サブタイトル個別 ウルトラセブン 第19話


プロジェクト・ブルー
バド星人

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第19話(製作No.19)1968年2月11日放映
●登場宇宙人・怪獣:宇宙帝王バド星人
●宮部博士が考案した地球防衛バリア計画“プロジェクト・ブルー”を妨害しようと画策する、宇宙の帝王(自称)バド星人。彼らは博士を拉致し、その妻を恐怖に陥れることで計画の書類を手に入れようとするが果たせず、ついに地球破壊爆弾を起動。円盤で脱出を図るが、ウルトラセブンによって阻まれてしまう。ジオラマは、セブンによって地球に引き戻された円盤から、巨大化したバド星人が現れたシーンを再現したもの。星人はもちろん、精密に再現された円盤の造型もお楽しみいただきたい。人間の顔そのものをモチーフにした奇怪なデザインのバド星人は、ウルトラシリーズでは異色の部類に入る。またウルトラセブンとの格闘シーンは一種プロレスのパロディのような演出で、バド星人の凶器攻撃など、従来のウルトラシリーズの戦闘とは趣の異なるものとなっていた。ある意味、第二期ウルトラシリーズで続出するコミカルな戦闘シーンの先駆けと言えるかもしれない。
Text by Mizuki Eguchi

補足

正直あまり人気もなさそうで、じっくり鑑賞した人も少なそうな、誇大広告詐欺なみの肩書を持つバド星人。予算が逼迫し出した後半の衣裳型宇宙人の先駆けみたいな存在です。サブタイトルはカッコ良さげなんですがね。やはり、このジオラマの見所は(ミニブックの解説でも推していますが)貴重な立体化、バド円盤でしょう。個性的な円盤が数多く登場したウルトラセブンですが、名鑑では、これとシャドー星人の円盤しかありません。
(ナースはワイルド星人の円盤扱いなんでしょうか? あと、「姿なき挑戦者」のウィンダムの足元にある赤い塗装飛びのようなものも、一応はクール星人の円盤残骸のようです)






最終更新:2008年09月03日 15:29