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NIGHTMARE WORLD (チェイン)

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NIGHTMARE WORLD


またあの夢だ・・・。


 俺は一人で何もない荒野に立っているんだ・・・。

 いつもはみんなといっしょに騒いだりしていたからさびしいという気持ちがなかったが、この夢を見ると楽しい気持ちが一気に吹っ飛んでしまう・・・。
 そして、夢の終わりは悲しい顔をしたみんなが現れるんだ・・・。
 俺はこんな悲しみに満ちた世界なんか信じなかった、いや、信じたくなかったんだ・・・。


 だがそんな願いは崩れたのだ。みんなの笑う世界をゆっくり消えていったのだ・・・。


 舞台はAAたちのすむ世界だった・・・。


=====================================


「うわああ!!」
と、悲鳴をあげて夢から目覚めた黄色い猫型AAギコ・・・。
 東の空が少し明るくなっている所を見ると夜明けらしい。
「またあの夢かよ・・・」
 日に日に見る回数が増えてきている。夢で世界の崩壊を何回も見せらていると本当に何か起こってしまうんじゃないかと思ってしまう。
 しかしそう思っているつかの間、こっちの方の気持ちが大きくなってきた。
(眠い・・・、はっきり言ってこの夢は迷惑だぜ、すんごく眠いぞゴルァ。)
 いつもなら9時くらいまで寝て、桃色の猫型AAしぃと白い猫型AAモナーらにたたき起こされるのだ。
(それもうざいがな・・・。)
 そんなことで頭はもうお寝んね状態、安心して眠ろうとした時だ。

「さ・・まさい・・さいた・さいたまさいたまさいたまさいたまさいたまさいたまさいたま、さ~い~た~ま~!!!」

「ぐはぁ!!う、うるせーぞゴルァーーー!!!!」心の底から怒りの怒鳴り声を
だした。
 すると、ピタッと、声は聞こえなくなったが、もぞもぞとギコの家の玄関前まで移動する音と、ニヤッ、という音にならない音が確かに聞こえ・・・。
「さいたまさいたまさいたまさいたまさいたまさいたま~~~!!!」という大声
とダダダダダッと逃げていく音が聞こえて辺りは静かになった。
 こんな出来事にギコはポカ~ンとしてこう呟いていた。

「新手のいじめかこれ、マジ泣ける・・・。」


 こうしてAAたちの住む世界の朝が来たのであった。  


 9時ちょうど・・・。
 ピンポ~ン、とチャイムがなった。
(どうやら、しぃとモナーらしいな。・・・なんか外からモナモナ言ってるし。っていうか、あいつらの習慣には毎日俺を起こすっていうのが決まってるのか?。)
 チャイムから少し間があいてから、同時にモナーとしぃの声がした。

「ギコく~ん、おーきーろー!」

「ギコ~~~、起きるもなー!」

 ギコは心の中で叫んだ。
(まだ全然寝てね~よぉぉぉ!!!)


=====================================


 今、ギコたちは歩いて広場に向かおうとしている。

「どーしたの?そのクマ。」しぃは心配した様子で言った。
 ギコはめんどくさかったので<さいたま>のことは、はぶいて夢ことだけ詳しく話しをした、というより、<さいたま>ことを話すと絶対笑われるから話したくなかったのだ。
「前に話した嫌な夢のこと?そんなひどいないようだったの?、どのくらい前から見てるの?」
 ギコは眠いせいか、手を額にあてながら、かすれた声で言った。
「一週間前からずっと見続けてるよ~、もう最悪だぜ、前はたまに見てたくらいだったのによ~。」
 たいへんね~って言われたから、人事みたいに言うなよ、と返したら、もっと早く話してよ~、と怒られた。
 心配をかけてしまった。
 するとギコは誰か、話しに参加していない事に気がついた。
「お~い、モナ~、どうした~、生きてるか~。」
 ギコは少しおちょくってみた。すると小さい声でモナーはいった。

「ギコもあの夢を見てたんだ、よかったぁぁぁ、あんな夢を見るなんて僕の頭がおかしくなったのかと思ってたモナよ。」
と言って、ほっとしていた。

 その言葉を聞いてギコは、今まであった眠気も一気に吹っ飛んだ様子でこう言った。


「モナー!お前もあの夢を見てたのか!?この世界、2chシティの崩壊していくの姿を!!!」


 ギコはたまらず大声を出していた。
 モナーは驚いて「ふぇっ」と間の抜けた声をだしたあと、コクンと頷いた。
 その間、しぃは「何なの、何なの!!!」と騒いでいた。


====== 黒の神殿 =========================


 黒い神殿の奥にある会議の間と言うところに6体のAAが集まっていた。
 ここに集まっているAAは2chシティでは見ない色や格好をしていた。
 その中で体が真っ黒で隻眼の猫型のみなに首領と呼ばれているAAが一歩前に出て、会議を開始する掛け声を放った。

「これより我らが主のための<都喰らい>、最終確認会議を始める!!!。」

 そして、またもとの位置についた。すると教授と呼ばれている、紫色の猫型AAが一歩前に出た、格好は白衣にメガネ・・・。

「いひひひひ、まぁ確認なんてする必要はないんですがねぇ、まぁお馬鹿なAA武神
さん達には必要かもねぇ、わたくしのウィルスちゃんと具現化プログラムはまさしく、完璧ですからねぇ、いひひひひひひひ!」
とまあ,こうゆう性格で陰湿という言葉がぴったりだ。
 ちなみにガラガラ声。
 その中の一人の銀髪の人間型AAのヒューイがむかついた様子で言った。

