モナー小説掲示板ログ保管庫@wiki(´∀`*)

テイルズオブアスキーアート ~旅立ちの章~ (ビショップ)

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

~第十話~

ギコたちは、自分たちの村から三里(約9キロ)ほど離れた、
フォーラルという町に着いた。
なかなかにぎやかなところで、大きな図書館もある。

「さて、これからどうするの?」

「そろそろ、俺たちが村から出たことが知れ渡ってるだろうから
のんびりしていたら追っ手が来るな。 
調べられるだけ調べてから装備を整えて、この町をさっさと出よう」

レモナの質問にフサは、坦々と説明して
モナーと一緒にさっさと図書館に向かった。
ギコも行こうとしたが、レモナにとめられた。

「どうしたんだよレモナさん? さっさと逝こうぜ?」

「そんな物見るよりも、あなたには、試してもらいたいことがあるの。
こっちに来て」

レモナは町の外のほうに向かっていった。
ギコは(何だろうと)思いながら首をかしげたが、本を読むのはめんどくさいので、ここはフサたちに任せてレモナに付いて行った。

~町の外~

「で、なにするんだ?」

「あそこにモンスターがいるでしょ?」

「うん」

「これを使って、戦闘してくれる?」

ギコは、雷のエレメンタル・チェンジャーを渡された。

「これを使って戦えば良いのか?」

「ええ、ていうかあっちから襲ってきたわよ?」

「マジ!?」

襲い掛かってきた魔物はシラネーヨよりも大きな魔物だった。
いびつな角を生やしたサイの様な魔物。
サイホーンが襲いかかって来た。

「早くそれを食べて!」

「わ、分かった」

ギコはエレメンタル・チェンジャーの中のサプリメントを食べた。
そして食べたと同時に、サイホーンの体当たりを食らってしまった。

「グハッ!!」

ギコは数メートルぶっ飛ばされた。
しかし何か起かしい。

(何だ、あまり痛くない……それに、ものすごい力を感じる……)

「ギコ君、魔神拳を出して!」

「分かった!」

ギコは魔神拳を出す体制に入った。
さっきサイホーンにぶっ飛ばされたので、距離は十分だ。

「行くぜ! 魔神k………!!?」

ギコは魔神拳を放とうとした右の拳を見た。
金色に輝いている…そしてとてつもなくすごい力を感じる。

(何だコレは、魔神拳じゃ無い!? いつもと何かが違う!!
なんなんだこれは!?
………考えている暇は無いか……
考える前に、やっちまえ!!!!)

「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!! 
魔神拳 E・C(エレメントチェンジ)効果発動!
魔槍雷神拳!!!」

ギコはその光っていた拳をサイホーンに向けて衝いた。
すると、ギコの拳から雷で出来たレーザーが放たれ、
サイホーンに直撃し、サイホーンは黒焦げになった。

「す、すごい……一撃かよ……」

自分の力に唖然としているギコに、レモナが後ろから話しかけてきた。

「へぇ、初めてにしてはなかなかね、
それより体の痛みは大丈夫?」

「何言ってんだよ、レモナさん。
傷なんで一つもないぜ? どこも痛くねーよ!
それよりすごいなこの………うあ!!」

ギコはその場にしゃがんだ。
すごい痛み…というより熱い、体全体が熱い…
何だこれは?

「副作用が出たようね……」

「ふ、副作用?」

レモナは、苦しんでいるギコに冷静に説明した。

「エレメンタル・チェンジャーは今みたいに
数秒間体を強化して、特別な技が出来るようになるわ。
だけどその分、副作用が出るの。
副作用の強さはエレメントによって変わるわ…
闇・光・炎・雷・風・土・水の順番に副作用が強いの。
モチロン、副作用が強いほど効果も強いわ」

レモナの説明が終わったと同時に、
ギコは副作用の痛みから解放されたようだ。

「ハァ、ハァ…なるほど、たくさんは使えないわけか……」

「当たり前でしょ! こんなのたくさん使えたら
誰にだって勝てるわよ」

レモナの言葉にギコは考え込んだ

(あいつにも勝てるのかな……)

「さて、そろそろ行くかな
調べ物も、もう終わってるでしょ」

(1時間ちょっとで調べられるようなものじゃないだろ、
あの町の図書館は……)

そんなギコにお構いなくレモナは町のほうへ向かった。

~フォーラルの町~

二人は、二人を探しに商店街の方へ行こうとしたが、
見つからず、出口の方でばったり出会った。

「よう、どうしたんだギコ?
少し痩せたか?」

フサは笑いながらギコに言う、
冗談のつもりで言ってるのだろうが、ハッキリ言ってムカつく。

「ギコ君に実験台になってもらったのよ」

(マジかよ………!)

「あー、なるほどねだから痩せている感じがするのかぁ」
 
ギコはレモナをにらめつけたが、
レモナはそれを無視して、フサと話している。

「ところで、どうだった? あったの?」

ここはモナーが答えた。

「残念だけど、たいした情報は無かったモナ…
それにここは、何回か来たことがある所
モナからね、大体の予想はついてたモナ」

「そう………
ところで、フサ君のその太刀は何?」

フサの背中には、ギコも見たことが無い
大きくて、刀のように曲がった少し派手な太刀が背負われていた。

「ああ、これ? 買ったんだよ、
かっこいいだろ?」

「いくらしたんだよ?」

「4500ガルド位、だったかな?」

(こいつら金銭感覚が無いのか?)      

「ま、この町にはもう用はないし、
そろそろ行きましょうか。 追ってが来ちゃヤバいし」

「……………」

4人は、急ぎ足で町を出て行った。


第十話終わり


タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー