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ウェーイ)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
 代償・・・

 ・他人に与えた損害の償いとして差し出す金品や労力

 ・代弁(本人に変わっての弁償、行動)

 そして・・・
 ・何かを成し遂げるその代わりに犠牲になるもの


  ∧_∧
  ( ・∀・)
  (    つ
  (_○___)

 WORK1 理性60%

 俺の名はモララー。歳は26歳。趣味は夜道の散歩。仕事は・・・・・・まあ、いいや。
 いま俺は、街中のとあるバーにいる。そこのマスターとは、結構前からの付き合いだ。
 「マスター。カシスソーダ1つ」
 「あれ? めずらしいですね。いつもカミュしか飲まないのに・・・」
 まあ、なじみマスターの反応は当然だね。いつもここでは、カミュしか飲まないからね。でも、頼んだカシスソーダは俺のじゃないんだけどね・・・。

   カランコローン・・・

 「いらっしゃいませ」
 バーに入ってきたのは、20歳ぐらいの女性だった。
 「お待たせしました、モララーさん」
 「ありがとう、マスター。・・・・・・キミ!」
 「? はい、なんでしょう?」
 俺はさっき入ってきた女性に声をかけた。ナンパじゃないからな。
 「ハイ、カシスソーダ。先に注文しておいたよ」
 「あ、あの・・・モララーさん? ゴニョゴニョ・・・」
 「え?? ちゅ、注文してませんけど・・・」
 「でもこれから頼むつもりだったんだろ? で、死 ぬ つ も り なんだろ? レモナさん」
 「ちょ・・・モ、モララーさん・・・! いきなりそれは・・・」
 「!?! ど、どうして・・・」
 「まあ、少しお話ししようか?」
 「・・・・・・」
 とりあえず俺らは、外に出た。あと、さっき言ったことは当てずっぽじゃないよ。ちゃんと分かってたことだからな。そして、レモナって女性がが今日ここに来ることも、知っていた・・・。
 彼女に詳しい事情を聞かされたけど、彼女は、悪い男に金を500万円騙し取られたそうだ。もちろん、学生の彼女には払えない額だ。でも、土地を売って学費を出してくれた両親にも言えるはずがなく、その男と付き合うために身をひいてくれた友達にも言えず、死ぬことを考えていたそうだ。で、最後に思い出のカシスソーダを飲みに、ここに来たわけだ。なんの思い出だかは知ったことではないけどね。
 「なるほどね・・・。そりゃいかん話だ」
 「ええ・・・。だから、私に残された道はもう・・・」
 死ぬこと、と言うつもりだろうけど、ここで死なせるわけにはいかない。商売にできるからな・・・。
 「そんな男のために、死ぬ必要なんてない」
 「え? で、でも私は・・・」
 「・・・あれを見てみな」
 「?」

   ドサッ

 彼女は何かが落ちた音と一緒に、俺が指をさす方向を向いた。
 「こ・・・これは・・・?」
 「金だけど、何か? 500万あるよ」
 「借金と同じ額だわ・・・。でも、どうして?(しかも道端に・・・)」
 レモナさん、いろんな意味で驚いてるな。そして、ものすごく欲しそうな眼だね・・・。
 「フッ。これは俺が用意した金さ。・・・っと、手をつける前に説明するぞ」
 さーて、ここからが俺の商売の見せ所だ。
 「俺の職業は、代 償 屋 さ! 何かをしてやる代わりに、その代償を支払ってもらう! それを糧にしているわけだ・・・」
 これが俺の仕事、代償屋さ。
 「つまり、俺はあんたに金をやる代わりに、俺はあんたから代償をもらう」
 「だ、代償・・・?」
 「500万の代償か・・・。少し高くつくけど、どうするかな・・・。いっそのこと、彼女にしちゃうとかwww」
 「あうう・・・・・・」
 彼女も、少し迷ってるようだね。じゃ、これにしよう。
 「よし、決めた! あんたの理性60%を1日分だけもらおう」
 「り、理性・・・?」
 「そう、理性。あんたがOKしてくれたら、あんたの理性を俺がもらい、あんたはその金を手に入れる。・・・OK?」
 「・・・・・・」
 少し沈黙があったけど、彼女はとっくに決心はついているようだ。
 「OKよ」
 「まいどありっ」
 契約完了っ。でもあとは、彼女次第・・・。



