サブタイトル番外 ウルトラメカニックス 03〜05 ウルトラ警備隊



ウルトラ警備隊
TDF/Terrestrlal Defense Force
ウルトラホーク1号
ウルトラホーク2号
ポインター PO-1
ポインター PO-2
ウルトラ警備隊基地


解説ブックレットより

●所属チーム名:ウルトラ警備隊
●登場作品:ウルトラセブン

●ウルトラホーク1号
 ウルトラ警備隊が所属する地球防衛軍極東基地は、富士山麓の地下に拡がっている。木々が鬱蒼と生い茂る二子山がスライドして、超近代的な発進ゲートと輝くホーク1号が現れるシーンは、『ウルトラセブン』という作品を象徴する、あまりに有名な場面だ。ここで確立した、トラス構造物が張り巡らされた格納庫から機体がレールに乗って移動〜エレベーターでリフトアップされて発進||というプロセスは、ウルトラシリーズのみならず、様々な円谷プロ作品に継承されていく。このとき基地に響いている「フォース・ゲート・オープン……」というアナウンスは、満田かずほ監督の自作自演とか。ウルトラホーク1号は3機に分離することも可能な、ウルトラ警備隊の主力機。セブンの戦闘ではなく、ホーク1号の特撮シーンがクライマックスを飾る7話のようなエピソードも存在する、番組の一方の主役ともいうべきメカニックである。
Text by Mizuki Eguchi

●ウルトラホーク2号
『ウルトラセブン』は、当時人気を博した英国の特撮ドラマ『サンダーバード』をライバル視し、メカ描写にはシリーズ随一と言ってもいいほど力が注がれた作品だ(それは警備隊側にとどまらず、敵円盤などのゲストメカにも及ぶ)。ホーク2号は、二子山に隠されたサイロから発進する宇宙ロケット。ジオラマでは一部の壁面を省略しているが、ここは本来は四方を囲まれた密閉空間という想定。そのためカメラは広角レンズで下から大きくあおった構図となり、噴射煙の青白い光芒とともにどこか幻想的な映像を作り上げていた。なお、ホーク2号と言えばファンの誰もが思い出すであろうこの場所は実は格納庫ではない。2号の機体がまず格納庫(ここでは横倒しにされている)からサイロに運ばれた後、サイロごと発進ゲートの下に移動、発進するのである(ちなみにこのサイロの初登場は2話冒頭。発進シーンではなく、宇宙ステーションからの「帰還」シーンだった)。
Text by Mizuki Eguchi

●ポインター
 ポインターは、地下駐車場からシークレットロードを通って発進するウルトラ警備隊専用車だ。水陸両用、バリヤーを張り巡らせることもできるスーパーマシン。実在の車にイメージカラーのペイントや若干の装飾を施したものが多いウルトラシリーズの車両にあって、元の車のシャシーのみを残して全面改装したポインターは異彩を放つ存在である。劇中、この駐車場に数台のポインターが確認できるときがあるが、これは合成によるもので、実車は1台しか製作されていない。ちなみに車の脇で隊員がウルトラガンを構えているこの場面は4話と思われるが、ということは彼の正体は……。車体の前に立っているのは、パーキングメーター……ではなく、出庫を示す警告灯。ポインターといえば男性コーラスが歌う大人っぽい英語の歌(『ULTRA SEVEN』)を思い出す方も多いだろう。実はあの曲こそ、後の定番防衛隊出動テーマ、いわゆる「ワンバダ」の原点になったものなのだ。
Text by Mizuki Eguchi

補足

正確には、TDF/Terrestrlal Defense Force=地球防衛軍。ウルトラ警備隊はUG/Ultra Guardになります。有名なマークも設定では地球防衛軍のもの。ウルトラ警備隊の本来のマークは、青い羽根が3枚ある風車のような形ですが、実写でも徹底されているとは言い難いかも。(下の方の、ウルトラヒロイン空想特撮少女も参照ください)

●HDMウルトラ超兵器ウルトラ警備隊編
α号・β号・γ号
ポインターはβ号付属
3機が合体して
ホーク1号
かなりのボリューム
全長約18cm
ホーク2号
ホーク3号
マグマライザー
商品の箱に記載されている解説
(ウルトラホーク1号) 全長42m 重量74t 最高速度マッハ4
ウルトラホーク1号機は3機(α号・β号・γ号)の戦闘機に分離・合体が可能な多目的機。
偵察、戦闘、哨戒などの任務を果たす。主な装備はレーザー砲とミサイルで、追加装置無し宇宙航行も可能だ。α号はβ号とγ号をコントロール出来るので、合体時のメインコックピットも兼ねる。胴体中央部の張り出しは安定フィンの機能を果たしている。
(ウルトラホーク2号) 全長64m 重量62t 最高速度マッハ5
宇宙空間における任務遂行を目的としたロケット型のパトロール艇。大気圏内の飛行も問題なく、地球と宇宙空間を繰り返し往復できる耐久性を持つ。また本体先端部にはレーザー砲を装備しており、侵略者との直接対決になっても対応可能な攻撃力を備えている。宇宙ステーションと地球との連絡及び共同作戦による活動等も行う。
(ウルトラホーク3号) 全長19.5m 重量25.5t 最高速度マッハ3.5
高い機動力を持つ小型ジェット戦闘機。本体先端部にレーザー砲、主翼基部の左右にロケット砲を装備している。また、高性能の観測装置を備えており、偵察目的においても重要な役目を務めている。この他、本体内部に内臓されている輸送コンテナでマグマライザー等のメカを目的地に運ぶ空輸能力を持ち、多目的な任務で活躍している。
(マグマライザー) 全長24m 重量180t 最高速度 時速250km
地底からの侵略に対する防衛手段として活躍する地中戦車。先端に鋼鉄の10万倍の硬さを誇る特殊金属製のジェット・ドリルを持つ。前部の4輪と後部のキャタピラー部を動かすために2つのジェットエンジンをそれぞれに配置。前部の光弾連射式の破壊光線銃は攻撃だけでなく、削岩にも活用され、後部にはミサイルポッドを備えている。

●ウルトラメカニカルコレクション
宇宙ステーションV3
地球防衛軍の宇宙基地。設定では上部の丸天井が開き、ホーク2号と合体する。ステーションホーク1号・2号はV3配備の戦闘機。クラタ隊長の愛機として、最終話でも印象的な活躍を見せた。

●ウルトラヒロイン空想特撮少女図鑑
ブレザー姿も多かった科特隊と異なり、ウルトラ警備隊員は常にこの戦闘服(アンヌ隊員だけはナース姿も多かったですが)。18話では、ヘルメットのバイザーを下げるシーンが確認できます。

ウルトラガン
警備隊標準武装の携帯光線銃。オプション装着により実弾発射も可能。手首には、もしかすると警備隊の装備で最も印象的な、リストバンド型のビデオレシーバー。

バックルにはウルトラ警備隊マーク。防衛軍のマークがあまりに有名ですが、警備隊本来のマークはこちら。

●名鑑に登場したウルトラ警備隊関連(科特隊に比べるとちょっと少ない?)
ハイドランジャー
ポインター
アマギ隊員
ハイドランジャー/「ウルトラ警備隊西へ」の進水シーンで初登場した潜水艇。全長48m・重量1200t・最高速度50ノット(水上)27ノット(水中)。
医療設備
アンヌの部屋





最終更新:2008年12月28日 01:20