サブタイトル番外 パノラマファイトラウンド2 05



ビリビリ電撃ファイター決戦!!
透明怪獣ネロンガVS宇宙怪獣エレキング
ネロンガクリア版


解説ブックレットより


 残暑が厳しい日本。火力発電所は、今日も街を暮らしやすくするため、大量の電気を供給中だ。ジジジ、ジジジ……ジ…ジ……。突如、発電機が回転を止めてしまった。腕利きのエンジニアたちが原因を究明すべく走り回る中で、一人が空中を指差した。
「ネ、ネロンガ!」
 その指の先には、たっぷりと電気を食らい、半透明の姿から実体化しようとするネロンガがいるではないか。ネロンガは、発電量が高まるこの時期を狙って、襲撃してきたのだ。ところが、目の前の海からザバンと現れた、もう一匹の怪獣。電気を主武器とするエレキングだ! ピット星人は地球侵略の一環として、都市部の混乱を画策し、発電所の破壊工作にエレキングを送り込んだのだ。
 偶然、出くわしながら、戸惑うことも無く戦いを開始する巨獣たち。二匹は、生まれながらのライバル怪獣なのだ。放電光線を浴びせるエレキング。それをうまそうに角で吸いとるネロンガ。キリのない戦いは、エネルギーを吸収するネロンガの勝ちにも見えたが、その身体の蓄電量にも限度があった。白熱し、バリバリと音を立てて漏電を始めるネロンガ。
 そんな危険区域で、物怖じもせず、2匹をつぶさに観察する眼があった。地球温暖化防止のヒントを見つけようと、エンジニアたちがメモを取りながら戦いを見ているのだ。そう、戦いの勝者は、人々の発展のために日々、額に汗する名も無いエンジニアたちなのだ!

●透明怪獣ネロンガ
(1966年放映『ウルトラマン』第3話「科特隊出撃せよ」登場)
身長 45メートル 体重 4万トン 生まれ 伊豆伊和見山の井戸
特徴 江戸時代に退治されたが、発電所の電気を吸って蘇った。普段は透明で、電気を吸収すると見えるようになる。

●宇宙怪獣エレキング
(1967年放映『ウルトラセブン』第3話「湖のひみつ」登場)
身長 20cm〜53メートル 体重 500g〜2万5千トン 生まれ ピット星
特徴 ピット星人のボディガード怪獣。口からの放電光線と、長い尻尾を敵に巻きつけて高圧電流を流すエレキ技が得意。

補足

●特製メンコ付
戯画報によれば、名鑑シリーズの中でも、これが最高のパーツ数を誇るジオラマだとか。確かに組み立てたときは、エレキングの尻尾など、パズルでも組んでいるようでした。名鑑ではクリアネロンガにプレ値がついていますが、やはりそれはアソートゆえ。入り数が同じパノラマでは、ノーマル(彩色版)の方がやっぱり人気があります。





最終更新:2008年12月23日 15:09