サブタイトル個別 帰ってきたウルトラマン 第4話


必殺!流星キック
キングザウルス三世 対 帰ウルトラマン

解説ブックレットより

●帰ってきたウルトラマン第4話(製作No.4)1971年4月23日放映
●登場宇宙人・怪獣:古代怪獣キングザウルス三世
●角からバリヤーを発生させあらゆる攻撃を跳ね返すキングザウルス三世の前に敗退してしまったウルトラマンは、光の壁を飛び越えるため1人特訓を開始する。やがて編み出された必殺の新技“流星キック”が、高空からキングザウルス三世の角を狙う||! このエピソードはそれまでウルトラマンが持っていた“超人”性を否定し、ヒーローもまた努力によって壁を乗り越える“人間”である、という『帰ってきたウルトラマン』の大テーマを象徴する一編であり、緒戦でウルトラマンが完全に「負けて」しまう衝撃の展開とともに、当時の少年の心に深く刻みつけられた戦いであった。こうしてウルトラマンは少しずつ身近な存在になっていき、やがて“ウルトラ兄弟”の時代がやってくるのである。なおキングザウルスの“三世”という名前は、シリーズの人気怪獣レッドキング、エレキングにあやかり、三代目のキング怪獣という意味を込めてつけられたものだそうだ。
Text by Mizuki Eguchi

補足


空を飛べるのに何故ジャンプ?という疑問を抱いてはいけない「必殺!流星キック」。「帰ってきたウルトラマン」の名鑑シリーズデビュー作です。え〜、ダイナミックなシーンではありますが、ジオラマとしてはとっても飾り辛い。肝心のキングザウルス三世もバリアで良く見えません。アソート的にも余り気味だったので、バラ売りでは、哀しいかな、セール品扱いになってしまいました。

没シナリオの中に、原始怪獣キングザウルスを品種改良して作ったというキングザウルス三世の名が出てきます。サードタイプということですね。その後、「必殺!流星キック」の登場怪獣にこの名称だけが使用され、なぜか三世ということになってしまったようです。レッドキング・エレキングに続く云々は、誰かの考えた説が一人歩きしてしまったのか、あるいは、本当にそのような考えから、敢えて三世をつけたままにしたのか、正確なところは、どうも良く分からないというのが真相のようです。



最終更新:2008年07月19日 16:15