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二重人格 ~僕の中にいる者~  (サクラ)

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匿名ユーザー

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これから話す物語は、僕が小学6年生の頃の話・・・
アイツが僕の中に現れたのは・・・
僕は小学6年生の頃、クラスで虐められていた。
それもこの性格のせい、人とはあまり話さなくて、席でボ~っとしている
目立たないAAだった。
そんな僕が目をつけられたのは2週間前、つーという真っ赤な体をしたAAが
包丁を持っていきなり僕に話しかけてきた。
「オイ、オマエガモララートカイウAAカ? イママデキヅカナカッタガ、オナジクラスダッタンダナ、アヒャヒャ!!」
このAAはクラスでも有名で、クラスのみんなから虐めのボスといわれていた。
そんな奴が僕に話しかけてきたって事は僕は虐められるんだな・・・
僕の予想は的中した、つーが他の奴らに命令して、みんなから物を隠されたり
教科書を破られたりした。
最初はこれくらいの虐めならまだいい方だといつもどおり学校生活をすごして
いた。
だが、虐めは日に日にエスカレートしていき、ある日つーが僕にいった。
「オイモララー、キョウハアサカライラツイテンダ、オマエノウデキラセロヨ」
こんな事いわれて「はいどうぞ」とかいう奴がいると思うか?
でも断ったらもっと酷い目にあう、僕はつーのいう事に従うしかなかった。
この日、僕は腕を手でおさえながら家に帰った。
家に帰ると学校とは違いここは天国、虐められて暗い顔をしている僕を見て
母がはげましてくれる・・・
「モララー? 今日はどうしたの? またみんなに虐めれたの? ケガまで
して・・かわいそうに・・・」
母は僕にとってカウンセラーのような存在だった。
学校から帰ってきた時はいつも母に悩みを聞いてもらっていた。
「今日はつーに腕をきられた・・明日も虐められるのかな・・・」
目に涙を浮かべながら話す僕の頭をなでながら、母がいった。
「大丈夫、大丈夫よモララー、我慢していればいつかきっと誰かがあなたを
助けてくれる日がくるわ、だから明日も頑張って・・・」
いつかきっと誰かが僕を助けてくれる、いつもその答えだった。
そんな事・・あるのかな・・・
僕には友達もいない、教師も僕が虐められている事に気づいてくれない。
だからといって教師にその事をいえば、虐められなくなるどころか、もっと
虐めが酷くなるだけだ・・・
だから、僕はそんな母の言葉を信じることができなかった。
でもまさか・・本当にそんな日がくるなんて・・・
僕はこの時知るよしもなかった・・・
それは大雨がふった日だった。
僕がいつものように席でボ~っとしていると、つーが僕の机の前に立ち、
そしていった。
「モララー、キョウハオマエニミセタイモノガアルンダ、ホウカゴミセテヤルカラヨ、ゲタバコノマエデマッテテクレナイカ?」
いつもと違う優しそうなつーの声、僕はこの声に騙されてしまった。
やっと僕を友達と思ってくれたのかな?
そう思うと少し嬉しかった・・・
「タダシ」
え? 何? まだあるの?
「オマエヒトリデコイ」
「え・・?」
そういうとつーは僕に背をむけ、狂ったように笑いながら自分の席に戻っていった・・・
放課後、つーにいわれたとおり僕は下駄箱の前でつーを待った。
数分後、後ろから声が聞き覚えのある声がした。
「ウシロニチュウイ」
つーの声だ、後ろに注意ってどういう事?
そう聞こうと思い後ろをふりむいた瞬間・・・
スパッ・・・
包丁が僕の目の下をかすって壁に刺さった・・・
「・・え・・・?」
つーの笑い声が聞こえる、いつもと同じ狂ったような笑い方。
「アヒャヒャヒャ!! ヤッパリキタナ? スグダマサレルカラオモシレエナ!! アヒャヒャ!!」
・・騙された・・・
やっと僕を友達と思ってくれるようになったと思ったのに・・!
