サブタイトル個別 ウルトラマン 第33話


禁じられた言葉
メフィラス星人
メフィラス星人/ファイナルCE
バルタン星人三代目
ザラブ星人二代目
ケムール人二代目
巨大フジ隊員A(腕下げ)
巨大フジ隊員B(腕上げ)

解説ブックレットより

(ウルトラマン編1〜3はブックレットが付属していません)
●ウルトラマン第33話(製作No.33)1967年2月26日放映
●登場宇宙人・怪獣:悪質宇宙人メフィラス星人
          宇宙忍者バルタン星人三代目 凶悪宇宙人ザラブ星人二代目 誘拐怪人ケムール人二代目
(以下すべてファイナルコンプリートエディションより)
●メフィラス星人
メフィラス星人は、地球を武力で制圧するのではなく、地球人の代表として選んだサトシ少年の心を攻めることで手に入れようと目論んでいた。「禁じられた言葉」とはすなわち、「あなたに地球をあげます」の一言である。“悪質宇宙人”の別名を持つメフィラス星人、子供に心理作戦を仕掛けるなど確かに悪質ではあるのだが、物理的な暴力に訴えなかったり、最後の対決でも(ウルトラマンに一歩もひけをとっていなかったにも関わらず)自ら敗北を認めて立ち去るなど、紳士的な態度が不思議な印象を残す名キャラクターであった。ちなみにその名前はメフィストフェレス(『ファウスト』に登場する悪魔)から名付けられたものだ。
Text by Mizuki Eguchi
●バルタン星人三代目
実力ではなく、少年の心を攻めることで地球を手に入れようとするメフィラス星人は、その力を示すために3人の宇宙人を出現させる。そのうちの一人が、おなじみバルタン星人であった。三代目と呼ばれるこのバルタン星人は、二代目のスーツを流用したもので、顔の銀色の部分がよりくっきり塗り分けられているのが特徴。バルタン星人はこのエピソードの登場で『ウルトラマン』での登場回数最多レコードホルダーとなり、“ウルトラマンの宿敵”というイメージを決定づけたといえるかもしれない。もっとも、このときは出現しても特に攻撃や破壊をすることなく、ただ突っ立ていただけなので、幻覚または立体映像だったという説もあるのだが。
Text by Mizuki Eguchi
●ザラブ星人二代目
サトシ少年に自らの力を誇示しようと、メフィラス星人が出現させた3人の宇宙人の一人がザラブ星人だ。シリーズ2度めの登場となったが、初登場時には突出していた耳と思しき部分がなくなっているのが二代目の特徴。ただしあれだけ饒舌であったザラブ星人が、このときは黙って突っ立ているだけなので、ともに出現したバルタン星人・ケムール人ともども幻覚ないしは立体映像であったという見方が有力ではある。ザラブ星人のウルトラシリーズへの登場はこれが最後となっていたが、2006年秋公開の『ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟』で40年振りに復活。なんと初登場時と同じ青野武氏が声を担当して、リアルタイム世代にはたまらないプレゼントになっている。
Text by Mizuki Eguchi
●ケムール人二代目
メフィラス星人によって呼び出された3人の宇宙人のうちの1人、ケムール人は『ウルトラQ』第23話「2020年の挑戦」で初登場。海底原人ラゴンに続く、『Q』から『ウルトラマン』へのシリーズを超えた出演である。当時の子供たちにとって、両作品の世界が地続きであることはむしろ当然という感覚であり、これはある意味待望の再登場だった。残念ながらあの「走り」は見せてくれなかったが……。ちなみにこのケムール人のスーツは新規に造型されたもので、ボディ部分は後にケムール系の意匠を持つキュラソ星人(『ウルトラセブン』)に流用されている。ちなみに『ウルトラマン』最終回に登場したゼットン星人は、『Q』の初代ケムール人を流用したものだ。
Text by Mizuki Eguchi
●巨大フジ隊員(11-A・腕下げ)
もちろん巨大化したのはこれが初めての経験でした。私たちは本編の俳優なので初めて特撮のスタジオに入って吃驚仰天!汚くて埃っぽくて、でもこんな面白い場所はない、おもちゃ箱をひっくり返した感じという印象でしたね。特撮スタッフも普段、ヒーローと怪獣しか撮っているところに生身の人間が来たので「おおっ!」ていう感じでとてもやさしかったです。当時、台本を読んだときにはウルトラQの「1/8計画」の逆版だな、位にしか思わなかったんですけれども振り返って、ヒロインが怪獣図鑑に載っているのは違和感がありますよね(笑)。ウルトラマンマックスのミズキ隊員に巨大化すれば?といったら乗り気だったんですけど実現は出来ませんでしたね。
フジ・アキコ隊員役/桜井浩子氏
●巨大フジ隊員(11-B・腕上げ)
この撮影ミニチュアのセットは木製できっちり出来ていて、切れ込みが入っているところを叩かないと壊れないんです。メフィラス星人に操られているわけだから正面を見て演技しないといけないんだけど思わずチラッと見てしまいましたね(笑)。それでも次の日腕が腫れてしまって大変でした。この後のフジ隊員が自衛隊に撃たれるシーンは体に弾着を仕込んでいてそれの火花が顔に当たるんじゃないかと、恐怖でしたね。テストなんかなくていきなり本番で、これも初めての経験だったのでまばたきしないようにするのが大変でした。
フジ・アキコ隊員役/桜井浩子氏


補足

ビル軍団






最終更新:2008年06月09日 05:13