サブタイトル個別 ウルトラQ 第1話


ゴメスを倒せ!
ゴメス リトラ

解説ブックレットより

●ウルトラQ第1話(製作No.12)1966年1月2日放送
●登場宇宙人・怪獣:古代怪獣ゴメス/原始怪鳥リトラ
●1966年1月2日に放送された「ゴメスを倒せ!」は『ウルトラQ』の第1話。即ち全てのウルトラシリーズの記念すべき最初の1本である。トンネル工事現場に出現した古代怪獣ゴメスとその宿敵リトラの対決を描くこのエピソードは、SF色の強い『Q』というシリーズ中むしろ異色なほど正攻法の“怪獣映画”だが、製作No.12であるこれを放送第1話に持ってきたことで、ゴジラ人気絶頂であった当時の子供たちの心をいきなり掴むことに成功したのだった。ゴメスのスーツは『モスラ対ゴジラ』などで使われたゴジラのそれを改造したもので(演じているのも同じ中島春雄氏)、そんなゴメスと“人類の味方”リトラの戦いは、少年たちの瞳にはまさにゴジラとモスラの決戦の再現に映ったかもしれない。またゴメスは身長10メートルとウルトラ怪獣としては小ぶりなサイズで、それがリアルな恐怖心や迫力を醸し出していた。緻密に再現された工事現場セットのジオラマでそれを追体験して欲しい。
Text by Mizuki Eguchi

補足

●ダイジェスト
東海弾丸道路第三工区・北山トンネルで発見された大洞窟。そこには眠りから目覚めた古代怪獣ゴメスが潜んでいた。おなじ洞窟から掘り出されたサナギからは原始怪鳥リトラが孵化。2頭の死闘が開始された。

●古代怪獣ゴメス/身長10メートル・体重3万トン
学名ゴメテウスという古代哺乳類。肉食で凶暴。
●哺乳類!というのが何故か今でも新鮮な響き。身体はウロコ状の皮膚で覆われいますが、顔は体毛も多く猫科の猛獣を思わせます。
●戯画は、ゴメスの出来に不満を持っている人が多いようです。自分も顔が、特に正面から見るとちょっと違うような…という気がします。でも、ジオラマ全体の雰囲気・再現度は抜群だと思います。
●劇中で背中の見えるカットはあまりありません。こんな甲羅のようになってたんですね。|

●原始怪鳥リトラ/身長5メートル(翼長15メートル)・体重1万トン
学名リトラリア。鳥類と爬虫類の中間生物。口からシトロネラ・アシッドという強力な溶解液を吐く。
●サナギ?昆虫かよ!というのがリトラの第一印象でした。ウルトラシリーズでは元祖正義の味方なポジション。ギャラクシーではとうとうフェニックス?にまで昇格してしまいました。しかし…そもそもどうしてリトラがわざわざゴメスと闘ったのか?いまだに謎です。
●シトロネラ・アシッド(シトロネラ酸)。溶解液と説明されていますが、別にゴメスは溶けたわけでもないので、普通に毒物と考えるべきでしょうか。体内の特殊器官にある毒(対捕食者用?)を吐くこともできる。しかし吐くと自分にも毒が回って死んでしまう。そんなふうに理解しています。
●フィギュアでは良くわかりませんが、尾羽には実際にクジャクのものが使われています。

●ウルトラQではいろいろな少年が登場して、みんな各々いい味を出しています。(ウルトラマン以降は、子供が観ることを意識したせいか、かえって子供だった自分には、その存在が邪魔にしか思えないことの方が多かったのですが)。ゴメスを倒せ!の二郎少年。このままいったら下には厳しいかなり自己中な学者になりそうでしたが、リトラの件で反省し、立派な大人になってくれたでしょうか。

●パノラマファイトのゴメス
戯画には無いカラー版ということになりますが、あまりモノクロと変わりませんw

パノラマにリトラのサナギもあることに買って2年以上経ってから気がつきました;




最終更新:2009年02月15日 19:13