   ガバッ

 私が気づいたときには、住んでいるマンションの布団の中だった。夢だったのかしらっと思った。けど・・・。
 「夢じゃない・・・」
 私の枕元には、500万円のお金があった。
 「ふふ・・・あ・・・ひゃひゃひゃ・・・・・・」
 とても嬉しかった。これで・・・これで・・・。
 「あひゃー! これでお金も返せるし、学園生活に復帰できる!!」
 本当に幸せな気持ちだった。でもそれは、ほんの一瞬で崩れ去った・・・。


 私はすぐに、学校に行った。そして、見つけた。あの男を・・・。
 「マールくん!」
 お金を騙し取った男、マル君。そして、その隣にいたのは、私の友達のミケちゃんだった。
 「レ、レモナ!! 何故学校に・・・」
 「ふふふ・・・さーねっ」
 許せない男・・・。でも、でも・・・何故か、諦めきれない・・・。



 そんな昼休み、私はミケちゃんに屋上に呼ばれた。
 「久しぶりね。ミケちゃん、どうしたの? こんな所に呼び出して?」
 「・・・何故戻ってきたの? マル君は、今は私と付き合ってるのよ」
 「そう・・・私がいない間に・・・。でも、マル君は私のもの・・・」
 「? 何を言って・・・」
 「だって、諦めがつかないもん・・・」
 このとき、一瞬だったけど意識がなくなった。でも確かにわかっていることは、右手に誰かを殴った感覚があること・・・。


 「マスター。金が入ったから、ツケが払えそうだよ」
 「ホントでしょうね? 35万も払えるんでしょうね?」
 「え!? ぃゃ・・・やっぱりもうちょっと待って・・・」
 そんなにたまってたっけ? ツケ・・・。
 「はい、足りないなら持ち金全部出してください」
 「・・・・・・」
 かなり困ったぞ・・・。ならば・・・。
 「困ったことはないか? 少しの代償と引き換えn・・・」
 「代償のお金はいりません。代金を払ってください」
 交渉失敗。ホントに困ったぞ・・・。
 「払わなければ、縄プレイしますよ」
 「く、くっそぉ~」
 縄プレイだけはゴメンだ。どうしようか迷ってたときだった。
 「マ、マスター! 昨日来たレモナって女性のことが気になるから、ちょっと様子を見に行ってくるよ! んじゃっ!」
 「あっ、ちょ・・・モララーさん!!」

   カランコローン・・・

 何とか逃げきれた。でも、あのレモナってヤツのことが気になったのは事実だ・・・。


 今私は、病院の入り口前にいる。そこから出てきたのは、左頬が腫れ上がっているミケちゃんと、それを心配そうに見ているマル君だ。
 どうやら私は、無意識のうちにミケちゃんを殴ってしまったみたい。私自身は憶えてないけど、ミケちゃんがそう言ったから・・・。
 「殴りつけるなんて、何を考えてるんだキミは!?」
 「・・・・・・」
 返す言葉もない。
 「レモナなんて・・・レモナなんて、戻ってこなければよかったんだ!!
 「!!!」
 その時、私の中でものすごい勢いで怒りがこみ上げてきた。とても抑えられないような・・・。いえ、違う。その抑える力の方が弱かったのかな・・・。
 ・・・・・・数分ぐらい経った頃、私はあることに気がついた。それは、両頬が赤く腫れ上がって倒れているミケちゃんと、右頬が腫れ上がって同じ所に倒れているマル君と、殴った感覚がある私の両手・・・。


