リヴァイアサン/終末を告げし獣

リヴァイアサン/終末を告げし獣
Leviathan Image Album

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エピソード1:終末を告げし獣~辺境からの生還者


辺境の地ギョレメで 平和維持活動に
従事していた小隊が 消息を絶った…
行方不明になったのは 国籍も人種も性別も違う 五人だった…

──そして二年後……
生還したのは たったひとりだった………

『リヴァイアサン』
それは──終末を知らせに降臨する獣の名だ…

誰も疑わぬ『日常』という虚構の中で
靜かに『歯車』は廻ってゆく
誰も出られぬ『日常』という檻の外で
密かに『現実』は換わってゆく

誰も望まぬ『終末』という舞台の上で
靜かに『歯車』は廻ってゆく
誰も気付かぬ『終末』という運命(さだめ)の下で
密かに『現実』は換わってゆく

同じ時刻に別々の場所で 死んだ双子の《浮浪者》(Homeless)
退院後何故か黑子の位置が 鏡面対称の《法務大臣》

『歯車』は廻り…『現実』は入れ換わる…
何かが動き出そうとしている……

《千年紀》(Millennium)が避けて通った街にも…風に乗って闇の匂いが漂い…
見てはならない者たちが蠢く…
きっとこんな夜だ…あの『男』が帰ってくるのは…

──ID… 脳外科… DR.ザグー…

人体を中心から切断した半身を それぞれ復元したのが《鏡人間》(Mirror Human)

医学の起源は魔術であると 《脳外科の権威》(ザグー)はメスを光らせた
拘束された《女》(さつき)は為す術もなく 帰らぬ《男》(ひと)の名を叫ぶ

その時ドアを蹴破って 躍り出た影 呼ばれた男が今そこに
共に駈けつけた 恩師《菜々山》の 銃口が火を噴いた…

ほら…『男』は帰り…『現実』を入れ換える…
彼らの物語が始まる…

『リヴァイアサン』
──それは終末を知らせに降臨する獣の名だ…
いくつもの獣や魚の身体からなる
天地創世より存在するこの終末の獣は
来るべき最後の審判の日 救い主の手によって捕らえられ…
その巨大な肉は聖なる人の食物として 厳かに献上されるという…

──リヴァイアサン… 終末を告げし獣

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エピソード2:ハルトゼーカーの小人~少女曰く天使


あかねは…天使だと思う…

《舖装道路》(Asphalt)には天使の落書き それは少女のひとり遊戯(あそび)
小さな背中に翼を隱し この廃墟で風を待っている

少女の蝋燭が灯った時に 母親の蝋燭は消えてしまった…

この世に灯(とも)る 灯(あか)りの数が決められて居るなら私は
何を照らす為に在るの?

《薄暗い部屋》(Dark Room)では天使の囁き それも少女のひとり遊戯(あそび)
小さな瞳に光を宿し この廃墟で彼を待っている

少女は父親の顏さえ知らない 母親は顏以外ろくに知らない…

この夜に灯(とも)る 灯(あか)りの数が決められて要るなら私は
誰を照らす為に在るの?

母は…鳥に導かれて帰り
私は…彼の手をとっている…

親子にはなれなくても 家族にはなれるの?
兄妹にはなれなくても 家族にはなれるの?
恋人にはなれなくても ずっと彼の傍にいたい
《彼と私と世界が織りなす物語》(しゅうまつ)の行方を見届ける……

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エピソード3:闇の紳士録~召喚という儀式


もう一つの、19世紀ロンドン…

街角に立ち花を売る 華やかな女達を
切り裂いた《刃物》(やいば) 彼が言うには
「ボクじゃない! ボクがやったんじゃない!!」

──別人格が殺ったと宣う《連続殺人鬼》(Serial Killer)

片面透明鏡(Magic Mirror)越しに訊く 和やかな彼女の名は
「海月、アイリーン、ノリコ、鈴々、綾香、etc...」←56重人格

──多重人格の暫定的な《記録保持者》(Record Holder)

豪華絢爛(Gorgeous)に飾られた 闇に近い大使館
向かい合った二人の 初老を過ぎた男女
紳士は手に紳士杖(Stick) 淑女の方は車椅子
その後ろで黑衣の 男が凜と睨む

「…移民との共存には、ルールがある!」
「…むしろ、ルールに従わないのは、あなた方のほうだ!」
「…私たちは、契約を容認していない!」
「…だから、先日申し上げたでしょう!? 『宣戦布告』だと!」

嗚呼…平行線を辿る議論 交涉虚しく《決裂》(Break Out)
光側の勢力 vs 闇側の勢力 …戦いは既に始まっている!
(The lightside the darkside... the fight already start!)

