催眠標準テキスト@Wiki

利用法

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匿名ユーザー

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エリクソンが使った現代催眠において,その一番の根底にあるのがこの利用法かもしれません.エリクソンの行った治療で,利用法を使っていないケースを探すほうが困難ではないかと思うほど,エリクソンは巧みにこの技法を使いました.

利用法とは,相手の持つ資質はどんなものであれ,治療や催眠誘導に利用してしまうという方法です.例えば,催眠誘導に抵抗する被催眠者には,その抵抗を利用して催眠誘導を行います.具体的に言いますと,抵抗する被催眠者に抵抗をするように指示をします.それにより,抵抗は抵抗ではなくなり,抵抗すればするほど,指示にしたがっているとなってしまうのです.

エリクソンは,字のとおりどんなものでも利用しました.その発想は,我々には理解しがたい部分もありますが,だかこそエリクソンの本質のひとつではないかとも思います.
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