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催眠で潜在能力を開発したいのですが?

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匿名ユーザー

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人間は時に常識を越えた能力を発揮することがあります.例えば,100mを10秒で走ったり,点滅する数字を暗算で正確に計算できたりです.そういった素晴らしい能力を見ると,人間の能力は果てしないのではと思えてきます.

しかし,残念ながら人間にも限界があります.人間は何もなしに空を飛ぶことは出来ません,水中に何時間も潜っていられません.こういったことは,催眠を使っても実現することは出来ません.

では,催眠でどんな能力を引き出せるかというと,何もありません.ただし,本来ある能力をメンタルな理由で発揮できない時には,それを取り除くことは可能かもしれません.例えば,競技の本番の時に緊張して練習よりも悪い結果しか残せない人は,催眠によって練習の時と同じくらいの結果は出せるようになるかもしれません.しかし,練習以上の結果は無理でしょう.

特殊な能力を引き出せると主張する人もいるようですが,それらを検証すれば,全くでたらめであることがわかります.例えば,予知能力やオーラが見えるなる等です.予知をした気分には,催眠で慣れるでしょう.ただし,気分であって予知をしたわけではありません.同様に,オーラは見えるかもしれませんが,それは催眠によって幻覚を見ているだけで,オーラではありません.

(浅井)



 もともと持っていない能力だと開発する必要がありますが、「潜在」しているならわざわざ開発する必要はないんじゃないでしょうか?

 実際、一人の人間が持っている能力はもう無数にありますが、その時々に応じて人はその能力を顕在化させたり潜在化させたり(出したり引っ込めたり)していると思います。例えば上手にスピーチする能力を使う場面では、自転車に乗る能力は引っ込んでいる(潜在してる)はずです。

 持っていない能力を開発するには、催眠を使おうが使うまいが、プラクティス(練習)の繰り返しとそのための時間と努力が必要です。昔は上手にできて、けれどしばらく使っていない能力についても、使い物になるように磨きなおすためには、やっぱりいくらかプラクティスが必要です。

 催眠が何か能力を発揮することに関わるとしたら、もっとささやかな事項になるかもしれません。たとえば「できないこと」ばかりに目を向けていて、「あなたにもできることがたくさんあるじゃありませんか」と言っても聞き入れてくれない人に、自分のできること(能力)に目を向ける「きっかけ」を与えることだとか。

(くる)
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