 マル君もミケちゃんも、顔が腫れた程度だったから二ヶ月ぐらいで直るそうだ。でも、私は・・・もう私でないような気がする・・・。たった一日で・・・。とりあえず私は、自分を落ち着かせるために自分のマンションに戻った。でも、私の心は余計に荒んでいった。
 「金は返したかい?」
 聞き覚えのある声。そう、あのバーにいたモララーという男だ。
 「モララー・・・・・・殺してやるわ・・・」
 無意識のうちに出てしまった言葉。でも、正直本音でもある。
 「おいおい、いきなりそれかよ?」
 「アンタ、最初から分かっていたんでしょ? こうなること・・・」
 「ん~~~。まあ、だいたいね」
 まさにこの瞬間、私の中で何かが切れた。
 「あひゃ・・・・・・あひゃひゃひゃ!! コロス! コロしてやる!!」

   ダッ!!

 何がなんだか、自分でも分からない。ただ、今ベランダの外を見ているモララーを殺してやりたい、それしか頭にない。けど・・・。

   バリィィーン!!

 たったこの音で正気に戻った私がいるところは、宙の上だった。そのまま、ゆっくりと落ちていった。
 「おとなしく金を払うだけならよかったものを・・・。そうだ・・・。これはおまけだ! とっときな!!」

   パチンッ

 小さく指を鳴らす音が聞こえた瞬間、私のちょうど真下に、ストローを銜えたマル君が宙に現れた。
 「な、なんだここは・・・!? ん? お、おい! う・・・うわああぁぁぁ!!」
 これが、最後に見た光景と、最初にして最後に聞いたマル君の叫び声・・・。

   ズンッ!!   ぐしゃり・・・・・・



 俺はまた、いつものようにあのバーでカミュを飲んでいる。そして今日は、あのことをマスターに話した。
 「あの女は金を払い、だました恋人と別れ学園生活に復帰すればよかったんだよ」
 「・・・ああ、なるほど。願い通りだしねぇ?」
 「けど、理性を減らし悪い恋人を諦められず、結果俺に跳ね返ってきてあの様さ・・・」
 (でも、理性をもらったのはあなたなんですよね・・・)
 呟き声が聞こえてるよ、マスター・・・。
 「・・・っと、お客さんが来るよ」
 「あなたにですか?」
 「まぁねwww」

   カランコローン・・・

 ほーら、来た。毒男さんがやって来た。生きるのに疲れてここに来たんだろうね。その証拠に、重い溜息なんかついちゃってる。
 「・・・・・・あなた、お悩みのようだね?」
 「エ? ド、ドウシテソレガ・・・?」
 「この代償屋が、わずかな代償でキミの望みを叶えてあげるよ」



 WORK2 寿命30年

 殺してやりたい・・・。みんなみんな、目に映るやつは片っ端から・・・殺してやりたい・・・!
 そんなことを、いま俺は思っている。
 こんなにむかついてる理由は、数時間前にさかのぼる・・・。
 「お前クビね」
 「はっ!? い、いきなりそんな・・・」
 「はよいなくなれや。お前の代わりなんて、いくらでもいるんだからよ」
 いわゆる、リストラになったわけだ。
 だから、みんな殺してやりたい・・・。何かでストレスを発散しないと・・・。
 そんなことを考えている間に、とあるバーに着いた。
 「いらっしゃいませ」
 「・・・生をくれ」
 「ハイ、生1つ」
 生1つで発散されるストレスじゃないが、飲んでないとダメだ・・・。

   カラーン・・・カラーン・・・

 隣のやつがウザイ・・・。氷を見て不気味に笑ってやがるし、その氷をペロペロ舐めてやがる・・・!
 「モララーさん。氷舐めないでおかわりしませんか?」
 「いや、いい」
 「はい」
 あのマスターもマスターだ。あんな客をほっときやがって。こっちがいい迷惑なんだよ・・・!
 全く、どいつもこいつも・・・!!
 (ああ・・・・・・もう・・・・・・シ ン ジ マ エ !!
 隣で氷を舐めてるやつにコップで殴ろうとしたその時だった。
 「・・・たった1人だけでいいんですか?」
 「・・・何?」
 「もっとたくさん、殺りたいんでしょう?」
 「・・・・・・」
 こいつ、俺の心が分かるのか・・・?