「お馬鹿とはなんだ!!、この野郎AA武神を侮辱しやがって、覚悟しやがれー
ー!!」
 その間、教授は笑いながら、猿、と連呼していた。

 すると首領の口が開いた。

「黙らんかーーー!!!ヒューイ、教授!!!!」

 首領のあまりの気迫に二人は「いひぃっ」と小さな悲鳴がこぼれて、静かになった。
「主の前だぞ、それにAA武神が一人、シャドウが教授のウィルスを持って2chシティに潜伏することに成功した。まもなく<都喰らい>が発動する。そして、2chシティは崩壊するのだ。我らの主は絶望を食し復活する。あとは時を待つだけだ。」
 その言葉と同時に会議の幕は閉じた。


 こうして、世界の崩壊という変えられない運命の歯車が動き出した・・・。


======2chシティ=========================


 ギコたちは広場に到着し、集まっている仲間達[流石家(三人。)、フサ、レモナ、1さん、八頭身、モララー]に夢のことなどを話したがギコとモナーだけがその夢を見続けている事がわかった。
 兄者は驚いた感じで、
「二人とも同じ夢を見るなんて、偶然の一言では終わらせられないな。」
 みんなが頷いた。

 後ろで八頭身が、なんか変だね、1さんと言ったら、おまえが一番きもいし、変だ、と会話をしていた。モナーはレモナに怒られていた、心配してたらしい。

 そんな中、モララーが口を開いて話し出した。
「世界はひとつとは限らない。」
「それはどういう意味だ」
 ギコがそう言った瞬間、警報が鳴った。


『みなさ~ん、危険度MAX!!!危険度MAXです~~!!。』
と慌てた声でスピーカーが叫んでいる、言っている意味がよくわからない。
「夜勤さんだ」とモナーが言った。

『あっ、マスターひろゆき!。黒ずくめの変な人が町に現れるし、ハッカーがシステムのっとるし、もうわけが』

 いきなりブツンと放送が途絶えた。
 フサが「どうなってんだ?」と呟いた。

「黒ずくめの人ってなんなの?」レモナがモナーに訊いていたがモナーは、目を見開いてを広場の入り口を指差した。


 そこには黒ずくめのというより、黒装束を着て小太刀を持った忍者がいた。仲間によく似てる奴がいるが雰囲気が違かった。
 殺気を感じた。

 その忍者は口を開いた。
「AA武神が一人、影忍者のシャドウ。作戦内容、猫型AA二体の捕獲、及び<都喰らい>を絶対発動、任務開始。」
 その言葉に兄者が驚愕した。

「みっ、<都喰らい>だと!?」
と言った瞬間、ブオン、という音と共にシャドウがモナーの後ろにいた。

 そして、ガシッ、とモナーを捕まえた。20Mも距離が離れてたのに一瞬で移動した。
「うわわ、離すモナっ」とモナーは声を出した。
 このっ!とギコがパンチを出して当てたが、まるで、水のかたまりを殴ったような手ごたえなさを感じた、その瞬間、もう遅かった・・・。
 ギコも捕まっていた。
 ギコはいったい何が起こったのかわからなかったが恐怖を感じた。

(やばい、にげっ)と思った直後、ブ、と消えるときにする音が聞こえたがフサの声も聞こえた。


「俺のダチを返せーーーー!!」
と叫んで正拳突きを放って、シャドウの顔面に突き刺さった!!。
 手ごたえあり、シャドウが吹っ飛んだ・・・ギコとモナーも。
 みんな、「あっ」と声を出した。
 シャドウは受身をとって体勢を立て直し驚いていた。
 ギコは受身をとれず吹っ飛び鉄棒に激突・・・あっ、泣いてる。
 モナーは砂場に吹っ飛び埋まってる・・・動かない。
 フサは気にした様子もせずこう言い放った。


「俺のだちに手ぇ出すんなら俺と戦え!!!」


 震えた声が聞こえた。
「なっ何故お主の攻撃、我に当たったのだ?」
シャドウは動揺している。そもそも、常人は誰も攻撃を当てた者はいなかったからだ、さっきのギコのように

「はぁ?そんなこともわからないのか?、簡単な理屈じゃねぇか。」
 みんながフサを見ている。

「おめぇが消えんのより俺の拳のほうが早かっただけだ。」

 その言葉にシャドウは笑っていた。
「ははははっ、確かにそうだな・・・おもしろい!!」

 次の瞬間、手裏剣が二枚飛んできた、フサはシャドウがいたところを見た、もういなくなっていた。

 コナクソ!、と地面の砂を蹴り上げ手裏剣に当て、遅くなった手裏剣を拳で打ち落とし,後ろに回し蹴りを放った。
 真後ろにシャドウが現れる、回し蹴りが当たる。

 (命中!!)
と思ったが当たった瞬間、手ごたえがなかった。
 水風船が割れたみたいに、シャドウが黒い砂となって飛び散った。
 フサは当たるはずの物がなかったため、転んだ。

「なっ何が起こったんだ!?」
 フサが姿勢を直し、叫んだ。

「影だ!!」

 兄者が確信を持って言った。みんな驚いた。あれっ1さんと八頭身がいない・・・逃げやがったな。

(影?)

「そのとうりだ!!よく我の力を見破ったな、そちには知恵がある。」
 木下の影にシャドウがいた。
「兄者、ほめられたのじゃー」
「素直に喜べないがな」

 そう影、シャドウは影を操る力を持っているのだ。

「もう時間がないな。お主達は惜しい、そこにいるフサフサしたAA、お主は<格闘家の心>をもっている。名はなんと言う?。」

「フサだ!!、だが時間がないとはどういう意味なんだ!!!。」
「まもなく<都喰らい>・・・次元転移ウィルスによってこの世界は・・・消える!!!。」

 消える・・・モナーとギコが話した夢が現実になろうとしている。

「生きたければ、これを使え使い方は念じるだけだ、だが次に会った時は、殺す!!」

 シャドウは何か丸い水晶投げて寄越し、そして消えた。
 シャドウが消えた後、周りの風景に異変が起きた。
 例えば、広場から町のほうを見ると建ち並ぶビルがまるで闇がどんどん広がっていくようだった。


