描きたかっただけと思われる。
前作クロガネにあった3kgの竹刀のように、3kgの駒を使っていたのではないかという説もある。
これについてはクロガネ用語辞典(仮)の「雲鶴高校」「竹刀」を参照。

・グーがチョキでパー(ぐーがちょきでぱー)
都大会準決勝、能塚から解説を求められた時のみなとの投げやりな解説。
初心者向けに説明役をこなすべき立ち位置なのに、信歩の様子が気になるという理由だけで解説を放棄している。
そもそも、将棋をジャンケンに例えたのはみなとなのだが、わかりにくい例えを使ったせいで解説が面倒臭くなるという本末転倒っぷり。

・具現化系能力(ぐげんかけいのうりょく)
冨樫義博の作品「HUNTER×HUNTER」に登場する能力。オーラと呼ばれる生命エネルギーを物質に変換させる能力で、本人の意志で出したり消すことが可能。転じて、特定の物質が急に出たり消えたりする様子を指す。
池沢作品では登場人物の大半が無意識に使っている能力で、包帯やネクタイ(信歩)、シャツの袖(岬、明日美、香月)などが確認されている。
→包帯

・クズ(くず)
池沢作品のキャラクターの多くに共通する要素。
大きく分けると、小物な言動をするクズと、作者の倫理観のなさから生み出されるナチュラルクズに分かれる。
前者は主人公のかませ役のキャラが多く、不細工な容姿と必要以上に下げて描かれ、大した努力もしていない主人公ageに利用される。ただし、結果的に正論を吐いていることもある(三上や「クロガネ」の番田君など)。後者は主要登場人物が多く、他者のことを舐める、侮蔑するような言動、自己中心的な考えで周りに迷惑をかける等が行われている。その上作中で一切咎められないためさらに不快な思いをさせる。
→じじい
→電子機器

・掲載順(けいさいじゅん)
漫画が載っている順番のこと。巻頭カラーおよびセンターカラー、読み切り作品、巻末固定作品以外は、基本的に過去8週間のアンケート結果を反映して決まるので、人気度を測る目安の一つとなっている。よって後ろが定位置になっている作品は、次の連載会議で切られる打ち切られるのではと、日々読者を不安にさせている。
例外として、入稿が遅れた作品は印刷の都合で後ろの方に回すことになるので、元々筆が遅い作者や、ケガや病気で執筆が遅れた場合などは、掲載位置と人気度が大きくずれている場合もある。
ものの歩は、コラボ終了前はセンターカラーを明らかに異常なペースで貰っており、カラーでない週もドベと言えるような状況はほとんどなかったが、コラボ終了後に掲載順はガタ落ちしドベを連発、それからわずか1ヶ月で打ち切りが決定した。
なお、作者は筆が遅いということはなく、連載中の休載は一度もしていない。
→打ち切り

・桂馬(けいま)
将棋の駒の一つ。前方2マス&左右1マスに移動可能で、他の駒を飛び越えられる特徴を持つ。
チェスの駒「ナイト」はこれに加え左右後方にも移動できるため、八方桂とも呼ばれる。
前にしか進めない桂馬の使い方を注意する「桂馬の高跳び歩の餌食」という有名な格言があるが、本作のルールでは後ろに戻ることも可能。「前にしか進めない駒」は歩と香だけの特権のようだ。
なお、1話で桂馬の動かし方は説明されていたが、後ろに動けることは説明されていない。

・消しゴム(けしごむ)
鉛筆などで書いたものを消去する文房具。
作者の手抜きで文字が描かれていない将棋駒のことを揶揄する単語でもある。

・化粧(けしょう)
白粉や口紅などを使い、外見を美しく魅せること。シミやシワを隠すためにも使うことから転じて、上辺だけで中身が無いという意味もある。
みなとは例会の日は早起きをして2時間かけて化粧をしており、その理由を「言い訳残したくないの。女を捨ててるから男と戦えるとか、学校行ってないから勝てるとか。だから家以外では全部完璧にやる」と説明している。
身だしなみに気を使い、勉学も疎かにしないのは殊勝な心掛けだが、要約すると「奨励会1級なんて手抜きで勝てる」「相手に言い訳されるのが嫌なので、完膚なきまでに叩きのめしたい」となる。
そんな暇あれば棋譜並べでもしろ、そもそも朝食中に化粧するな、どんなブスでも化粧に2時間もかけない、若いなら薄化粧で十分、他人の目を気にし過ぎ、かやね荘で女を捨てているのは言い訳ではないのか細かい生活感はどこ行った、と言った疑問が残るが、舐めプや言い訳が当たり前のイケザワールドで自然と身につけた生き方なのだろう。
なお、この話を聞いた信歩は感心しながら「そんなに頑張って化粧しなくても、普段のみなとも好き」と感想を言い、みなとを激しく動揺させた。
そしてこれが原因かは不明だが、この日の例会一局目はかやね荘メンバーで1人だけ負けており、「相手も本気なんだもの」と言い訳をした。
ところで、信歩かやね荘に住んでから10回ほど例会があったはずだが、朝食中の化粧を一度も見なかったのだろうか。試験当日も朝食を食べずに出発しようとしていたので、普段から朝食を食べずに外出していたのだろうか。

・ゲロ(げろ)
香月のあだ名。第5話において、対局に負けて家で悔しゲロをしていたことにちなむ。
帰宅中は吐かなかったのか、共有場所を汚したら自分で綺麗にしないのか、などの疑問が残る。

・研究会(けんきゅうかい)
同じ趣味を持つもの同士が集まった組織のこと。単なる趣味の集まりから、実力の近い者を集めて切磋琢磨するのまである。プロや奨励会員の研究会は、もちろん後者の意味である。
しかし本作では前者の意味で解釈されているようで、しかもシェアハウスのように共同生活をしていると解釈している節すらある。

・5(ご)
単行本2巻の表紙で信歩が持っている本に大きく書かれている文字。
カバーの色や文字の位置から、この本は浦野真彦八段の「5手詰ハンドブック」が元ネタであろう。
詰将棋はひねくれた問題も多いが、本書は実践ですぐに使える問題を収録しているのが特徴。
しかし浦野の名前は作中で全く出てこないので、元ネタを知らない読者には「何故2巻なのに『5』なんだ」と疑問を持たれるだけである。

・こういう時はな ごめんやないで(こういうときはな ごめんやないで)
岬戦で「負けました」も言わずに台パンして泣きながら無様な敗走をした十歩に鎌谷商業の部長がかけた言葉。
部長に(負けたことに対して)謝ろうとする十歩に、部長は十歩のおかげで大会でここまでこられたから謝る必要はないと慰めている。
…何かがおかしい。
3人は無礼を働いた対局相手のことを完全に忘れて青春ごっこをしている。
池沢!こういう時はな (対局相手に)ごめんやで
以前の大会でスマホを弄りながら指した相手の有名アマにも謝ることはなかった十歩だが、まるで成長していない。※
さらに、この言葉をかけられた十歩は涙ぐみながら「ありがとうございました」と部長と部員の二人に言うのだが、部員は「お礼を言うのは僕たちの方です」とその言葉を否定している。
ごめんではなかったがありがとうでもなかった。
確かにマトモに考えたらお礼を言うのもおかしいが、では彼らの中では何と言うのが正解だったのか、答えは闇。

さすがに突っ込まれたのか、後に都大会決勝になってから十歩に謝罪させている。
しかし、謝られる立場の岬も準決勝でまともな投了をしていないので読者から見ればとんだ茶番である。

・効果線(こうかせん)
漫画で線を使って動きや感情を視覚的に伝える表現技法。代表的なものは集中線、スピード線など。
本作では背景にどでかい擬音と並び、不自然に多用されているものの一つ。
その理由は背景を描かずに済むため(要するに手抜き)と見られており、
過去にBLEACHの作者の作画密度を煽った発言がブーメランのごとく突き刺さっている。

・高校王竜戦(こうこうおうりゅうせん)
作中に存在する架空の大会。個人戦と団体戦がある。
大会優勝者は奨励会1級編入資格が与えられるというトンデモ大会で、平成30年度は個人戦団体戦共に十歩が優勝し、「ちょうどライバルが待っているので」と権利の行使を宣言した。
ちなみに現実世界では特定の大会に優勝しても一次試験免除か、普通なら1級までしか受けれない試験に段位者としての受験資格が与えられる程度である。
この大会の存在により、都大会個人戦で優勝しながらも奨励会で通用しなかった元春の苦悩は、さらに惨めになってしまった。
平成28年度の時点で誰も話題にしていなかったので、最近出来た大会だと思われるが、作中では昔からある大会のように描かれている。

・公式twitter(こうしきついったー)
作品の宣伝を目的とし、制作サイドが作成したtwitterアカウントのこと。基本的に編集が管理しており、掲載された話のあらすじ紹介、インタビューなどの記事宣伝、単行本の発売告知などを行っている。
本作も公式アカウントが開設されているが、編集がツイッターに不慣れなこともあり、最低限の宣言しか行われていない。また、打ち切り決定後は2週に1回しかツイートしなくなり、単行本5巻の告知が発売3日後に行われるなど、最低限の仕事すら果たさなくなっていた。

・好評(こうひょう)
十歩編、岬編、師匠探し編で使われた宣伝文句及び自称。
十歩はジャンプ14号掲載の単行本2巻の広告文にて、岬と師匠はそれぞれ単行本3.4巻のキャラプロフィールで確認されている。特に十歩編は「大」好評だったらしい。
本作は初期の掲載順こそ安定していたが、単行本の売り上げは振るわず、本編は毎週のようにツッコミどころ満載の展開であったため、アンチスレでは下駄を履かせた評価であるという意見が専らであった。
その後、電王戦コラボ終了以降の本作の凋落ぶりは周知の通りであるが、実際にそれまで好評だったのが偶然にもコラボ終了と同時に不評に転じたということなのか、単行本を売り上げるための大仰な売り文句だったのか、それとも全てが作者の願望による妄言だったのか、真相は闇の中である。

・剛腕の"寄せ"(ごうわんのよせ)
第二話において桂司との対局で見せた、信歩の能力の一つ。
王殺しの資質とほぼ同意義。
剛腕とは腕力が強いこと。将棋の腕力とは、中終盤の未知の局面や難解な局面での強さをさす。
寄せとは、最終盤において相手の玉を追い詰めていくことをさす。
寄せに求められるのは速さと正確さであり、将棋の腕力はあまり要求されない。
そのため、普通、他者の寄せについて言及するときには「剛腕」という表現は用いられない。
→王殺しの資質

・ここは 静かだ(ここは しずかだ)
10話における信歩と十歩の対局終盤の演出。
プロ同士の対局ならともかく地域の将棋大会2回戦、それも将棋歴10日と1ヶ月の初心者同士の対局である。
仲間(桂、香、と)が見守る中、ライバル(竜)が現場に駆けつけ、(配信で)全世界の注目を集めながら
対局者二人だけの世界で決着を迎えるという過剰演出で、まるで打ち切りを宣告された漫画の巻き展開のごとしである。
当然そこまで思い入れのない読者の視点では、一体なぜこんなラスボス戦のような雰囲気になっているのか理解が追いつかない。毎度ながらの過程をすっ飛ばす能力で読者は置いてけぼりにされた。
また、同じ将棋を題材とした漫画「3月のライオン」や卓球漫画「ピンポン」にこれと似た演出があると指摘されており、
状況やそれまでの積み重ねを考慮せずに演出だけ真似ようとした結果であると考えられている。

・ここまで完璧だったけど一つだけ判断ミスをした(ここまでかんぺきだったけどひとつだけはんだんみすをした)
都大会準決勝を見て岬を評したみなとの心の台詞。
みなと曰く『リスクを冒さない代わりに「圧倒的な差」をつけきれなかったこと』がミスだという。
この一文だけでも作者の日本語能力の低さが分かるのだが、さらに8ページ前では「悔しいけどまだ岬が圧倒してるわ」と言わせている。
そもそも、将棋は最後にミスをしたほうが負ける競技であり、岬が負けるには終盤で何らかのミスをしなければならない。しかしここはイケザワールド。信歩の終盤力にビビって岬がミスすることは、この時点で既に共有されているのである。
なお8ページも大きな矛盾を出していなかったのは、本作ではかなり珍しい事態である。
→35話
→リスク

・心ッ(こころっ)
第三話で信歩が竜胆とぶつかって棋譜用紙が散らばったときの擬音。このシーンから察するに「バッ」っという擬音が正しいのであろうが、どう見ても「心ッ」である。他にも同じ字体で「心チッ」「心ン」などがある。このカクカクデザイン、見づらいという意見が多いが、作者はお気に入りのようである。
なお打ち切りが決定した35話あたりからは使用されなくなった。

・誤植(ごしょく)
印刷物における文字や記号などの誤りのこと。ミスプリント。
以下が本作で出現した将棋用語誤植集(作中誤表記→正)

2話 垂れ歩(たれほ)→垂れ歩(たれふ)
20話巻末コメ・42話 四段(よんだん)→四段(よだん) ※厳密に言えばどちらも正しいが、今は「よだん」が普通
21話 裁き(さばき)→捌き(さばき)
22話 7八竜(ななはちりゅう)→7八飛成(ななはちひなり)
単行本1巻プロフィール 棋符(きふ)→棋譜(きふ)

これらは将棋を指す者にはポピュラーな将棋用語であり、担当の将棋への知識の程度が知れる。

・個人戦(こじんせん)
1対1で試合をする形式。個人競技だろうと無理矢理チームを組ませたがるのは前作からの作者の趣味。
信歩は都大会の団体戦のみに参加し、個人戦は「一つに絞らないと集中できないと思ったので」という理由で参加申請しなかったが、個人戦は団体戦の翌日に行われる
一体どこに集中できなくなる要素があるのだろうか。
→団体戦
→都大会

・この発表おかしくないですか?(このはっぴょうおかしくないですか)
奨励会1次試験の合格者発表を見た五所川原の台詞。
例年なら合格者は25名程度なのに今年は9名しかいないことに疑問を呈しているのだが、この発表がおかしくなるのはこの後である。
試験の責任者・大森は何をトチ狂ったのか、「3勝3敗の37名のうち成績優秀者にのみ黒星をつけられた11名も合格」と言い放ち、信歩も該当条件を満たして合格となった。これは
 成績下位者に3勝、成績上位者に3敗→合格
 成績上位者に3勝、成績下位者に3敗→不合格
という理不尽な状況なのだが、何故か異議を申し立てる受験者は一人もいない。大森が後の雑談で「(信歩に)新しい風を感じた」と発言することからも、明らかに信歩を合格させるための詭弁である。
さらに、試験結果では「4勝2敗以上が9名(うち1人は王四郎の6勝0敗)、3勝3敗が37名」と発表されている。
そしてトドメが成績優秀者にのみ黒星をつけられた人間が11名も存在してしまう抽選方法。
これらのトンデモご都合展開が、信歩をサプライズ合格させるためだけに行われた。
ツッコミどころが多すぎて、アンチからも「素直に信歩を4勝2敗にしておけば…」「初戦の王四郎に完敗したショックで連敗してから4連勝で良いじゃん」などと言われる始末。

なお、現実の平成28年度奨励会一次試験は「5戦で3勝すれば合格」だったので、信歩は5戦目に普通に合格していた。平成25年度までは「6戦4勝で合格」だったので、調べた情報が古かったのだろう。取材能力の低さも垣間見えている。

また、試験前に会場の様子を見た信歩は「人が100人以上いるとは思えない」と言っているが、上記の情報から単純な星勘定をすると、受験者の合計は52~65人となる。
読者「この発表おかしくないですか?この漫画おかしくないですか?この作者の頭おかしくないですか?」
→新しい風を呼ぶ子
→奨励会入会試験
→三段リーグ

・この春この世に信歩ちゃんより頑張った人間なんているもんか(このはるこのよにしのぶちゃんよりがんばったにんげんなんているもんか)
都大会直前に信歩を評価した泰金の台詞。
将棋を始めてたった3ヶ月で凄まじい持ち上げ方である。
確かに度を越したキチガイ特訓で対局数だけなら信歩以上の人間はいないかもしれない。
しかし、子供の頃から様々な練習を積み重ねているであろう人間の努力より、ごく短期間の量だけの努力が
評価されることに違和感を覚える読者の方が多いのではないだろうか。
この発言をした本人は奨励会の年齢制限が迫る崖っぷち状態なのだが、あっさりと他人の努力のほうが
自分より上と認めてしまっている。周りの症例会員も信歩未満の努力しかしていないことにされてしまった。
なお、同じ練習に付き合った竜胆は評価されず、ねぎらいの言葉もない。
努力が認められるのは主人公(作者の自己投影)だけの特権、というところに作者の思想が顕著に表れている。

・この人はいつも自分の話なんか聞いてくれない(このひとはいつもじぶんのはなしなんかきいてくれない)
奨励会試験を受けるために父親の説得に来た信歩が「納得させたいなら結果を見せろ」と言われた時の心の台詞。
父親は今まさに話を聞く場を設けて、一定の理解を示している最中である。息子が目指しているのは、結果が全てのプロの世界であり、通用するかの判断要素として現状の結果を要求するのは、親として当然である。しかし信歩は黙ってしまい、それどころか「話を聞いてくれない」と拗ねてしまった。
結局、我慢できず乱入したかやね荘住民と小鳥遊が信歩の結果をアピールし始めるが、信歩はそれを黙って見守るだけで、信歩本人の口から結果がアピールされることはなかった。
自分のやることは無条件に受け入れられないと相手のせいにするドクズっぷりや、乱入前の小鳥遊に開口一番「(信歩パパは)話を聞かないガキ」呼ばわりさせるなど、作者の歪んだ思考が顕著に現れているシーンである。

・駒江第一(こまえだいいち)
都大会2回戦の相手となる高校。一応強豪で優勝候補らしい。
何名かの部員が所属しているが、名前があるのは岬と士の2名だけ。
部員は「負けを悟ったら悪足掻きせず素直に投了する事」と岬個人の美学を押し付けられている。

・駒落ち(こまおち)
上手(格上の方)から特定の駒を除外した状態で対局するハンディ戦のこと。信歩が初めてやった実戦形式。
駒を落とした分だけ上手は不利になるが、実力差が大きければ十分に勝つことが可能である。ハンディの度合いを手合割という。
現在、公式戦ではハンディ無し(平手という)が基本で*2、奨励会員同士の例会では、香落ちのみが指される*3。アマチュアとプロの対局イベントなどでは駒落ちで指されることもある。
プロからアマチュアへの指導対局や、将棋道場でのフリー対局では一般的に行われている。指導対局では、完全に実力通りの手合割ではなく、上手が若干有利に設定されることが多い。余裕を持って指導できるように、手加減の余地がある必要があるからである。「二枚落ちの指導対局でプロに勝てたらアマ初段程度」というのは手加減込みで、プロが本気を出したらアマ三段~四段程度はないと勝つのは難しい。
→十枚落ち
→段級位

・細かい生活感を大事にしてます(こまかいせいかつかんをだいじにしてます)
単行本1巻のみなとのプロフィール紹介のページに書かれている作者解説。大事なことなので2回書きました。さらに、質問が多かったからと、みなとのスリーサイズを公表しており、ブラのサイズまで事細かに説明している
生活感というより作者による性癖暴露に近いものがあり、その方向がおかしい情熱の気持ち悪さにドン引きする人が多数現れた。
肝心の将棋に関する生活描写は壊滅的な状態で、よくこの言葉を言えたものである。
→化粧
→パンツのタグ

・駒の持ち方から教えてください(こまのもちかたからおしえてください)
三段リーグでの泰金が駒の持ち方を間違っていたことから生まれたネタ。
元ネタは「竹刀の握り方から教えてください」(クロガネ用語辞典)
正しい持ち方は下画像左の信歩の持ち方。
わざわざ並べて描いているのに一部間違っているという池沢式間違い探し。

・駒箱(こまばこ)
駒を入れる箱のこと。公の対局では格上が駒箱を開け、まず王将を取り出して並べる。
しかし本作の奨励会入会2次試験では、格下であるはずの信歩が駒箱を開けている。
将期では格下が箱を開けるルールがあるのか、それともかやね荘は特別なのか、真相は不明である。

・コミュ障(こみゅしょう)
コミュニケーション障害の略。他人との他愛もない雑談が非常に苦痛であったり、とても苦手な人のこと。
この作品では主人公のことを指していたが、1話の時点で設定が死にかけ、以降は思い出したように弁解オフラインで発現する程度である。
→ノロマ

・コンテンツ殺し(こんてんつごろし)
プロゲーマー・相楽十歩の異名。すぐに新戦法やハメ技を開発してゲームを廃れさせることから名付けられた。
スポンサーが付いている立場でありながら、業界のコンテンツを廃れさせるという誰も得をしない行為を平然とやってのける。「ゲームだったらすぐに調整が入るのに」と言いながらもコンテンツを廃れさせているので、この世界のデジタルゲームには質の悪い作品しかないようだ。
なお、本作品の掲載位置は、十歩編までは補正もあって中の上辺りをキープしていたが、終わった頃から掲載順が少し落ちている。これは単に新連載補正が切れただけなのだが、「自ら生み出したキャラに殺されかけるという体を張ったギャグなのでは」と認識され、コンテンツ殺しの恐ろしさを知らしめた。

