サブタイトル個別 ウルトラセブン 第47話


あなたはだぁれ?
フック星人

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第47話(製作No.47)1968年8月25日放映
●登場宇宙人・怪獣:集団宇宙人フック星人
●作品的には、ずっとチーフ助監督をやっていた安藤達己くんの監督デビュー作なんですね。大概シリーズ毎にチーフをやっていた人が一人、監督にデビューっていうローテーションが多かったんです。「ウルトラQ」のとき私で、「ウルトラマン」のときが鈴木俊継で、「ウルトラセブン」のときが安藤達己くん。残念ながら彼はこれ一本だけでした。彼は他のシリーズはいっぱい撮っていますけど、なかなか新人監督だと着ぐるみをいっぱい作らせてもらえないんです。だから怪獣っぽいのが出てこないんですよね。フック星人だけで。やや巨大化はするんですけど、首から下は衣裳的な扱いだから、そんなにお金がかからないので、あれは首だけを3人まで勘弁してもらってますよね。
今みたいに簡単に合成できる時代じゃなかったんで、合成やるんだったら3人作っちゃた方が安いって考えで、妥協点で3人くらいになったんじゃないですかね。
ウルトラセブン監督 満田かずほ氏

補足

フック星人という名称はやはりフクロウからなんでしょうね。侵略基地にカモフラージュされる団地の名称もふくろう団地でした。もっとも、高性能な視力を持つフクロウと違って、フック星人は視力が退化し、聴覚に優れているという設定。どちらかと言えばコウモリ星人で、ろくに目が見えないはずですが、服装にはこだわりがあるようです。名鑑でも黒の艶有・艶無が塗り分けられ、シースルーの上着は別パーツ。背景の団地も丁寧に再現されています。フック星人自体にあまり人気が無いのと、ジオラマの色彩が全体に地味なので、名鑑の中であまり目立つ存在ではありませんが、デキは決して悪くありません。






最終更新:2008年07月13日 17:40