サブタイトル個別 ウルトラセブン 第10話


怪しい隣人
イカルス星人

解説ブックレットより

●ウルトラセブン第10話(製作No.7)1967年12月3日放映
●登場宇宙人・怪獣:異次元宇宙人イカルス星人
●4次元空間と3次元空間を連結する装置を開発したイカルス星人は、4次元空間に基地を設置して地球侵攻を目論んでいた。ダンによって装置を破壊されたイカルス星人は正体を顕わして巨大化する。魚のような顔に、コウモリをモチーフにしたという大きな耳、山男を思わせるヒゲと体格。ユニークなデザインで知名度も高いイカルス星人を、独特のファイティングポーズでフィギュア化している。イカルス星人の武器は全身から発射する短針状の光線で、雨のように降り注ぐこの光線の直撃を受けると緑の大地も一瞬のうちに焦土と化してしまう。このフィギュアを正面から見ていると、針光線がこちらに向かって飛んできそうな気がしてきたり……。また、戦いの舞台となった丘陵状の地形もイメージ通りに再現されていることにも注目。最期、イカルス星人は後方の丘の向こうへ投げとばされるのだ。
Text by Mizuki Eguchi

補足

●別角度画像
人間に化けている時はやけに知性的だったのに、本性を現したら荒くれ者の髭オヤジになってしまったイカルス星人です。そのくせ眼がかわいくて、動きがコミカルなおかしな怪人。後のウルトラファイトでの大活躍のせいで、余計そのようなイメージが脳裏に刻まれてしまいました。噂では、当初はイカルス星人←→キュラソ星人が逆のキャストの予定だったとのこと。確かに一昔前の脱獄囚・凶悪犯っぽいイメージかもしれません。今の時代のアブナイ奴のイメージはキュラソ星人の方がピッタリなので、これで良かったのでしょう。
なお、アンヌことひし美ゆり子さんが、この話数の撮影中にいろいろとやらかしてしまい、「アンドロイド0指令」では干されてしまった(制作順は「怪しい隣人」が先)というのは、わりと有名な話です。

●ウルトラファイトでイカルス星人→イカルスになったのは、出演はすべて怪獣扱いだったため。つまり、セブンもウルトラファイトでは怪獣。でも何故かガッツだけはたまに星人がつきます。
●ウルトラファイトのイカルスが緑色なのは、スポンサーのブルマァクのソフビ人形が緑色だったのでそれに合わせたとのこと。ウルトラマンと帰ってきたウルトラマンのデザインを明確に区別したことにも、ブルマァクからの要請の影響がかなり強かったそうですから、スポンサー恐るべきです。



最終更新:2008年06月27日 21:23