 さっき俺を殴り殺そうとしたAAは、お皿ーって奴だ。ホントに、口がお皿そっくりだねw。っと、無駄話はここまでだ。そのお皿ーってヤツに、俺は自分の職業のことなどを話した。
 「代償屋? そうか・・・。」
 「で、あなたの悩みは?」
 「ああ。私は今日リストラされてね、まだ40なのに・・・・・・。この怒りを何かにぶつけたい! おまえのいう、代償を支払ってもな!!」
 つまり、何かでストレスを発散させたいわけか。だったら・・・。
 「じゃ、あなたの残りの寿命30年分を支払ってもらいましょう」
 「え!? さ・・・30年?」
 「あなたは70歳までいきますからね」
 「なっ・・・ぴったりの計算じゃないか! そのまま死ぬんじゃないのか!?」
 「いえいえ。ストレス解消と、引き換えの寿命です」
 この言葉で、彼に納得の表情が見えた。多分心の中で、代償の見返りはそれなりのようだな・・・って思ってるだろう。
 「・・・・・・いいだろう」
 ほら、来た。


 気がつけば俺は、全く知らないところで倒れていた。
 「う・・・。?? どこだ、ここは? 森・・・か? ・・・・・・このダンボールは?」
 ふと横を見ると、そこには大きなダンボール箱があった。
 「何が入って・・・・・・。!!! こ、これは・・・」
 好奇心で覗いたダンボールの中には、あるものが入っていたんだ。それに手を触れようとしたときだ。
 「ア! ソコノオサラグチ!! ワタシノイエニナニシテンノヨ!?」
 後ろから声が聞こえた。・・・・・・私の家? これが? それよりも気になったのは、どうしてこんなものがこの箱の中にあるってことだ。・・・・・・一応訊いてみるか。
 「この箱の中身はなんだ?」
 「シィノモウフヨ!!ソレガドウシタノ!?」
 ・・・・・・確かに毛布は入っている。その言葉に迷いはない。と言うことは、これのことは知らないということだ。
 (・・・となると、やはりあのモララーって奴が後になって用意したんだな。この・・・・・・)
 「チョット!!」
 「・・・武 器 を !!」


 「・・・よし! 行ってくるよ、マスター」
 「おや? 早いですね?」
 「なにいってんだよ。大もうけのチャンスさ! ・・・死の間際ってゆーものは、代償を取りやすいものさ」
 「はぁ・・・」
 ・・・死の間際・・・。この言葉に、モララーさんが何をしようとしているのかを、私はすぐにわかりましたよ。
 「んじゃ、行ってくるよ。あと、コレもつけといて」
 そういうって行ってしまった。彼のお仕事の開始ですね・・・。


 すごい快感だ・・・。殺しがこんなに楽しいものだったなんて・・・。これが寿命30年と引き換えなら安いものだ・・・。しかも、道を通るたびにいろんな武器が落ちてるとは・・・・・・あのモララーに感謝しないとな。
 ふと、俺は、ある駐在所のところで止まった。

   マイアヒー♪ マイアフー♪

 イライラさせる音楽だ。何かすっきりさせる武器はないものか。そんなことを考えてると、近くにあるものを見つけた。
 それは・・・・・・バズーカ砲だ。俺はすぐに手にかけ、トリガーを引いた。


 何人もの死体がごろついている。多分あいつがやりまっくてるんだろうね。
 「・・・おや?」
 そんな中で、何人かだけ生きていたようだ。俺としては、手遅れになる前で助かったけどな。
 「・・・なぁ、あんた。死ぬ前に俺と取引しねぇか?」
 「・・・・・・エ?・・・・・・」
 その中で、最も怪我がひどい人に声をかけた。女の人のようだ。
 「あんたの望みを何でもかなえてやるぜ。・・・あんたがそれに応じた代償を払ったらな」
 「・・・・・・」
 ちょっとの沈黙。でも、彼女はすぐに口を開いた。
 「コウミエテワタシハトシデス・・・。コドモモオオキクナッテハタライテマス・・・」
 「お子さん、ですか?」
 「ハイ。ナニカヲダイショウニシテネガイガカナウナラ・・・タマシイヲダイショウニシテケッコウデス・・・。ダカラ、ワタシノムスコニアワセテホシイノデス・・・。オネガイシマス・・・・・・」
 「・・・なるほど。最後に一目みたい・・・と」
 断れない状況かな。いや、むしろ断らないね。魂は結構高いから。
 「魂か・・・。いいだろう」
 そういった瞬間。