 むくりとモナーが砂場から起き上がってその惨状を見つめていた。
「ああああああああ、闇が広がっていくもな、あの夢と同じモナ・・・。」
「モナー、気をしっかり持って。」
「・・・ありがとうモナ、レモナ。」


 ギコは起き上がり思いっきりドロップキックをフサにかました。
「ふぅさぁぁ!!死ねぇぇぇぇやぁぁぁぁ!!!ゴルァァァァ!!!!」
どごぅ!とフサの背中にクリーンヒット!
「ごふぅ!て、てめギコそんなことやる暇あるならさっさと水晶のところ・・・あっ!もう行ってやがる!。」


「兄者!さっさと集まるぞ!何やってんだ!」
「今のうちにソニンタンの画像、取ってんだよ。」
 ガガガガガガガガガガガガガガガ
「OK ブラクラGET!」
「流石だなって言ってる場合じゃ、あれ?いない。」
 兄者は、おーいと手を振って水晶のところにいた。
(か、加速装置が実用化できる時代だったけ?)
「妹者もいくぞ」
「父者も母物も大丈夫じゃろうか?」
「父者も母物そんなにやわじゃない、ほらいくぞ。」


 フサがここにいるAAを確認をする。

「よし、みんなそろったな。んじゃっ、今いるのは、モナー、レモナ、ギコ、しぃ、流石家、モララー、1さん、おにぎり・・・あれ?あれぇぇぇ!1さん、いつの間に!?八頭身いねーし、つかおにぎりてめっ、なんでいんだ!!?」
 おにぎり、モナーの頭におにぎりをのせたような感じのAA、いつも踊ってる。
 モララーが少し焦っていた。

「急がないと闇に飲まれるぞ。」

 2chシティはほとんどなくなっていた。
 その状況がわかったのかみんなで手をつないで離れないようにした。(おにぎりと1さんはわかっていない。)

「みんな、これからは絶対に離れちゃいけないもな、たとえはなればなれになったとしても心はいつも一つもな。」
 みんなこくりと頷き、強く念じた。すると、水晶は強く輝いた。

 2chシティがどんどん小さくなっていくのが見え、闇が全てを飲み込んだ。


 こうして、AA達の戦いが始まった・・・。


====黒の神殿の最深部=========================


 そこには、首領と呼ばれる隻眼のAAが水晶の前でひざまずいていた。

「わが主よ、闇にとらえられた2chシティの住人は恐怖におののいております。もう少しで、不のエネルギーが熟し、あなた様の復活への道の一部となるでしょう。それと、例の二匹の猫型AAはしっかり、脱出されました。」

『計画は着実に進んでおるのか?』

「はい、あとは我らの世界で絶望を生み出し続ければ、復活の時が訪れます。」
「それでは、連絡するだけでもあなた様は力を使い続けてしまうので、これにて。」
 フゥゥン、と水晶の光が消え、辺りは真っ暗になった。


=====謎の世界============================


 一番最初に起きたのはモナーだった。
「ここは、夢で見たところに似ているモナ。」
 モナーがいま見えている場所全体はなにもない荒野だが生き物がいる気配はした。
「一体全体何が起こったんだゴルァ。」
 後ろを振り向くとギコが起き上がって辺りを見回している。
「何もない荒野だな、あの夢の場所か?」
「ちょっと違うかも、あの夢だと生き物の気配すらしないけど、ここでは感じるモナ。」
「確かに俺達の世界とは打って変わって、嫌なもやもやを感じるぜ。」
「僕達の世界・・・そういえば2chシティはどうなったもな、ここはどこもな。」
「わかっていることはここは2chシティじゃないってことは確かだな。それと、こんなところでうかうかしてられねぇな。みんなを起こすぞ。」


 みんなを起こして、今の状況把握をするため、話し合うことにした。
「俺のFMVで今の状況を記録するから、順番に質問してってくれ。」
 兄者は自分のPCを起動させた。

「俺と戦った、あのシャドウってやつのことだがAA武神がなんとか言ってたな。」
 カタカタ     フサと戦った影忍者のシャドウは影を操る。また戦う可能性ア
リ。AA武神についていまだ不明。

「モナーは2chシティの崩壊を夢で予知したわ。」
「レモナ、予知は大げさもな。たまたまあっただけモナよ。」
 カタカタ     ギコとモナーは2chシティの崩壊を予知、これは偶然なのだろうか、それとも・・・。

「兄者さんは<都喰らい>の名前が出た時、何で驚いてたの?」
「しぃ、よく気がついたな。ひきこもり!、さっさと説明しろゴラァ!。」
「ひきこもり言うな!!、俺は<都喰らい>のこと知ってて反応したわけじゃない。えっ?<都喰らい>てなんなの、て思ってた。ただの雰囲気作りで言ってただけだもん。」
 みんなズコっと、こけた。
「流石だな、兄者。」
「だけど、二次元転移ウィルスのことは知ってた。そもそも、次元転移ウィルスはPCのデータを相手のから全て奪い盗るんだ。もしそれが、具現化し、物を盗ることができたらと考えたが、そこまで高密度な具現化プログラムは作れなかったはずなのに実行され2chシティが・・・。」
「じゃあ、みんな生きてるんじゃな兄者!!。」
 うむっと答えた。

