サブタイトル個別 ウルトラセブン 第26話


超兵器R1号
ギエロン星獣

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第26話(製作No.26)1968年3月31日放映
●登場宇宙人・怪獣:再生怪獣ギエロン星獣
●地球防衛軍が開発した惑星攻撃用兵器R1号の実験で、ギエロン星が破壊された。しかし、生物がいないはずだったギエロン星の破片から巨大生物が飛来する。ギエロン星獣はR1号から吸収した放射能を吐き散らし、人類への復讐を開始した……。ジオラマは、一度はウルトラホークの攻撃で木っ端みじんに吹き飛ばされたギエロン星獣が再生を遂げ、月に吠えるシーンを再現している。月の光の下、肉片や体液がじわじわと集結していくシーンは実に不気味。現実の軍拡競争をセブン世界に投影して描ききったドラマが高い評価を受ける第26話だが、この深夜の復活シーンや、花が咲き誇る平原で放射能を吐き暴れる星獣、そしてセブンとの死闘など、映像的にも見所が多いエピソードだ。ギエロン星獣も人気の高いキャラクターで、アイスラッガーをはじき返してしまう金属のような翼には実際にアルミニウムが貼られ、刀の如き鋭い硬質感を醸し出している。
Text by Mizuki Eguchi

補足

セブンでは数少ない、らしい怪獣。しかもギエロン星獣に雇い主はいません。母星を破壊された怒りに燃えて自ら単身地球に飛来します。ホーク1号に倒されながら、復活後の戦闘ではセブンが苦戦したことから、ザラガスのように再生するとパワーアップするようです。この事件の責任は100%地球側。キングジョーやアンノンあたりで出てきた、地球人でもあり宇宙人でもある立場に苦悩するセブン、というテーマがより浮き彫りにされた話数です。






最終更新:2008年07月03日 03:19