・こんな家出ていくつもりだったよ(こんないえでていくつもりだったよ)
泰金のプロ入りが決まったお祝いの席での、香月の発言。みなともこの発言に同意した。
この後「でも信歩(が歌川に啖呵切った時)の台詞で気づいた。この家が好きだ」「かやね荘で将棋を指すと落ち着く」「それはリーダーが一番将棋を愛していたからだろう」と続くが、かやね荘は信歩が来てから駒音が滅多にしない家になっており、駒の音を望んでいないのが少なくとも3名いることになる。

・こんな才能いらなかった(こんなさいのういらなかった)
藤川杯で試しに本気を出したら竜胆相手に逆転してしまった蒼馬が、表彰式で思ったこと。
望まない才能のせいで苦しむキャラは珍しくないが、蒼馬が才能を望まなかった理由は「竜胆と遊びたかった」だけである。

・こんな自分でも将棋なら背負えると思うんです(こんなじぶんでもしょうぎならせおえるとおもうんです)
団体戦に出なければ蒼馬と対局できないと知った竜胆に向けて放った信歩の言葉。
将棋歴1ヶ月にして天才なのを自覚したのか、将棋を随分軽く見ている。
→必ず連れて行きます

・こんな小さい子が都大会で戦った誰よりも強く感じる(こんなちいさいこがとたいかいでたたかっただれよりもつよくかんじる)
奨励会入会一次試験で対局したメガネの小学生の強さに驚愕した信歩の独白。
奨励会は一握りの天才が集まる恐ろしい場所だと、都大会編で何度も語られており、そもそも将棋歴3ヶ月で試験を受けてる方がおかしいのだが、信歩は都合の良いことしか認識しない故の反応である。
また、元春は一次試験を突破しているが、その彼よりも強いと言うのは不自然に過ぎる。
→9割合格


さ行

・最期(さいご)
命が終わるとき。死に際。
23話で岬が「今日この大会が最期の将棋になったとしても」と髪をバリバリ掻きながら気合を入れ直すシーンがある。
この世界の高校将棋は負けると命が取られる闇のゲームか何かなのだろうか。

・才能を持ちながら誰よりも挫折を知る人間(さいのうをもちながらだれよりもざせつをしるにんげん)
30話でみなとが信歩に対して行った評価。
才能のある人間ほど挫折に弱いが、信歩が将棋に出会った時には既に何度も挫折を経験していたからこそ、進める道があるということらしい。しかし言うまでもないが信歩が将棋で「挫折」を感じたことは一度もなく、単に人付き合いや受験勉強に失敗し続けてきた社会不適合者であったというだけの話である。
「挫折」の中身が将棋の「才能」の話と一切噛み合っておらず、結局信歩の可哀想な過去を改めてアピールする描写以外の何物にもなっていない。
単行本4巻によると「都大会決勝のテーマは、信歩が普通の天才とどう違うか」らしいが、結果は同情を誘っているだけであった。

・相楽が一方的に負けた…(さがらがいっぽうてきにまけた…)
「2ヶ月前お前と互角以上だったヤツがだ」
十歩vs岬戦を見た竜胆の台詞。
これを理由に竜胆は岬のことを「間違いなく東京都トップクラスの棋士だ」と断言している。
2ヶ月前といえば信歩はまだ将棋を始めて1ヶ月も経っていない初心者で竜胆にも弱いと言われていた頃である。
それといい勝負をしていた十歩が完敗したから何だというのか。
ガバガバ論法で岬を東京トップクラスと決めつけたのは、信歩が「東京で一番」の宿題を達成するための踏み台として無理矢理箔を付けたものと思われる。
また、プロでない者を棋士と呼ぶのは違和感を覚える。
前作でも剣道家を剣士と呼んでいたので、作者はこういう呼称をかっこいいと思って使いたくなるお年頃なのだろう。

・作画ミス(さくがみす)
常識的に考えておかしい描写がされていること。あまりに酷い場合は作画崩壊と呼ばれる。有名なのは健常者の指が6本、服の色が一瞬だけ変化など。
人の手で作る以上どうしてもミスは発生するが、池沢作品は作画ミスが圧倒的に多い、というか前後の流れを全く考えてないので、作者のやる気や空間把握能力に大きな疑問を持たれている。
本作でも1話から多数確認されていたが、コラボ補正が切れた奨励会試験編からは露骨にミスが増えている。手の指が全部つながるようになり、背景の集中線すら描くのを止め、奨励会2次試験からは写真トレスで顔と手だけ描き変える手法を採用したことで、背景が出たり消えたりするようになった。
もちろん、当初から見られた作画ミスも直っておらず、わずか2ページで5個程度のミスは当たり前となっている。
打ち切り宣告で作者がやる気を無くしたとも、コミックスが全く売れずアシスタントを雇えなくなったとも言われているが、真相は不明。
単行本での作画修正や弁解オフラインも、連載終了後の4.5巻では全く行われず、作者が露骨にやる気を無くしたことが伺える。

・酒も女も将棋もやるが賭け事だけはやらん(さけもおんなもしょうぎもやるがかけごとだけはやらん)
小鳥遊が弟子の麻雀セットを発見した際に行った説教。
将棋を酒、女、賭け事と同列に語っているところに、作者の認識が見て取れる。

・佐野 研二郎(さの けんじろう)
東京オリンピックのエンブレムでパクリが疑われ、話題になったアートディレクター。
池沢先生が在籍していた多摩美術大学のOBであり、2014年からは教授に就任している。
在籍期間から考えて、残念ながら二人に面識はないようだ。
→多摩美術大学

・左門くんはサモナー(さもんくんはさもなー)
2015年秋の新連載第二弾として、ものの歩の次週に連載開始したギャグ漫画。
天使すぎる少女「天使ヶ原 桜」(通称:てっしー)が、ひねくれ召喚術士(サモナー)「左門 召介」のけしかける様々な悪魔の嫌がらせに耐えながらも、学園生活を謳歌するという作品。
連載初期はドベ1も経験するような低空飛行だったが自力で立て直し、安定した地位を確立している。
同時期連載というだけで本作とは何の共通点もないのに、連載初期は「さもの歩」「昇り竜キャンペーン」などと称して抱き合わせで宣伝されていた。しかし結果は、30話時点で左門くんが中堅をキープしているのに対し、ものの歩は電王戦のコラボ補正が切れた途端にドベまっしぐら。
強いて言えばクズ主人公なのが共通点だが、左門くんは作中でクズとしての制裁を受けているので、性質は全く異なっている。
→クズ

・3月32日(さんがつさんじゅうににち)
イケザワールドの平成28年に存在するとされる日付。
1話で信歩がシェアハウスに引っ越してきた日のカレンダーは3月29日(火)、信歩の奨励会入会試験申込用紙の記入日が平成28年となっており、この日付と曜日は現実世界と一致する。しかし、将棋大会のチラシには4月8日(土)と書かれていた。現実世界での平成28年4月8日は金曜日である。
この矛盾を解消するため、「作品内では3月32日が存在する」「一瞬にして1年が経過した」「間違ったカレンダーを使っている」などの説が生まれた。
単行本では修正された・・・と思いきや入居日が3月20日(火)になっており、これだと4月8日が日曜日になってしまうので、今度は3月31日が消えてしまった。また、入学式までに新居を探す期間も発生してしまった。
おそらく、信歩の将棋歴を非難されたので引き伸ばした、9を0にするだけなので修正が簡単、といった理由で20日にしたのだろうが、作者が普段から甘えた考えをしているとよく分かるシーンである。
なお、本wikiでは、注釈がなければ29日入居としている。
→弁解オフライン

・参加しない生徒は速やかに片付けを(さんかしないせいとはすみやかにかたづけを)
都大会で、試合が始まる直前に流れているアナウンス。
敗退者にムチを打つのはイケザワールドの道理であるが、参加する生徒に準備を促すアナウンスをしなくていいのだろうか。

・3時間(さんじかん)
1話冒頭で泰金と待ち合わせしていた信歩が、待ち合わせ場所で待機していた時間。しかも時計を見ながら1秒毎にカウントしており、周囲の人物をドン引きさせていた。
おそらく信歩のトンネルマインダー覚醒に繋げる伏線、不器用さを描いたつもりなのだろうが、次に時間間隔の狂った信歩が書かれたのは、作中で5ヶ月後の奨励会試験の日である。
→手土産
→徒歩5分

・35話(さんじゅうごわ)
奨励会試験編が開始され、王四郎が初登場した話。そして本作の打ち切りが決定した話である。
この話自体はいつもの池沢イズム溢れる気持ち悪さと整合性の無さ等が見えるだけなのだが、
35話以降は露骨な手抜き、過剰な信歩age、いつも以上の整合性の無い伏線の消化など、作者のやる気のなさが顕著に現れるようになった。
当初、打ち切り宣告は8週前に下されるという話からこの話の頃に打ち切りが決定したと推測されていたが、5巻で作者自らが肯定した。
→繋がった指
→トレス
→妖精みたいなヤツ

・三将は空ける規定(さんしょうはあけるきてい)
都大会の団体戦に定められているルール。普通の大会では3人揃えないと参加資格がない、どうしても参加したければ個人戦に行けと言われるのがオチだが、イケザワールドではロマンの一言で片付く問題である。
なお、竜胆は2人で参加する状況を「リスキーな戦い方」としか発言していないことや、十歩の学校の部長が2人で参加予定だったと思われる発言をしていることから、イケザワールドでは珍しくないようだ。
この規定の犠牲者は一度も対局しないまま団体戦敗退が決まった1回戦相手校の三将。
大会に出て駒に触ることなく敗退するのはさぞかし無念だろうが、モブは努力の成果を見せる機会すら与えられない世界を恨むしかない。
→捨ての大将

・三段リーグ
奨励会三段の者だけで行うリーグ戦のこと。4~9月または10~3月の半年かけて18局を行い、上位2位が四段となり順位戦C級2組に配属される。
3位になると「次点」が与えられ、2回獲得するとフリークラスの四段として昇段する権利を得る(放棄も可能)。同率の場合は前期の順位が上だった方を上位とする。年齢制限は26歳で、26歳の誕生日を含む期で四段昇段できなければ強制退会になる。ただし、勝ち越せば最大29歳まで延長できる。また、年齢にかかわらず、最低5期の在期が保障される(ただし三段編入試験合格者は4期限定)。
泰金はこのシステムを悪用し、三段リーグで3位あるいは近い順位をキープし続けることで「万年3位」と呼ばれるようになり、未来ある若者の次点獲得やフリークラス昇段の権利を潰していった。

ところで、39~40話の状況を整理すると
 ・泰金は万年3位の成績で、今期も現在3位
 ・出発前の銀河銀雅曰く「今日連勝すれば昇段の可能性がある」
 ・昼食中の香月曰く「今日全勝でも1位2位が勝てばその2人できまりだから可能性はほぼゼロ」
 ・泰金は1戦目で勝ち、1位2位が共に負けたので、同率2位になった
 ・その結果、泰金が2戦目で勝てば昇段確定
となるが、この条件なら1位2位の結果に関係なく泰金の連勝で昇段が確定するはずである。
香月は信歩にキツく当たる役目なので意図的に嘘をついたとしても、他の者は泰金にプレッシャーを与えないために意図的に嘘をついていたのだろうか。それとも、作中で説明されていない独自システムがまだあるのだろうか。
9月前半に残っているはずの2局が全く話題になっていないのも謎だが、これは対局相手が棄権して勝ちが確定しているのだろう。
→静かに行くんだよ
→奨励会
→例会

・3七角(さんななかく)
藤川杯で竜胆と対局した蒼馬が放った逆転の一手。
作中で何度も賞賛されているが、具体的に何がすごいかは一切説明されていない。
竜胆はこの手を見た瞬間に、蒼馬が今まで手抜きしていたと悟り、さらに蒼馬が直後に投了したのを屈辱に感じ、蒼馬のストーカーとなるほどの拘りを見せるのだが、何故か盤面の内容が出てくる度に変わっている。
初登場は3話。断片的な盤面描写を組み合わせた結果、3七角が逆転と言えるような玉の居場所はどこにもないことが判明し、検討陣が困惑。監修の手が入っていないのでは?という説が浮上した。
12話で再び登場した時にはコマの配置が変わって(5九桂→4九桂、1七桂が消失)いた。
さらに13話では、12話で消えた1七桂が復活し、3七角以下9手詰めの局面となる。
28話では12話の局面に酷似していたが、再び1七の桂は消失し、何もなかった3五の位置に謎の駒が出現している。
よって、竜胆は脳に異常があり、盤面の長期記憶が出来ないと予想される。バインダーと毎日にらめっこしていたのも、飛ばされた瞬間にいらないと言ったのも、記憶障害が原因だろう。
ちなみに13話の盤面が正しいと仮定した場合、竜胆は自玉の詰めろに気づかず頓死してしまったことになる。舐めプどうこうよりも、自分の読み抜けを反省するべき。
←盤面まとめ

・残念だが君は「こちら側」の人間だよ(ざんねんだがきみはこちらがわのにんげんだよ)
元春が信歩に告げた言葉。「こちら」とは「才能のない人間」という意味である。
信歩が規格外の超天才であることを知らない故の発言だが、信歩が将棋歴3ヶ月だと知った後も同じことが言えるだろうか。そもそも彼は自我を保てるのだろうかと言われていた。その後決勝では辛くも勝った元春だが、最後まで信歩が「こちら側」という認識を改めず、信歩の将棋歴も知ることなく勘違いしたまま都大会編が幕を閉じた。どこまでも哀れなピエロのウンコマン。
しかし凡人の苦悩や嫉妬という心理は「池沢作品にしては人間らしい」と一定の評価を受け、主にネタ方面で人気を誇っている。

・仕方なく東大へ行って医者や弁護士になるしかなかったそうだ(しかたなくとうだいへいっていしゃやべんごしになるしかなかったそうだ)
奨励会試験前に斑木兄弟のことを噂するモブの台詞。
「仕方なく東大へ」「なるしかなかった」と東大および医者や弁護士を下に見る台詞からは、東大や弁護士を目指していたが挫折した作者のコンプレックスが見え隠れする。

単行本5巻では「兄たちは頭が悪いから東大へ行った。自分は頭が良いから棋士になった」と言ったとされる故・米長邦雄永世棋聖のエピソードを元にしていることが説明されているが、この発言は故・芹沢博文九段による冗談発言を米長が否定しなかっただけで、それが米長本人の発言として多くの人に誤解されたまま広まっている、というのが真相である。

・持久戦(じきゅうせん)
お互いに守りをしっかり固める将棋のこと。
→急戦

・自己投影(じことうえい)
自分の理想を他人に押し付けること。
作者は主人公や主人公を支えてくれる人物に多大な自己投影をしており、主人公は何をしても怒られないし何もしなくても褒められるシーンばかりである。

・じじい(じじい)
ここでは、将棋好きのおじいちゃん達のことを意味する。
奨励会員と比べれば弱いが、それでも十枚落ちしか経験のない信歩にはかなりレベルの高い相手。
しかしみなとが信歩に「公民館でじじい倒してどーすんのよ」と発言したり、序盤だけを学び始めた信歩が「間違って応募した」「辞退するのも忍びない」と発言するように、モブ雑魚としか認識されていない。いや倒す描写が全く無いのでモブ雑魚以下である。

・師匠(ししょう)
弟子を抱えているプロ棋士のこと。師弟の関係は様々で、積極的に指導をする関係もあれば、名義を貸しているだけのような関係もある。
奨励会試験を受けるには師匠の推薦が必要。推薦の場合は師匠なしでの受検が可能だが、合格してから1年以内に師匠を見つける必要がある。
泰金と銀雅は月一で、香月は週一で師匠から将棋を教わっているが、桂司とみなとは師匠の指導を受けていない。
信歩はプロ棋士との繋がりがなかったが、ではどうやって見つけたかと言うと、泰金が必要な事務手続きを勝手に済ませていた。どこまでも過保護である。

・静かに行くんだよ(しずかにいくんだよ)
三段リーグの対局に乱入しようとしているかやね荘メンバーに対し、試験責任者の大森が放った台詞。
かやね荘メンバー全員が勝ち越したことを対局中に伝えるためだけに、ドドドドと音を立てながら室内を走り、スタッフの制止を振りきって「伝えなきゃ!金ちゃんのためだ!」と大声で叫びだす。普通ならこの時点で追放されるのだが、大森は「君たち!…静かに行くんだよ」と乱入を許可した。そして対局室に乱入した彼らは、全員で黙ってサムズアップをして、去っていった。そして城嶋が投了した直後には、全員で泰金の元にダッシュで駆けつけて大声で叫ぶという暴挙を行った。

公の場で対局者の邪魔をしないのは当然のマナーであり、食事の注文確認や休憩時間の報告でもない限り、対局者の近くをうろつくことすら遠慮すべきである。特に、三段リーグはプロ公式戦以上に細心の注意が払われており、プロ棋士でさえも対局中に対局室に入ることは遠慮する。上記の乱入行為は、城嶋には集中力を乱されるだけの行為であり、泰金は助言を受けていると判断されてもおかしくない。
しかしイケザワールドでは、主人公サイドのみ大抵のことは許されるという特権があり、もちろんお咎め無しであった。
なお、大森がこの台詞を言う直前、歌川の「かやね荘の連中をよろしくお願いします」と頭を下げるシーンを回想していたが、歌川が頭を下げたのは「乱入を許可しろ」という意味ではなく、「色々言われているが見捨てないでほしい」という意味だと考えるのが自然である。

・自分が勝たなきゃ何の為に努力はあるんだっ!!!(じぶんがかたなきゃなんのためにどりょくはあるんだっ)
24話における信歩の心の台詞。
将棋歴3ヶ月なのに結果がついてこないと納得できない姿勢は、「勝利至上主義になるまでの経緯がないフレイザード」と認識されることとなった。
謎のノートを燃やしても結果を求める父親の呪縛は全く解けていなかった。
将棋歴3ヶ月で努力を語ること自体噴飯ものだが、才能の塊のような男がこれを発言していることに失笑せざるを得ない。
これほど傲慢になったのは泰金の無責任な努力世界一認定を真に受けた結果か。
→この春この世に信歩ちゃんより頑張った人間なんているもんか

・自分…かやね荘が大好きなので!(じぶん…かやねそうがだいすきなので)
信歩が歌川に「かやね荘にいたらプロにはなれない」と言われた際の反論。
台詞自体は普通だが、何故か信歩の表情が死んでいるので、サイコホラーのようになっている。

・自分は間違ってない…そう言われた気がした(じぶんはまちがってない…そういわれたきがした)
王四郎との対局を振り返って信歩が辿り着いた結論。「自分と同じタイプですごく強い人がいるという事は、自分もこのまま頑張ればそうなれる」という考察から繋がる。
この熱演を聞かされた明日美は「高校生怖っ!!」と思い、その直後に信歩が土下座しながらアドバイスを求めてきたのでドン引きした。
→シンプルに勉強量が足りないんですよ

・自分まっすぐにしか進めませんので(じぶんまっすぐにしかすすめませんので)
元春才能なしと認定された際の信歩の返答。
ちょっと褒められただけであっさり勉強を捨てて将棋という脇道に逸れた信歩が言っても説得力がない。
また、この発言時の信歩が前作のチ○コの構え(クロガネ用語辞典参照)を思い出させる謎のポーズでシュールである。
→まっすぐチンポマン

・ジャンケン(じゃんけん)
手を使って3種類の指の形(グー・チョキ・パー)を出し合って勝敗を決める手段。それぞれの手は三竦みの関係となる。
勝負内容の描写方法として作者が好んでおり、前作では剣道を独自のジャンケン理論で例え、"ジャン剣道"という概念を生み出した。
本作でも都大会2回戦において、みなとが矢倉をグー、振り飛車をパーに例え、信歩はグーが得意だと説明している。
しかし、将棋は相手の動きを見ながら自分の手を選択する競技なので、同時に手を出すジャンケンで例えるのは的はずれである。そもそも、相性の説明でジャンケンを使う場合は三竦みであることが基本。
将棋における相性は「飛車の位置と囲いの関係」や「攻めに使う銀の位置関係」などがあるが、多くの場合は有利とされていても主導権を握りやすくなる程度。不利な戦型でも棋力差があればひっくり返すことは十分に可能である。実際、信歩の対戦相手は矢倉対策が不十分で、囲いを全く崩せず敗北している。将棋を知らない人からすればどこが相性悪いの?と言いたくなるだろう。
この勝負を見たみなとは「グーパーの勝負からグー同士に持ち込んだ」と、まるで信歩がそうさせたかのような表現をしているが、実際には攻めの態勢をしっかり整えず中途半端な仕掛けをした相手の自滅に近い。相手が振り飛車から居飛車に変えたわけでもないので、矢倉が振り飛車に対して相性が良くない事実は変わっていない。
盤上の形勢と戦法の相性の話がごちゃまぜになっているうえに、ジャンケンに例える必要性を感じないので、余計に混乱する描写になっている。そしてグー同士に持ち込んだ後は盤面が見えず、いきなり投了局面まで飛ぶ。ジャンケンの例えよりカットされた途中描写のほうが大事だったのでは…。