失意に濡れている 橫顔は誰かと同じ…
殺意に摇れている 橫顔は誰かと同じ…

吹き荒れる民営化による 《企業経営再構築的解雇》(Restru)の嵐
憎悪の海を彷徨う小舟に 手を差し伸べたのは
「殺せば?」と言う少年の囁き…

民営化が彼を殺すのか? それとも彼が民営化を殺すのか?
(That's who privatization killed him or that he killed privatization?)
民営化が彼を殺すのか? それとも彼が民営化を殺すのか?
(That's who privatization killed him or that he killed privatization?)

──そして男は紳士録を手に取った………

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エピソード3:闇の紳士録~死刑執行


(Proxy in the rain who's book famous.)

心に罪深き欲望を抱え その暗闇に代行者の名を問いかける
(Sinful desire is had in the mind. Proxy's name ask the dark.)
心に漆黒の欲望を抱え その書物に代行者の名を問いかける
(Jet-black desire is had in the mind. Proxy's name ask the book.)

──やぁ、君!(Hey guy!)

「まぁ、銃を取りたまえ! パトリック・ヘンリー・シェリル君! 君はもう一人の殺人郵便野郎なのだよ!!」
(Just take the gun! Mr. Patrick Henry Cheryl! You are another Mr. Patrick Henry Cheryl!!)

(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)

心に歪んだ願望を抱き その暗闇に代行者の名を問いかける
(Distorted wish is had in the mind. Proxy's name ask the dark.)
心に血塗れの願望を抱き その書物に代行者の名を問いかける
(Bloodstained wish is had in the mind. Proxy's name ask the book.)

──やぁ、君!(Hey guy!)

「同僚を殺したまえ! パトリック・ヘンリー・シェリル君! 君はネジがぶっ飛んだ殺人郵便野郎なのだよ!!」
(Kill the partner! Mr. Patrick Henry Cheryl! You are crazy Mr. Patrick Henry Cheryl!!)

(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)

(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)
(Proxy in the rain who's book famous.)

(Proxy in the rain who's book famous.)

嗚呼…誰だって殺したい奴はいる………
人殺しという名の欲望に……
自分そっくりの境遇の殺人鬼を───
何故人はその紳士録の中から 選んでしまうのだろう?
選んでしまうのだろう………

新宿署、猟奇殺人課、刑事、犬彦

──ヒーローは、最後に現れる
(──The hero comes at vary final moment.)

男は狼、孤独な狼 男は狼、飢えた狼
(Man is wolf, solitary wolf. Man is wolf, starveling wolf.)
男は狼、流浪の狼 男は狼、いや、むしろ犬
(Man is wolf, wandering wolf. Man is wolf, No, it's a dog.)

男は犬、孤独な犬 男は犬、飢えた犬
(Man is dog, solitary dog. Man is dog, starveling dog.)
男は犬、流浪の犬 男は犬、そうさ《犬彦》
(Man is dog, wandering dog. Man is dog, Yes, "The Dog".)

今や時代は、狼よりも《犬彦》なのさ……
(Age is from the wolf to "The Dog" now yet ...)

…行け《犬彦》! …戦え《犬彦》!
(...Go! "The Dog"! ...Fight! "The Dog"!)
…行け《犬彦》! …戦え《犬彦》!
(...Go! "The Dog"! ...Fight! "The Dog"!)

…行け《犬彦》! …戦え《犬彦》!
(...Go! "The Dog"! ...Fight! "The Dog"!)

はい、お前とお前とお前は死刑! お前とお前とお前は絞首刑!
(Yes, you and you and you are death penalty! You and you and you are death by hanging!)
お前とお前とお前はサヨナラ! 死刑執行!!
(You and you and you are goodbye! Execution!!)

貴方は、誰を選びますか?

