サブタイトル個別 ウルトラセブン 第25話


零下140度の対決
ガンダー
ポール星人

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第25話(製作No.25)1968年3月24日放映
●登場宇宙人・怪獣:凍結怪獣ガンダー ミニ宇宙人ポール星人 カプセル怪獣ミクラス
●ガンダー(セブン編4)
地球を氷河期に包もうとやってきたポール星人により、地球防衛軍極東基地の周辺一帯は零下112度の異常気象で氷漬けにされてしまった。寒さが最大の弱点であるセブンも絶体絶命に陥った大ピンチ編より、雪原に現れた冷凍怪獣ガンダーをジオラマ化。手前に置かれているのは、劇中冒頭で雪中エンストを起こし放棄されたダンのポインターだ。この話は、特撮シーンはもちろん、車を降りたダンが猛吹雪の中を基地に向かうシーンもセットで撮影されているため、ほとんど全編セット撮影というシリーズ中でも珍しいエピソードになっている。当初ロケを想定していたが、この年の冬が暖冬のため、なかなか雪に恵まれず、しかたなくステージに雪を敷き詰めたということだ(ラストシーンのみロケのカットがある)。さまようダンや大暴れするガンダーに吹き付けるのは、大型扇風機で巻き上げられた塩とシッカロールの吹雪だった。
Text by Mizuki Eguchi
●ポール星人(セブン編1)
この回は雪を求めてロケ地を探しましたが暖冬のせいで結局見つからず、セットで撮影する事になりました。アングルを変えて撮影するのが大変だったですね。ポール星人の撮影時は揺れないようにするのが困難でした。セリフは今とは違い回転を速めただけで表現していました。
ウルトラセブン監督 満田かずほ氏

補足

身体はこれまでのウルトラ怪獣らしさがあるに、頭部だけ間の抜けた宇宙人のようなガンダー。そのルックスゆえ妙に記憶に残る怪獣です。冷凍怪獣ですが、あまり極寒地に適した体型とは思えません。そのせいでしょうか、蓄熱効果の高そうなスタイルのミクラスが、今回は善戦健闘します。
ちっちゃな身体にでっかい態度、甲高い声で、これまた印象的なポール星人。地球を氷河期にするくせに、本人達はあったかい場所が好きなようです。実写ではほとんど影絵でした。何考えてんだかよくわからない宇宙人の代表です。






最終更新:2008年07月03日 03:16