※銀の位置関係について
+...
相居飛車の戦型「角換わり」において早繰り銀・腰掛け銀・棒銀の三戦法が昔は三竦みの相性とされており、これをジャンケンの関係と表現することがあった。しかし、現代では腰掛け銀のバランスの良さが評価され、相腰掛け銀となることが多くなったのでこの表現も以前ほど聞かなくなった。
将棋の世界も日進月歩なので新手一つで相性がまた変化する可能性はある。

・修正(しゅうせい)
矛盾点やミスを直すこと。漫画では締切の関係もあり、編集者のチェックを受けても誤植や作画ミスが時々あるため単行本が出た際には修正されることがある。
本作では他の漫画に比べると作画や用語のミス、誤字脱字が頻発しており、編集がろくに仕事をしていないことがわかる。
また単行本で修正はされることはされるのだが、修正によって新たな矛盾点を生み出してしまうことも。
作者が面倒に思ってるのかは不明だが、3巻以降からは修正もろくに行われなくなり、5巻に至っては作画ミスも用語の誤用も、一切修正が行われていないことが確認されている。
→一枚のと金
→3月32日
→受験申込書
→順位戦
→将期
→将棋崩し
→編集者

・12時間35分(じゅうにじかんさんじゅうごふん)
1話で信歩が4問の詰将棋を解くのに要したと想定される合計時間。
詰将棋の開始時刻は8時50分頃、詰将棋が終わって歓迎会を始めることになったのが9時25分。素直に考えれば詰将棋で使った時間は35分程度だが、最後に信歩が「プロを目指します」と宣言した直後、外に星が出ているコマが存在し、読者に困惑をもたらした。
朝からパーティーを開いたと考えると、泰金が銀雅に朝から酒を勧めているのが不自然、プロを目指す発言までのページに長時間経過した様子がない(将棋するシーンが挟まっているが、キャラの台詞からは日没までずっと将棋してたとも考えにくい)、といった疑問点が出てくる。そのため、詰将棋に12時間かけて夜9時25分からパーティー準備したのでは?という見解が生まれた。

・十年早いよ(じゅうねんはやいよ)
十歩の心の中で信歩に向けた言葉。おそらくバーチャファイターの結城晶のセリフ「10年早いんだよ!」あたりから持ってきたのだろう。
長年の研鑽を重ねてきた実力者が経験の浅い人間に対して放つ定番の台詞だがイケザワールドでは将棋歴わずか1ヶ月で吐ける軽い台詞。
仮に上記のパロディーであったとしても、そのあとに続く言葉が「道中のモンスターに過ぎない君が主人公を楽しませる?ありえない!」であり、別タイトルの格ゲーどころかRPGを想定した内容になっている。作者お得意のちぐはぐなセリフであることが見て取れる。

・終盤(しゅうばん)
相手玉に迫り、詰ませようとする段階のこと。信歩はこの段階になると絶対に間違えないと言われている。
極端な話、いくら序盤、中盤が強くても、終盤でミスをすればあっさり負けるのが将棋である。しかし、この作品ではミスのシーンが省略されているので、信歩が何故勝ったのか分かりにくい。

・十枚落ち(じゅうまいおち)
信歩が初めてやった実践形式。対戦相手の桂司は玉と歩以外の駒を取り除き、最後まで使用出来ない状態で開始する。
数局を経て、信歩の王殺しの資質が開花するが、この時の対局は信歩の駒台に金、桂馬があったり、桂司が飛車、銀、桂馬を持っているので、桂司はかなり手加減して遊んでいたようだ。
→王殺しの資質
→駒落ち

・宿題(しゅくだい)
学校などで教師が生徒に対して課す学習課題のこと。
泰金曰く「先生が宿題を出すのは生徒を机に向かわせるためのもので、ノートが欲しいわけじゃない」から、提出しなくても良いもの。
勉強嫌いの小学生にやる気を出させるための方便としてなら通用するが、大半の真面目な学生にとっては提出するのが当たり前のことで泰金の言っていることは詭弁もいいところである。
それを結果が全てである勝負の世界のプロを目指す高校生に向かって言う25歳崖っぷち奨励会員。
都大会中準決勝の信歩は「結果を出さなければ何のための努力なのか」と叫んでいたが、決勝の間に心変わりしたのだろう。

・受験申込書(じゅけんもうしこみしょ)
奨励会試験を受けるために必要な書類のこと。提出するには親の同意と推薦する師匠が必要になる。
信歩は平成28年度の受験を受けることになるが、用意した書類は平成27年度のものだった。なお、記入日は平成28年7月30日になっている。単行本4巻でも修正されていない。

・呪縛(じゅばく)
まじないをかけて動けなくすること。心理的な強制によって、人の自由を束縛すること。
みなと曰く「信歩がシェアハウスに来た時にかかっていたもの」で、その理由は泰金曰く「結果を厳しく求められたせいで、無意識に形に残る努力をする癖がついた」。
つまり父親の教育のせいで信歩は弄れて、効率の悪さを求めるようになり、そして泰金は分かっていながら信歩のノートを放置していたことになる。
そして1分切れ負けを2万局くらい指したのを機に、「もう必要ないので」と言い放ってノートを全て捨ててしまった。これがみなと曰く呪縛を解く行為らしい。これで呪縛が解けるのなら、勉強だって一人でやらなければ自然と解けたのではなかろうか。呪縛状態でも将棋の才能を発揮できていたのに、解放されたら一体どうなってしまうのか。
それにしても自らの努力の産物を突如まるでゴミのように処分するシーンは意味不明を通り越して軽くホラーである。
この展開を疑問に思わない作者こそ呪縛にかかっているのではなかろうか。弁解オフラインという名の呪縛に。
→ノート
→ノロマ

・順位戦(じゅんいせん)
プロ棋戦の一つ。C2、C1、B2、B1、Aの5つのクラスに分かれ、1年単位でリーグ戦を行う。
全プロ棋士が強制参加だが、リーグ戦に参加しない(出来ない)特別枠のフリークラスも存在する。
一定期間フリークラスに所属していると自動的に引退となるが、他の棋戦で一定以上の成績を出せばC2に昇級できる。
四段になった者はC2かフリークラスに配属される。A級で1位になった者は名人への挑戦権を得る。
順位戦での昇級は昇段条件の1つであり、A級所属経験のある棋士は八段以上になるのだが、小鳥遊は七段を自称している。また、泰金はプロ2年目でB2に所属している。よって作中では現実世界とルールが異なるようだ。
なお、単行本4巻では小鳥遊の段位が八段に修正されたが、泰金は5巻で修正されていない。
(参考:昇段規定

・障害者(しょうがいしゃ)
体や精神の異常などで、日常生活に大きな制限がある人のこと。18歳未満の場合は障害児と呼ぶ。
本作では主に信歩と泰金のことを指すが、広義の意味では作中のキャラ全員を指す。
特に信歩は外見にも異常性が現れており、33話の表紙でペラッペラの駒で将棋倒しを組み立てている様子や、34話で母親と一緒に写っている写真などで確認されている。
→アスペ

・将期(しょうき)
23話の回想で黒板に掲げられていた言葉「将部」。
作中で能塚が「何なの?将棋って…」と言っていたこともあり、読者からは「何なの?将期って…」と嘲笑された。
テニヌやバヌケのように、この漫画では将期という別競技を扱っていた可能性もあるが、確かに本作では独自ルールがいくつか存在するが、真相は単なる誤字である。
単行本3巻で流石に修正されると思いきや、なんと一切修正されていない。それどころか、追加書き込みで士が誤字に対して「一生馬鹿にされますよ!」と岬に言及している。作者が誤字を修正したくないというだけで、岬は作者公認で頭が残念なキャラになってしまった。
己の小さなプライドを守るためなら、お気に入りキャラと名言していようが、本人曰く好評なストーリーであろうと、容赦なく相手を格下げする矮小さには、当然ながら罵詈雑言の嵐となった。

・将棋ウォーズ(しょうぎうぉーず)
パソコンやスマホで遊べる日本将棋連盟公認の将棋アプリのこと。オンラインで全国のユーザーと対局できる。
将棋連盟公認でオンライン対局が出来る将棋サイトはいくつかあるが、将棋ウォーズは早指し切れ負けが基本ルール。派手なエフェクトで盤上を盛り上げ、戦法やアバターの収集要素があるなど、バラエティ寄りの構造になっており、初心者でもとっつきやすい。
作中で十歩や信歩が使っている将棋アプリは将棋ウォーズという設定になっている。
本作とのコラボイベントも実施され、2016年4月25日から5月13日の間に本作キャラと戦って勝つとアバターがもらえた。
8話の時点で作中に登場させていたことから、コラボありきの連載だったのでは?という疑惑も生まれた。

・将棋崩し(しょうぎくずし)
将棋の駒を駒箱に入れた状態でひっくり返して山を作り、指一本で音を立てないように駒を取っていく遊び。
初登場は7話のセンターカラーで、信歩と竜胆がわざわざ学校の屋上に足付き将棋盤を持ち込んでやっていた。信歩は公民館に向けて少しでも勉強するべきなのに、竜胆は勝つか死ぬかで将棋を指しているはずなのに、随分と余裕が感じられる。
次に登場したのは奨励会2次試験。対局中に突然駒の山が出来ており、しかも駒の山が出来たシーンの信歩のモノローグが「今自分は、皆さんがいるこの部屋で、将棋を指してる…!!」であった。
39話の対局シーンは全体的に描写がおかしく、作者が書きたい角度に適した写真をトレースし、人物だけ書き換えてる疑惑がある。その際に盤上の駒もそのままトレースしたので、このようなことになったと予想されている。ちなみにトレス疑惑の根拠としては、コマごとに座布団の間隔が違う、トレス元から切り取ったと思われる部分だけ不自然に背景が描かれていない、対戦相手の骨格だけ異常に正確、などがある。

・将棋倒し(しょうぎたおし)
簡単にいえばドミノ倒しの将棋盤。ただし歴史はこちらのほうが古い。
33話のカラーで信歩が小鳥遊の前で将棋倒しを組み立てていたが、駒が異様にペラッペラなのと、信歩がダウン症にしか見えないので、ホラー描写として読者の印象に残った。
時期的には打ち切りの可能性を伝えられていたはずなので、作者の心情を表していたのだろう。

・将棋の純文学(しょうぎのじゅんぶんがく)
相矢倉のこと。ただし提唱した米長邦雄は「高尚、美しいといった意味ではなく、相手の手を見ながらネチネチと手を変えたり、角をギザギザネチネチと動かす様子のこと」と述べている。
信歩はこの言葉に惹かれ、矢倉一本に絞ると決心するが、勉強効率が悪いくせに「今すぐ勝ちたい」とホザいている信歩には最も相性が悪い戦法のはずである。
→相矢倉

・将棋の時だけは突然色んなモンが見えるみてーに…(しょうぎのときだけはとつぜんいろんなもんがみえるみてーに…)
十歩を励ます信歩を見た竜胆が、驚きながら信歩を評価した際の一言。
読者からは「信歩は空気の読めない人間だが、将棋の時だけは天才だ」と突っ込まれ続けていたが、作者公認で天才になってしまった瞬間である。

・将棋は愛で指せ(しょうぎはあいでさせ)
小鳥遊が師匠として信歩に説いた唯一の教え。
しかし、信歩が将棋をやるのは周囲が構ってくれるからであり、とっくに実行している。
信歩は都合の悪いことは一切聞かない性格なので、ひたすら甘やかす方がいいと判断したのだろう。
なお、この教訓から「笑うと全力が出せる」という結論を導き出し、対局中は常に気持ち悪い笑みを浮かべるようになった。
しかし、本人は愛想笑いのつもりでも、相手にとっては挑発と受け止められることは多々ある。

・将棋は全力でやるから美しいんだ(しょうぎはぜんりょくでやるからうつくしいんだ)
23話回想の岬の台詞。普通の漫画なら誰もが感動するシーンであろう。
しかし、舐めプが当たり前のイケザワールドで、劣勢になると早投げする男が言っても説得力は皆無。

・将棋フォーラム(しょうぎふぉーらむ)
作中でテレビ放映されている将棋番組。オープニングと思われるシーンで背景に盤面用のボードが写っているが、なんと駒が一枚も並べられていない。このボードは一体何に使うのだろうか。

・将棋マニア(しょうぎまにあ)
かやね荘住人の奨励会員のこと。ジャンプ公式サイトで、ものの歩のページに「将棋マニア達との奇妙な同居生活を通じて」と書かれていたのが由来。奨励会員はプロ予備軍という位置付けだが、作者か編集の視点ではただの将棋マニアにすぎないのである。
→症例会員

・将棋漫画(しょうぎまんが)
将棋を題材とした漫画。
盤面を描くには専門的な知識が必要になるため、プロ棋士の監修が付くのが普通。
現実のプロ棋士のキャラが濃いためか、大体どの漫画でも実在の棋士をモデルにしたキャラクターが登場する。
アンチスレではものの歩を読んでからだと各作品がさらに面白く感じると評判。
以下が比較対象として挙がるいくつかの代表的な作品。
+...
3月のライオン
ヤングアニマルで連載中の羽海野チカの将棋(棋士)漫画。監修の棋士は先崎学。
高校生でプロ棋士の主人公がライバルや友人との交流を通じて成長していく様を描いた作品。
人間ドラマに重きを置いており、キャラクターの心情描写は秀逸。
作中の対局の雰囲気などは作者の取材が活かされており、将棋界をよく知らない人でも楽しめる。
作者は将棋初心者らしいが、担当編集がアマ有段者で監修との橋渡しをした上で綿密な打ち合わせを行っている模様。

ハチワンダイバー
ヤングジャンプで連載されていた柴田ヨクサルの将棋格闘漫画。監修の棋士は鈴木大介。
プロの世界とは異なる、賭け将棋を生業とする真剣師の世界を描いた作品。
ややクセが強い作風で、大胆なコマ割りや独特な台詞回しに定評がある。
作者自身がアマ有段者で、その実力は女流棋士に平手で勝ち、トッププロと飛車落ちで指すレベル。
そのため作中の将棋愛溢れる解説や対局の駆け引きは経験者が見ても唸るほど。

月下の棋士
ビッグコミックスピリッツで連載されていた能條純一の将棋漫画。監修の棋士は河口俊彦。
プロ棋士が対局中に吐血、失禁は当たり前。対局者が死亡することまであるぶっ飛んだ作品。
将棋に関してはありえない描写も多々あるが、この漫画はむしろ盤外戦がメインと言っても過言ではない。
変態個性的な棋士の迫力のあるシーンと名台詞の数々は評価が高く、ドラマ化までされている。
単行本巻末の監修による実在棋士評は貴重で将棋ファンなら必見。

・将棋を嫌いになりたくないのだ(しょうぎをきらいになりたくないのだ)
奨励会での敗北により将棋を嫌いになりかけていた元春が、蒼馬を将棋部に勧誘する際の一言。
その際に周囲からは「勝つのだけが目的って感じ」「将棋が好きとかじゃなさそう」と陰口を言われている。
強い1年生を勧誘するという部長として当然の仕事を行ったにも関わらず、なぜか叩かれている。
ちなみに、敗者に価値がないという思考は信歩も常に行っているが、主人公特権により陰口は叩かれていない。

・定跡(じょうせき)
序盤で互いに最善とされている指し手を積み重ねた手順のこと。将棋では定跡、囲碁では定石という。
高いレベルで戦うには定跡を知識として押さえておくことが最低条件。プロのレベルを目指すなら、その手順が定跡とされている理由や、細かい変化なども理解する必要がある。
とはいえ、定跡は研究によって日々変化しているので、昨日生まれた定跡が今日はゴミ手、なんてことも多々ある。

・奨励会(しょうれいかい)
プロ棋士養成機関のこと。正式名称は「新進棋士奨励会」。よほど特殊な場合を除き、プロになるには必ず入る必要がある。
試験を受けるにはプロ棋士の推薦か、事実上の下部組織である「研修会」で上位の成績を残すか(この場合、6級なら無試験編入)のいずれかが必要となる。また、初段受験には、特定のアマチュア全国大会で準優勝以上の成績が必要。受験は6級から初段まで可能だが、ランクに応じて受験年齢制限がある(下限ではなく上限)。
また、特定のアマチュア全国大会優勝者は三段受験が可能だが、「編入試験」として区別する。三段編入試験は、年齢制限が無いが、合格しても三段リーグ在籍は最長4期に限定され、二段に降段するとその場で退会となる。

小学生から、既にアマチュアの全国大会レベルの実力を身につけた者がザラで、全国から集められた「幼き天才」がさらに篩に掛けられる魔境である。高校生になっての入会は「遅すぎる」世界なのだ。
また、21歳までに初段、26歳までに四段(プロ入り)昇段できなかった者は強制退会となる*4。また、7級から落ちても強制退会になる。
→三段リーグ
→例会

・症例会員(しょうれいかいいん)
かやね荘住人の奨励会員たちの蔑称。現実の奨励会、及び奨励会員と区別する意味でも使われる。
現実の奨励会といえば将棋の神童、天才が集まってプロになるために鎬を削る過酷な世界である。
しかし、かやね荘住人は危機感もなくダラダラ慣れ合う様子や信歩の介護シーンが大半を占めており、普段から勉強していると見られるシーンもない。
大会では信歩の専属応援団兼リアクションモブ要員と化しており、解説役になるとトンデモ説明を繰り返すなど、奨励会員とは思えない言動の数々から、この字が当てられるようになった。
→将棋マニア

・奨励会員の墓場(しょうれいかいいんのはかば)
小鳥遊門下に対する業界での評価。桂司曰く「ほとんどの門下生がプロになれない」左沢曰く「変な弟子ばかりなので辞めてく奴も多い」らしいが、そもそもプロ棋士は年間で4人しかなれず年齢制限もあるので、夢を諦める者のほうが圧倒的に多い。
この時点で色々おかしいのだが、さらに左沢は「歌川七段みたいにウチからプロになった人は必ず大成してる」と発言しており、とても墓場とは言えない実績を残している。
むしろ、かやね荘の方が墓場と呼ぶにふさわしく、創設者の歌川は荘の空気に耐え切れず去っており、残った住人も奨励会員と思えない言動を繰り返している。よって、「墓場」は業界での評価ではなく、実は桂司が嫉妬で発言しただけという説が生まれた。
さらに、単行本4巻の小鳥遊のプロフィールからは、小鳥遊が弟子を取ってから最長2年しか経っていないことが判明し、余計に状況が分からなくなってしまった。
→かやね荘
→ジンクス

・奨励会での敗北(しょうれいかいでのはいぼく)
元春が蒼馬を勧誘する際に捏造した記憶。都大会決勝前の回想では入会試験で落ちたようにかかれていたが、決勝戦中の回想では奨励会に入会したことになっている。

・奨励会入会試験(しょうれいかいにゅうかいしけん)
ここでは、現実の奨励会試験との違いと補足を列挙する。
 ・平成28年度の試験は、平成27年度の申込用紙に記入してもよい。
  →奨励会試験に限らず、間違った書類に記入したものは無効になる。
 ・一年前の指定の大会で優勝したものは、一次試験を免除してもよい。
  →一次試験が免除されるのはその年のみ。
 ・関東だけで100人以上の受験者がいる
  →関東と関西の同時開催であり、人数もそれぞれ多くて30人程度である。
 ・1次試験は勝敗に関わらず6局指す
  →筆記試験と受験者同士の対局5局を行い、3勝か3敗を満たした時点で1次終了。
 ・1次試験は毎年25名程度の合格者を出す。4勝以上が少なすぎる場合は救済措置がある。
  →現実世界では、そんなルールはない。救済措置があるとしても2次試験だけである。
 ・2次試験は奨励会員相手に3戦して2勝が合格ライン。例年9割が合格。
  →現実世界では、1勝で合格。0勝でも内容を考慮する。

・将和高校(しょうわこうこう)
蒼馬が通う高校。将棋部は名門らしい。
現時点で判明しているメンバーは、蒼馬、元春、同級生?の3人。
→××高校

・諸事情(しょじじょう)
5巻のあとがきで明かされた、本作の連載が終了した理由。
作品の内容、コラボ終了後の掲載位置、単行本の売上などからは打ち切り以外の理由が見当たらないが、決して自分を下げる発言をしない、作者の一貫した意思が示されている。
本当に何かしらの「諸事情」が絡んで連載が終了するのなら、8週も猶予が与えられることはない。

 奨励会編が本番だ!と意気込み書き進めておりましたが
諸事情によりここで連載終了となってしまいました。
描ききれなかったキャラクターや回収できなかった伏線など多くありますが、
連載前から本当に描きたかったいくつかの話は満足がいくように描けましたし、
ラストも、今できることは精一杯やれたかと思いますので悔いはありません。

なお、最終回掲載時の巻末コメントでは、以下のコメントをしている。
 描きたい話は描けたので満足です!有難うございました

・序盤(じょばん)
将来の戦いに備え、玉を囲ったり、攻めの態勢を整えている状態のこと。
駒組みによって戦型が細かく分類され、数多くの定跡が存在する。
ハメ手定跡なども一部存在するため、知らなければ一直線に負けになる手順すらある。
信歩は目的が曖昧で選択肢が広い序盤を苦手としていたが、それも最初だけ。
矢倉一本に決めた途端そんな設定は消え去った。
→定跡

