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忍 ~死野秘~ (∴\(Д・))

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匿名ユーザー

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――――その昔、とある大陸に強大な力をもつ一つの国があった。


『1ch』、そう呼ばれる大国の王は、欲望のままに、次々と他の国を侵略、支配していった。

そしてある少年が住む国、『2ch』にもついにその矛先が向けられた。

それを知った兵士、農民達は、自分達の国を好きにさせまいと、戦いを決意する。

が、国王だけはかなわぬと悟り、農民達の意見も聞かず、無理矢理降参し、1chの支配を受け入れてしまう。

当然のごとく反乱軍が結成され、人々は反乱軍か国王軍、どちらかに着く道を強いられることとなる。 


が、そのどちらに着くことのない者達もいた。

影にひそみ、決して表に出ず、ただあたえられた任務だけを忠実にこなす者達の、とある組織。

これは、それに属する一人の少年の物語・・・・・・・・



―――――大通り――――――

ザワザワザワザワ・・・・・・

大勢の人達が歩く大通り。

そんな中をあたりまえのように歩く一人の黄髪の少年・・・・・・

それがこの俺、裏組織“死野秘”のメンバーの一人、鷹見 擬古(通称ギコ)

おっと、裏組織って言っても、スパイじゃないぜ。

確かに銃とか無線とかスパイっぽい物も使うが・・・・

その他に刀とか苦無とか・・・術とかも使うんだ。まぁようするに・・・・


      忍者――――――――

根本的には大して変わらんけどなw

上からの命令をただ忠実に遂行する殺しのプロ、それが忍者。

へへ、かっこいいだろ?

けど、それが楽なものばかりとは限らない。

危険を伴うものだってある。

そのうえ上からの命令には決して逆らえない。

『殺しの道具』にならなければ忍者は務まらなかった。

忍者の別名は“忍”、すでに、“者”ですらないのだ。

とはいえ、組織の幹部級の俺にとっちゃ任務なんざ散歩同然。

今日も国王軍の大通りで元気に(何)任務をこなしている。

「(む・・・・・)」

出口あたりで俺は怪しげな奴をみつける。

「(17匹目・・・まぁこんなもんだろ)」

そう判断した俺は、一般人100%で大通りを出て行った。

――――忍の滝―――――

王国から大分離れている“カコログ”と呼ばれる霊山の奥地にある滝が俺達のアジト。

普通なら5,6時間かかるが、忍の俺なら数十分だ。

俺は早速入ろうとするが、その前に何かの気配を感じた。

俺はするどい目つきで懐から苦無をとりだした。

その苦無を気配のするところになげつけると、


ドスッ・・・


耳障りな音とともに眉間に苦無がささった黒装束の男が木から落ちてきた。

「へっ・・・雑魚が!」

俺はそう言うと、その死体をキレーに処理し、再び滝の前に立った。

そして印を結び、集中する。

「臨、兵、闘、者、皆、陣、烈、在、前・・・・」

俺がそう唱えると、滝が真っ二つに割れ、そこから扉が出現した。

そして他に曲者がいないか確認すると、俺はさっそうと扉の中に入っていった。

―――――影の間――――――

俺達のアジトには数多くの部屋がある。

ここはその一つ、影の間。

そこに、大きな二本のろうそくに照らされた人物が一人。

「・・・・・・・・・・」

たくさんの羽根に覆われたその者が、ゆっくりと顔をあげる。

「・・・・来たか、ギコ」

まださほど近ずいていない俺の気配を一瞬で読み取った。

そう、この方こそ俺達の親玉、


裏組織“死野秘”の三代目頭領、三無 苦駆流(通称クックル)

命令は全てこのお方から伝えられる。

俺は静かにクックル様の前に姿を現す。

「鷹見 擬古、ただいま帰還いたしました。」

「うむ・・それで、どうであった?」

「はい、先程、国王軍の町を探っていた反乱軍は・・・総数、17人です。」

「17人・・・・」

クックル様はなにやら考え込むが、しばらくすると口を開いた。

「ご苦労だった。部屋に戻って体を休めるがよい・・」

「はっ・・・・」

そう言うと俺は早々に部屋に戻っていった。

―――――個室前・廊下―――――

「ふぅ・・・・」

俺は自分の部屋の前の廊下に着く。

実は・・・さっきまではえらそうな事言ってたが・・

「あ~~!めんどくさかった~~~!!」

いや・・・普通に考えて俺まだ14だからさ・・

「とっとと休むか~~・・・」

と言って部屋に入ろうとすると・・


シュルルルルルルルルルル!!!

「?・・・・!!?」

いきなりどこからか数本の糸がとんできて、俺に巻きついた。

すると次の瞬間、

「火遁、龍火」

いきなり糸に火がつき、それが糸をつたって俺に向かってくる。

「なっwwwwwちょっwwwwww待っwwwwwwwどういうこt」

ゴォォォォォォォォォォォォ!!!!

「おぁぁぁぁあああああ!!??」

炎が俺の目の前まで来た。その時、


スパッ・・・・

という音と共に糸が切れ、そこから炎が途切れる。

そして俺の手には苦無が握られている。

「おいフサ#!!またてめぇだな##!!!」









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