サブタイトル個別 ウルトラセブン 第18話


空間X脱出
ベル星人対ウルトラセブン
グモンガ
隊員しりもちバージョン
プレミアムED版

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第18話(製作No.15)1968年2月4日放映
●登場宇宙人・怪獣:音波怪人ベル星人 宇宙蜘蛛グモンガ 宇宙植物 吸血ダニ
●ベル星人(戯画3)
円谷一監督の作品ですね。ロケ地は砧公園や生田辺りの近場だったと思いますが、生まれて初めてパラシュート装置を身にまとった時、「私はスーパーレディだ!」と錯覚を起こすほど心地よかったです。特に着地しパラシュートのヒモを手繰るシーンなんぞ「ウルトラ警備隊員」としての意義深さの表現には、何とも言えない演じ手ならではの醍醐味を覚えました。あの作品は隊員ひとりひとりの性格が立っていて、アマギ隊員の臆病さが特出してましたね。また作戦室でダンが他の隊員には聞こえないベル星人の声が極大に耳をつんざき手で覆うシーン、あのあたりは宇宙人を浮き彫りにしていて良かったです。キリヤマ隊長・ソガ隊員・マナベ参謀もそれぞれにご活躍でした。もちろんアンヌも。この回はベル星人が仇役ですが、他にもグモンガやトロロ昆布を大きくした帯状の蜘蛛の巣やら吸血ダニなどかなり印象に残るモノノケが多く円谷プロならではの特撮技術がてんこ盛りで楽しい作品でした。グモンガが底なし沼に現れ緑の煙りを噴くシーンは撮影スタッフの頑張ってる姿が未だに懐かしく思い出されます。
友里アンヌ役 ひし美ゆり子さん
●グモンガ(セブン編2)
ソガ隊員とアマギ隊員がはまる底なし沼。今ではもう団地になっていますが、生田に東宝のオープンがあって、そこで撮りましたね。枯れたススキに、塗料を持っていって、着色して異空間のイメージをつくりました。だからスタッフも衣裳に色が付いていたはずです。途中で、アマギ、ソガのズボンも赤くなってましたね。さらにグモンガがヒューってガスを吹いてくるのですが、あれは圧縮空気みたいなのでヒューってやってるんですよね。またこれも足の操演が大変だったんですよね。だから1人2本くらいずつ担当して、3人がかりくらいでやってました。隊員とのからみでは、飛びついたりなんかしたあとは、今度は隊員が自分でやってくれて、動いているように見せてましたね。
ウルトラセブン監督 満田かずほ氏

補足

スカイダイビングにびびるアマギ隊員、吸血ダニにたかられるアマギ隊員、ベル星人の幻影に焦るアマギ隊員、なんとソガ隊員を沼から救出するアマギ隊員、すっとぼけた連絡でキリヤマ隊長に怒られるアマギ隊員、そしてクライマックス、グモンガに襲われるアマギ隊員。この話数、この場面までの主役は間違いなくアマギ隊員です。
ウルトラマンの時のように○○怪獣○○登場みたいなテロップもなく、初回放映時には名称の無かった連中さえ多いウルトラセブンの登場宇宙人・怪獣の中で(キングジョーでもペダン星人のロボットってだけでしたから)、劇中、地球人の方から「○○星人だ!」と呼んでもらったベル星人。まあ、凄いのは何故か全てをご存じだったマナベ参謀なんですが。





最終更新:2008年07月03日 02:32