・ジンクス(じんくす)
本来の意味は、縁起の悪い言い伝えのこと。ただし現在は縁起の良い言い伝えも指す。
左沢は、平成28年に「小鳥遊門下はプロで活躍するジンクスがある」と信歩に発言していたが、平成30年時点で小鳥遊門下でプロになったのは歌川だけである
条件を満たす人物が一人しかいないのに言い伝えになるのは、もちろんイケザワールド独自の風習である。

・真剣師(しんけんし)
テーブルゲームの賭け勝負で生活している人のこと。公の大会の賞金で生活してる場合は含まない。
信歩は「真剣に指す人なのかな」と解釈し、小鳥遊を「噂通り良い先生」と認識するきっかけになった。
言葉の響きがかっこいいと思ったのか、はたまた他の将棋漫画からインスパイアされたのかは不明だが、真剣師のやっていることは言うまでもなく賭博行為である。個々人の賭け勝負はもちろん、場合によってはヤのつく職業にも代打ちとして関わるなど、公言出来るような職業ではない。
現実の真剣師は年齢制限等でプロになれず、アマチュアで終わってしまった元奨励会員が多い。
真剣師からプロになったのは花村元司ただ一人だけであり、しかも戦時中の人材不足という背景がある。また、昭和後期~平成初期に活躍した小池重明はプロ編入の話もあったが、真剣師という経歴を差し引いても本人の素行が悪すぎたため、編入試験まで話が進まなかったというエピソードがある。

・シンプルに勉強量が足りないんですよ(しんぷるにべんきょうりょうがたりないんですよ)
王四郎に負けた信歩が、「どうやったら王四郎みたいに指せるのか」と本人に聞いた時の返答。
この後に「終盤に逆転出来るからと序盤中盤を流してないか」「端歩の狙いをどれだけ考えていたか」「序盤の勉強を最初から諦めていないか」「定跡の研究から逃げていないか」「甘えてる人は指せば分かる」「センスに頼った無理では上で通用しない」と王四郎郎の説教は続く。
いつもの信歩なら間違いなくキレている発言の連発だが、自分は間違ってないと思い込んで上機嫌だったせいか、キラキラした顔でメモを取りながら「貴重なご意見ありがとうございました」と返した。
→自分は間違ってない…そう言われた気がした

・超サイヤ人ゴッド(すーぱーさいやじんごっど)
4巻表紙の信歩のこと。信歩の髪の色は赤と黒が混じっているはずなのに、何故か真っ赤な髪型になっている。また、半袖から見える腕の筋肉や腕の構えは、どう見てもボクサー。
元ネタはドラゴンボールで、この形態になったサイヤ人は赤髪になる。さらにパワーアップした場合は青髪となる。そういえば、竜胆の髪は不自然な青色だったような・・・。

・好きなんだ×3(すきなんだ)
信歩vs十歩戦を見ていた奨励会員(桂、香、と)の台詞。
桂「オレは信歩の好きってだけで指す将棋が」
香「…下手糞な努力が」
と「…無謀な夢が」
からそれぞれこの言葉に繋がっている。全員が信歩のことを全肯定している。
シェアハウスでは八枚落ちや十枚落ちの将棋しか見ていないはずだが、そこまで気に入る要素はどこにあるのか。
会ってからわずか10日でかやね荘のメンバーは気持ち悪いほど信歩の信者と化している。
池沢漫画は主人公を教祖とする宗教と揶揄される所以である。
→洗脳

・ステマ(すてま)
ステルスマーケティングの略称。消費者に宣伝と気づかれない形で広報を行うこと。アメリカやヨーロッパでは法規制されている。
数年前にあるアニメ会社や出版社が、ツイッターやアフィブログなどで商品の宣伝、およびライバル会社のネガキャンの依頼をしていたことが発覚し、大きく問題となった。
ものの歩に関してもツイッター、アフィブログで不自然に持ち上げられていることから、ステマ疑惑も浮上している。
もちろん、単にものの歩が好きなファンという可能性もあるので、全てをステマと疑うのは禁物である。

・捨ての大将(すてのたいしょう)
団体戦で、勝利を期待出来ない人をあえて一番上の地位に置くこと。
どうせ負けるなら強い奴にぶつけようという作戦である。
都大会2回戦で、信歩は対戦相手のオールラウンダーから「捨ての大将」と認識されていた。
しかし、3人制の団体戦に2人で出場している信歩が、大将を捨てる作戦など選択出来る余地はない。
前作クロガネでも「捨ての大将」が存在したが、このキーワードに作者は何か拘りがあるのだろうか。

・精神と時の部屋(せいしんとときのへや)
鳥山明の作品「ドラゴンボール」に登場する異空間。時間の流れが外界と異なり、外での1日が中では1年となっている。
信歩の異常な成長スピードや勉強描写から、かやね荘の信歩の部屋を指す単語として使われていた。
ちなみに、信歩の日常生活に大きな問題があるのは部屋の内外で時間感覚が違いすぎるから、無駄に筋肉質なのは部屋で筋トレしてるから、などの説もある。
→ノート
→8万分

・絶対受かって2次で待ってろよ!(ぜったいうかってにじでまってろよ)
奨励会試験前日の電話で、1次試験免除の竜胆が信歩に伝えた台詞。
しかし待つ立場なのは1次免除の竜胆であり、信歩は追う立場である。
→必ず連れて行きます

・攻めは終わりですか(せめはおわりですか)
都大会2回戦で、振り飛車をしてきた対局相手のオールラウンダーくんの手が止まった際の、信歩の挑発台詞。
オールラウンダーくんとは初対面であり、「捨ての大将」発言も信歩は直接聞いていたわけではない。
にもかかわらず唐突に対局相手を煽る主人公。まさか、作者の脳内では 主人公の弱点を突いてくる→卑怯 だから煽っていいということだろうか。
ちなみに、公民館の大会で信歩が三上から挑発を受けている時は症例会員から擁護されていたが、主人公がかつての悪役と同じクズ行為をやっても批判されないのは、前作からの伝統である。

・全員ケータイ切って!!!家が壊れるよ(ぜんいんけーたいきって!!!いえがこわれるよ)
親からの電話待ちで過剰にビビり、携帯が鳴る度に暴れる信歩を見て泰金が放った一言。
こういう時に普段の躾効果が出るのだが、日頃から甘やかしている、一切叱っていないことがよく分かるシーン。

・千賀高校(せんがこうこう)
信歩、みなと、竜胆が通う千駄ヶ谷にある高校。
勉強で結果が出せない信歩の滑り止めの私立なので、偏差値はそれほど高くないと思われる。
ここの校長は竜胆が"ちょっと知ってる仲"らしく、1年である竜胆1人の将棋部に春休みから部室を与えている。
部室にはなぜか机や椅子が一切なく、床に将棋盤を置いて指している。きっと描くのが面倒なのだろう。

・千日手(せんにちて)
将棋において同一局面(持ち駒、手番含む)が繰り返し現れてしまうこと。
同一局面が4回現れた時点で対局は引き分け(無勝負)となり先後入れ替えて指し直しとなる。
ただし、連続王手の千日手は王手をしている側が反則負けとなる。
→引き分け

・洗脳(せんのう)
他人の考えを強制的に変えてしまうこと。
池沢作品では主人公が無意識に発動している能力であり、周囲の人間は主人公に都合よく動いてくれる。
特にヒロインやその他の女性キャラは何もしていなくても主人公に好意を向けるようになる。
→好きなんだ

・全幅探索(ぜんぷくたんさく)
コンピューターによるシミュレーションで、考えうる結果を全て計算すること。
十歩の指摘により、信歩も同様の思考をしていることが15話で判明した。
将棋の平均着手可能数は80通りと言われており、n手先の局面数は80nという膨大な数になる。
これだけの数を全て読むのはプロ棋士でもコンピュータでも非現実的過ぎるので、豊富な知識と長年の経験によって培われた直感で候補を絞ってから、それぞれの読みを深めて最善手を探している。
しかし、信歩は力技で全ての手を読むことで、棋力の低さを補っている。
トッププロでさえ最高で1500手程度で、しかも数十分から数時間考える必要がある。
にもかかえわらず、十歩戦以外で切れ負けを起こしたことがないのだから、人間どころかコンピュータのレベルを大きく超えている。
きっと彼がコピペで有名な「将棋星人」なのだろう。

・全力で肯定しろ!(ぜんりょくでこうていしろ)
24話で信歩を応援する竜胆の心の台詞。
将棋を始めてからは自己肯定しかしていない信歩に対して今更すぎる激励である。
むしろ少しは否定しろと言いたくなるほどの展開をしておいて、まだ肯定が足りないらしい。
前後の意味不明な努力論と合わせると不快感が倍増する。
アンチスレで毎日叩かれている作者の心境もこのように開き直っているのかもしれない。
台詞自体は使いやすく、新スレが立った際にはこれでスレ立て人を労う。
ex)全力で>>1乙しろ!
→自分が勝たなきゃ何の為に努力はあるんだっ!!!
→勉強は何年やったってダメだった

・掃除(そうじ)
ゴミや汚れを取り除く作業のこと。生活における必須スキルの一つだが、信歩は家事全般が壊滅的である。
かやね荘入居翌日の信歩は、掃除自体は普通にできるが、目の前の汚れに拘って全く進展していない状況だった。しかし32話では、鼻歌交じりで「ガシャンッ」「ゴン」「ドゴォ」と音を立てながら、桂司に「結局俺がやるんだけどな!!!!」と言わせている。しかし作者はこの状況を住民に手伝ってもらっていると解釈しており、ガキを甘やかすとどうなるかという好例である。
また、桂司は三角巾をきちんと装着しているのに対し、信歩はパンツを被っているような状態になっていた。
小鳥遊の元で雑用した時も、当然のように掃除前より状況が悪くなっていた。
恐らく信歩のドジっ子アピールのつもりだろうが、1話の描写をなかったことにしてガチの異常者に改変したことは、設定を大事にする読者が吐き気を催すほどドン引きさせた。しかし、後にもっと酷い設定改変が連発されているのを考慮すれば、多少はマシに思える・・・かもしれない。
→手違い

・そっちか~い
1話のラストで駒を一切動かさずに十五手詰めを解いた信歩が、三手詰めの答え合わせ中に発した台詞。
詰め将棋に強い設定の主人公が三手詰め程度で苦戦している。剛腕の寄せやトンネルマインダーとは何だったのか。
(>ひ<)のお披露目機会のつもりだったのだろうが、作者が何も成長していない証明になってしまっている。
→大道詰将棋

・その他大勢(そのたおおぜい)
信歩の取り巻きをやっている桂司、香月、みなと、竜胆に対する十歩の評価。
彼らは信歩よりずっと格上なのだが、十歩には格上と認識されていないようである。
なお、二年後の信歩や竜胆、王四郎、かやね荘住人と楽しく将棋を指しており、十歩はようやく奨励会1級への編入資格が与えられた段階である。

・その時は責任をもってお返しします(そのときはせきにんをもっておかえしします)
奨励会試験を受けるため父親の説得に来た信歩に付いてきた師匠・小鳥遊の言葉。
プロを目指すことに対して首を縦に振らない父親に「取り返しがつかなくなる前に引導を渡すのも師匠の仕事」と述べた後、上記台詞が飛び出す。果たして「お返しする」ことが責任をとったことになるのだろうか。
→もしかして:無責任


た行

・大会(たいかい)
作者が新キャラを出す時に好む展開。前作の経験から「主人公に都合の良い大会で、滅茶苦茶なルールが多数出てくる」「新キャラとの絡みが終わったら最後まで書かずに終わる」と予想されていたが、本作でも読者の期待を裏切らない内容となっている。
都大会では観客が騒々しく歓声をあげていたり、2階の観客席から対局を観戦している人がいるなど、将棋の大会では考えられないような描写が出てくる。大袈裟な会場描写というと柴田ヨクサル氏の将棋漫画ハチワンダイバーを彷彿とさせるが、あちらほどぶっ飛んだ世界観を勢いで押し通すほどの説得力は本作にはない。

→電子機器
→都大会

・大道詰将棋(だいどうつめしょうぎ)
路上や縁日で出題されていた詰将棋のこと。簡単に詰みそうに見えるが。一工夫しないと詰まないのが特徴。
出題者は客から現金をとって解かせるという形をとっており、大金を巻き上げられた客も多いと言われている。
信歩が1話で解いた詰将棋の4問目は「香歩問題」と呼ばれるジャンルの代表作で、すぐに香車が成ると王手がかからないことや、合駒が特定の方向に動けないと早詰めになってしまうことに気づけるかが鍵となる。
しかし信歩は、なんと詰将棋のルールを完全に把握してない状態で、これらの引っ掛けを全て突破して正解に辿り着いてしまった。ちなみにこの詰将棋は十五手詰めで、初心者が脳内だけで正解するのはまず不可能である。だが3話では三手詰めで引っかかっているので、泰金辺りがこっそりとカンニングさせたのだろう。これなら考察内容が妙に具体的なのも説明がつく。
なお、この手の漫画では将棋に詳しくない読者への解説の為にも正解の手順を欄外なりに書くのが普通であるが、本作では一切書かれておらず、盤面の最終形を映しただけである。その後、コミックス2巻の帯に盤面の再掲と答えが書かれたが、帯はコミックスに必ず付いているわけではなく、どこまでも手抜き、不親切、弁解オフラインしか出来ない編集であることを改めて見せつけた。
→そっちか~い

・打倒信歩パパ作戦会議(だとうしのぶぱぱさくせんかいぎ)
親の同意を得られそうにない信歩を見て、かやね荘で開かれた会議。桂司発案で、住民は強制参加である。
提案内容は、みなとは目潰し、プロになってからの事後報告、桂司は筆跡をマネる、香月は強請り、銀雅は素直に頼んでサインを貰えばいい、というものだった。
最終的に、泰金が「小細工無しで正面から」と結論づけ、みなとは「ろくな意見出なかったし」と付け足したが、信歩は正面から親を説得する覚悟を決める・・・ように見えた。
→この人はいつも自分の話なんか聞いてくれない

・他人の心配(たにんのしんぱい)
プロを目指すならしている暇はないもの。しかし信歩に洗脳された者は例外である。
かやね荘は信歩は来る前から「こいつら大丈夫か?」という状態だったが、洗脳されて応援団になってからは状態が悪化している。

・楽しい(たのしい)
信歩が将棋で勝っている、あるいは勝てそうと思っている時限定で思うこと。「将棋は楽しい、勝つと嬉しい」ではなく「将棋で勝つのは楽しい」である。
初登場は都大会準決勝での終盤。優勢の信歩は心の中で呟き、対局相手の岬はテレパシーで受信。岬には屈辱に映る…かと思いきや、憑き物が落ちたかのように浄化され、美学をあっさり捨てて信歩信者となった。自らの楽しみを邪魔させないために相手を洗脳する、教祖直々のテクニックが見られた瞬間である。
次に登場したのは奨励会1次試験2日目。1日目の初戦で負けて死にそうな顔をしてした信歩だが、2連敗から立ち直って3連勝した時に「当たり前だけど、勝ててる時って楽しいな~~~」と独白している。
そして信歩は、楽しいと思うときには笑う癖があるので、相手は挑発と受け取る、あるいは気持ち悪いと感じてしまう。
普通、ボロボロになった相手が立ち向かってくるのを見たら、その覚悟に敬意を持ったり、ミスをしないように気を引き締めたりするものだが、信歩は自分が楽しければそれでいいのである。
ところで、将棋歴3日時の信歩は、どんな時でも笑いながら指し、負けても楽しそうにしており、その様子が竜胆の心を動かしたのだが、当時の竜胆が今の信歩を見たらなんて思うのだろうか。
ちなみに、連載時は岬を煽るシーンで信歩が突然ネクタイを具現化していたが(次のコマでは消えている)、よほど重要なシーンのためか単行本では修正されている。
なお、踏み潰すべき雑魚にガチ負けしそうになった場合は・・・
→あんなに勉強したのに
→具現化系能力
→自分が勝たなきゃ何の為に努力はあるんだっ!!!
→勉強は何年やったってダメだった

・多摩美術大学(たまびじゅつだいがく)
作者が在籍していた学校。クロガネを描くために2年位で中退している。
東京オリンピックのエンブレム騒動で、多摩美大生の多くがパクリをしていることが表沙汰になった。
→佐野 研二郎

・垂れ歩(たれふ)
次の手番でと金に成れる場所に歩を打つ手筋。
信歩は自分の人生と重ね合わせ、一歩一歩着実に進んでいつかは成る"歩"がお気に入りだと公言している。
しかし、垂れ歩は持ち駒の歩を直接敵陣に打つ手筋であるため、「一歩一歩着実に進む」とはかけ離れている。
また、過程をすっ飛ばしていきなり強くなるという、作中での後の信歩への皮肉ともなっている。

・誰も“オレを”見ていない(だれも“おれを”みていない)
回想で十歩がゲームをしている最中の謎台詞。ゲームでギャラリーが画面に注目しているのはごく自然なことである。
1日20時間ゲームをやっている(本人談)ことから精神を病んだ末の被害妄想だろうか。
その後将棋番組で相手を睨みつける棋士の姿を見て将棋を始める十歩だが、将棋もほとんどの時間は盤面を見ているのが普通である。着眼点がどこかズレている。
そもそも一番相手を真剣に見ていなかったのはスマホを弄りながら将棋を指していた十歩自身であり、この言葉は完全にブーメランとなっている。
自業自得なのだが自分の行いを省みず周囲が悪いと主張する性格はどこかの漫画家にそっくりである。

・段級位(だんきゅうい)
武道やスポーツ、盤上遊戯、珠算や書道など社会教育分野で見られる技量の等級のこと。
将棋においてはプロ及び奨励会の段級位とアマチュアの段級位は区別されており、アマ四段は奨励会6級程度、二枚落ちの指導対局でプロに勝てたらアマ初段程度と言われている。
プロ棋士を名乗れるのは四段からだが、三段から昇段できず、年齢制限で奨励会を退会する人も多い。
本作では主要登場人物の段級位が作中で明言されたのは泰金と銀雅の三段のみで、他3人は単行本のプロフィールでも明かされず、なんとジャンプの記事ページで初めて明らかになった。
→記事ページ
→奨励会
→例会

・団体戦(だんたいせん)
個人競技を複数人でチームを組んで戦う形式。
メンバーのオーダーに勝敗が左右される部分もあるため個人戦とはまた違ったドラマがある。
前作から作者がやたら好む傾向にあるが、戦略が意味不明だったり主人公優遇が過ぎるため団体戦を描く意味が全く見いだせない。
本作の都大会ではチームメイトである竜胆の対局は全く描かれず、決勝に行くための勝ち星量産マシーンと化している。
しかもライバルのはずの蒼馬や、信歩の対戦相手になる元春についても決勝までに全く触れられなかった。
複数の試合を並行して描けないという致命的な欠点がありながらも団体戦を好むのは、他人sageによる主人公ageがやりやすいからである。
→個人戦
→捨ての大将
→都大会
→2人じゃダメなんですか

・地下鉄飛車(ちかてつびしゃ)
飛車を一段目に引いてから、反対側に飛車を移動させ、端に戦力を一点集中して攻める戦術のこと。
相手の穴熊や美濃囲いに端攻めを行う奇襲戦法だが、一段目にある駒を全て移動させないといけないので手数はかかる。
都大会決勝で信歩が採用したが、対局相手の元春は地下鉄飛車を全く見抜けなかった。香車を浮くなど事前準備が必要でかなり狙いが分かりやすい部類の戦法なのだが、本当に奨励会試験を受けたことがあるのか疑問が残る。

・乳首券(ちくびけん)
少年少女を対象とした作品で、女性の乳首を描くために必要とされているもの、という都市伝説。元ネタは週刊少年マガジンで連載されていたギャグ漫画「へなちょこ大作戦Z」(作者:西本英雄)。
教育上の観点から、アニメや少年誌などで女性の乳首を描くことは基本的にNGとされているが、深夜アニメや一部のラブコメ作家には乳首券が発行されることもある。また、DVDや単行本でのみ乳首券が発行されるケースもある。
週刊少年ジャンプでは「ToLOVEる」の単行本で乳首券が発行されたことで話題となり、現在も複数の作品で単行本化の際に発行されている。
池沢先生はかつて「ToLOVEるを読んでいたらいじめられる」と発言していたが、ものの歩も4巻でついに乳首券が発行された。乳首の描き方からアシが描いたと予測されており、作者自身が描いてないからセーフという説もあるが、作風に合ってない乳首券発行は売上が全く伸びない作家の最終手段と言われており、相当追い詰められているようだ。
ちなみにおまけ漫画の内容は、唐突にみなとのシャワーシーンからはじまり、シャワーが壊れたので信歩を指名して呼ぶという、ラブコメなら間違いなく没になっている導入であった。

・ちっとも楽しそうじゃない……(ちっともたのしそうじゃない……)
十歩と対局中に相手の指し手を見た信歩の心の台詞。
急に指し手から相手の精神状態を読み取るようになった。
将棋歴10日に楽しくなさそうと思われる指し手とは一体どんなものだろうか。

