解説ブックレットより
●帰ってきたウルトラマン第5話(製作No.5)1971年4月30日放映
●登場宇宙人・怪獣:地底怪獣グドン 古代怪獣ツインテール
●「帰ってきたウルトラマン」はウルトラシリーズの中でも自分にとって一番思い入れの強い作品である。なぜなら「ウルトラセブン」終了後リストラされ約3年間の他社での武者修行を経て自他共に「帰ってきた」のであり、このエピソードが途中参加での最初の作品で本編部分を鈴木が撮影を担当し特撮部分を先輩佐川氏が担当するという嘗ての師弟黄金コンビである。故に力が入らないわけがない。自分の成長度合いを認知させるべく凝りに凝ってアクの強い画創りをした記憶がある。また、有難いことにそれに応えて佐川氏も特撮のテイストをすり合わせてくれたコンビネーションは初代「ウルトラマン」製作時の2班体制で切磋琢磨したあの頃を彷彿とさせる。このシリーズは登場人物も各々個性が強くウルトラシリーズの中でも際立っていたように思えるが、いがみ合いながらもチームワークはとれていたと思うし何故かグループショットが多かったと記憶している。
撮影 鈴木清氏
補足
「帰ってきたウルトラマン」の数少ないスター級、誰もが知ってるエビの味、ツインテール。たぶん二期怪獣の中では最も立体化されているのではないでしょうか。その分、新鮮味の薄れるところですが、戯画ではウルトラマンとの対決シーンとうまく組み合わせ、昼夕の2ヴァージョンを揃えることで、動きのあるツインテールが再現されました。顔は、あいかわらず、いついかなるときでもヤル気なさそうですが。
最終更新:2008年07月19日 13:03