「だが、問題は二つ、これからどうする事と、どうやって2chシティを元に戻すかだ。」

「モララーナイス判断もな、そこはAA武神を探すことモナ。それにここは安全かどうか分からないモナ。」


「うわああああっ、なんだこいつ、すげぇきもちわりぃぞゴルァ!!。」


 ギコの叫び声が聞こえたのでみんな後ろを見てみると、そこにはAAたちが見たことのないの生物がいた。
 僕達の世界だと、うわ!蜘蛛だ、という反応がでるだろうが、まずその蜘蛛は普通じゃなかった。
 大きさだ,軽く2mは超えているだろうAAたちの身長は130くらい、70cmの差は大きい。
 そして大きくふくらんだ尻にはとがった毒針がついていた。
 さらにAAたちは蜘蛛という存在を知らないところ、モナーたちはそんな異形の存在に恐怖心を抱きはじめていた。
 恐怖によって足がすくみ、動けなくなった。
 しかし、蜘蛛は待ってはくれない。
 その中で最も強く食べ応えのある食い物を選び、始末する。

            フサだ・・・。

 蜘蛛は口から鉄の糸を吐き出しフサを捕らえる。
「うわあああああ、はっ放せーーー!!。」
 モナーたちは恐怖心を抱きながらフサを助けるため素手で立ち向かったが到底かなわない。
 しかし、蜘蛛はもう食べることだけに集中していてモナーたちの攻撃に見向きもしない。

 フサがもうだめだと思った瞬間、一発の銃声がした。

 フサがごろんと地面に落ちた。
「フサ!大丈夫モナ!?。」
 モナーがすかさずフサを回収する。

 なにが起こったのか分からず蜘蛛を見てみると、フサを持ち上げていた前足に銃弾が当たったらしく緑色の血が出ていたが突然傷口が  ボワッ!  と燃え出した。

「キシャァァァァァアァァアア!!!!」

 蜘蛛が苦しみの断末魔をあげた。
 するとものすごい速さで銃弾が撃ちこまれ、当たった場所が一気に燃え上がった。
 蜘蛛が断末魔をあげ、倒れていくのをモナーたちはただ呆然と眺めていた。

「YHAAAAA!怪我してねぇーKA!?!ボウヤたち!」

 声がした先には、銃を二丁提げた西部で言うカウボーイの姿の人間型AAがそこに立っていた。


「おいおいおいおいOI!君達、ウェポンを使わずにベノムスティッチと戦おうなんて無謀だZO!!」
 なんだなんだ?、とモナーたちは今の状況を理解できていないが、このAAは命の恩人であることは分かっている。
「NNN?ミーの言っていることがよく分かってない感じだNE?もしかしたら君達は<都喰らい>の犠牲者KA?」
「なっ!?<都喰らい>の事を知っているのか!?」
「もちのロンYO、PC持ったお兄さん。まぁここは危険なので、ミーの住む町で話しでもしよU。」
「しぃ こんな何もない荒野に町なんかあるのかゴルァ?。」
「ギコ君、そんなこと私に聞かれたってわからないわよ。」

=====================================

 少しの間歩いていると石でできた丸いドームが見えてきた。大きさエレベーターく
らいだ。

 そこの前で謎のAAが立ち止まった。すると石の壁からマイクが伸びてきた。
『ID,を言え・・・。』マイクは短く言った。
「ID,ガンナーのカービン。NO,230。後ろのAAたちは<都喰らい>の犠牲者だ。」

『OK、入出の許可を出す。』

 プシューー、と丸いドームの一部が音立てて開きそこには地下への階段があった。
「名前を申し遅れましたNE。ミーはガンナーのカービンDA、よろしくNE。」
自分の名を名乗ってカービンは階段を降りだした。


 階段を降りている途中、
「この世界にもAAがいたんだな、兄者。」
「ああ、だがもっと気になるところもあるな」
「あとで彼の家で聞こうなのじゃ」
「兄者、何やってるんだ?」
「んっ?癒されたいんだよ」
ガガガガガガガガガガガガガガガガガガガ
「OK、ブラクラGET!!」
「それかよ!!っーか癒されんのか?」


「ギコ君、これからどうなるんだろう?」
「なるようになるさ、それに俺は絶対に2chシティに戻る!」


「なんで、1さんとおにぎりがいるんだよ」
 フサがずーっと考えてたことをようやく言った。
「僕が踊ってたら、1さんが逃げろあgdjhdy!!って言いながら八頭身80体ぐらいに追われてて巻き添え食らった・・・。」
「だっ、だって無我夢中だったんだもん、あいついきなり1さん怖いって言って抱きついてこようとしてしかなく逃げたんだよ。それに振り切ったとき、時空を越えてでも1さんを追い続けてやるーー!はぁはぁはぁはぁ、って言ってたよ・・・」
「本当に来そうだな。」
「・・・・・・。」


「なんでこうなったんだモナ?」
「これはきっとおまえの物語、試練なのかもしれない。だからくじけず頑張れ」
「がんばって、2chシティに戻りましょう?」
「わかったモナ、んでもってありがとう、レモナ、モララー」


 そして階段を降り終わって一つのドアをくぐった先に、地下なのにみどり、自然があった。


「歓迎するYO、ここがミーの住む町、緑の地下都市グリーンピースへ・・・。」

「グリーンピースって食べ物か?それともOンピースのパクリ?」
「兄者、すごい失礼だぞ。絶対、緑と平和だろ。」
「グリンピースだって緑だぞ」
「グリーンピースだよ、なんでグリンピースになるんだよ!!」
「二人ともやめるモナ!」
モナーが戦闘OKの二人を止めに入る。
「HAHAHA,君達とても面白いNE、気に入ったYO」


==グリンピース・カービンの屋敷=====================


「はい、ここがミーの家YO。」
 モナーたちはカービンの家の前にいるが目の前にあるのは家というより屋敷だった。
「でかいな。」
「モナ。」
 モララーとモナーは驚きのあまり声を漏らしていた。
「NNN~?まぁ、そんなことより応接室に行ってこの世界のことを教えてあげましょう」
 そう言って歩き出したカービンの後ろに付いていくようにモナーたちは周りを見ながら歩き出した。