・中盤(ちゅうばん)
お互いの駒組みが終わり、戦いが始まった状態のこと。
玉をほぼ囲わない超急戦の場合は、中盤を飛ばして終盤戦に入ることもある。
駒を手持ちにしてからの選択肢が非常に多く、対局者の棋風が出やすい。
信歩の性格では中盤で絶対にコケると予想されていたが、中盤を飛ばして終盤になる棋譜を使う、唐突に対局を中断させる、中盤を省略して終盤で信歩が勝っている状況を描く、などの手法で切り抜けた。そのため、将棋未経験者は勝つまでの流れが理解できず、将棋経験者は相手のヘボ手に幻滅するのがお約束である。

・次の相手からは振ってくるぞ(つぎのあいてからはふってくるぞ)
都大会1回戦終了後の竜胆の忠告。
1回戦の棋譜をとられたので信歩が矢倉を研究済みなのはモロバレだ、という理由で次から弱点の振り飛車をされると予想している。しかし、一局だけを見て棋風を判断するのは早計すぎる上に、1回戦で圧勝する実力なら対振り飛車も当然研究が深いと考えるのが普通ではないだろうか。
信歩が矢倉特化であることを作者や読者は知っていても、作中の相手は誰一人その情報を知らないはずである。
→以心伝心

・繋がった指(つながったゆび)
奨励会試験編の35話から最終話までで多用された手抜き作画。
本作の連載は全43話だが、少年ジャンプは8周前に終了の告知がされる。つまり打ち切り告知とほぼ同時に、普段以上の手抜き作画を始めたことになる。事実、5巻の王四郎のプロフィールにて「35話で諸事情で終了することが決定した」ということが明かされている。
最終話のみなとの作画だけは普段以上に書き込まれていることから、ここに全ての労力を集めたのだろうが、そこでもみなとのパンツのタグは描いておきながら、足の指は全部つながっていた

・詰将棋(つめしょうぎ)
王を取るだけの簡単で奥深いパズルby泰金。終盤で相手玉が詰むかの判断力を鍛えられる。
作中では説明されていないが、攻め側は王手をかけ続け最短手順での詰みを目指す、受け側は最長手順になるように受ける必要がある。攻め側は最終的に全ての持ち駒を使い切る必要があり、受け側は初期配置で使われてない駒を全て持ち駒にする、全く意味のない合駒は無効などのルールがある。
しかし、信歩は説明されていない上記のルール及び、玉と成香の動き方を知らない状態で十五手詰めを解いてしまった。

・強いだけの将棋へと腑抜けていった(つよいだけのしょうぎへとふぬけていった)
かやね荘における泰金の変化を語る歌川の独白。強い時点で腑抜けではないと思うのだが、対局のどこを見て腑抜けと判断したのか。日常生活が腑抜け、という意味なら納得できるが。
また、イケザワールドでは強い”だけ”の人物は非難される宿命にあるが、では求められる付加価値が何かと言えば、愛や信仰といった胡散臭い要素である。
→将棋は愛で指せ

・強くなったね(つよくなったね)
都大会前日の対局で、泰金の四間飛車に対し、矢倉を目指す信歩が7七銀と上がった場面で、泰金が放った一言。
何故か矢倉を目指しただけで褒められ、しかも「玉頭位取り」という対振り飛車用の戦法に変化することもできる状況なのだが、ここで対局は中断された。
駒組みの段階で形勢に優劣がついているわけもないので、将棋の強さや覚悟のことを言ったわけではないようだ。
将棋の腕試しかと思いきや、将棋を使った精神病患者のカウンセリングだった。
→勝てる勝てないじゃない 勝ちます!!!
→この春この世に信歩ちゃんより頑張った人間なんているもんか

・手違い(てちがい)
事案の処理順番や内容を間違えること。
信歩は手違いでかやね荘への入居を特別に許可され、小鳥遊と出逢えたが、手違いがきっかけで自分を甘やかしてくれる存在と出逢うパターンを短期間で2度も描いたせいで、読者には呆れられていた。

しかし実は、信歩ががかやね荘に来たのは手違いではなかった。
泰金のプロ入りが決まるかもしれない対局の開始直前に、泰金が突然「君がかやね荘に来たのは手違いじゃなかったんだ」と独白したことで判明した。
この直後の回想内容は、三段リーグを突破できない泰金は「毎日朝から番まで響くカヤの音が、僕の首を絞めていくようだった。何か変わって欲しかった」と思うほどに追い詰められ、不動産屋に「次は普通の子でもいい」と伝え、その結果来たのが信歩だった、というもの。
つまり信歩を含めた全住民を騙していた・・・と思いきや、住民は泰金の行動に違和感を持ったので不動産屋に事実確認をしており、真相を知ったうえで黙っていた
これらの事実により、泰金の精神病患者説や、信歩以外の住民が泰金に逆らえない説がますます濃厚となった。
かやね荘住民の言動や存在価値は当初から疑問視されていたが、初期設定をちゃぶ台返ししての結論が、かやね荘はやっぱり異常施設だったという展開には、作者ならやってもおかしくないと思われつつも、批難の嵐であった。

なお、独白の際には「信歩ちゃんは将棋の神様が連れてきた天使」と持ち上げており、どんなに設定を壊そうとも主人公ageだけは絶対に行う姿勢は、改めて評価されることになった(もちろん悪い意味で)。
→妖精みたいなヤツ

・では私が間違っていると?(ではわたしがまちがっていると?)
トイレで突然「俺は才能がないからお前も才能がないことを認めろ」と説教を始めた元春が、信歩に全否定された直後に発した台詞。
この2人はほとんど面識がなかったうえに、元春の行動があまりにキチガイなので、珍しく信歩に分のある展開となっている。
アンチスレでは逆ギレの意味不明さをネタにされ、本作で矛盾やおかしな表現があってツッコミが入った際に、「では池沢先生が間違っていると?」と返すのが恒例となった。
→君は絶対にプロにはなれない
→残念だが君は「こちら側」の人間だよ
→ドラゴンウンコマン

・手土産(てみやげ)
他人の元を訪問する際に持参する土産のこと。相手への感謝を示す意味がある。
しかし信歩は、1話でかやね荘を訪問する際は、親から持たされた手土産だけをキャリーバッグに積むほど大事にしていたが、奨励会試験のためにプロ棋士の家を尋ねた際は手ぶらであった。
かやね荘住人からの指摘も一切なかったので、3ヶ月で随分とクズ人間になってしまい、信者にも悪影響を与えてしまったようである。

・テレビ将棋(てれびしょうぎ)
テレビで放送される対局のこと。プロ棋士がテレビで取り上げられる機会は滅多にないので、貴重なアピール機会となる。
しかし本作では、十歩には「自分を見てくれる簡単なパズルゲーム」と認識され、岬には歪んだ美意識を植え付けてしまっており、青少年をクズにさせる罪深い存在となってしまっている。

・電王戦(でんおうせん)
プロ棋士とコンピュータ将棋ソフトが公の舞台で対局するイベントのこと。主催は株式会社ドワンゴ。
2012年から単発のイベントとして何度か開催されていたが、2016年からは「叡王戦」の優勝者と「将棋電王トーナメント」の優勝ソフトが対局するルールになった。
そして記念すべき第1期電王戦第1局のルポ漫画を、なんと池沢先生が担当することになった。
→ルポ漫画

・電子機器(でんしきき)
パソコンや携帯電話など、電気を使って動く機械のこと。
対局中の使用を認めるとカンニングが簡単に出来てしまうので、普通の大会なら発覚した時点で即失格の悪質行為である。
しかし、千駄ヶ谷での有名アマも参加するような「そこそこ規模が大きい」大会では、スマホで4面指しはしていたがカンニング行為は認められなかったという理由で、口頭注意のみで済まされた。
十歩に敗北した優勝候補も、対局中に気づいていながら指摘せず、負けた途端に負け惜しみっぽく指摘をしたことや、外野が誰も運営に報告した様子がないことから、この世界では電子機器によるカンニングを誰も疑わないくらい、相手を信用するのが当然なのだろう。

なお将棋連盟は、2016年12月14日から棋士及び女流棋士が対局する時は電子機器を全て預け、休憩時間中の外出も禁止。違反した場合は除名相当の処分を下すと発表した。
本作の影響では?と疑惑が持たれることもあるが、電子機器対策は本作の連載開始前から提唱されているので、無関係だろう。
(参考:スポーツ報知:将棋棋士にスマホ持ち込み・外出禁止令!12月14日から施行
→当て付け

・東京で一番になっておいで(とうきょうでいちばんになっておいで)
プロになると宣言した信歩に、泰金が与えた目標。具体的にどうすれば良いかは作中で一切説明されていない。
信歩はとりあえず片っ端から大会に参加するが、みなとには「公民館のじじい倒してどうする」と注意されていたので、信歩は最初から間違えているようである。
また、都大会では団体戦にしか出場しないにもかかわらず、それで優勝したら東京で一番と認められることが前提で話が進んでいる。「東京で一番」と「高校生の東京都大会の団体戦で一番」では後者のほうが随分ハードルが下がっている印象を受ける。結局都大会では団体戦で2位という結果に終わり、個人戦は参加登録すらしていないという体たらくだったが泰金の小学生並の宿題論により「東京で一番」を満たしていないにもかかわらず信歩は奨励会に入る資格ありと認められた。とんだ茶番である。
→宿題

・常条高校(とこじょうこうこう)
都大会2回戦の相手校。
信歩の相手はオールラウンダーと言われながら逆に翻弄される雑魚メガネ。
→捨ての大将

・都大会(とたいかい)
竜胆が優勝を目標にしている高校将棋部の大会。個人戦と団体戦がある。
3人制なのに2人で参加可、開会式の描写がない、顧問などの大人が一人も見当たらない、2階の客席にも僅かながら観客が存在する、「ワアアア」という歓声が鳴り響く環境で指すという、イケザワールド全開のロマンに満ちた大会。
少なくとも去年も同じような雰囲気で開催されており、元春はその時の個人戦覇者である。
蒼馬との因縁を晴らすため竜胆は個人戦に出場予定だったが、蒼馬は団体戦にしか出場しないことを聞かされ、最終的に信歩と2人で団体戦に出場した。
しかし、蒼馬の所属する将和高校と信歩の千賀高校は、真逆のブロックのため決勝まで当たらない。
竜胆と信歩の2人で勝ち上がるには1敗も許されず、全勝する必要がある。
まさかの決勝まで出来レース展開で盛り上がると思っている作者の頭が心配である。
→三将は空ける規定

・ドドドド(どどどど)
作者のお気に入りの擬音の一つ。
漫画「ジョジョの奇妙な冒険」でよく見かける擬音で、バトル漫画の緊迫した雰囲気を表現するものである。
本作では対局中の背景に描かれているが、動きの少ない将棋との相性は微妙。

・徒歩5分(とほごふん)
かやね荘から将棋会館までの距離。判明したのは奨励会試験当日で、それまでは千駄ヶ谷に存在する以外の情報がなかった。
奨励会試験当日の信歩は、試験開始の4時間前に家を出た。しかも泰金の号令により、メンバー一同が見送りに強制参加。桂司はツッコミを入れたが、もちろん無視された。
その直後、玄関前に小鳥遊が車で迎えに来たが、この時の信歩は「徒歩5分ですけど!!?」と反応している。直前に同じボケをかましたのに、今回は何故か常識人ぶってツッコミを入れている。さらにその後、小鳥遊が「徒歩のほうが早かったかも」と発言しており、読んでる方の頭が痛くなるやり取りが繰り広げられた。
また、2次試験当日の信歩は、対戦相手になるかもしれない住人と顔を合わせづらいという理由で、朝食前に家を出ようした。しかしみなとに呼び止められ、朝食の席で例会の日のみなとは2時間かけて化粧することを聞かされた。
→化粧
→3時間

・ドラゴンウンコマン(どらごんうんこまん)
昭和高校将棋部部長・仙國元春のこと。
初登場からしばらく名前が不明だったので、卓球漫画「ピンポン」のドラゴンに(外見や立ち位置が)似ているという理由から、「ドラゴン」という通称で呼ばれていた。
そして26話で、トイレの個室から出てきたばかりの元春は、信歩に対して唐突に自分の負け犬話をし始める。
その姿があまりに滑稽なことからまずウンコマンというあだ名が付き、またそれまで呼ばれていた「ドラゴン」の元ネタのほうも試合前にトイレに篭もることが特徴のキャラであったため、2つを融合させたこのあだ名が定着した。
 91 名無しさんの次レスにご期待下さい 2016/03/15(火) 00:55:42.74 ID:V7DD3WXM 
戦う前から負け惜しみを言うドラゴンウンコマンだっせぇ 
本当に魅力のあるキャラいないな 

ちなみにモデルとされるドラゴンは試合前にトイレに籠る癖があり、元春がトイレにいたのもこれをパク…オマージュしたものであると、単行本4巻で作者が暗に認めている。
→では私が間違っていると?
→ピンポン
→まっすぐチンポマン

・努力(どりょく)
少年漫画では基本的に報われなくてはならないもの。
信歩は1話で「才能がなければ努力など無駄だったのでしょうか」と自問していたが、イケザワールドでは主人公の才能が他人の努力を全否定するのが常識であり、本作でも自らの行動で正しさを証明している。
なお、都大会決勝のテーマは「信歩は普通の天才とどう違うのか」であり、このテーマを選んだ理由は「奨励会に入るなら天才でなければならない」と作者が自覚していたからである。

・努力が報われない世界などあってはならない(どりょくがむくわれないせかいなどあってはならない)
1話で泰金が述べた願望。
一見良いことを言っているように聞こえるかもしれないが、イケザワールドでは
「(主人公様の)努力が報われない世界などあってはならない」 が正しい。もちろん相手の努力など一切考えない。
そしてここで言う努力とは、質は問わず、ただ量をこなすことである。
当の泰金自身は15話で「トーナメント以外で指すのいつぶりよ?」と言われるほど将棋を指していないようなので、
停滞してプロになれないのも当然である。

・トレス(とれす)
資料の上に透ける紙を載せ、資料をなぞって描くこと。トレス自体は合法だが、トレス資料が著作権問題をクリアしている必要がある。
本作では奨励会2次試験から使われているが、トレスシーンだけ骨格が無駄に正確。顔や腕だけは描き変えてるが、その際に消えた背景は放置、座布団の間隔がコロコロ変わる、対局中に将棋崩しが始まるという有様。普段は背景を描かず人体の骨格もおかしいので、ものすごく浮いてるコマとなっている。
急に使い出した理由は不明だが、コミックスが全く売れずアシ代をケチるようになったとも、編集から模写用に渡された資料をトレスしたとも言われている。

・どれだけ指せばあんな自信が持てるんだろう(どれだけさせばあんなじしんがもてるんだろう)
奨励会1次試験で全勝宣言を行った王四郎を見た時の信歩の心の台詞。
自分が都大会では全勝する予定で、合宿の2万局を理由に自信満々に指していたことは忘れている模様。
→この春この世に信歩ちゃんより頑張った人間なんているもんか
→何千回と予習済み

・トロフィー(とろふぃー)
大会やイベントで、素晴らしい成績を残したことを評して贈られる物の総称。
泰金は信歩の父親を説得する際に、都大会の準優勝カップを見せつけたが、学生の団体戦で取得したトロフィーは基本的には学校に飾られる。泰金はどうやって持ってきたのだろうか。
なお、父親はトロフィーの取得自体は評価しつつも、「プロでない者の説得はナンセンス」という正論でバッサリ切り捨てた。
余談だが、トロフィーカップ自体は普通に販売しており、また泰金は「どういう大会のトロフィー」かは一切説明していない。

・ドン(どん)
作者のお気に入りの擬音の一つ。鬱陶しいくらいにデカデカと書かれていることが多い。
漫画「ONE PIECE」で多用されている影響もあり、この擬音を好んで使う漫画家は多い。

・頓死(とんし)
正しく対応すれば詰まない状況で、対応を間違えたせいで詰んでしまうこと。
本編では十歩が信歩との対局終盤で玉の逃げ方を誤り頓死筋に入ったものの、信歩の時間切れにより十歩の勝ちとなった。対局後、「あと30秒あれば…信歩が詰ませてたんだ…」と試合に負けて勝負に勝ったと言いたげな外野のフォローが入るが、実際は序盤から押されっぱなしで、最後だけ相手のミスでチャンスが訪れただけである。時間配分や内容の反省をせずに、誇らしげに主人公ageに繋げてしまうあたりがいかにも池沢流の展開である。

・一点集中型の思考力(トンネルマインダー)
信歩が持つ精神障害特殊能力の一つ。
目の前にあるたった一つの問題だけにものすごい集中力を発揮するという能力で、集中している間は視野が狭く(トンネルに)なり時間の経過や周りの状況が全て見えなくなってしまう。さらにその能力は使えば使うほど悪化強化されるという。
そのため周りからは「努力はしているが要領が悪い」と言われてきた。世間では役に立たない才能だが、時間制限のある将棋の世界でもきっと役に立たないだろう・・・とはならないのがイケザワールド。
将棋歴10日でいつの間にか完全克服しており、問題で詰まると前に進めなくなる設定は消え去り、時間制限も苦にしない。たった3日で定跡をあらかた覚え序盤中盤も難なく指せるようになるという要領の良さ。もはやデメリットは存在しない能力と化した。
→将棋の時だけは突然色んなモンが見えるみてーに…


な行

・長い地獄になりそうですね(ながいじごくになりそうですね)
泰金と城嶋の対局が相穴熊になったのを見た人物による台詞。
確かに相穴熊は長くなりがちだが、作中では盤面がほとんど描かれていないので、何が地獄なのかさっぱり伝わらない。
また、ほぼ似たような盤面、コマ割り、台詞のシーンが他の将棋マンガにも存在しており、適当なシーンを引っ張ってきた疑惑がある。
→静かに行くんだよ

・71kg(ななじゅういちきろぐらむ)
単行本1巻で判明した信歩の体重。
しかし信歩は身長176cmと高身長ではあるもの、体重71kgは男子高校生の平均値を遥かに上回っている(2015年の全国男子高校1年生の平均体重は59kg)。
特に筋トレで鍛えている描写もなく、どちらかといえば線の細い信歩の体重としてはかなり違和感を覚える数値である。
平均値から適当に盛ったのか、それとも作者本人の体重が71kgなのかは不明。
「将棋か勉強しかしてないはずの信歩の体格としてはおかしくね?」と突っ込まれているが、きっと普段の効率の悪さは日常の動きに負荷をかけて筋トレを兼ねているのだろう。
ちなみに同じく1巻でプロフィールが収録されている桂司は172cm58kgと、こちらは自然な身長体重であるため余計に信歩の身長体重の数値のおかしさが目立つ。

なおこれに対する弁解オフラインなのかは不明だが、その後公開されたキャラのプロフィールで竜胆69kg、蒼馬68kg、士71kg、小鳥遊79kg、元春80kg、歌川90kgと、明らかに平均より重すぎる数値となっている(例外は岬の52kg)。
この世界の将棋指しはもれなく筋肉が発達しているのだろうか。それとも着やせしてるようで全員小太りなのだろうか。

・舐めプ(なめぷ)
舐めプレイの略。元は格ゲー用語で、相手を見下して手を抜いたプレイをすること。
本作の登場人物の基本スキル。本気を出すのは厨二全開のイケザワールドではカッコ悪い行為なのである。
作中では桂司、竜胆、蒼馬、十歩、岬が行っている。今後さらに増える可能性が高い。
ちなみにリアルのプロ将棋界では
自分にとっては消化試合でも相手にとって重要な対局であれば、相手を全力で負かす
という米長哲学が浸透しており、手抜きは御法度とされている。
→勝つか死ぬか
→ま 俺も本気じゃなかったけど

・成り(なり)
盤上の駒を敵陣に移動させ、駒の動きを変化させること。
飛車と角は動けなかった方向にも1マスだけ動けるように、銀、桂、香、歩は金と同じ動きになる。金と玉は成れない。
作中では「成って強くなる」と説明されているが、成るか成らないかは自由であり、強弱も状況次第なので一概には言えない。なお、次に動けなくなる場合は必ず成る必要がある。
信歩は歩しか成駒の説明を受けていない状態で、成香のことを理解していた。
→垂れ歩
→詰将棋

・なんか色々おめでとうございます
最終話で、1ヶ月ぶりにかやね荘を訪れた泰金に、信歩が送った言葉。細かい生活感が微塵も感じられない。
泰金の実績は六段昇級、順位戦B2、棋竜戦4組、タイトル挑戦者が確認されているが、これらをリピートするだけでも多少は生活感が感じられただろう。その程度のやる気すら無くなってしまったのだろうか。
なお、この時に信歩が小指を立てているが、何を意味していたかは不明。

