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AAファンタジー  (ゼロ式装置)

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匿名ユーザー

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第一章 」

「た・・・たすけてくれぇ・・・俺じゃないんだぁ・・・」
壁に背をつけて少年が泣きながらもう一人に言った
暗闇に包まれた路地の中に二人の少年がいる
「そうかよ、じゃあ誰がウララーを殺した?」
そういうと持っていた剣を高く振り上げた

~2chシティ中心部~
人間型AAが扉を開けて入ってきた
黒いコートを着てポケットに手を入れている
「マスターひろゆき、お疲れ様です」
ひろゆきはイスにコートをかけてタバコを一本加える
そして夜勤の方を向いた
「何かあったか?」
夜勤がその場にコーヒーを置いてクルリとひろゆきの方を向いた
「何も無かったですが、不審なアクセスがありました」
ひろゆきが立ち上がって夜勤の方に近づいていった
夜勤がパソコンのキーを叩くと画面にメール画面が映る
「これです、同じものが21通届いています」
メールには「流石だよな俺ら」だけ書かれている
「大丈夫だろう、削除しておけ」
ひろゆきが外を見た
かすかに闇が消え光が混ざっている
朝が近づいたのだろうか
今日で何件の犯罪があったのだろうか?
そう考えると全員の方を向いた
「私は疲れたから少し寝る、君らは監視を続けてくれ」
それだけ言って小さな個室に入っていった
「ん?」
夜勤の中の1人がパソコンの画面に顔を近づけた
そして目をこすって横の夜勤の片を叩いた
「なんだよ?」
そして自分の画面を見せた
「いちよう報告しよう、でも調べてもらえないと思うが・・・」
画面には空を飛ぶように何かが映っていた
確かにAAの形をしていた・・・



~ツイン・タワー最上階~


2chシティは暗闇から開放され朝の光を浴びていた
セントラルビルの真横のツイン・タワーの最上階にはギコがいた
「今日は何人死ぬんだろうな・・・」
そういうと昨日殺した少年を思い出した
本当に自分はあっているのか?人を殺して金を貰って
それで満足なのか?
「何を考えてるモナ?」
同じ削除人のモナーがギコの肩を叩いた
小学校から同じだったモナーは削除人でも優秀な成績だ
「いや、なんでもないけど・・・お前昨日何人殺した?」
モナーが顔をしかめた
「ギコも感じた?どんなに悪い事をした人でも殺すのは辛いよね・・・」
二人はしばし深く考え込むとギコが話し始めた
「殺すときは楽なんだ、後が辛いんだ。強がってツバふきかけたりするけど、現実そんなに強いAAでもないんだよな俺って・・・」
ギコが辛そうな顔をした
モナーがにっこりしてギコの目を見た
「ギコは強いよ、モナーよりもきっとt」
「何してんの?」
いきなり肩に手を乗せられたものだから驚いて振り向いた
モララーだった
小学校から悪戯好きで校長の頭の上に猫を落としたことも何度かあった
「び・・・ビックリするだろゴラァ!」
モララーがニヤついた顔をすると階段を下りていってしまった
驚いた事が何より面白かったのだろう
「あっ、モナー、俺ちょっと用事があるから本部に戻るわ」
そういうとモララーについて階段を下りていった



