サブタイトル個別 帰ってきたウルトラマン 第18話


ウルトラセブン参上!
帰ってきたウルトラマン対ベムスター
帰ってきたウルトラマン・ウルトラセブン

解説ブックレットより

●帰ってきたウルトラマン第18話(製作No.18)1971年8月8日放映
●登場宇宙人・怪獣:宇宙大怪獣ベムスター ウルトラセブン
●ベムスター
宇宙大怪獣ベムスターは帰りマンの中でも最強の怪獣である。MAT宇宙ステーションを腹部五角形の口から吸い込み(腹部の口は部分造型、ギニヨールで動かしリアル感を出しました)ベムスターのエネルギー源、水素、窒素、ヘリウムを求め地球に飛来、タンクを次々に襲いガスを吸い込みタンクがしぼんでしまう(しぼむタンクの映像を視覚的に見せるには鉛でタンクを造型、その中に水を入れ吸い上げます、するとタンクがしぼむ仕掛けになります)MAT隊員がベムスターを迎撃するが逆に破壊光線や鋭いカギ爪にあい、後退する。帰りマン巨大化、ベムスターに立ち向かう、両者格闘数拾合(脚本家はこう書きます、特殊技術を監督する佐川はアクションの筋道を考えストーリーを仕立て2分30秒〜3分のカット割をします)後、スペシウム光線を発射するが熱エネルギー源として吸収される。帰ってきウルトラマン絶体絶命のピンチ!!
特殊技術 佐川和夫氏
●帰ってきたウルトラマン&セブン
強敵ベムスターにスペシウム光線を吸収されてしまう帰りマン、カラータイマーの点滅、力を振り絞りエネルギー補給のため太陽に向かって飛行、太陽の引力に引き寄せられる(太陽と飛行する帰りマンと引き寄せられる帰りマンの撮影方法、まず芯となる太陽をダイヤカットにされたガラス二枚を重ねサンライトで投射、二枚のガラスを逆方向に回転、輝く太陽の芯ができます。コロナの撮り方は船のパイプに孔を空けプロパンガスで炎を造り真上から撮影。白バックで帰りマンを撮り合成機オックスベリープリンターで合成)危機一発帰りマンを救ったのは同じM78星雲の仲間ウルトラセブンであった(帰りマンとセブンの対話シーンはイメージショットといい、二人の背景映像の撮り方は装飾品に使うメッキシートを利用、ゆらめく不思議な映像空間を造り更にブルーバックで撮りました帰りマンとセブンと合成)セブンから助言とウルトラブレスレットを授かり急遽地球へ、最強のベムスターに再び挑み地球のピンチを救う。
特撮技術 佐川和夫氏

補足


宇宙大怪獣ベムスター、そしてセブンの登場は、重いドラマに地味な怪獣、な感じになっていた「帰ってきたウルトラマン」のテコ入れ策だったというのは有名です。そのかいあって、ベムスターの存在感はこれまでとは別格、ストーリーもえらくスカっとした怪獣活劇になりました。(些細な個人的不満1:なんでセブンなの? 初代が来るべきだろ〜 2:ベムスターの目。戯画を始めミニチュアモデルになるとベムスターは総じて目が安っぽくなっちゃいますね)
テコ入れ大成功だった反面、この後のストーリーでは、ベムスター以上の怪獣が出なかった、ウルトラブレスレットがあまりに何でもアリな感じになってしまったとも言えます。

この18話と前話17話の間で1週放送が飛んでいます。(確か飛行機事故か何か休止したような…かなりあやふやな記憶なので正確な事情は分かりません)。当時、小学館の学年誌にベムスターの別個体が登場する、18話の後編にあたるようなマンガが掲載されました。1週無くなったせいで放映されなかった、幻の19話(ベムスター後編)があるにちがいないと信じていた人は意外と多いのでは。




最終更新:2008年07月22日 21:16