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An exchanged verbal promise is not coming true eternally (くぅ)

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集


たった数分前お前はこの世を去った

交通事故で

たったひとりで

俺をおいて



『兄者!』



数時間前俺たちは口約束を交わした

『兄者』

『うん?』

『俺もPC使いたいから 使い終わったら
電源点けっぱなしにしておいてくれ
(そんなことはないと思うのだが)』

『OK.わかった』

・・・なぁ

『全く・・・』

言い出したのはお前だぞ?

『何度云えばわかるんだ?』

そのままだと母者に叱られるぞ?

『なんと』

なぁ・・・

『兄者・・・またブラクラ踏んだのか』

弟者・・・

『流石だよな俺ら』

弟者・・・っ!

『兄者!』




何処に行ってもお前は居らず

ただひとつ残るはちっぽけな口約束




部屋に帰ると電源が点いたままのパソコンがあった

そのままにしておけばお前が来るんじゃないかと思うくらい

俺は現実を受け止められなかった


隣にはお前が時々掛けていた眼鏡があって

ひんやりと冷たいレンズに触れてふと

向こうの世界が見えるのかと覗いてみると


度の強い眼鏡から見える景色は

それこそフレームのように歪んでいて

僅かな眩暈をひきおこし

何もかもが曖昧に混じってあの頃と変わらない風景だけが


「っ――――!」











そこにあるにも関わらずなのにどうしてお前が いない




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