   ドカァーーーーン!!

 でっかい爆発音がした。おそらく、あいつだろう。確かあのあたりは・・・。
 「今の爆発は、駐在所が爆発した音だね」
 「エ・・・アノ・・・ワタシのムスコハ、チュウザイジョデハタライテルンデスガ・・・」
 「ぎゃああぁぁぁぁ!?!」
 ちょうどその瞬間に、一人の男が飛んできた。ずいぶん吹き飛ばされたなぁ。
 その男を見て、さっき契約した女が驚いた顔をしてたよ。多分、吹っ飛んできた男があの人の息子だろうね。そして、そのまま息絶えた。
 「・・・さぁ、逝こうか」
 俺も早いとこ、逃げたほうがいいかもな。・・・商売をして。


 「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・。やったぞ・・・。この村の奴ら・・・、全員殺してやったぞ・・・」
 とてもすがすがしい気分だった。もう、死んでも構わない、と思っていたときだった。

   バシュッ!!

 俺の胸に、何か硬いものが貫いた。そして、俺は倒れた。
 「や・・・・・・ぞ!! よう・・・・・・しゃ・・・・・・だ!!」
 声が聞こえる。おそらく警察だろう。そいつらの持っている銃で、俺は撃たれたんだ。
 「ぐふ・・・・・・。そ、そう言うことか・・・。ここで死んで・・・・・・契約完了だ・・・」
 納得はしていた。これで死ねるなら、構わないと。だが、現実はそんなにあまくはなかった。


 「やったよ、マスター!! 魂が4柱手に入ったうえに、寿命30年! 今度こそツケが払えるよ!!」
 大喜びでモララーさんが入ってきました。正直、私も少し喜びの声を上げたかったですよ。やっとモララーさんがツケを払ってくれるのだから・・・。
 しかし、それは私らしくないので抑えました。
 「それは良かった。では早速、払ってくださいな」
 「ツケ払う前に、カミュ1つ下さいなw」
 「かしこまりました」
 頼まれたことは断れない主義でしてね。先に注文の方を聞いてしまいました。まぁ、モララーさんがツケを払ってくれるならそれでイイでしょう。
 「お待たせしました」
 「ありがとーw」
 そう言うと、一気にグラス半分を飲んでしまいました。
 その後の口元は、不気味ににやついていました。


 俺は死んだ。あの警察共の銃で。だけど、それはそれでいいんだ。
 ・・・・・・その考えがあますぎた。

   ガバッ

 「おっ。気が付いたか!」
 何故か俺は、ベッドの中にいた。
 「・・・・・・ここは?」
 「ここは警察病院だ。あの村でお前は撃たれたんだぞ。まぁ傷が浅くて良かったけどな・・・」
 ・・・他にもこの看護士はアーダコーダいっていたが、そんなものは耳に入っちゃいない。
 ただ疑問が一つ。・・・・・・なんで俺は生きているんだ?


 傷が完全に治った後、すぐに俺の裁判が行われた。
 「間違いなく、被告人が村を全滅させた!!」
 「ぐっ・・・さすがに、異議なし」
 案外その裁判は、スムーズに行われたようだ。
 (・・・そうか。コレで死刑判決・・・・・・ってことか?)
 そう思っていた。が、実際は・・・。
 「判決を言い渡す! 被告人は無期懲役!! 執行猶予無し!!
 (・・・・・・あ、あれ? おかしいぞ、おい・・・)


 (中断・・・)

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