~どこかの薄暗い路地~

「あいつらの顔面白かったなー♪また見たいなー♪」
ご機嫌なモララーは薄暗い路地の中にいた
すると目の前に変な3人組がいた
「あなたも一緒にさいたま!しませんか?」
モララーは睨みつけた
「・・・今あいつ睨みつけやがった、どうする?ゴショゴショゴショ・・・」
そして三人はモララーを見た
「えー・・・残念ですがヌッコロスに決定しました・・・」
モララーが腰から剣を抜いた
「上等だよ、俺は削除人だからな?死にたいならかかってこい!」
さいたまが太陽を前にして飛びかかってきた
「らっ!」
モララーが簡単にさいたまを剣で切った
「キタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!サイタマカウンター」
太陽の中心から炎がモララーに向いて飛んできた
「うっ!」
モララーが炎に直撃、そのままビルの壁まで吹き飛ばされた
「ドン!」
ビルの壁に激突したモララーは手に剣が握られてない事に気が付いた
モララー「うぇ・・・」
おまけに口から血が垂れている
「削除人って弱いねー、さいたまー!」
また太陽を前にして突っ込んできた
今度こそ殺される
モララーは目を閉じた
「またキタ─wwヘ√レvv~(゚∀゚)─wwヘ√レvv~─ !!サイタマカウンター」
どういうことだ、攻撃していないのに
目をゆっくり開けると目の前には槍を持ったギコがいた
「おまえ、何してんだよ!」
「お前は黙ってくたばってろ!」
今度はギコに炎が飛んできた
しかし何の事なくギコはそれを避けた
そして太陽の下の二人に槍を刺した
「うぅ・・・さ・・・さいたまー」
二人のAAは血を吐いて死んだ
「なんて事を!さいたまー!」
残った太陽が突っ込んできた
「今だ!1000ゲットー!!!」
太陽の中心に蹴りが入ったそのまま倒れ尽きた
「へっ!俺に勝負するなんて1000年早いわ!」
ギコが死体を足で蹴り飛ばすとモララーの方を向いた
「大丈夫か?」
モララーは剣を腰に刺して立ち上がった
「・・・なんだか邪悪だ、体が闇に包まれていく・・・そういう感じだ・・・お前には行く所があるんだろ?行けよ」
モララーは路地から抜けていった
「なんだあいつ、助けてやったのに・・・」
ギコは槍を肩に背よって逆のほうから路地から出て行った



~結界近くのビルの屋上~

ギコ「んー、結界の電源もちゃんと入ってるし、破れても無いな。」
そういうと結界から離れていった
「きゃあああああああああ!」
突如、路地から少女が悲鳴をあげて飛び出してきた
それに続いて茶色の物体が少女を追いかけている
「あれ?あれってしぃ?」
昔から幼なじみのしぃだったのは確かだった
「助けないと・・・!」
そういうとギコは走り出した
しぃの手前でいきよいよくジャンプした
「うがぁ!」
茶色の物体が手先の爪を振り上げた
「ゴラァ!」
ギコがしぃの手を握って再び上へと舞った
そのまま地面に着地すると物体をにらみつけた
物体はこの近辺には絶対居ないオマエクマー族のクマだった
結界を破らない限り外から入れないはず
じゃあどうやって・・・
「お前!俺のしぃに手だしやがったな!ってあれ?」
手に持っていたはずの槍がない
良く考えれば上空へ上がった時落とした
『やべ・・・』
「また1人狩る敵が増えたわぁ!」
クマが襲い掛かってきた
ギコの手前で爪を振りかざした
避けるわけがない
<ガン!>
金属と金属が合わさった音
目の前には剣で爪を押さえるモナーがいた
「大丈夫かモナ?」
「お前らもくまったやつだな、このクマが手に入れた力・・・とくと見るがいい!」
クマが高くジャンプした
その瞬間、モナーがギコに槍を渡した
「槍が入ればこっちのもんよ!」
ギコがいきよいよくジャンプした
「モナ1人?・・・うわ!」
モナーの目の前にはクマが手を上にふりかざしていた
「氏ね!」
「お前が氏ね!」
上空に上っていたギコが槍を真下に構えてクマの頭に突き刺した
「う・・・ぐぐ、お・・・オマエクマー」
頭から血が噴き出した
また1人死んだ
「しぃ、なんでこんな所にいるんだよ!」
ギコが頭に刺さった槍を抜いた
「逃げてきたの・・・ここまで」
どうやら町の中心部辺りにいたのだが家に帰るときクマに襲われたらしい
「そういえばクマって結界の外にしかいないよね、それがなぜ?」
こればかりは答えはひとつに限られてくる
結界が一時的に破壊された以外考えられない
しかしクマに結界を破る力があっただろうか?
いや、もしあればこの町は潰れているはず
となれば別の何かが・・・
「セントラルビルに行こう、もし他に入ってれば大惨事になるぞ」


~セントラルビル~

「ふぁああああー」
夜勤が大きなあくびをする
中身のないコーヒーカップを眺めてふと思い出した
『流石だよな俺らってあいつらか~、でもあいつら怖いしなー』
そういうとメールを開いた
「えー、お前ら不審アクセスした?と」
夜勤が送信のボタンをクリックした
<ガチャン!>
監視部屋に誰か入ってきた
「お前ら誰だ!」
「削除人だゴラァ!」
全員ギコのほうを見た
「結界のことで話がある」

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