注意:この小説は、み~や氏の『NightmareCity』の内容を変更し、モナーが主人公による、NG系の小説です。実際の『NightmareCity』とは異なる部分があります。
プロローグ
静かな村の一軒家の窓から、煙がもうもうと上がっている。一体、何をしているのだろうか、回りの住人はそんな事を思っていた。
「ふふふ、完成モナ」
「おいおい、これはヤバイだろ……」
その一軒家の中では、二人の青年が料理をしていた。だが、料理とはいえないものになってしまっている。家の中に異臭と焦げ臭い匂いが立ち込める。
「これをネット販売すれば、大儲け間違い無しモナ」
(うちには、パソコンなんて無いだろ……)
「なんか言ったモナ?」
「全然! 何も言ってませんよ! マジで!」
「なら、いいモナ」
この二人の青年、白い体をしているのは『モナー』、黄色い体をしているのは『モララー』だ。この二人は村では一位、二位を争うぐらいの貧乏だった。二人には親がいなくて、今までずっと二人で暮らしていた。そして、大儲けするための秘策をいくつか試したが、借金が増えるばかりであった。
「なぁ、これを俺らが食うのか?」
「……いいこと、思いついたモナァ」
「え?」
モナーは何を思いついたのか、できた料理……のようなものを皿に乗せると、モララーのほうを振り向く。モナーはニヤニヤしていた。
「おい、まさか……やめろ……」
「グッバイ」
「やめろぉぉぉぉ!!」
モナーはモララーの口を目がけて、料理らしきものを投げつけた。たちまち、モララーの顔面は異臭をはなつ料理らしきものに埋もれている。
「もぎゃぁぁぁぁぁぁ!!」
料理のはなつ異臭により、モララーの悲鳴が村じゅうに響き渡る。だが、周囲の住人は、そんな悲鳴を聞いてはあきれた顔で去っていく。どうやら、モナーとモララーはいつもこんな事をしているようだ。
モナーは舌打ちをし、また料理をつくりだす。
(まだまだ、調味料が足らなかったモナね)
それだけで、あんなものになるか!?
中断