=====カービンの屋敷・応接室=====================

 応接室は赤い絨毯に敷き詰められていてソファなどの家具が幾つも置いてあった。
 モナーたちは適当な家具に座りだした。
「まだ君達の名前を聞いてなかったですNE。それにどうやって<都喰らい>から脱出することができたんですKA?」

 モナーたちは自分の名前、この世界に来たきっかけをカービンに話した。

「AA武神と接触して生きていられるなんて信じられないNE」

「俺と戦った影忍者のシャドウは何か目的があったから殺さなかっただけなんだ、あの野郎は手加減していた・・・」
 フサは自分の手を強く握ってそう言った。
「もしかしたら、ギコ君とモナー君を連れ去ろうとしたことに何か関係があるのかしら」

「それにAA武神って何なんだ?ゴルァ」
「そうですNE。まずはこの世界について話しましょうKA」
 カービンはこの世界について話し出した。


 この世界がまだなかったころ、神々の司る世界イタニティがあった。

 イタニティではクロノスと呼ばれる一体の神が、負の心を抱いて生まれたのであった。

 クロノスは負の力を使いイタニティを支配しようとした。何体もの神が次々に殺されていく中、神々は力を合わせ、なんとかクロノスを遥かかなたの時空に飛ばすことができた。

 傷を負ったクロノスはその時空に一つの世界とAA達を作ったという。クロノスはその世界に闇を送りAA達から負のエネルギーを取り、戦いの傷を癒していったそうだ。

 いつしかクロノスは絶対なる力を求めるようになっていった。

 その世界で闇で苦しむAA達の中に光の力を持った二匹の猫型のAAが生まれた。

 二匹は仲間と共に聖なる魔武具・セイクレッドウェポンを使い、命と引き換えに魔神となったクロノスを光の力で退けたのであった。

 しかし、クロノスの体は無くなったが心までは消えなかった。

 今でも心が残ったクロノスはこの世界に闇を撒き続けている。

 完全復活をするために今では他の世界にまで魔の手を伸ばしている。


「ざっと、こんなもんかNA」
 カービンはため息を吐いた。
モナーたちは聞き入っていたらしく話が終わった後も少しの間、ぼーっとしていた。


「じゃあ、話にでた世界ってのは・・・」
「この世界のことだな」
 ギコの問いかけに兄者が答えた。
「当たりだYO、悪夢はまだ続いている・・・差し詰め、Nightmare WorldoってとこだNE。」
「そのクロノスって奴が2chシティを持っていったってことか、ゴルァ」

「AA武神とは何なのじゃ?」
「AA武神・・・奴らはクロノスに仕える最強のAA、クロノスがあらゆる世界をのみこんでいく時、あいつは血に餓えた力強き存在を見つけ出し更に力を与え、自分の手足として扱っている。何故AA武神らはクロノスに従っているのかはよくわからないんDA」

「俺を喰おうとした化け物はなんなんだ?」
「この世界が生まれると同時にAAたちを苦しめるために生まれた存在、魔物もとい、モンスターだYO」
「じゃあ、どうやってモンスターを倒したモナ?」
「この銃SA」
 カービンは腰に提げている銃を引き抜きみんなに見せた。
 銃の色は真っ赤で形が燃えさかる炎をイメージさせた。
「君達を襲ったモンスターは銃弾をくらった時、いきなり燃え出さなかったかⅠ?」
 モナーたちはこくこくと頷いた。
「君達は信じられないと思うGA、この世界では魔法が使えるんだYO・・・ほーらやっぱり君達、はぁっ?なに夢見てんですか?って顔すると思ってたYO。」
いきなり魔法はある、なんて言われたら誰だって変な態度をとるに決まっている。

 するとカービンは「じゃあ、実際にやってあげるYO」と言ったあと、カービンの周りの空気が変わった。
 すると手を前に出した、矛先は高そうなカビン・・・。
 そして、何かを解き放つみたいに叫んだ。

「フロスト!!」

   カキーーン!、と甲高い音をたてカビンが凍って、バラバラと崩れ去った。
 モナーたちは口をあんぐりさせて驚いていた。

 モナーたちは教えて欲しがったが「不可能。」と言われた。
 そして武器のことを教わった。
 カービンが持つ銃以外にもいろいろな武器があるらしい。
 カービンが自分の武器に魔力を注ぐと、形が変わり雪の結晶をモチーフにしたものになった。
 彼らガンナーが使う、銃の属性変化<エレメンタルチェンジ>という技らしい。

 話は終わりを迎えようとした。
「ぶっちゃけ言っちゃうYO。君達はこれからどうするつもりなんDA?」
「僕たちはこれからクロノスを探して2chシティを元に戻したいんだ。」
「武器も持たずにこの世界を廻ろうってNO?どこになにがあるのかもわからずNI?それに相手は魔神だYO、無謀にもほどがあるNE。」
カービンは当然のことを言った。モナーたちはその言葉にうっ、と突かれて言葉を失った。

 少しの間、沈黙が続き、いきなりカービンが立ち上がって言った。

「しょうがないNAぁ~、どうせひまだSI、ミーが着いて行ってあげるYO!!」

 「「「「「「「「「「えっ!?」ゴルァ?」モナ?」」」」ワッショイ」」」」

 モナーたちはカービンの問題発言に驚いた。一人だけ除いて・・・。
「そっそんな、私達そんなことできません。」

 しぃの言葉にみんな同意だ。
 しかし、カービンは負けなかった、話は長く続き結局カービンは着いて来てくれることになった。


「よろしKU!!」
 カービンはニコニコしていた。
 モナーがぺこりと頭を下げて「本当にありがとう。」とお礼をした。
「いいって、いいって、んじゃあ、これから戦うための力を授かりに行くYO」

===== ??? ===========================
 カービンの屋敷を出て少し歩くと教会みたいなところについた。
 中に入ってみると大きい鏡があるだけで得になにもなかった。