僕はショックでその場に崩れ落ちた。
目からは涙が溢れてまわりがよく見えない。
それだけショックが大きかった、それだけつーを信じてしまった。
自分の愚かさがゆるせなかった・・・
つーが僕の前を通りすぎ、教室へ帰ろうとしているのがうっすらと見えた。
「ヒトリデコイ」
教室でいっていたつーの言葉が頭にうかぶ。
この時、僕の後ろをつけてきたもう一人のAAに僕はまだ気づいていなかった。
教室へ帰ろうとするつーを呼び止める声が聞こえた。
「ちょっと待ってよ」
「ンー?」
つーが声のする方へ振り向いた。
つーの視線の先には・・僕がいた、今のは僕が出した声?
無意識に言葉が出てくる、何故だろう・・・
「それでおしまい? 今日はあまり虐めないんだぁ」
今までこんな口調で話したことなんてなかった。
人を馬鹿にするような気のぬけた声。
「つまんないなぁ、こんなの虐めっていわないでしょ、僕にとってはただの
遊びだよ? もっと遊んでよ」
何をいっているんだろう僕は・・今のが遊びだなんて全く思ってない。
なのに、こうして言葉になって出てくる。
誰かが僕の体を使って動いている、そうとしか考えられない。
霊にとりつかれたような感覚だった・・・
つーはもちろん僕の言葉に反応した。
「アソビダトオ? アヒャヒャ! ジャアモットイタイメニアワセテヤロウカ!!」
そういうとつーは僕の前に立ち、僕にいった。
「オレヲオコラセタナア? キルダケジャキガスマネエ、コロシテヤロウカ? アア?」
殺す・・やだ・・死にたくない・・まだ死にたくないよ・・・!
恐怖が支配するなか、また口が勝手に動く。
「できるものならやってみなよ? アヒャるだけの低脳さん」
「テイノウダトオ? モウユルサネエ、アヒャヒャア!!!」
つーが壁に刺さった包丁をぬいて僕の方に投げてきた。
途端に僕の体がすばやく動き、飛んできた包丁を避けた。
「わっ・・ビックリしたぁ・・・毎日こんな低脳に虐められるなんて・・・
あのAAも大変だなぁって・・これは禁句だっけ? アハ♪」
毎日つーに虐められているあのAAって・・僕の事・・・?
自分のいっている意味が分からない、毎日つーに虐められてるのは僕の事だ。
さっきはまさか・・と思っていたが、本当に霊がとりついて僕の体を使って
動いているのかもしれない・・・
「ナニブツブツイッテヤガル! ブッコロスゾ! アヒャヒャア!!!」
じゃあ何で霊が僕を助けてくれるのだろう・・・守護霊? でも守護霊が
とりつくなんて聞いたことないし・・・
「あ~ゴメン、さっさと白黒つけちゃおうか、低脳つーちゃんが負けてね♪」
いや、どんな霊だとしても僕の体を使って動いている以上、つーに殺されたら困る・・ここは霊を応援するしk
「ンダトオ!? オマエガマケルンダヨオ! モララー!!」
考える暇もなくつーが僕に叫ぶ、お願い・・たのむから殺されるな・・・!
ただ祈った・・・
「・・モララぁ? あんなのといっしょにしないでよ、僕は・・ウララー」
?・・・ウララー? 誰それ・・あっ霊の名前か・・・
・・それにしても名前が似てるな・・・偶然かな・・・?
「ウララー? アヒャヒャ! イマゴロヘタナジエンカ!!」
「自演? 違うよ、僕とモララーは別だもの」
「アヒャヒャ!! モウイイ! シネ!!」
そうとうキレている、殺されるのもありえない話ではない。
そう考えた時誰かの声が僕の頭に響いた。
”大丈夫だよ、絶対モララーは死なせないから”
・・え?
”というか・・負ける気しないしね♪”
・・もしかして・・ウララー・・?
「つーちゃん僕を殺すっていったって、つーちゃんの武器は僕のそばにあるんだよ? どうやって殺す気?」
確かに僕の横にはつーの武器の包丁が落ちていた。
僕はその包丁を右手に握り、つーに向けた。
「アヒャ!?」
「僕の勝ちだね、つーちゃん」
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~自己紹介~
モララーは主人公、ただいま霊(?)にとりつかれ中
つーちゃんはいじめっ子、小学生のくせに包丁持ち歩いてる危険な奴
ウララーは霊(?)いまだ謎です
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~次回予告~
ウララーはつーを殺してしまうのでしょうか!
ウララーの方が有利なのはまちがいないです・・・
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