サブタイトル個別 ウルトラQ 第2話


五郎とゴロー
ゴロー(カラー)
ゴロー(モノクロ)

解説ブックレットより

●ウルトラQ第2話(製作No.11)1966年1月9日放映
●登場宇宙人・怪獣:巨猿ゴロー
●今回の『ウルトラQ』シークレットアイテムは、放映第2話「五郎とゴロー」より、伊豆淡島周辺に棲んでいた野猿が、戦争中に日本軍が製造した体力増強剤を過剰摂取、甲状腺に異常をきたして巨大化した巨猿ゴローだ。近隣の農家の畑を荒らし逮捕された育ての親、青年五郎を追って街に姿を現したゴローは、見慣れない都会の光景や警官の銃撃に混乱して暴れ出してしまう。由利子は、ゴローの同種の大猿が棲むイーリャン島に移送しようと提案。かくして睡眠薬入りのミルクを飲まされたゴローが、ビルにもたれて昏睡するというラストシーンがジオラマ化された。愛嬌あふれるゴローのスーツは東宝映画『キングコング対ゴジラ』(62年)で使用されたキングコングのスーツを改修し、新造された顔と尻尾を追加したものだ。また、この街並みは、平行して製作された17話「1/8計画」と同一のセット。撮影はこちらが後だったようで、ゴローによって豪快に破壊されている。
Text by Mizuki Eguchi

補足

●ダイジェスト
伊豆淡島に出現した巨猿ゴロー。ゴローの世話をして食料を集めていた青年・五郎は、盗みのために警察に捕まり連行される。五郎を追ってゴローが街に現れた。
●巨猿ゴロー/身長50メートル・体重1万トン
かつて旧日本軍が兵士の体力増強のために開発した「青葉くるみ」を食べ過ぎた副作用により、甲状腺に異常をきたして巨大化。警官の発泡など豆鉄砲くらいにしか感じないようです。ミルクは好きだけど、飲むのは下手;
●街で暴れるゴローはコミカルでしたが、劇中冒頭のロープウェイにぶら下がるシーンは、妙に画面にリアル感があって怖かった覚えがあります。
●この容貌、元はニホンザルじゃないですよね、ゴローは。どう見てもチンパンジー。なぜか動きはゴリラっぽいし。どっかの施設から逃げ出して野生化していたのでしょうか?イーリヤン島でうまくやっていけたのか心配です。向こうの巨猿は雄か雌かも分からないし、そもそも普通に考えたら種が違うでしょうし(由利子女史の写真じゃゴローのまんまですけどw)
●この建物のセットって結構頑丈なんですね。ゴローが壁の一部を壊すシーンで、一度叩いた時はビクともせず、見てて思わず「痛っ!」とつぶやきました。しかもラストでは、壊れた箇所が何故か元通りに。

●五郎青年のラストの叫び声が後味の悪さを残す「五郎とゴロー」。ネット用語だと池沼ですか。今、テレビ番組でこんな扱いのドラマを放送したら、叩かれちゃうでしょうね。後日談が描かれた漫画では、五郎青年は、ゴローとともにイーリヤン島に旅立って行ったそうです。
●ゴローに襲われる牛乳配達の人は、後のイデ隊員。ガメロンやカネゴンのときに出てきた二瓶正也氏は、再放送で見たときに「あっイデ隊員だ」と、すぐにわかりましたが、この回の登場は、書籍か何かで知るまで、何十年も気がつきませんでした。

正直、カラー版ゴローの配色は、個人的にはイメージと違うなぁって気がします。顔もなんか小汚いっス


最終更新:2009年02月15日 19:22