・何千回と予習済み(なんぜんかいとよしゅうずみ)
オールラウンダーくんの振り飛車を処理した時の、信歩の心の台詞。
竜胆は「(対戦相手が)信歩の矢倉に乗った時点で負けは決まってた」と言い切っており、弱点とは何だったのか、と言いたくなるシーンである。
しかし、格上に振り飛車を組まれた場合の対策は何もなく、絶対に勝てないと自覚している。ではどうやって対応するのかと言えば、泰金戦では相手が一方的に対局を打ち切り、都大会準決勝では岬が突然棋譜の美しさに拘ったために矢倉を選択した。主人公様が覚醒しないと対策出来ない戦法は、覚醒するべきタイミングになるまで使ってはいけないのである。
予習しているとは言うがその予習内容ははっきりせず、実戦でもどう予習が活かされたのか描かれず、苦手な部分をあっさり克服する様子から、池沢漫画は進○ゼミ漫画と揶揄されることもある。

・何だよあの手(なんだよあのて)
「俺…3年間で…何局指したっけ…?きっとこの1年生の数日にも…」
都大会1回戦で、信歩の相手が対局中に信歩の手を見てビビったシーンでの描写。
絵を見ても指先が汚れてるだけにしか見えないが、傷ついていたとしてもどこかで怪我したのかな?と思うほうが自然。
手に包帯を巻いているならなおさらである。それをなぜ将棋の指しすぎの結果と考えるのか。これも洗脳効果か。
そして毎度おなじみ、主人公を持ち上げるために大して努力していなかったことにされる相手。
8万分だろうが2万局だろうが、短時間切れ負け将棋(感想戦なし)しかやってこなかった信歩に対して、3年間の将棋を自ら否定する役目を作者に与えられたのは不憫である。

なお、打ち切りが決まってからは、この台詞を使いたくなる描写が多数ある。
→以心伝心
→繋がった指

・何で…笑ってるんですか?(なんで…わらってるんですか)
信歩との対局前に王四郎がした質問。信歩は「勝ち負けは気にしても変わらないので、対局を楽しむことだけ考えようと」と回答している。
なお、この対局前の信歩は「読み合いなら誰にも負けない」「勝ってる時は楽しい」と思っており、王四郎との対局中も楽しいと感じていたが、結果は何も出来ずボロ負けだった。
→楽しい

・二手指し(にてざし)
相手の手番を無視して2手連続で指すこと。もちろん禁じ手だが、本作の世界では禁じ手になっていないようである。
10話ラストでは、十歩が指した△7六歩が消失して、最後の見開きページで信歩が二手指していた。
15話の泰金と信歩の対局では▲7七銀と上がる前の局面、後手の泰金は4手指す間に先手の信歩は見えている範囲だけでも7手指し、しかも手番を握っている。
37話の王四郎との対局でも先後の手数が合わない不自然な盤面となっており、先手の王四郎の2手指し疑惑がある。
→待った

・二歩(にふ)
歩が既にある筋に2枚目の歩を打つ禁じ手。「と金」の場合は禁じ手にならない。
初歩的なミスと言われているが、プロでも二歩の反則負けは意外と多く存在する。
監修の橋本崇載も2015年3月8日放送のNHK杯で二歩の反則負けをしている。

・二歩ネタをいじっても怒らない素敵な人(にふねたをいじってもおこらないすてきなひと)
記事ページに書かれていた、監修・橋本崇載の紹介文。
確かに1巻の単行本帯で「信歩よ、二歩だけはするな!」と、過去の二歩による反則負けをネタにしてはいたものの、それは作者や編集者が率先していじったわけではなく、橋本本人が自虐ネタとして使ったというだけであり、あまりにも失礼である。
作者や編集者が監修をどういった目で見ているのかよくわかる。

・にわか(にわか)
漫画内では登場人物ほぼ全員のことを、現実では池沢君のことを指す。
特に池沢君のにわか将棋通ぶりは漫画内のみならず巻末コメントやコラムで大きく発揮されており、その度に失笑されている。
前作クロガネでもにわかぶりを指摘されていたのだがまるで成長していない。

・ヌ゛チッ(ぬ゛ちっ)
後に絶好となる垂れ歩を信歩が打った時の擬音。強調したいシーンだったのだろうが状況にあってない、そもそも音の意味がわからない。

・ぬいぐるみ
キャラクターを型どった布を縫合し、中に布などを詰めたもの。見る者の心を癒す効果がある。
作者が自己投影しているキャラには何らかの関係を持たせており、十歩は公民館の大会でぬいぐるみを持ち歩いており、小鳥遊はぬいぐるみを収集している。
また、作者もぬいぐるみ収集が趣味のようで、巻末コメントで頻繁に語っている。しかし、本誌2016年17号の連載作家の私物プレゼント企画で、十歩の持っている謎のキャラの自作ぬいぐるみを提出したり、巻末で「ぬいぐるみが足りなくなった」というコメントから、ぬいぐるみを破壊目的で使っていると思われるなど、常人には理解し難い言動も見られる。

・NEXTブレイク漫画RANKING(ねくすとぶれいくまんがらんきんぐ)
KADOKAWAが2年に1度行っているランキング。全国3000店舗の書店から投票を募り、既刊3巻以内で今後ブレイクしそうな作品を推薦してもらう。
第6回の結果が2016年7月20日に発表され、なんと本作が23位を獲得した。
推薦員のコメント「王道だけどありきたりじゃない。みなとさんが可愛い!」
5段階評価のグラフでは将棋5、ギャグ3、アクション2、異世界1、恋愛1となっていた。
なお、本作は5日後発売の43話で打ち切りとなった。また5巻の特別編では、みなとが信歩に唐突にキスをするシーンが描かれている。

・ノート(のーと)
信歩の努力の裏付けとして示されていたもの。大雑把に見ても部屋に100冊は積んである。
この描写がされた時の信歩の将棋歴は1週間ほどだが、学校をサボらずに書いていたなら異常な量である。
内容は泰金曰く「全然効率悪い」「こんなのノートとったってしょうがない」らしい。
しかし、説得力皆無のまま短期間で飛躍的に成長してしまうのが池沢作品の主人公。
さらに、2ヶ月半後には体が将棋を覚えてるという理由で、全てのノートを処分してしまった。
読者の間では、ノートの記述内容やノートの取り出し方の考察が行われていたが真相不明になり、
(一応)努力キャラとして通してきた設定がまた一つここに失われた。

別の説としては、「大量のノートは将来的に埋めることを想定したもので、竜胆が遊びに来た時点では大半が白紙だった」というのがある。
信歩は過程をアピールするためにまず大量のノート用意し、泰金が見せた「ほんのひと摘み」とは、実は現時点で埋まってる部分のことである。
そして「呪縛の解放」とは、過程アピールしなければという強迫観念から解放された、という意味である。
奨励会試験編で王四郎のアドバイスをメモしていたのは、「ノートは用意してから埋めるのではなく、必要に応じて足していく」という成長を描いたシーンである。
しかしこの場合、部屋に積まれたノートを全て記述済のように描いたのは明らかに作者のミスである。

→呪縛
→精神と時の部屋

・ノルマン現象(のるまんげんしょう)
アンケ至上主義の週刊少年ジャンプにおいて、10週打ち切りレベルの作品が何故か長続きする現象のこと。
名前の由来は、いとうみきおの「ノルマンディーひみつ倶楽部」(2000~2001年)が「つまらなくはないが特別面白くもないのに打ち切りにならない」という状況が続いたことから。
要因は複数あるが、人気作品の円満終了ないしは連載休止などで連載枠が空き、打ち切りにならないというパターンが一番多く、ノルマンディーもこのパターンである。
「クロガネ」の連載時期はとにかく新連載が不作で、入ってはすぐに出て行く現象を繰り返した結果、クロガネが1年以上生き延びたと言われている。
一方、「ものの歩」の連載時期は、ものの歩以外の新連載はどれも好調で、あっという間に中堅へと駆け上がっていった。しかし、これらの作品と比べても明らかに内容も画力も劣るのに「ものの歩」は打ち切られず、それどころか不自然な頻度でセンターカラーを与えられ続け、掲載順位も上位をキープしていた。
新人があまりに豊作なので連載経験者だけを切ることが出来ず、そのせいでノルマン現象が起きている?と予想されることもあったが、2016年3月下旬頃に電王戦のルポ漫画の掲載が告知、またアプリ「将棋ウォーズ」とのコラボが決定していたことが判明した。
なお、31話でコラボ期間は終了し、35話の掲載直後に打ち切りが決定した。

・ノロマ(のろま)
信歩の性質。そのせいで周囲の会話についていけない人生を歩んできた。
しかし、遅くともシェアハウスで将棋を始めた途端に克服。
誰とでも問題なく会話出来るようになり、持ち時間が少なくてマトモに戦えないのではという不安も解消されていた。


は行

・敗着は…分かるな(はいちゃくは…わかるな)
合宿中の超早指し対局後の竜胆の台詞。信歩は「ハイ」とだけ返事をして、すぐに次の対局を始めてしまった。
凡人の場合、どこが悪かったのか、どうすればよかったのか、時間をかけて検討しながら強くなっていくのだが、信歩は瞬時に敗因分析と改善が出来てしまうようだ。これで棋力が向上しているのだから、天才だと言う他ない。
→感想戦

・バインダー(ばいんだー)
書類を閉じるための文房具。閉じた書類は簡単な衝撃ではバラバラにはならない。
竜胆は同じ棋譜を何枚もバインダーに挟んで持ち歩いていたが、信歩とぶつかるだけで全て飛んでしまった。
竜胆はこれを機にバインダーの持ち歩きをやめ、バインダー男と呼ばれたのも1話限りであった。

・歯茎顔(はぐきがお)
キャラが激しい悔しさを感じた時にする、歯茎むき出しの顔のこと。
どいつもこいつも同じ表情で悔しさを表現しているが、気持ち悪いという感想が多い。
基本的に本作は不自然なオーバーリアクションをする人間が多すぎて、読者が感情移入できず引いてしまうのである。

・橋本 崇載(はしもと たかのり)
ものの歩の監修をつとめるプロ棋士(八段)、愛称はハッシー。
本来は生真面目な性格だが、将棋会に固定概念を持たれることに危機感を持ち、個性的な外見を装ったり、小ネタによるファンサービスをよく行っている。金髪のパンチパーマに紫色のワイシャツ姿でテレビ将棋を指したこともある。
本作に出てくる局面は、きちんと話の要点を押さえた作りになっているが、作者の作画ミスや表現力不足によって台無しにされており、アンチからも監修に同情する声は多い。
かつて二歩による反則負けをしていることから、本作1巻の単行本帯では「信歩よ、二歩だけはするな!」という自虐ネタを披露したが、作者と編集からは「二歩ネタをいじっても怒らない素敵な人」と認識されてしまった。
→監修
→二歩

・バチッ(ばちっ)
連載初期から中期で多様されていた、駒を打つ時の擬音。どんな状況でもお構い無く使われていたが、文字の大きさから感じる迫力と暑苦しさは、将棋にふさわしくないと評判であった。
しかし読者から突っ込まれ続けたのか、最終話付近では小さな文字で「パチッ」とだけ描かれるようになった。

・8万分(はちまんふん)
大会まで2ヶ月の時点で竜胆が示した残り練習時間。
作中の描写を見ると、申し込み締切日はGW開始以降の学校がある日、6月25日が本番である。
締切日を5月6日だと仮定しても、大会までの猶予は49日。分に直すと70560分しかない。
考察を単純にするために61日想定だとしても、61日を分に直すと87840分。
8万分を将棋の練習に充てると1日約22時間指しづつけることになる。
学校、睡眠、食事の時間などが全く考えられてないが、イケザワールドの人間なら達成できてしまうのである。
参考までに、前作「クロガネ」では「5日で全員が1万本取る」というトンデモ特訓があったが、全員が達成している。

しかも合宿のラスト付近で信歩が初めて勝った際に、竜胆は「(お前は)2万敗ぐらいしてるけどな」と言っている。
これだと61日想定でも1局に最大4分しかかかっていない計算になり、対局はほぼ1分切れ負けであると考えられる。
1分切れ負け将棋はとにかく考える時間がなく、棋力向上に繋がるとも言い難い。
とにかく数字を盛れば努力描写と思っているのが池沢流だが、
盛りすぎると説得力がなく、冷めた目で見られることに未だ気づいていない。
→1分切れ負け

・バックの術(ばっくのじゅつ)
作中で当たり前のように使われている術の一つ。
盤上では歩や桂馬がバックしており、日常シーンではトラックとの正面衝突を避けるためにありえない角度で急な斜めバックをしているのが確認されている。

・××高校(ばつばつこうこう)
12話で登場した蒼馬が在籍する高校。
そんな適当な名前でいいのか?と話題になったが、次号のジャンプ巻末コメントでミスだと釈明。
14話で本当の名前は将和高校と判明した。
→将和高校

・早投げ(はやなげ)
形勢が不利な状況で、粘ることなく投了すること。
プロの対局はアマチュア目線では投了が早く見えることも多いが、それは形勢判断が正確かつ読みが深いからである。相手もプロなのでもう間違えることがない、このような状況で指しても失礼なだけ、と判断したうえでの投了である。
潔いと言われるケースもあるが、粘る順があるときに早投げすることは褒められたものではない。間違えることも多いアマ同士なら、少しでも粘ったほうが逆転に繋がる可能性がある。
本作では早投げを美しいとする痛い勘違いキャラが登場する。
→岬さんは劣勢になるとすぐ投了する

・バレ(ばれ)
次号の内容のネタバレのこと。印刷所、配送業、小売業などに関与する人は、発売前に内容を確認することが可能であり、これらのルートなどから漏れることがある。
週刊少年ジャンプのバレ情報は木曜日~土曜日には流れているが、ものの歩ではアンチスレで金曜頃に次週のバレ情報が流れていた(普通はバレ専門スレが存在する)。
ネタバレスレでは悪戯で作成された嘘バレも流れ、多くのバレの中からどれが本物のバレ情報なのかと探す楽しみを見出す者もいるが、本作では「読んでて最も理解出来ない、あるいは気分が悪くなるのが本バレ」という傾向があった。
特に打ち切りが確定してからは「妖精みたいなヤツ」「神そのもの」「信歩ちゃんは天使」など、常人ではとても思いつかないような本バレが続いており、普段から複数作品のバレを投下している人が本作を文章化出来ず投下放棄する、ちょっとだけバレを投下するつもりだった人が、気持ち悪いシーンの多さに耐え切れずバレ画像を増やす、気持ち悪さに耐性があるはずの住民が絶叫しかける、嘘バレを作っていた者は才能の違いに心が折れてしまうなど、圧倒的な破壊力を発揮したまま最終回を迎えた。

・盤外戦(ばんがいせん)
盤上以外で相手の思考を乱すような心理戦を仕掛けること。三上が信歩に行った挑発などが該当する。
ルール上は禁止されていないが、やり方によっては周囲に不快感を与えかねないので程々に。
プロの対局では、扇子をパチパチ鳴らし続ける、格上と対局する際に自分が上手に座って相手が来るのを待つ、おやつを大量に持参して張り合う、などの例がある。

・番外編(ばんがいへん)
物語の本筋から離れた話のこと。本編を補足するための話のこと。
しかし作者が将棋に絡めた番外編を作れる訳もなく、大体いつも通りの主人公ageと女性キャラが露出を増やして媚を売るだけの、「読んでいたらいじめられそうな漫画」になっている。
→乳首券
→文化祭
→ルポ漫画

・パンツのタグ(ぱんつのたぐ)
作者が何故か無駄に拘って描いているもの。
前作ヒロインのパンチラを馬鹿にされた反動なのだろうが、随分と極端である。
しかしパンツのタグがエロいと、新しい客層の獲得には成功しているようだ。

・盤面(ばんめん)
対局中の局面のこと。将棋マンガにおける楽しみの一つであり、断片的に描かれる描写から棋譜の元ネタや今後の展開を予想していく。
しかし本作では盤面を解析すればするほど理解不能になっていった。それでも監修を信用し、多少の盤面ミスを補完して解析するファンもいたが、都大会決勝で桂馬が当たり前のようにバックしているのを見た時は、多くのファンの心が折れてしまった。
一方アンチ視点では、盤面を描けば必然的に会話シーンが少なくなり、結果的に池沢節が減るので作品の質がちょっとはマシになる、という評価が多数だった。しかし、奨励会試験編からは盤面がほぼ描かれなくなり、さらに池沢節の気持ち悪さが何段階もレベルアップして襲ってくるという、まさに地獄というべき状態になっていおり、イケザワールドに慣れているアンチからも絶叫が耐えなかった。

・引き分け(ひきわけ)
信歩vs十歩の対局後にトーナメント表に書かれていた結果。
実際には信歩の時間切れ負けなので、十歩の勝利と書くのが正しく、次の対戦相手の部分に不戦敗と書くべきである。
関係者がトーナメント表の間違いに気づかなかったのか、そもそも管理していないのかは謎だが、どちらにせよ「規模の大きめな大会」にしては管理がお粗末すぎる。
ちなみに、将棋における引き分けは、千日手と持将棋しか存在しない。
→千日手
→持将棋

・飛車を捨てる!!? こんな寄せ方が・・・(ひしゃをすてる!!? こんなよせかたが・・・)
自玉が寄せられている状況(実際は頓死)で十歩が思った一言。いくら飛車が貴重であろうと、捨てれば勝てる状況なら誰だって捨てるので、不自然な反応になっている。
むしろ、一般的には最終盤では飛角よりも金銀の方が価値が高いとされていて、飛車を捨てるのは珍しいことではない。
フォローするなら、十歩は大駒を捨てる寄せ方を知らなかった、あるいは思いつかなかったのだろうが、残り時間が7分以上あって分からなかったのか、有名アマを4面指しで倒す実力があるはず、ファンネルマインダーは機能しなかったのか、などの疑問が残る。

・一雨来そう(ひとあめきそう)
もうすぐ雨が振りそうな状態のこと。ただしイケザワールドでは雨が降り始めた状態も指す。

・人一倍勉強してきたつもりです(ひといちばいべんきょうしてきたつもりです)
1話で信歩が高校受験について語った時の台詞。これだけなら過去を後悔しているように聞こえるが、「でも第1志望には落ちて…いつも遊んでるように見えた人は…受かってて」と続く。
自分の努力量が一番で他人は遊んでいるというのはただの傲慢な決め付けで、遊んでるように見えた人は影で自分より努力していた、という発想がない。信歩の自己評価の高さが現れている台詞である。
この態度では否定されても仕方がないといえるが、自らの愚かな考えを改めることなく「自分は悪くないのに周囲が否定してくる」と被害妄想で卑屈になる主人公が信歩である。また、主人公に限らずサブキャラにもこのタイプが多いのが池沢作品の特徴。なぜそんなキャラが多いのかはこのwikiを読んだ人なら察していただけるだろう。
→あんなに勉強したのに

・一人くらい主人公に毒づく子がいるだろう、と思って生まれたキャラです。(ひとりぐらいしゅじんこうにどくづくこがいるだろうとおもってつくったきゃらです。)
櫻井香月のプロフィールの裏話の欄に書かれた言葉。確かに香月というキャラは他者に対して辛辣で罵倒を繰り返すキャラとして描かれている。しかし、その矛先は主に主人公ではなく弥代桂司に向いているのである。
それどころか、主人公と激しくぶつかりお互い認め合うなどの交流がないにもかかわらず、主人公の将棋を「好きなんだ」と言い放つ。さらに初参戦の大会にて2回戦負けを喫した主人公を慰めるなど、主人公に毒づくどころか完全な応援団の一員となっている。
→好きなんだ×3
→プロフィール

・火ノ丸相撲(ひのまるずもう)
2014年から少年ジャンプで連載中の、川田による相撲漫画。漫画関係の板では「相撲」で大体通じている。
今独珍しいくらい友情・努力・勝利の基本に忠実な熱血ジャンプ漫画で、アンケートも連載初期から安定している。
池沢先生にいくらか影響を与えていると思われる作品で、岬や小鳥遊のデザインやキャラ設定などは相撲を元にしている疑惑がある。
ものの歩と比較した場合、画力はもちろん内容も雲泥の差で、火ノ丸相撲は王道漫画のお手本、ものの歩は反面教師のお手本となっている。

・ピンポン(ぴんぽん)
週刊ビッグコミックスピリッツに連載されていた卓球漫画。
池沢先生に多大な影響を与えていると思われる作品。キャラクター設定、大会の演出、背景の擬音などにおいて、酷似している。単行本4巻では、隙間のページ埋めで、ピンポンと全く同じシーンが描かれている。
余談だが、ピンポンは全5巻である。

・広角思考力(ファンネルマインダー)
池沢先生の造語でプロゲーマー相楽十歩の特殊能力。
トンネルマインダーの真逆で広く柔らかい(?)読みができるらしいが、将棋や囲碁では出来て当たり前のことである。
ちなみに、ファンネルとは漏斗のことであるが、ガンダムの影響もあり「広角用の兵器」という意味で使われることもある。
しかし、もっと良いネーミングがあるだろうと突っ込みたくなる名称である。
→一点集中型の思考力

・藤川杯
名人であった竜胆の祖父の名を冠した大会。
過去に竜胆と蒼馬が色々拗らせた原因がこの大会の決勝戦。
12話 藤川杯争奪(将棋?)大会
28話 藤川杯少年将棋大会
と何故か大会名が変わっている。
ついでに竜胆の髪の色や蒼馬の服装も回想ごとに違っている。
そして何より酷いのは物語的に重要な意味を持つ盤面がコロコロ変わること。
→3七角

