サブタイトル個別 帰ってきたウルトラマン 第36話


夜を蹴ちらせ
ドラキュラス

解説ブックレットより

●帰ってきたウルトラマン第36話(製作No.36)1971年12月10日放映
●登場宇宙人・怪獣:吸血宇宙星人ドラキュラス
●吸血鬼事件が頻繁に発生し、MAT隊員による捜査の結果、ドラキュラスと判明。MATに宇宙船を攻撃され、コウモリの外見をした巨大怪獣へと変身、毒霧や怪光線を吐き新マンのエネルギーをも吸いとってしまう。と言うストーリーの展開です。
っこでドラキュラスのスーツ造型及び仕掛けを解説します。ドラキュラスを覆っている毛は装飾やオモチャに使われている毛並みの長い縫いぐるみ用の生地を使用。ドラキュラスの肉付けされた身体に丁寧に張り合わせていきます。中に入る俳優のアクションに合わせ細かく神経を使う作業の一つです。口から吐く毒霧の仕掛は、ドラキュラスの後頭部の空間に電磁弁が付いた極小タンクを仕掛けドラキュラスのアクションに合わせラジコンのスイッチをON、弁が開き白色のガスが噴射(自動車の冷房に使うガス)します。新マンの肩へドラキュラスのキバが食い込むシーンエンスは皆様がお知りと思います。外国映画やアクションドラマに使われるナイフの仕掛を利用しました。キバが肩に食い込むにつれてキバの先端が徐々にキバの中へ入っていく仕掛けです。現に使われているいろいろな道具や仕掛け物を工夫し利用しました。
特殊技術 佐川和夫氏

補足


ドラキュラスはアメリカのアニメにありがちな顔に思えます。エースのルナチクスと並べてみたい。
さて、ジオラマは、出来自体は特に悪くないけれど、怪獣自体にあまり人気というか、インパクトがないため、よっぽどのファンでないと印象に残らない…ドラキュラスは、ある意味、「帰名鑑」を象徴しているような存在かも。エピソード自体も侵略宇宙人モノとしては怪談話的で整合性に欠け、中途半端な印象でした。制作していた人達も、次の「ウルトラマン夕陽に死す」の方に頭がいっていたのかもしれませんね。




最終更新:2008年08月01日 00:44