──リヴァイアサン… 闇の紳士録

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エピソード5:Day Dream~さつきの箱庭


夕暮れに染まった 舖装道路(Asphalt)に小さな階段
帰らぬ人を待ち 膝を抱え空を見上げた

元彼(かれ)が居ないまま 季節(とき)は過ぎ去り 全てが幻想(まぼろし)のように…
抜け殻のまま 別の男と始めてはみたけれど……

薬が切れる度 発作的に暴れては
「殺してくれ!!」と 現彼(かれ)は私に言う
透明な液体(Liquid)の 空瓶が転がる
狭いこの《箱庭》(へや)から 飛んでゆきたい…

思いも寄らない事ばかりが 連続的日常を襲った
元彼との再会は出来過ぎだった
危機的状況(Pinch)に 物語の主人公(Hero)のように現れるなんて…

待ち詫びていたはずの 懷かしい元彼(かれ)の胸に
素直に飛び込めない私がいて…
「待ちくたびれちゃったの…」なんて…
「しかたないさ…」なんて… 背中合わせに別れた……

些細な事でさえ 大きく膨らませては
いつもの様に 現彼(かれ)は私を打つ
銀色の銘柄(Label)の 錠剤が転がる
狭いこの《箱庭》(へや)から 飛んでゆこう…

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エピソード5:Day Dream~砂の城


闇夜に輝ける流星 多くの魂が『其処』に飛び立ってゆく
(Meteor that shines at moonless night. Many souls fly away to "There".)
無慈悲な夜に救済者を求め 多くの願いが『其処』に集まってゆく
(Seeks savior at merciless night. Many wishes gather to "There".)

闇夜に輝ける流星 多くの祈りが『其処』に飛び立ってゆく
(Meteor that shines at moonless night. Many prayers fly away to "There".)
無慈悲な夜に救済者を求め 多くの欠片が『其処』に集まってゆく
(Seeks savior at merciless night. Many pieces gather to "There".)

──『其処』は暗黑の大穴
(──"There". The cave of the darkness.)

この街に《恐怖の大王》(さいやく)が降りてきて
犇めく高層建築物(Buil)の樹海を薙ぎ倒し
この街に暮らしてた人々に
耐え難い恐怖と心的外傷(Trauma)を灼き付けたの?

この街は彼らの妄想が
在りし日に似せて築いた砂の城
この街は真実を覆い隠し
緩やかな死と退廃を与え続けるの?

妄想の楔から解放された魂は
暗黑の底へ…死者の国へ還ってゆく?

それとも…本当は《恐怖の大王》(Un grand Roy d'effrayeur)など
この街にはやって来なかった? 結局は……

──リヴァイアサン… Day Dream

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エンディングテーマ:The Beast of the Endness


侵し遷ろうモノと 追われ往くモノ
《終末》を偽るモノと それを告げるモノ

犯し虚ろうモノと 負われ逝くモノ
《終末》に気付かぬモノと それを告げるモノ

今は未だあの獣の名を… 嗚呼…呼んではいけない…

右手には光を 左手には闇を
天秤を繰る手が どちらに近いモノであれ
彼らはこの《東京》(まち)を 誰よりも憎み 愛すでしょう…

終末の獣 その名は『リヴァイアサン』
遥かなる掟に拠り目覚めし時 世界は終焉を迎えるでしょう…

──その心臟は石のように堅く、
臼の下石のように堅い。
──それは鉄を見ること、藁のように、
青銅を見ること、朽木のようである。
──地の上には、それと並ぶものはなく、
恐れを知らぬ者として造られた。
──それは、すべての高き者を見下ろし、
全ての誇り高ぶる者の王である。

右手には光を 左手には闇を
運命を繰る手が どちらに近いモノであれ
彼らはこの《東京》(まち)に 楽園を創り 壊すでしょう…

終末の獣 その名は『リヴァイアサン』
(The Beast of the Endness, its name was "Leviathan".)
遥かなる掟に拠り目覚めし時 世界は終焉を迎えるでしょう…
(When it awakes from far-flung, the world will face the end...)

海を吞み干し 滅びの陸へ
焔に抱かれて 時を吼えるでしょう

闇を吞み込み 《終末》(おわり)の空へ
星を堕として 時を喰らうでしょう

──リヴァイアサン… The Beast of the Endness
最終更新:2008年05月03日 01:40
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