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アットホーム流石家 (だばば)

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匿名ユーザー

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「兄者ー、俺のスーツ知らねぇかー?」
「知ってるわけないだろが。それより母者、朝食まだか?早くしなきゃ間に合わねぇって」
「兄者は自宅からのPCアクセスだからいいだろ。俺は会社出勤なんだぞ」
「兄者たちー!妹者の制服イケてない?なのじゃー」
「お、そっかぁ。妹者ももう中学生か」
「似合ってるぞー。花の中学生とは、もう食べごr(ry」
「アンタたち、馬鹿なこと言ってないで、朝食できたんだからさっさと喰いな!」
「で、弟者。スーツは見つかったのか?」
「あぁ。ヤッベ、会社遅刻しちまうよ・・・」
「学校遅れちゃうのじゃ!いってきまーす」
「朝食は食べないのか?」
「そんなヒマないのじゃー」
「じゃ、俺も。行って来ます」
「アンタたち、せっかくだってのに・・・」
「俺と父者と姉者は食べるから、機嫌直せって、母者。ところで、俺、朝に仕事終わらせてから、ちょい出かけるから」
「いいけど、何処行くんだい?」
「ん、ちょっと」

弟者:会社での休憩時間

「あーちくしょー課長ぜってぇカツラだ・・・・」
ふと前を見ると、幼い兄弟が戯れていた。
「あー・・・仲良いな・・・うわ、萌えとか言ってるよ・・・将来心配だな・・・」
弟者は空を仰いだ。
今の生活は、【自然】そのものだ。
「・・・・・・・・いや、なんか忘れてる気がする」
自分の記憶をたどってみる。すると、自分の記憶では無いものに満たされる。
『流石だよな、俺ら』
――誰だこのヲタクは・・・見たことがある顔だぞ・・・
『兄者、またブラクラか』
――俺と兄者だ。だけど、俺も兄者もヲタクじゃないし、ヲタクだったこともない・・・
『まだ気付かないのか』
――なんだよ、何がだよ
『思い出せよ』
――なんの話だ、俺の声を真似るな、俺の顔を、姿を真似るな!
『・・・・』
――あ、なんか思い出した・・・
『流石兄弟だろ、俺ら?』
――そうだ、そうだよ・・・!

弟者は気付くと教会まで走っていた。
「俺は、俺は・・・社会人じゃないし、外は好きじゃない―・・・!流石兄弟なんだから・・・!」
顔を上げると、兄者も息を切らしてきていた。
「・・・気付いたか」
兄者がFMVを取り出す。
「流石だよな、俺ら」
「・・・・・・・あぁ」
教会の鐘が鳴る――――







「弟者、弟者ー!」
「ん・・・・」
気付くと弟者はTVの前で眠りこけていた。
「んなとこで寝ると風邪ひくぞ」
「あ、あぁ・・・」
「どうした?夢でも見たか?」
「あぁ。長い夢を見ていたよ・・・。覚めないところだった・・・」
TVは砂嵐状態だ。
耳障りな雑音を放っている。
ザーーーーーーーーー

ザザザザーーーーーーーーー





プツン

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