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サ ヨ ナ ラ (ddd)

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匿名ユーザー

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さて、ここで皆さんに幾つか質問をしよう。

まぁ、心理クイズ… といっておこうか。

では、初めの質問。

あなたは大切な人と別れたことがありますか?

(…………)

続けて、第二の質問。

あなたは憧れの人と別れたことがありますか?

(…………)

そして第三の質問。

あなたは別れがどんな事か身をもって味わった事がありますか?

(…………)

さて、以上で質問は終了です。

答えは人それぞれでしょうね。

ちなみに私は別れを味わった事が二度ほどあります。

人には必ず大切な人、憧れの人、そして別れがあります。誰しも永遠に一緒にいられる人なんていないでしょうね。でも、別れがあってこそ人は人でいられるのです。この小説はそんな人たちの別れをつづった物語。





中学校の物語


キーン コーン カーン コーン

教室の先生がふと顔を上げ、黒板の上にある時計を見る。それでも信用できないのか、今度は腕に巻いた時計を見る。時計の針はほぼピッタリだった。

「先生、チャイムが鳴ったので、終わらせても良いでしょうか?」

一人の生徒が手をあげ、腕時計を見たままの先生に聞いてみる。先生は授業の時間が終わったのはわかっていたが、そのまま授業を続けた。何故なのか、きっと最後の授業が近いからである。先生は別れがつらいのだ。

二、三分ほど授業を長引かせ、姿勢、礼をさせた。そして先生は教室をでる。その足取りは一歩一歩が重かった。

このクラス、そしてこの学年はもうすぐ卒業してしまうのだ。高校の入試も近かった。

その日の放課後、一人の生徒が先生を訪ねてきた。手にはノートと教科書、シャープペンシルをしっかり握っている。先生がどうしたのか聞いてみた。先生は高校入試が近いから解らない問題でも聞きに来た、と思っていた。生徒がノートとシャープペンシルを先生に渡す。

「はいはい、どこがわからないんだ? 教科書を貸してみなさい。」

「違うよ、先生。」

「えっ?」

「もうすぐ卒業だから、先生の住所を教えて欲しいんだ。」

先生は初め、信じられなかった。この生徒の名は『モナー』。この三年間、いっこうに成績が上がらず、いつも居残りで補習を受けていた。たまに他の先生と口げんかしたり、他のクラスの生徒を泣かしたりしていた。そして何より、モナーは先生が嫌いだった。

そのモナーが担任の先生の住所を教えて欲しいと言ってるのだ。

「住所を聞いて、何をする気だ?」

先生はまだ、モナーの言葉が信じられず訳を聞く。

「手紙を書くんだよ。」

先生は黙っていた。

「卒業しても、手紙を書けば別れもそんなにつらくないじゃんか。」

先生は黙ったまま、ノートに住所を書いた。すると、モナーは笑顔で去っていった。先生の顔には涙がゆっくりと流れていた。


次の日、先生はある高校の入試を見に来ていた。

その入試を受けている生徒はモナーだ。モナーは、三年になってから必死に勉強をしていたそうだ。もう、昔のモナーじゃない。彼は生まれ変わったのかもしれない。そして生まれ変わったモナーをここまで育てたのも先生だ。

先生は心の中でモナーが受かりますように、と言い続けた。



そして、合格発表。

先生はモナーの家まで迎えに来ていた。モナーは先生の車に乗り、志望校の合格発表を見に行った。

志望高校に着き、合格者の書かれた紙が貼ってある立て札を見上げる。そして、一つ一つ番号を見ていく…。先生とモナーの顔に汗がよぎる……。
モナーの番号は『4658』だ。

「4649… 4652… 」

自分の番号にちかづいてきた……。

「4656……」

「4657……」

次だ……。

モナーは一旦、目をつぶりそして覚悟を決めた。

「……こい!!」

そこにはクッキリと……。

『4 6 5 8』

と、書いてあった。

モナーと先生の顔が赤くなり、涙が少しあふれる。そして思いっきり抱き合った。

「やったよ! やったよ先生!!」

「あぁ、お前は俺の最高の生徒だ!」

それから二人は夕方まで遊び、語り合ったという。



「きてしまった……か……。」

先生が上を見上げた。そう、今日は卒業式だ。

先生は卒業式を行う体育館に足を進める。

そして、卒業式が始まった……。

校長先生の話が終わり、卒業証書授与にうつる。

先生が一人づつ生徒の名を言いはじめる。そして…。

「モナー」

「ハイ!」

モナーが校長先生の場に歩いていく。何故だかわからないが、先生の目にはモナーが一番輝いて見えたという。


卒業式が終わり、別れのとき…。

先生の周りに生徒がかけよる。先生の目には涙があふれ続けている。

生徒が少しづつ去っていく。そして皆が去ったとき、一人の生徒が先生のもとにやってきた。

モナーだ。

「モナー… よくここまで成長したな… 先生はもう何も言う事はないな…」

「言う事はまだあるよ… 最後の別れじゃなくても…」

「?」

モナーは涙を拭く。そして満天の笑顔で言った。

「今のモナーとのお別れを忘れてるよ」

「!!」

そう、もう今のモナーと二度と会うことは無くなってしまうのだ。そして、先生も涙を拭き。

「あぁ、さようなら……モナー……」

「うん、バイバイ! 先生!」

そう言うと、モナーは留めていた涙をあふれさせ、手を振りながら笑顔で帰っていった。先生も涙があふれでる。涙を必死に拭く先生の肩にポン、と手が置かれる。……その手は校長先生だった。校長先生は先生の隣に立ち。

「いい生徒を持ったな……」

先生は流れる涙をそのままにして大声で…。

「ハイ!」

と、言った。


あの卒業式から何年かたったある日。一通の手紙が届いた。それは『モナー』からだった。さっそく先生は手紙を読むと、笑い出した。その笑い声を聞き、先生の妻がやってきた。

「どうしたの? 急に笑い出して…」

「いや~、昔の生徒のモナーの手紙が来てな。」

「へぇ~ ところで、どんな内容だったの?」

「店で盗みをしてた所を見つかったって書いてあったよ。」

「あら? モナー君は最高の生徒じゃなかったの?」

「いや、モナーは最高だよ。昔と変わってないからな。」

妻はその意味がよくわからなかった。

でも、先生が何故最高の生徒にこの子が選ばれたかは、大体わかった。

(あの時のモナーと別れて何年かたった今でも、あの時のモナーにまた会えるからだ…)





最悪から奇跡へ


キキーーーーーーッ


ドガァァァァン

(大変だ!事故ったぞー!)

(救急車を呼べ!救急車!)

(急げ!出血がひどいぞ!)

(もう一人は!?、大丈夫か!?)

それはある身近な街で起こった物語。

目が覚めると彼は病院の天井を見ていた。だが、起き上がれない…。

(何故だ…?足が動かない…。)

ふと顔を横にそらすと、そこにはもう一人の患者がいた。

その人は彼と同じくらいの年頃の女性だった。今はスヤスヤと眠っている。

彼は、また天井を見る。

足がどうなっているかわからない…、その事が気になるが、あの時に何が起こったかをまず知りたかった。

そこで記憶をたどり、一つづつ思い出す。

初めは暇つぶしのドライブにいくはずだった。

途中の交差点で曲がろうとした時だ…。

そこで彼の記憶はとんでいた。

(何故だろう…、あの後が思い出せない。)

中断




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