「死ぬ覚悟はあるかI?」

 いきなりカービンに聞かれて驚いたが頷いた。
「じゃあ、心配ないNE。これからこの鏡の中に入って自分と戦ってもらうYO。」
「鏡に入るって、あの鏡モナ?」
 モナーは置いてある鏡に指を差した。
 カービンはこくんと頷いた。
「鏡に入って自分と戦うってのはどういうことだ?武器となにか関係でもあるのか、ゴルァ」
「この鏡は<試練の鏡>と呼ばれ、自分の心を象徴した武器<グロウスウェポン>を与えてくれるが、大いなる力を代価なしでは普通は寄越さなI、そこで<グロウスウェポン>を使う試練をしてくれるわKE」

             代価は命ということか。

 自分の心に打ち勝った者だけが使える武器・・・。

「ほらほら、覚悟はあるらしいから勝手に始めちゃうYO。」
 すると鏡が宙に浮き、モナーたち吸い込んだ。
「ちょ、待てゴラァーーーーーーーーーーー!!!」
「うわああモナーーーーーー!!」
「「きゃああああああ」」
「兄者ーーーー!!」
「OK!!ブラクラGET!!!!」
「なにやってんじゃーーーーーーー!!!!」
「ワッショイ!!僕、巻き込まれたああああああああ!!」
「きもいよーーーー!!」
「・・・・・・(モララー)」
 そして目の前が光に包まれた・・・。
「がんばれYOーーー!!」

=======<試練の鏡>内部======================

 真っ白な空間にモナーが一人立っていた。
「・・・・・・あれ、ここはの中モナ?」

「そう・・・ここで君の力が手に入るんだ。」

 モナーはビクッ、と震え後ろに振り向くと細い垂れ目で黒い猫型AAが立っていた。
 生き写し・・・色以外はモナーだった。
「君は・・・誰モナ。」
「君だよ。」
 黒いモナーは短くそう告げた。

 自分と戦ってもらうYO・・・。

 カービンの言っていたことはこの事か。
 するとモナーの胸のあたりがいきなり光りだした。
 光は胸から手に集まりだして形となっていく。

 両刃の西洋の剣・・・色はモナーの心映し出すような白・・・。
 傷つける力、時には守る力となる剣。

「僕からのプレゼント。」
 黒いモナーは手から真っ黒な両刃の剣を出した。
「僕は君の反対の存在、君が白なら僕は黒・・・。」
「これから君と戦うモナ?」
「そうだよ、だからもう我慢をしない。僕は君を今すぐ殺したくて、うずうずしてるんだ。」
 黒いモナーは淡々と恐ろしい言葉を満面の笑みで言った。
 すると黒いモナーが地面を蹴り、両刃の剣で斬りつけてきた。
「!!」
 いきなりのことだったので避けることができずモナーは慌てて剣で防ぐ。
 キィィーーンと金属同士がぶつかる音が聞こえた。
 モナーは戦い慣れていないが何とか防ぐことができたが.
体勢が悪かった。
「うわぁぁっ!」
 モナーは踏ん張ることができず思いっきり吹き飛ばされた。
「ぐふっ」
 背中から地面に落ちたため、肺にある空気が口から漏れる。
 起き上がると目の前に剣が・・・。
(防御っ、だっだめだ、間に合わない!!)
 モナーは横に跳んだ、間一髪で避けることができた。
(体勢を立て直さないとまずいモナ)
 すぐに起き上がって追撃に備える、が斬撃は来なかった。
「ぷっははははははは、君、すごく弱いね!」
 少し離れた場所で黒いモナーが笑っていた。
 モナーは馬鹿にされたことに怒り、剣を構え、突撃した。
 黒いモナーは笑っているだけだった・・・。
 モナーは思いっきり袈裟切りをした。
 当たるはずだった。

 しかし、気がつけばモナーは宙を浮いていた。

「えっ?」

 落ちて体を強く打ったが痛みを感じなかった。
(体が痺れ、こっ声が出ないモナ)

「魔法だよ。サンダーっ言うんだ。」

 声が遠くから聞こえる感じだった。
「君は本当に馬鹿だね、<グロウスウェポン>のこと、魔法のことも何も分かってない。」

 モナーは<グロウスウェポン>に目をやった。
 真っ白だった西洋の両刃の剣はすっかり色あせていた。
「<グロウスウェポン>はねぇ~君の心と連動してるんだよ、僕は仮にも君に試練
を与える者、僕のあげた力がすぐ脱力するのは見たくないんだよね~。」
<グロウスウェポン>の力は持つ者の心情によって変わる。

「君は失格だね」

 黒いモナーは剣を振り上げた。
「死ね・・・。」


             このまま死ぬのかな


 剣がゆっくり降りてくるのように見える。


  [まだお前を死なせるわけにはいかん、お前は選ばれたのだからな・・・] 

  
 黒いモナーの剣が当たる瞬間、モナーの<グロウスウェポン>が光輝いた・・・。



==== ギコ =============================

「てめーーー!!!何もんだ!!!ゴルァァ!!」

 ギコの前にはふっさふさしたギコが立っていた。
「うえっ、ぼ 僕、フサギコ・・・」
 少し気弱な感じだった。
「まんまじゃねぇぇぇかーーーーーゴルァ!!!!」

「あぁぁ~~もう!!大きい声出さないでよ!!それに手っ取り早く、試練終わらせたいでしょう!?」

 フサギコは目に涙を浮かべながら怒鳴った。

 つまんなそうな顔をしたギコは自分の胸が光りだしていることに気がついた。
 光は形となりギコの身長と同じ長さの槍になった。

 真っ直ぐで勇敢な心 ギコそのものをあらわす黄色い槍

 フサギコも同じように槍を出した。

「戦闘、開始だぁーーー!」

 ギコが意気良いよく突きを出す。

「わわっいきなり!?」

 フサギコは驚いた声を出したがフサの突きをあっさりと弾く。

「なにくそーー!無駄な鉄砲数撃ちゃ当たるだーー!」

 突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き突き!!!

