Ghraewaj and the Harpies
- 書名
- Ghraewaj and the Harpies
- 著者
- Tidasus
- ファイル名
- bok00020
Hammerfell郡区Lainlyn男爵領の人々は、毎年Hearth Fireの月12日になるとRiglamethaを祝います。Riglamethaは古代Redguard語Banthanの方言で『謝意を示す供物』を意味し、神々がLainlynの人々に与えてきた恩寵を祝う数世紀に渡り続いてきた祭典です。Lainlynの過去にあった偉大な瞬間に関する多くの劇の演技が伝統によって口述されてきました。その劇の中で最も人気のあるものの一つが、『罰せられた烏』あるいは『罰する烏』と翻訳されるGhraewajです。古代Redguard語は目的格の扱いがいくらか曖昧なのです。
Lainlynではどんな子供でも知っているGhraewajの物語は、Lainlynの人々を傷つけるために虚偽、呪い、殺人者、自殺を作り出したDaedra崇拝者の邪悪な女性の一党の物語です。彼女たちは男性を暴力に急き立てるため武器として自分たちの美貌を最も利用します。男爵夫人が到着する時、一党のリーダー、誘惑者Noctyr-a、はLainlynの無名の男爵を唆し、彼の愛を証明するために自殺するよう強制しています。男爵夫人は自分のクローゼットから取り出した白く美しいローブを身に着けるようNoctyr-aをかつぎます。「真珠の冷光で輝き、内側は柔らかいこのローブがどのように綿毛で飾り付けられているか御覧なさい。」Noctyr-aがローブを身に着けると罠が作動します。ローブには魔法が込められており、Noctyr-aを巨大な黒い鳥に変えてしまいます。もはや魅了されていない男爵は、巨大な鳥を斬り捨て、彼の料理人を呼びます。この時までに、一党はLainlyn Castleを占領し、城を至る所で乱痴気騒ぎが行われている退廃的な根城に変えてしまっています。狂ったような放蕩の最中、彼らの精力を高く保つための巨大な焼肉を手に料理人が到着します。彼らは準備された美味しい食事を夢中になって食べます。彼らの食事が最高潮に達したところで、男爵と男爵夫人が現れ、彼らが今まさに貪り食っているのは彼らのリーダーNoctyr-aであると告げるのです。女性達は金切り声を上げカーカーと鳴きます、そして、突然彼女たちも魔法のローブによって堕落した半鳥の生物であるハーピーに変えられてしまいます。
学術的観点から見るGharaewajの興味深い点は、年を経ることで物語がどれだけ変化してきたのか、どれだけ変化し続けるのかということです。この物語の幾つかの異説では、Noctyr-aは無垢の農民のお針子であり、残酷で邪悪なハーピーのリーダーは男爵夫人であるのです。Noctyr-aはDibellaに祈りを奉げ、魔法のローブを作るためのまじないを授かります。そして、一旦ハーピーが変身した男爵夫人を貪ると、それ以来ずっと彼女と男爵は幸せに暮らします。Lainlynの初代男爵Viana the Pureの長い治世(第2紀120年 - 第2紀148年)の間には、男爵はNoctyr-aの共謀者として描かれていました。そのため、ハーピーは食用に2羽の鳥を持っているのです。
物語の中に真実を見つけようとすることは有益な研究にはなりそうもありません。実際、ハーピーはIliac Bay、特にLainlyn周辺ではありふれた害獣です。彼らは独自の言葉を持っており、自らの言葉を完全に習得し遭遇した者を貪り喰う少数の選ばれしハーピーは、我々と同様ハーピーが自らの起源に関する知識を有していないことを示唆しています。異なった特質では、最も良く知られているDaedra Princeの一人はNocturnalという名前であり、彼女は2羽の黒い烏を従えた美しい陰鬱な女性として描かれています。NocturnalからNoctry-aという名前を得るのは難しい語源学的芸当ではありませんし、逆もまた然りです。