・2人じゃダメなんですか(ふたりじゃだめなんですか)
蒼馬が3vs3の団体戦にしか出ないことを聞かされ、頭を抱える竜胆に信歩がかけた言葉。
メンバーが足りないなら3人目を探すという発想はなく、全勝前提でもなんとかなると思っている将棋歴1ヶ月。
→こんな自分でも将棋なら背負えると思うんです
→必ず連れて行きます

・振り駒(ふりごま)
先後を決める際の正式な方法。どちらか一方の歩を5枚取り、手の中で振り混ぜてから盤上や近くの床に落とす。「歩」の表示枚数が多ければ振ったほうが先手、「と」の表示枚数が多ければ相手が先手になる。重なった駒や立っている駒は数えず、枚数が同じ場合は振り直す。
非公式な場やアマチュアの大会では、駒の数を減らして振ったり、じゃんけんなどで決めることもある。
なお、駒落ちの場合は駒を減らした側が必ず先手になる。
→かやね荘ローカルルール

・振り飛車(ふりびしゃ)
将棋の2大戦法の一つ。
飛車を5~8筋(後手の場合は2~5筋)に振って戦い、玉は基本的に右側で囲う。
基本的に受け身の戦法で、駒組みもシンプルなのでアマチュアに人気がある。
少ない手数で強力な「美濃囲い」に組めるのが特長。
飛車を振る筋によって「中飛車」「四間飛車」「三間飛車」「向かい飛車」と区別される。
→居飛車

・振り飛車はパーよ(ふりびしゃはぱーよ)
「両手でパー これでもかってくらいパー」
みなとが能塚から振り飛車について再度確認された際の台詞。
両手でパーという謎の例え。
あえて誰とは言わないが、頭がパーであることは確か。
→ジャンケン
→グーがチョキでパーよ

・プリンター(ぷりんたー)
コンピューターからの情報を出力する際に使われる機械のこと。都大会合宿編における被害者の一人。
信歩は十歩の家を訪問した際に「戦略を絞れ」とアドバイスを受けるが、戦法探しのためにやったことは十歩の部屋の将棋本を漁るでも、自分でパソコンを使って調べるでもなく、十歩に片っ端から資料を印刷してもらうことだった。
しかしこれは、信歩の掃除スキルの壊滅さを考慮すると、信歩に部屋を荒らされないための防衛術だったのだろう。
→掃除

・プロゲーマー(ぷろげーまー)
コンピューターゲームで企業からスポンサードされ、大会などに出場してお金を稼ぐプレイヤーのこと。
企業の広告塔として商品の宣伝をしたりゲームの普及活動も行う。ボードゲームも含めるなら棋士などもプロゲーマーの一種と言える。
本作では相楽十歩の職業だが、彼の行動や設定には不可解な点が多く、作者はプロゲーマーとゲーム実況配信者の区別がついていないのでは?とよく言われている。
また扉絵で十歩の背景に描かれていたのは古いゲーム機器や遊戯王カードなどを適当に散りばめたものだったため、ゲームに関しても詳しくないのではないかという推測も。
→コンテンツ殺し

・プロの先生を悪く言うのは良くないけど(ぷろのせんせいをわるくいうのはよくないけど)
泰金が小鳥遊を評価する際の台詞。どこかの漫画家に是非聞かせたい。
これに続く2人のセリフ
 みなと「…まあ確かに評判は良くないわね」
 桂司「そーだよあんなトコ行ったらダメんなるぞ!」
どこかの漫画家に(ry

・プロフィール(ぷろふぃーる)
人物の略歴。前作と同じく、単行本では作者の妄想が詰まった黒歴史ノートのようなキャラ設定が見られる。
桂司は魚が嫌いなのに寿司屋で積極的に食べている、小鳥遊が43歳なので歌川の設定が完全崩壊するなど、作中の言動と矛盾しているのも前作からの恒例である。
→カロリーフレンド(最近)
→細かい生活感を大事にしてます
→71kg
→一人くらい主人公に毒づく子がいるだろう、と思って生まれたキャラです。

・文化祭(ぶんかさい)
30話と同時に掲載された番外編での舞台。内容はいつも通りの信歩ageと、みなと脱ぎと、多数の論理崩壊。
みなとは信歩の弁当を届けに将棋部を訪問、その際に「準備面倒だし、こういうの苦手なので文化祭を手伝ってくれ」と頼まれる。
校長のコネで部を創設したので、部以外の目的での出費も許されている竜胆は、「部費には困ってないから売上全部やる」と提案するが、みなとは竜胆に金に釣られるのは気に食わないと拒否する。
しかし信歩から「なんでも言うこと聞きます券」をもらうと、あっさりとOKするのだった。
文化祭当日、みなとは肌の露出を増やして奇形を見せびらかしながら、お盆を傾けても落とさないマジックと、左手を消すマジックを披露しながら接客する。
その甲斐あってか、みなとのスカートをめくる客も登場。パンツのタグと全く興奮しない尻が顕になった。
客にキレたみなとは「ヒザからワンツーでアゴだな」と暴力行為に及ぼうとするが、信歩が「本日のおすすめ、崩し将棋になります」と乱入。騒動は有耶無耶になり、文化祭は無事に終了した。
帰り道、「家賃くらいにはなりますか」と売上を渡そうとする信歩。しかしみなとは断り、「なんでも言うこと聞きます券」で今度デートしろと誘うのだった。
なお後日、かやね荘で「崩し将棋になります」が流行ったらしいが、現場にいなかったはずの住人は情報をどこで仕入れたのか。
基本的に、この手の番外編は単行本の巻末に収録されるのが通例だが、何故か5巻にも収録されずに終わってしまった。

・弁解オフライン(べんかいおふらいん)
前作「クロガネ」からの伝統にして、作者の十八番。
読者に突っ込まれた部分を、数週後の連載や単行本で言い訳すること。
そこからまた新たな矛盾が生じるのは、もはや様式美である。
「クロガネ」での弁解オフラインはクロガネ用語辞典(仮)の同項及び、プロフィール、モッピーが書いたを参照されたし。
→3月32日

・変装(へんそう)
別人に見えるようにすること。かやね荘住民の得意スキル。
信歩が初めての大会に参加した時は桂司、香月、みなとが変装して応援に来ており、みなとは信歩のジャージを無断拝借していた。
信歩の親説得時には全員が変装して追跡。泰金はフリーター、銀雅はアキバにいそうなオタク、桂司はメガネと黒ベスト、香月は何故か女性の制服、みなとはage嬢スタイルだった。通報されてもおかしくないのだが、信歩の家周辺には人が近づかないのだろうか。
→気になるから見に来ただけだよ!!

・勉強は何年やったってダメだった(べんきょうはなんねんやったってだめだった)
「時間は…関係ない この3ヶ月の方が確かに応えてくれた」
「矢倉二万局 詰め将棋 数えてない」
「自分の努力を信じてみよう」
24話における信歩の心の台詞。
クズ発言の連発で正常な読者は頭が痛くなる。
 勉強は何年~ → 自身の間違った問題の解き方を見直すことすらしていないのに結果が出なかったことを嘆く
 時間は~ → 将棋はたまたま早く結果が出たからやっている
 矢倉二万局~ → かけた時間は関係ないと言った直後に質よりも量の努力を誇る
 自分の努力を~ → 特訓内容が最低の質でありながらたった3ヶ月で強くなれたのなら、どう考えても才能のおかげ
しつこい努力アピールを繰り返すが、実際はほぼ才能で無双しているだけということに作者はいつ気づくのだろうか。
これでは受験勉強よりも将棋はチョロくて簡単と言っているようなものである。

・編集者(へんしゅうしゃ)
出版社等に属し、書物の企画、内容等を決め、掲載物をそろえる等印刷までの工程を行うことを生業としている人。
マンガ編集者の場合、作者との打ち合わせ、ストーリーの決定、校閲による誤植等原稿の修正、煽り文の作成のほか、取材の手配等も行う。そのため、「もう1人の作者」「1人目の読者」などと表現されることもある。
「ものの歩」の担当編集・門司健吾は、クロガネ時代からずっと池沢を担当しているが、支離滅裂なストーリー展開、内容にそぐわない煽り文、不適当な表現、「××高校」という仮台詞をそのまま載せる等、仕事をしていないと疑われるような描写が多々あり、読者を大いに呆れさせている。
また、門司が担当を引き継いだ作品は、誤字が急激に増えるケースが多々確認されている。
→一枚のと金
→将棋崩し
→将棋マニア
→捨ての大将
→××高校
→竜胆の未来を閉ざした男

余談
+...
門司健吾の父親は外交官の門司健次郎氏であり、一部ではクロガネの連載継続、ものの歩のコラボ関係、また編集者としての仕事をほとんどできてないのに対して、何も改善されていない(咎められていない)のは、父親のコネから来ているのではと邪推されている。
また、門司はよくメディアに露出しており、「バクマン。」担当時から「自分がバクマン。を育てた」と捉えかねない発言を何度もしており、「ヒロアカ」アニメ化の際にもラジオ番組に出演している。

・変な字Tシャツ(へんなじてぃーしゃつ)
32話で左沢が来ていたシャツに書いてあった文字。おそらく今回も仮書きがそのまま清書されたのだろう・・・と思いきや単行本でも修正されておらず、渾身のギャグだったようだ。

・PNくん(ぺんねーむくん)
初期のアンチスレに存在していた荒らしの通称。由来は「橋本はペンネームで監修すればいいものを本名で監修するから悪い」という書き込みから。
ものの歩アンチを自称する一方で、作者を異常と言えるレベルで庇ったうえで、「橋本が話に口出ししているから悪い」「橋本は小遣い稼ぎの為に監修の仕事を請け負ったのだから全ての責任がある」など、作品の質が悪いのは全て監修のせいだと決めつけていた。一方、「そもそも棋士は賞金を得て生活している」などの反論には全く触れないなど、自分にとって都合の良い話のみを繰り返した。
また、将棋界に詳しいアピールにも熱心で、「今日は○○と××の対局の日で」などとと頻繁に書いていたが、素人でも調べればすぐに分かるような情報しか書き込まれなかった。
しかしある時、PNくんが将棋漫画「或るアホウの一生」の存在を知らなかったことが判明。こちらの作品はものの歩と監修が同じだが、ストーリーも将棋描写もしっかりしている。「監修がストーリーに口出ししているなら、何故この2つの作品の質がこんなに違うのか?」と問いつめられると、無言で逃亡した。その後、IDを何度か変えながら自演擁護を試みるが失敗し、翌日からは一時的に現れなくなった。
PNくんの正体は本命が愉快犯、対抗が橋本アンチ、大穴で作者本人と予想されている。一応週刊少年漫画を連載している作者にそんな暇ないのでは?と思うだろうが、ぬいぐるみ趣味の為にゲームセンターに息抜きに遊びに出かけていると巻末のコメントで触れていることや、書き込み時間はそこまで長くないことなどから推測されている。
言うまでもないが、監修の仕事は作者からの注文に適した棋譜の提供だけであり、ストーリーを考えるのは作者の仕事である。もし監修がストーリーにも関わっているなら「監修・原作」という表記になる。
→監修

・棒銀(ぼうぎん)
飛車先から銀を進出させ、敵陣の突破を狙う戦法。
攻めに飛車と銀を使うのは将棋の基本であり、初心者は大抵まずこれを覚えることから始める。
信歩がよく使っている戦法でもあるが、作中では名前が出てくるだけで中身は解説されていない。
1話にあった桂司の「素直に棒銀かぁ~!」の台詞は感想戦にしてはわざとらしい言い回しのため、
作者の知ったかアピールと見られており、アンチスレでは「棒銀君」が桂司のあだ名として定着した。

・包帯(ほうたい)
母親の遺言を忘れないために、信歩が常に右手に巻きつけているもの…のはずだが、頻繁に出たり消えたりしている。
単行本1巻のあとがきでは作者が書き忘れを自虐ネタにしていたが、2巻表紙でも書き忘れている。
→具現化系能力

・ホモの腐(ほものふ)
本作の蔑称の一つ。
「クロガネ」連載前の作者は、腐女子やオタク向け漫画を嫌悪して貶す硬派だったが、今では手のひらを返し露骨に媚びを売る漫画家となってしまった。
本作を読んでいる子供がいじめられないか心配である。

・本格的将棋漫画(ほんかくてきしょうぎまんが)
単行本3巻の帯にプロ棋士・渡辺明が寄せたコメント。もちろん仕事上のリップサービスである。
本作の内容は頻繁に駒がワープし、盤面の説明はあやふや、修行内容は滅茶苦茶、そもそも将棋ではなく将期だが、将棋の普及活動もプロの重要な仕事の一つ。
後日談
+...
この後に渡辺氏は自身のブログにて、ものの歩の帯のコメントを書いたことについて触れた。
…が、タイトルと最初の方で触れたのみであり、実際の記事の中身はヤングジャンプ連載作品『キングダム』(作者:原泰久)について熱心に語るというものであった(渡辺氏は大の漫画好きで知られている)。
氏の本心がなんとなく察してしまう人もいるのではないだろうか。


・本当に矢倉しか指さないのか…!?(ほんとうにやぐらしかささないのか)
岬と信歩の対局を隣で見ている士のモノローグ。
士は竜胆と対局中なのだが、目の前の対局に全く集中せずよそ見をしている。1勝したら自校の勝利になる状況にもかかわらず、竜胆に勝つことは最初から諦めてるようにしか見えない無気力ぶりである。
読者視点では展開の都合上彼が負けるのがわかりきっているとはいえ、主人公以外の試合の扱いがあまりにも雑すぎる。
案の定、「私なりに潔い投了」と言って、ろくに描写もなくあっさりと負けている。


ま行

・ま 俺も本気じゃなかったけど(ま おれもほんきじゃなかったけど)
竜胆がシェアハウスを訪れ桂司と対局を終えた後の一言。奨励会員と指す絶好の機会であったはずだが、初見の相手である桂司の手抜きを見抜いた上でなぜか自分も手を抜いて指す相舐めプとなった。
主人公に「俺は遊びじゃねえんだ」と切れていた彼はわずか2話後に遊びで時間を無駄にしていた。
ちなみにこの時の戦型は桂司:四間飛車、竜胆:居飛車穴熊と思われるが居飛車穴熊は四間飛車に対して最も有効な戦型であるとされており、実は本気を出していた可能性も高く、彼の株を大幅に下げるダサい一言となってしまった。
余談だが「俺本気じゃなかったけど」と言っているが、桂司は自身が全力でないことを公言していない、また、竜胆と桂司はこの時初対面であるためお互いの棋力は知らないはずである。彼はどうして「俺本気じゃなかったけど」と言えたのであろうか。
→勝つか死ぬか
→舐めプ

・マウスピース(まうすぴーす)
口の中を守るために装着するものだが、本作では奥歯が見えている状態のことを指す。
怒鳴ったり叫んでいるシーンではもちろん、冷静に喋っているように見えるシーンですら見かけるので、イケザワールドでは
奥歯を見せるために口を大きく開けて喋る風習があるようだ。
こんな喋り方をしていたら体への負担はかなり大きいのだが、対局中にバチバチ言うのが当たり前の世界なので筋トレも兼ねているのだろう。
→歯茎顔

・まさか流してたのか・・・!?(まさかながしてたのか・・・!?)
都大会決勝の蒼馬を見てギャラリーが発した台詞。
この直前に「今日全勝だけど不安定だしここまでは目立たなかった」と発言しているが、全勝しているのに目立たないとはどういうことか。やはり舐めプが当然の世界観なのだろうか。
ちなみに、信歩を見たギャラリーは、信歩が全勝していることに驚いている。

・まっすぐチンポマン(まっすぐちんぽまん)
26話の「自分まっすぐにしか進めませんので」と信歩が語った時のポーズのこと。
チンコを握っているように見えることから、元春のあだ名「ドラゴンウンコマン」にひっかけて「まっすぐチンポマン」と名付けられた。
余談だが、クロガネでも正眼の構えがおかしく、チ○コの構えと揶揄されていた。詳しくはクロガネ1巻の表紙、クロガネのネタ・AAのところのその他画像、クロガネ用語辞典を参照。

→ドラゴンウンコマン
→自分まっすぐにしか進めませんので

・まっすぐならどこまでも行ける(まっすぐならどこまでも行ける)
都大会決勝、格上の振り飛車穴熊相手に打開を試みる信歩をみて、みなとが思ったこと。
作中では大会前日から準決勝までずっと「信歩は格上の振り飛車には絶対に勝てない」とアピールされていたが、まっすぐならどこまでも行けるので、振り穴対策をその場で考えてもどんどん強くなれるので勝てちゃうらしい。
2万局の意味は、前日の泰金との対局はなんだったのか。

・待った(まった)
一度指した手を取り消すこと。素人同士の対局ならよく見られる光景だが、公の舞台ではもちろん禁じ手である。
しかし本作では、突いた端歩がいつの間にか戻っている、跳ねたはずの桂馬が次の話では戻っているなど、駒のワープが頻繁に発生しているので、禁じ手ではないようだ。
特に桂馬が戻っていたのは、イケザワールドに耐えながらも棋譜検証をしていたファンを失望に追い込み、検討を打ち切る人物が続出した模様。
→将期
→二手指し

・マナー違反じゃないの?(まなーいはんじゃないの)
岬と信歩の対局を観戦しているモブの台詞。
簡単な詰みの局面で岬がなかなか投了しないことに対して発言しているが、投了に時間をかけること自体はマナー違反ではない。
素直に負けを認められず心の整理を行う時間を作ったり、声をしっかり出すために水を飲んでから投了などは、プロの対局でも行われている行為である。
本当にマナー違反なのは、岬が故意に時間切れ負けを起こしたうえに投了をしなかった行為及び、対局者の周辺で騒いでいるモブたちの方である。
時間切れで負けた場合でも挨拶はきちんと行い、対局者の周辺を移動する時は無言で静かに歩こう。

・マフィア(あだ名)(まふぃあかっこあだな)
信歩が間違えた師匠の家に行ったと判明した際の桂司の台詞。
明らかに比喩表現と分かる流れだが、作者はどんな解釈を想像したのか。
→※確認

・岬さんは劣勢になるとすぐ投了する(みさきさんはれっせいになるとすぐとうりょうする)
「…確かにそれはずっと変わらない…その代わりこの人はあれから一年間 ただの一度も劣勢になったことは無い」
駒江第一高校の将棋部員・(つかさ)の台詞。
部長・岬の美学を示しているのだが、首を捻りたくなる台詞である。
将棋は歴代最強とされる羽生竜王ですら3割は負けるゲームであり、実力が近い相手と数多く対局して一度も劣勢にならないことなど実質不可能である。
この発言に矛盾がないように考えるならば、岬は一年間ずっと遥か格下としか対局してこなかったか、もしくは数えるほどしか対局していなかったかになる。前者だとただの初心者狩り、後者は論外である。
逆転のゲームと言われる将棋で劣勢になっただけで早投げする輩をよりによって団体戦の大将に据えていいのか、駒江第一。

余談
+...
18話の十歩vs岬戦は途中までプロのある棋譜をモデルにしていると思われる。
その棋譜がこちら
しかし、作中の盤面(左から時系列順)と元棋譜を見比べてみよう。

6三の位置(赤丸)に元棋譜には存在していない歩がある。
僅かな違いだが、これによって十歩が優勢で、岬が美学を貫くなら投了するはずの劣勢局面となってしまっている。
作中の流れからすると岬は一度も劣勢になっていないはずだが、盤面と齟齬が生じている。
また、19話の盤面では元棋譜の局面に合流しているため、やはりこれは作者の致命的な作画ミスではないかと思われる。(元棋譜では後手が6三に角を打っている。歩があると打てないので、全く異なる局面になるはず)
ついでに1四にあった歩(青丸)が1三に戻っているのも作画ミス。
本作では盤面が出ると頻繁に作画ミスが存在するのだが、作者も編集も確認を怠っているのだろう。

そして続く信歩vs岬戦では実際の形勢と作中の形勢説明が真逆で食い違っているのではないかとの声も多数あった。
このことからも作者が監修と意思疎通できていないのではと考えられている。

・溝を征く者(みぞをゆくもの)
30話のサブタイトル及び、「才能のない側」から溝を飛び越えて「才能のある側」に移動する信歩のこと。
元春視点で、信歩が崖を手づかみで地道に降りていくというシーンが描かれているが、この直前に竜胆は「信歩は間違いなく天才」と断言しているので、元春の小物っぷりが強調されるだけの結果に。

・無意識に上から望んでいなかったか?(むいしきにうえからのぞんでいなかったか)
奨励会1次試験で開幕2連敗した信歩が、3戦目開始直後の反省で出てきた台詞。
「相手は子供でも自分より早く長く将棋に向き合ってる先輩である、自分は年上だからこそ挑戦者」と思い直した。
公民館の大会や都大会で「先輩」を才能で全否定していた頃からは考えられない思考である。
しかし信歩の反省が長続きするはずもなく、序盤で早々に定跡を外した直後に「純粋な読み合いなら負けない」と思っている。

