小鶉アザミ - ダンゲロスキャラクターストック

小鶉アザミ

• 性別：女
• 年齢：実年齢6歳/設定年齢17歳

特殊能力：RaPRAS -IMP

■能力原理
読み方はラプラス・インパーフェクション。
根源的情報統合確定予測機能（Radical-Prediction-Rationalize-Absolute-System）の略。
末尾のIMPはImperfection（不完全）を示す。

五感を初めとする全身の感覚器官及び大脳基底核の一部をコンマ数秒だけ飛躍的に機能向上させ、観測者から半径約50メートル以内に存在する物質、生物、エネルギーの配置を完全に把握し、これから起こり得る動的な要素を全て脳内でシミュレーションすることで射程範囲内に起こるありとあらゆる現象を確定的に予知することが出来る。

簡単に言えば空間そのものを『見切る』能力。
もっと簡単に言えば発動中は回避率100％の無敵モードになれる能力。

本来は『転校生』クラスの強力な魔人能力として設計されたが、膨大な情報の処理に耐えうる各神経系器官の強度を本体の改造手術の失敗によって獲得できなかった為に、能力そのものが非常に不安定な上、持続時間が極端に短いという致命的な欠点を持つ。

小鶉アザミがこの能力によって予知できるのは発動から約7秒間の事象が限界であり、大脳が計算の負荷と反動に耐えられないため使用後は脳機能の停止によって死亡する。

効果：全無効　85
対象：自分　×1.0
時間：１ターン　×1.0
制約：自分死亡　55
（支払：１ターン後　×0.8）
100－85＋44＝59

発動率　59％

キャラクターの説明

さうずらあざみ。

顔付きは整っているが目つきが鋭く、冷たい印象を与える黒髪の少女。
鼻先のそばかすがトレードマーク。
瞳の色は黒みの強いブラウン。シンプルなデザインの銀縁眼鏡をかけている。
髪型は後ろ髪がうなじにかからない程度のショートヘア。
背が高く、やせ形でスマートな体型。
左胸の心臓の直上にあたる部分に製造ナンバーを示す痣がある。

希望崎学園内の情報収集及び監視の為にとある秘密機関が配属した人造魔人の一体。
一般生徒として学園に潜入しており、番長グループや生徒会、各部活の動向、一部の強力な能力を持つ生徒の詳細、学園の管理体制などを調査している。
機関の特殊工作員用カリキュラムを修得しており、総合的な個人戦闘技能は人造魔人達の中でも上の下程度に位置するが、改造手術に失敗しているため能力が扱い辛く、欠陥品のレッテルを張られている。
組織からは利用価値の低い末端構成要素として考えられているため、任務終了＝学園卒業後は直ちに『処分』される事がすでに決定されており、本人もそれを自覚している。

自らの意志で人生に目的を持って行動することができる全ての魔人や人間を尊敬すると同時に羨望、嫉妬しており、そのまがい物として作られ、あまつさえまがい物としても出来損ないである自分の存在に強烈なコンプレックスを抱いている。

クラスの生徒からは真面目で大人しく人付き合いも良い、特に目立った所も無い生徒として認識されているが、明確かつ不自然と悟られない程度に周囲との距離を置いている。
これは機関側からの学園内に潜入する際の基本指令の一つであり、彼女本人の意志でもある。

性格は冷静で落ち着いているが情に脆く、発覚すれば即処分もあり得るレベルの指令外行動を個人的な感情からとる事もしばしば。
具体的にはハルマゲドンを避けるための裏工作を行ったり、生徒会や部活の粛清対象になった生徒を影ながら保護したりしている。
場合によっては調査中に気に入った生徒を守るため、その本人も預かり知らない場所で自分の命を直接的な危険に晒す事すらある。

こうした行為は監視者としての立場に基づく客観的な情報収集という与えられた本来の役割に反発する精神的な幼稚さ、及びコンプレックスから生じる非常に低い自己評価のために多少の無茶な行動にも躊躇が無い事を理由とする部分が大きい。
という分析を彼女は自身に下しているが、実際の所その本質は、自分の知り得る範囲にいる人間が傷付く事に黙っていられないという、ごく単純な優しさの表れである。
が、本人はそれを自覚しておらず、こうした衝動的なヒーローごっこじみた行動をとる度に強い自責と嫌悪感に陥っている。

苗字の『小鶉』は機関から割り当てられた戸籍上の名義だが、名前の『アザミ』は彼女本人の命名。薊の花それ自体に深い思い入れがあるわけでも無いが、棘だらけのいびつな形状の植物にどこか自分を重ねているのかもしれない。

現在２年生。残り時間は約１年半。
『処分』については既に覚悟を決めているが、出来る事ならまがい物として生まれた自分にも、何か存在してきた意味が欲しいと願っている。

◆パーソナルデータ
身長：164ｃｍ
体重：45.4ｋｇ
スリーサイズ：B76 W57 H78
好きなもの：キャラメル、猫、閉所
苦手なもの：自分、生魚、屋外

◆ステータス
攻撃力：16
防御力：4
体力：7
精神力：3
FS：0
FS名：自己理解
所持武器：千本

嫁アピール

要するに凄く不器用な子なんです。
命令を無視して感情のままに生きられるほど強くもなれないし、かといって周囲の人間の苦難に黙って目を瞑れる程冷淡にもなれない。
自分が生まれてきた事に恨み辛みを感じているけど性分が優しいせいでどこにもぶつける事ができず、それでいて自分自身の優しさを素直に受け入れて胸を張れるような自意識とプライドもない。
何もかも割り切って与えられた職務を淡々と果たしていれば楽になれる事を知っていながら、誰かから与えられた物でない自分の居場所と価値をどこかで探し、色んなジレンマや自己矛盾を抱えて悩み、もうすぐやってくる死の影に怯えながら、それでも理由や自覚はどうあれ自分以外の誰かの為に生きようとしている。こういうキャラが一番応援したくなります。超かわいい。めちゃくちゃ甘やかしてやりたい。

こういう子が信頼できる仲間と納得できる死に場所を見つけて、たった数秒間を稼ぐために能力を使いきって死んだりしたら超燃えるし超萌えます。

苗字の小鶉はアナグラム。
名前のアザミは響きと花言葉の『独立』『触らないで』から。
能力名は物理学用語のラプラスの悪魔から付けました。

ビジュアルのイメージは冬目景と鶴田謙二の描く女の子を足して２で割った感じ。