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†FINAL FANTASY AA† (@みみ丸@)

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act1. 粉雪が舞う夜


            粉 雪 舞 う 季 節 は い つ も す れ 違 い


「なぜ人は氏ぬのが怖いのか?」

こんな質問にはほとんどの奴は、こう答える。「家族や友達が悲しむから」、と。では、家族から愛されていなかったら?友達が一人もいなかったら?人は一体・・・


俺の生まれた故郷なんてない、いや、帰る故郷というものがない、とでも言っておこうか。なぜなら、生まれてきたのはなぜか?どうして自分が生まれてきたのか?そんな事を考えているうちに俺は自分を見失った。もうここでは生きてはいけない、俺の存在なんて元々無かったからなんだ。そう思いを背負い、どうにかこの板で生きてきたこの十何年間。この何年間もの間で、俺ってば何やってんだろう・・・。


今夜は珍しく粉雪が舞う日だ。そんな夜の中、俺は生きる決心をした。理由なんてものは、ない。俺はこの板を後にした。神から授かられた試練を成し遂げる為・・・


外は地面が真っ白な雪で埋めつくされて、まだまだ粉雪は降りやまない。歩く度に、足が凍りつくような痛冷たさが俺を襲う。もうだめかと思った、もうここで安らかに眠ろう、とか頭の中でいっぱいだ。と、その時。

聞いた事のあるようなないような歌声が聴こえてきた。更に、向こうにはたき火を囲んで輪になっているAAが見える。間違いない、あれはモナー族とモララー族だ。俺の手足は寒さと恐ろしさでがくがくと振るえていた。怖くなんかない、悲しくもなんともない。なのに、何で振るえているんだ!!止まれ、止まれよ!!

「あれ?君は確かギコ族の者だよね?」
「どうしたモナ?大丈夫モナよ。モナ達はギコ族なんかを頃したりはしないよ。」

あいつらがこっちに近寄ってきた。く、来るな!来るんじゃない!!しかし近寄ってきた二人のAAは俺を背負って逝く。あの真っ赤に染まるたき火の方へと。

「紹介が遅れますた。モナの名前は普通にモナーって呼んでいいモナ。」
「僕はモララー族。モララーでいいよ。」

二人は次々に名を名乗る。白いAAがモナー、蒼いAAがモララーという。

「俺は見ての通り、ギコ族のギコだ。それよりおまい達、なぜ俺なんかを助けた。」

俺は二人を睨みつけた。なんだか怪しい、怪しすぎる。ギコ族とモナー続&モララー族は対立しあっているというのに。
モナーがふっと表情を変えた。そして静かに話し始めた。

「確かにモナ達は普通対立し合っているモナ。だけど、それじゃあこの三つ巴の仲もうまくいかないし、何年か前にこの三つの種族は友好条約を結んだんだモナ。」
「うん、だから対立し合う事なんてないよ、ギコ。」

モララーがこっちを向き、にかっと笑う。だけど、まだ俺は少し警戒をしている。そこで俺は即行、こんな質問をしてみた。

「なあ、じゃあなんであんた達はこんな所にいるんだ?俺は・・・」

思わず言葉が詰まってしまう。あの事は言いたくても、言えない。
モララーが神妙な顔つきで言う。

「実は・・・あのお方から逃れる為なんだ。」
「もう少し、・・・あと少しなんだモナ・・・。」
「え!!??」

俺は息を呑んだ。

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