・恵まれた環境(めぐまれたかんきょう)
1.泰金が信歩の2ヶ月の努力を評価した際に出てきた台詞。
かやね荘に住んでいることや、竜胆や十歩と将棋を指して上達している状況を「あの子が呼び込んだこの恵まれた環境」と評している。しかし、信歩がシェアハウスに住むことになったのは、不動産屋の手違いと、家賃アップを防ぎたい先住民の意思が理由である。そもそも、シェアハウスで将棋をしている描写はほとんどない。
さらに、信歩の努力は効率が悪いと作中でも言及されており、結果を出せているのは天才だったからである。
人付き合いも洗脳を前提としているのだが、本当にこれが恵まれた環境なのだろうか。

2.ものの歩の連載期間のこと。
コラボ期間中には暗殺教室円満終了、コラボ終了直後にはHUNTER×HUNTER休載、BLEACHとニセコイ終了決定など、ノルマン現象で生き残ってもおかしくない状況であった。
打ち切りを望むアンチからもすわ生き残り決定かと絶望の声が上げられていたが、のちにコラボ終了とほぼ同時に打ち切り宣告が下されていたことが判明。
恵まれた環境下だったが、それでも切られるということはどれだけ不人気だったのかと問いたくなるほどである。

・モザイク(もざいく)
ぼかし処理を入れて、特定の部分を隠すこと。プライバシーの保護や、映ったらアウトなものを隠す際に使われる。
21話で奇声を上げながら(自称)棋譜並べをしていた岬の首から下に何故かモザイクが入っていた。ただの棋譜並べならばモザイクなど必要無いはずである。そのシーンを見ていた士は「変態行為」と言っているが、一体ナニをしていたのか。
作者はギャグのつもりなのかもしれないが、あまりに下品で生々しい表現であったため完全に滑っている。


・紅葉の棋節(もみじのきせつ)
ジャンプ2018年24号~40号連載。里庄真芳による将棋漫画。将棋の監修は三枚堂達也六段。
ジャンプが将棋漫画を諦めていないことを示した作品だったが、ものの歩より早く、16回で打ち切られてしまった。


・森雞二(もりけいじ)
実在するプロ棋士。高校生になってから将棋を始め、わずか半年でアマ三段の実力を身につけ、奨励会入りした異色の経歴を持つ。
現実で、高校生になってから将棋を始めてプロになったのは、森ただ一人である。
イケザワールドの存在を知らない読者からは「彼をモデルにしたのでは」と期待されていたが……

類似例:小野敦生(おのあつお)、永作芳也(ながさくよしなり)
将棋を覚えた時期こそ中学生以前だが、奨励会入りが18歳と、将棋界では極めて遅かったがプロになった人物。
二人とも、遅咲きの努力を描くには打って付けのエピソードが残っているが、もちろん、作者が参考にした形跡はない。


や行

・矢倉(やぐら)
主に相居飛車で用いられる玉の囲い。
いろいろな種類があるが、最も使用されるのは相矢倉戦での金矢倉。下図のように銀1枚金2枚で組む。
上部からの攻めに強いが横からの攻めに弱く、特に横からの飛車打ちは一発で崩れかねないほど脆い。よって、お互いの飛車がぶつかり合って、飛車交換が起こりやすい状況で組まれることは少ない。
→相矢倉


・矢倉しか指さないバカですよ(やぐらしかささないバカですよ)
「飛車を振れば楽勝です」
都大会準決勝前に信歩のことを岬に伝える士の発言。
これに対し岬も「そうだね」と同意している。
全勝で準決勝まで上がってきている時点で十分警戒に値するはずだが、試合前に主人公を舐めて見下す嫌味な敵に仕立てあげるのが池沢定跡。
振り飛車を指せば楽勝と思っている岬だが、実際の信歩戦で選択したのは居飛車で相矢倉。団体戦にもかかわらず「この対局は美しくなければダメなんだ」という独りよがりな美学に固執し、信歩の弱点を突くことを放棄した。さんざんアピールされていた「矢倉が振り飛車に不利」とは一体何だったのか。弱点があっても強豪にはそこを突かせなければどうということはない。"矢倉しか指せないバカ"のデメリットが全く無くなる、実に作者らしい主人公補正と言っていいだろう。
→矢倉の鬼

・矢倉に轢かれる…!!!(やぐらにひかれる…)
都大会1回戦の信歩の対戦相手が、ボコボコにされている時の心の台詞。
まるで矢倉そのものが移動して、攻撃しているような言い方だが、信歩の矢倉囲いは全く動いていない。
矢倉に組んでからの戦法、という意味なら分からなくもないが、単に矢倉という場合は矢倉囲いのことを指すので、非常に分かりにくい表現となっている。これも"圧"の影響か。

・矢倉の意思表示(やぐらのいしひょうじ)
矢倉囲いを目指しますよ、という手のこと。
20話では▲7六歩△8四歩の時点で「矢倉の意思表示」と書かれているが、この時点ではまだ「(後手の)居飛車の意思表示」である。3手目に▲2六歩や▲6六歩と指された場合ばまず矢倉にならないので、正しくは3手目▲6八銀まで指して「矢倉の意思表示」となる。しかし作中ではこの▲6八銀が「居飛車の証」と書かれている。
2手目と3手目の説明が逆になっている理由は、「矢倉の意思表示」や「居飛車 矢倉」などの言葉でネット検索すると上位に出てくる解説サイトに、「2手目8四歩は矢倉の意思表示」と書かれているから、作者が監修から受け取った棋譜を先後逆に認識した、などの説がある。

・矢倉の鬼(やぐらのおに)
14話で十歩に戦法を絞れと助言され、矢倉に目をつけた信歩に十歩が与えた目標。
Q.信歩「矢倉は振り飛車に弱いのでは?」
A.十歩「対振り飛車でも矢倉で戦えばいいじゃん」
無責任に無茶苦茶なことを言っているが、それで問題が解決するのがイケザワールド。
しかし十歩の想定以上に信歩が進化したせいか、都大会決勝で振り穴に善戦する信歩を見た時は「何が起きた・・・!?」と驚いていた。
ちなみに、信歩は「将棋の純文学」という文字を見ただけで矢倉囲い一本で行こうとしているが、
将棋の純文学と言われるのは相矢倉だけであり、対振り飛車やその他戦型には矢倉囲いにしても当てはまらない。
→将棋の純文学

・唯一の取り柄だと思ってた(ゆいいつのとりえだとおもってた)
信歩が自分の読み能力について認識していたこと。今まで結果が出せなかった信歩にとっては、初めて自分を褒めてあげられる能力だと思っていたらしい。
都大会までの相手は舐めプが当然だったので勘違いも仕方ないが、王四郎に完敗したことでようやく気づいた。

・有名アマ(ゆうめいあま)
アマチュアで名が知られている人。将棋の世界では年齢制限で退会した元奨励会員も多いので、有名な強豪はアマ五段以上が普通。ちなみに奨励会6級はアマ四段程度である。
しかし、本作では将棋歴1ヶ月の十歩に4面指しの舐めプをされながら敗れる噛ませ犬的存在として散々な扱いを受けている。

・幽霊(ゆうれい)
死者が成仏できず、この世に迷い出て現す姿。お化け。
それでは、18話の岬vs十歩のワンシーンをご覧いただこう。

おわかりいただけただろうか・・・単行本では修正されているのでご安心を。

・ゆらぎ荘の幽奈さん(ゆらぎそうのゆうなさん)
少年ジャンプ2016年10号から始まったラブコメ漫画。作者はミウラタダヒロ。
本作とは荘ものが被っているだけでなく、ヒロインの一人が幽霊、前作「恋染紅葉」がクロガネ連載中に打ち切られるなど、何かと因縁(?)がある。
しかし本作は新連載の中でも圧倒的な売上を記録し、ものの歩42話が掲載された号では掲載2番目を勝ち取るなど、見事リベンジを果たした格好となった。
→幽霊

・妖精みたいなヤツ(ようせいみたいなやつ)
かやね荘は負け組が傷をなめ合っているだけの環境になっている、俺の下へこいと誘った歌川に「全員プロになります!努力は必ず報われると教えられましたから!」と返答した信歩に対する歌川の評。
純粋という意味で使ったのだろうが、身長176cm体重71kgの高校生をわざわざ妖精呼ばわりしており、また何故かこのコマだけ信歩を可愛く(?)描いていることに読者は気持ち悪さを感じ、「作者の自己投影キャラに、妖精のようにかわいいと言わせたい願望」が生み出した結果、と邪推されるようになった。
また、同ページの見開きで歌川が信歩の頭に手を置いているのだが、この時の歌川は身長176センチより頭一つ分飛び出ているので、身長は2m近くと予想されることになった。この件への弁解オフラインなのか、単行本5巻のプロフィールでは身長194cmと掲載されている。しかしそうなると、歌川に取材している記者も全員が190cm程度ということになってしまう。おそらく彼への取材は身長180cmが最低条件なのだろう。
なお、「妖精」はホモの隠語でもある。
→青田刈り施設

・読み(よみ)
先の展開を考察すること。
将棋は基本的に3手先を読めと言われており、これだけでも予想外の展開が起こりにくくなる。
しかし本作では、有名アマをフルボッコした十歩が、銀を進ませる脅威を見抜けなかったり、元春が地下鉄飛車を完成されるまで狙いを見抜けなかったりと、実力者と言われながら評価されていながら読み能力に問題のある人物も多い。

・弱くなってねえか(よわくなってねえか)
竜胆が信歩を団体戦に誘った後の練習中に放った一言。
この時点の信歩は将棋歴1ヶ月であり、竜胆の相手にならなくて当然なのだが、連戦しないとその事実に気づけない洗脳の恐ろしさを表している。

・読んでたわけじゃ…ありません(よんでたわけじゃ…ありません)
十歩戦で歩を信じて打っておいた垂れ歩が後に有効手となったときの信歩の台詞。
強い人でも読みを入れずに直感で指すことはあるが、蓄積された経験があってこそ読みを省略できるのである。では将棋歴10日の人間が読まずに好手を指すにはどうすれば良いのか?作者が出した答えは信仰である。
主人公補正の塊である信歩が信じるだけで悪手も好手となる。この漫画では真面目に読みを入れるより信心深いことが重要なのである。このあまりの斜め下展開には多くの読者が脱力させられた。
→あの垂れ歩が…!!?ここに来て絶好の位置に……


ら行

・ライバル(らいばる)
竜胆曰く「こいつにだけは負けてもいい」と思える相手の事。
普通は逆じゃないか?勝つか死ぬかの世界で生きてるんじゃないの?などの疑問を生み出した。
描写次第では好意的な解釈も可能だが、例によって、『このライバル観を語った竜胆』及び『その竜胆がライバルと認めた蒼馬との絆』どちらも描写が全く不足しており、
(特に後者に関しては、竜胆は蒼馬との対局も含めて将棋を楽しいと感じておらず、蒼馬も竜胆とは最後の対局以外ずっと手加減しており、むしろ『弱い絆』『本当の友達ではなかった』という印象すら抱く)
ただ口当たりがいいだけの、薄っぺらい言葉に過ぎなくなってしまっている。
あるいは、作者の歪んだライバル観、つまり『ライバルとは自分の為に都合よく負けてくれる相手』という思想が発露してしまった、と考えるのは邪推に過ぎるだろうか。

・落丁(らくちょう)
書籍からページの一部が抜け落ちしてしまうこと。転じて、唐突な展開や、時間的に(理屈上は一応可能かもしれないが現実問題として)有り得ない描写を指す。
池沢作品は落丁を前提にしないと成立しないシーンが多数あり、常に読者の熱心な議論を生み出している。
特に時間については、睡眠時間や食事時間を考慮しないでようやく実現出来るようなハッタリが、序盤から当たり前のように出てきており、打ち切りが決まった35話以降は時系列を整理しようと思っても絶対に適合性が取れない展開ばかりであった。
これらは全て、流れを考慮せずに描きたい展開を思いつきで描き、何か突っ込まれたら全体を見返さずに安易な弁解オフラインを行い続けた結果である。

・ラスボス
ゲームで最後に戦うボスのこと。
19話で、岬と対局中の十歩が「ラスボスはコイツじゃないんだ」と心情を露わにしている。
十歩は信歩と対局することしか頭にないので、ラスボス=信歩と考えられる。
将棋歴3ヶ月で主人公がラスボス認定されてしまった。

・欄外コメント(らんがいこめんと)
漫画のコマの枠の外に、何らかの情報を書き込むこと。雑誌掲載時に編集が入れる煽りなどとは異なる。
作者が作品外からセルフツッコミを入れたり、本編で説明するには不自然な補足を入れる際に使われる。
本作でも作中で唐突に出てきた設定の補足に使われているが、所詮は弁解オフラインなので新たなツッコミを生み出している。
→かやね荘ローカルルール
→三将は空ける規定
→弁解オフライン

・リスク(りすく)
行動の結果を確実に予測できない状態、あるいは行動に伴って不測の結果が発生する可能性がある状態(危険性)のこと。
将棋では優劣がはっきりすると劣勢側は最善手を指しているだけでは追いつけないことが多々ある。
その場合、劣勢側は相手のミスを誘発させるために局面を複雑にする勝負手を放つ必要に迫られる。
当然、勝負手はリスクが高く、相手に正確に応じられると負けを早めてしまう。
ところが、本作の将棋は主人公が劣勢な場合に限り、優勢側がリスクを背負わなければミスとみなされる理不尽なものである。
→ここまで完璧だったけど一つだけ判断ミスをした

・竜胆の未来を閉ざした男(りんどうのみらいをとざしたおとこ)
12話ラストで、謎の男が蒼馬だと判明したシーンでの煽り文。
しかし竜胆が奨励会に入らないのは、蒼馬との再戦を一方的に拘っているからであり、蒼馬が直接の原因を作ったわけではない。よって、未来を閉ざしたと外野に非難される筋合いはない。

・ルポ漫画(るぽまんが)
記者が現地に行って調査したことを報告する漫画のこと。レポ漫画とも呼ばれる。
作者は第1期電王戦第1局のルポ漫画を担当し、少年ジャンプ2016年24号とニコニコ静画で掲載された。
将棋の内容は2コマ目「将棋が強いわけではないので細かい将棋の内容は省かせていただきます」とだけ書いて終了、そして次のコマでは「それより電王戦の面白さは~」とつなげており、内容には興味ないと最大限アピールした。
では現地の様子はというと、控室のモニター越しに見た山崎叡王の様子や、代指しマシン「電王手さん」の動きがかわいいなど、現地にいなくても分かるようなことしか描かれていなかった。その上、画面上に映っている盤面を「電王手さん」の手で隠すという、酷い手抜きまで行っている。
逆に、現地にいないと分からないことは全く書かれておらず、現地の棋士や開発者と交流した様子も全く見受けられない。他に特筆すべき内容もないので、「現場には編集しか行っておらず、主催から渡された資料や動画を元に適当に書いたのでは」と疑われる始末であった。
そして、このような場でも自分かわいいアピールは忘れておらず、控室で仕事をしている様子を強調し、「山崎が追い込まれた時には会場の人間は大笑いしていたが、自分だけは笑い事ではないと焦った」、「山崎の投了後、みんな立ち去っていたが、自分は山崎の悔しそうな顔から心中を察し、控室で泣いていた」というシーンが書かれていた。補足すると、前者は将棋関係者はそもそも山崎が勝てるとは思っていない故であり(本作の監修の橋本崇載も、twitterにて「結果はわかりきっていた。相手が悪すぎる」と答えている)、後者は検討の為に対局場に移動したのであって、いつまでも控室に残っていた池沢の方がおかしいのである。なお、検討に関してのルポは一切書かれていない。
また実在の棋士は(当然とはいえ)普通に似せて書いているのに対し、自画像は鳥で終始媚びたような挙動をしている(自画像に動物を使うことそのものは珍しくもないが)。
そして最後に、編集者である門司が書いた煽り文は「ニコ生で観よう!」の一言のみ。
このように、将棋に少しでも詳しい者が見れば一目でおかしいとわかる、極めて杜撰な代物であった。
作者がルポ漫画を担当すると発表されたのは2016年3月下旬であり、このルポ漫画が掲載された次の号から掲載順が急落したことから、コラボ中は打ち切り対象にならないプロテクト効果があったと思われる。また、生放送では作者の仕事風景も公開されたが、監修から渡された資料はかなり細かいところまで指示されていた。
→監修

・例会(れいかい)
奨励会で定期的に行われる対局のこと。対局結果に応じてランクが変動する。
例会は月2回行われ、1日の対局数は級位者は3局、段位者は2局。
昇段、昇級の最速条件は、級位者は6連勝、段位者は8連勝となっている。
四段になるには三段リーグで1・2位になるか、3位を2回(連続でなくてもよい)取る必要がある。
→奨励会
→三段リーグ

・冷静になれば分かる問題でした(れいせいになればわかるもんだいでした)
三上に翻弄されて混乱していた信歩が、突然放った一言。この直後、13手詰めで相手玉を詰ませ勝利した。
しかし、対局開始からこのシーンまでに描かれていたのは、混乱して集中出来ず苦戦しているという内容だけである。そのため、どういう流れで勝ちが確定する状況になっていたのか、何故冷静になれたのかが全くわからない。
→わざとだ わざと混乱するように指してる


わ行

・我が校は他所に棋譜を残さない決まりがあってね(わがこうはよそにきふをのこさないきまりがあってね)
信歩と蒼馬の対局を中断させた際の元春の台詞。名門という設定の割には余裕がなく、小者臭が溢れている。
恐らく「野良試合禁止」と言いたいのだろうが、棋譜とは対局記録のことであり、公式対局以外の記録は基本取らない。この言い回しだと記録さえ残さなければいいのか、と揚げ足を取られてしまいそうである。
変に捻った台詞で意味がボケてしまうのは池沢作品らしい。

・わざとだ わざと混乱するように指してる(わざとだ わざとこんらんするようにさしてる)
公式戦の1回戦、大学生との対局終盤における信歩の心の台詞。
相手は初手端歩で定跡を少し外して揺さぶってきたが、進んでみると普通の駒組みに合流した。
定跡に合流したので何も問題はないはずなのだが、ペースを乱された信歩はここから苦戦することになる。
その後は焦っている描写が続くが、ふと相手の顔を見上げた瞬間この台詞に至る。
どうやって相手の意図を見抜いたのか不明。心ッを読む能力に目覚めた可能性が高い。
しかし終盤になってから今更そんなことに気づいてももう遅いはずだが・・・?
→冷静になれば分かる問題でした

・僅かな勝機に賭け矢倉を貫いた(わずかなしょうきにかけやぐらをつらぬいた)
みなとが推測した、都大会準決勝で信歩が矢倉を採用した理由。
格上に振り飛車されたら勝てないと何度もアピールしていたのに、一体どこに勝機があったのか。
しかも直後には、勝機なしの場合の対応策も考察もしており、尚更意味がわからない。
→まっすぐならどこまでも行ける

・私こいつらより強いから(わたしこいつらよりつよいから)
都大会決勝で、みなとが「信歩は絶対に勝てない」と断言した際の根拠。
しかし本作ではみなとが遊んでいるようにしか見えないので、説得力が全く無い。
さらに、この直後には「絶対勝てない、今の信歩じゃ」とも発言しており、いつも通りの奨励会員sage信歩ageが行われている。
???「あまり強い言葉を遣うなよ 弱く見えるぞ」

・私は私の戦場で使命を果たす(わたしはわたしのせんじょうでしめいをはたす)
信歩と蒼馬の対局を中断させた後、蒼馬と2人で語っている時の元春の台詞。
カッコつけて大袈裟なことを言っているが、「学生将棋大会で雑魚狩りを頑張る」という意味である。

・割れた飛車(われたひしゃ)
12話のサブタイトル、および新展開への導入となった出来事。
作中での説明通り、駒が割れることは確かにあるが、粗悪品を引いてしまうか、かなり力強く叩く行為を続けないとまず起こらない。つまり1話からバチバチという擬音を使っているのは過剰演出ではなく、練習だからと気を抜くなという、作者からのメッセージである。
なお、駒師のところへ直しに行ったものの、新しい駒を受け取った描写はない。


記号、その他

・(※確認)(こめじるしかくにん)
都大会の1回戦終了後、竜胆がみなとに話しかけた時の台詞にあった語尾。
話の流れからは竜胆が確認するために話しかけたのは明らかなのだが、作者は他にどんな意味を感じ取ったのだろうか。

・>ひ<
初期に頻繁に見られた信歩のデフォルメ顔。コミックス1巻によると、信歩のキャラはこの顔から思いついたらしい。だがその結果生まれたのは、自分は無条件で愛されるべき人間だと思い込み、人の話を聞かずに嫌われ続け、洗脳でしか友達を作れない哀れな少年であった。
元の作画バランスの悪さと性格の悪さも相まって、非常に気持ち悪いと読者には評判だが、作者はとてもお気に入っているようである。ジャンプフェスタ2016での配布ポスター、コミックス1巻の購入特典カード、ファンレターの返信イラストなどで使用が確認されている。
都大会編辺りからは全く描かれなくなったが、将棋が楽しいのでお茶目アピールが不要になったということだろうか。
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