 フサギコはフサの猛攻を弾く・・・。

(初めて戦うのにこの強さ、くっ 防ぎようが無い)

 フサギコの周りの空気が変わる。

「低速の魔法 スロウ!!」

 すると声と同時にフサの頭の上に大きな時計が現れる。

 時計の針がだんだんと動くのが遅くなると同時にギコのスピードも遅くなっていった。

「あ~れ~~?な~ん~で~お~そ~く~?」

「魔法だよ、君の動きを遅くしたんだ。」
 フサギコは勝ち誇った顔をした・・・。
「魔力は誰だって持っているものなんだ、だから魔法は誰でも使えるものなんだけど頭の中で印を結ぶことができないと使えないんだ。」

               ゴッ!

 フサギコは自分の持つ槍の柄でギコの頭を殴った。
「ぐっ」
「もちろん、馬鹿な君でも魔法は使えるよ<グロウスウェポン>の声が聞こえるようになればだけど」

「もう君は死んで・・・   ズパン!!

「えっ?」
 フサギコは驚き、腕の感覚が無いことに気がついた。
 すると、ボトっと腕が落ちてきた。
 ぼーーっと、腕を見つめていると唐突に激痛がはしった。 

「ああああああぁぁああぁあぁ!!腕がぁぁああぁ!!」

「てめぇぇぇ、俺のこと見下しやがって!!!なめんじゃねぇぇぞゴルァァ!!」
 ギコにかかっていた魔法の効果が何故か消えていた。

「なっなんでだ!!僕は君にスロウをかけたはずなのになんで普通に動けるんだ!!」
「わからねぇ、だが俺を見下したことを許さねぇ!!」
 ギコは槍を構え、おもいっきり地面を蹴った。


===== おにぎり・1さん ======================

 
 おにぎりは1さんと一緒に逃げていた。
「1さ~~ん!試練で何故か一緒だったのはいいけど、何で逃げてるの僕たち!?」
 おにぎりは大きなスコップを持ちながら全力で走っていた。
「おにぎり君、君は走っているうちに脳みそまでおかゆになったのか!?」
 1さんは羽の生えた円盤を抱えながら言った。

「「まぁぁてぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」」

 後ろを見るとすごく怒った顔した1さんとおにぎりが走ってきた。

「「きっ来たぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」

「おまえら試練しに来たんじゃねぇのかよーーー!!!逃げんなーー!!」
 怒り顔の1さんが怒鳴りながら1さんと同じ円盤を投げてきた。
 円盤についている羽が広がり、ものすごい速さで1さんとおにぎりの方に飛んでいった。

「うわわっ!!1さん、また来・・・」

  キィィィィイイイイン!!
 円盤が通り過ぎ、ブーメランのように怒り顔の1さんに戻る。

「ぎややゃyぁあjhdhkxl!!。僕の髪がーーーーーーーー!!」
 1さん大絶叫!!。

 ぱらららららら と1さんの髪の毛がきれてしまった。
 すると髪の毛が風に乗っておにぎりの頭に・・・。

 ぴとぴとぴとぴと

「え?、うわわわわああああぁぁ・・・ぁぁ・・・」
 ドテーーン とおにぎりが転んだ。
「えっ?、おにぎり君大丈夫!?」
 1さんは急停止しおにぎりの方へ向かった。

 おにぎりは力の抜けた声で言った。
「あ・・・頭に髪の毛がついて力が・・・」

「・・・・・・おにぎり君、君はアンOンOンかい?」
 少し短髪ヘアーになった1さんは呆れ顔でおにぎりについた髪の毛を取っている。

「やっと、ハァハァ 追いついたぞ!!###」
「ハァハァ 踊っている暇も無かった・・・なんでそんな早いの!?」

 怒り顔おに、1が肩で呼吸しながらやってきた。

 すると1さんが、ゆらりと立った。

「よくもおにぎり君をーーーー!!!許さないぞーーーーーー!!!!」
(怒り 髪の毛70% おにぎり30%)

「「逆ギレ!!!!!?????」」

「何で、てめーがきれんだよ!!!キモイ野郎だな!!##」
「そーだ、そーだ!!」
 怒り顔の二人はさらに怒った。

「ひゃ!!すいません!!」
 1さんはビクッと震えた。
((えっ?。きっ、気が小せぇ~~。))

「くそ~!ムカツク奴だな~。僕が殺してやる、ワッショイ!!!」
 怒り顔のおにぎりが銀色のスコップを構え、走ってきた。

 1さんは慌てている。
 そのためか逃げる前に怒りおにぎりが目の前まで来ていた。
「うりゃー!」
 怒りおにぎりはスコップを思いっきり振る。
 ビュン! と風が切れる音と共に

 ガキィィィン!! と金属が意気よいよくぶつかる音がした。

 1さんが持っている円盤が盾変わりになってくれたが、

「ぐっ うわぁぁぁぁ!」

 重量のある武器で攻撃されたため1さんは力負けし、吹っ飛ばされた。

 ゴロゴロ転がる1さんに怒り1さんが羽のついた円盤もとい盾を投げ、追い討ちをかける。

 1さんが立とうとしたところに円盤がやってくる。
 キィーーーーーーーーーーン!

「うわわっ。これいじめだよ!」
 また転がり何とか避ける。

「ほらほらーー!!早く転がらないと当たるぞーーー!!」
「もっと転がれワッショイ!!」

====おにぎりの状況========================== 

 今、自分の頭についている髪の毛を取っているところ。
(くそー、あいつら1さんで遊んでいるよ、ごめん1さんもうちょっとで加勢できるからそれまでもって!)

「よーし。そろそろ技、使っちゃうワッショイ!!。」
 怒りおにぎりはそう言うと えーーい とスコップを地面に刺した。
 すると、スコップを地面に刺したところから周りに大地震が起こった。


「アースクエイク!!!!!」
 ググゴゴゴゴゴゴゴゴ、ドガガガガガガガガガガ!!!!!!!!!!!!!!!


「うわぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁ!!!」
「俺を巻き込むなーーー!!」
「うわわわわわっわあわわ!!」



 白い空間が荒れた中、大地震を起こした張本人は辺りを見回していた。

「あらら、ちょっと強すぎたかな?」
 すると、よろりと地面の割れ目から出てきたのは1さんだった。

 顔は・・・怒り顔・・・。

「いたたたたたたっ。てめーー!いきなりそんな大技使うか?!」

「いやはや、この武器は力が大きすぎて試験官の僕でも使い切れないよ」
 怒りおにぎりは怒った顔で困った顔をした。

「そうだな。コントロールしきれてないみたいだな。」
 怒り1さんはチラッと怒りおにぎりを見た。
 怒りおにぎりのスコップを持っていた右腕はぶらりと垂れ下がり血管が、破烈しているようでところどころから血が出ていた。
「それに僕たちは<グロウスウェポン>の声が聞こえないしね」

「諸刃の剣ってとこかな」
 怒り1さんが、ぼそっと言った。

 すると怒りおにぎりが何か気づいた。
「あっ!あのおにぎり頭、無事だったんだ。」

「あれをくらって生きてるとはな、遣り甲斐がありそうだな。」
 怒り顔の二人はニヤリと笑った。


======= 流石家 =========================



「時に、兄者。」
 弟者が持つ武器は火炎放射機みたいな形をしていた。
「なんだ、弟者よ。」
 兄者はいつものFMVを持っているが、少しかっこよくなっていた。
「なんか少し揺れたような・・・。」

 このカービンが説明しよU、今ちょうど怒りおにぎりアースクエイクを使ったところなんだYO。
 弟者が揺れを感じたのはこの試練の鏡内部は他に試練を受けているAAと同じ場所にいるんだGA、あまりにも広い(地球と同じくらいの大きさ)ため仲間と会うことはないと思う。
 しかし、地震は大きく遠くまで響いてきたということけっこう近いことがわかるNE。
 久しぶりの登場だったNA~~。


「気のせいだろ。」

「大きい兄者も小さい兄者も今の状況が分かってないの!?」
 妹者は焦りながらも自分の武器のバズーカ・・・・・・バズーカを構えていた。

 流石家がいるところは白い岩が所々はえており隠れることができる場所だった。

「「そりゃぁ、読者はわかんないだろう。」」
「その言葉は禁止じゃあ~~!」

 妹者の声と同時に流石家が隠れていた岩が爆発した。

「「うわああああ!」」「きゃ!」
 流石家は爆風で吹き飛ばされた。


『戦場でおしゃべりとは余裕があるのだな。』
 近くから兄者に似た呆れ声が聞こえた。
 兄者がむくりと起き上がる。
「くそっ!また四方から声が聞こえる。あいつらがどこにいるか、わからん!。」
(それに二人の姿が見えない。さっきの爆風で吹き飛ばされたのか?。)
兄者が悪態を吐く。

『おまえらはまだ自分の<グロウスウェポン>の特性が分かっていないようだが、気づかなければ漏れらには勝てないぞ。』
 弟者に似た声も聞こえてきた。

 すると兄者が立っている地面が黄金色に輝きだし電気が発生するときに聞こえるやかましい音が聞こえ出した。

「うおお!!。」
 兄者は大急ぎで光り輝く地面から離れた。
 すると光り輝く地面から無数の電撃が走った。

 兄者はなんとか電撃を避けることができた。
「じっ地面が真っ黒焦げ・・・。」
 チラリと電撃が走った地面をみると白い地面が黒く焦げていた。

『やはりお前は頭がいいすぐに場を判断し行動に移すとは・・・。司令塔としての役割が合ってそうだな。』

「くっ だが所詮、司令塔なんだ。仲間がいなければすぐに落ちてしまう・・・。こういう時は、逃げるが勝ちだ!!」
 兄者は猛ダッシュでその場から逃げようとしたが、引きこもりの身体能力は高いはずもなく、速いとは言えない速力だった。

『それで逃げたといえるのかな?』
兄者に似た声は白い大地に響きわたった・・・。


====== モナー ============================


「なんだこの光は!?」
 黒いモナーはモナーの<グロウスウェポン>から発せらる光で目を瞑り、あとづさる。
 するとモナーの体に異変が起き始めた。雷撃の魔法;サンダーを受けて黒く焦げた体がみるみる回復していくのだった。
「な 何が起こっているんだ!?。」
 黒いモナーは今起きている謎の現象がなんなのか理解できなかった。
 すると、モナーの体が一回跳ねた。黒いモナーは驚き、間合いを測りながら倒れているモナーから離れた。黒いモナーは攻撃を仕掛けなかった、仕掛けられなかった。体が動いてくれなかった。辺りがとても静かになった。
 不気味な静けさの中、黒いモナーはなぜか、息が荒くなっていた。

 するとモナーの体がゆっくり、ゆっくりと起き上がる。

 その時、黒いモナーは見た。


        モナーの口が三日月のような笑みだったのを・・・。


 一瞬の出来事だった。間合いを取っていたのに、いつの間にかモナーと剣を重ねていたのだ。
 モナーが目に見えないほどの速さで間合いを詰めたのだ。
 「お お前!くそっ、どうなっているんだぁぁぁぁ!!!」
 黒いモナーは叫びながら足に力を入れ、思いっきりモナーを吹き飛ばそうとしたが、腹の辺りに重い衝撃が当たった。
 「ウグッ!」
 黒いモナーは吹き飛んだ。その瞬間をモナーは見逃さない・・・。
 

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