「はぁあぁぁっ!!!」
「・・・」
青いほうが攻撃し、黄色い方が冷静にいなす。
どこか異次元の空で何の目的もなく、長い年月に渡って繰り広げられる、「チャンピォン」と「挑戦者」の戦い。
・・・そして、今日も。
「手ごたえないなー・・・その程度で僕に立ち向かおうってのかい?」
3対の純白の翼に、1対の羽が生えた天使の輪。黄色い方が、呆れたように言うと。
「んなこたぁやってみなきゃあわかんねえだろ!!」
2対の純白の翼、羽がない天使の輪。青いほうが顔を真っ赤にして怒鳴る。
「そうとも限らないよ。だって僕だし?」
「・・・ッ・・・うぉおおおっ!!」
再び、青い天使が雄たけびと共に、剣を構えて突進した。
「・・・それに」
ガシッ!
「!?」
「やる前から見え見えの事だってある」
攻撃をかわし、背中の翼を掴みながら、黄色い天使は言い放つ。
もがく青色を尻目に、黄色は翼を握る手に力を込め。
ブチッ!!!
「・・・っが・・・!!」
「羽の数にして負けてるよ?君は今ので3枚。僕は頭の奴を含めれば、8もある」
背中を押さえてうめく青色を見下ろし、黄色は再び言い放った。
「攻撃姿勢だって馬鹿げてる。モーションばっかり大きくて構えも何もあったモンじゃない。今までの「挑戦者」、みんなそうだった」
「・・・てめえっ!!」
青色が再び切りかかる。それを受け止め、黄色は冷たく言った。
「期待した僕が馬鹿だった。・・・どいつもこいつも雑魚ばっか。君も同じくね・・・」
そういった次の瞬間、黄色の剣に稲妻が走り。
バリバリバリィ!!
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!!!」
瞬く間に剣と剣とを伝い、青色の身体を駆け回る。四股を硬直させ、絶叫する青色。
「・・・」
無言のまま稲妻を止める黄色。青色はその場に、浮かんだまま倒れこんだ。翼の霊力によって、である。1枚欠乏しているため、ぎこちない飛び方で。
「ばいばい。生まれ変わったら、僕を殺せるぐらい強くなってきてよ。・・・ま、無理だろうけど」
気を失っている青色にこう言い放ち、黄色は翼を、今度は残り3枚まとめて持ち、背中から全て引きちぎった。
青色の体が、純白の羽毛と真っ赤な雫を散らし、まっさかさまに落ちていく。
2度と帰れぬ、深みへ。
「・・・」
無言のまま、青色が落ちていった深みを見下ろし続ける黄色。
「・・・どうも最近、飽きてきたんだよね・・・ここにいるの・・・」
ぽつりと、黄色は独り言を言う。
「いつになったら、僕を殺せる奴が現れるんだろうか・・・?」
この世界があり続ける限り。
何度でも、何度だって。
愚かな挑戦者は、勝負を挑み続ける。
無敵のチャンピォンは、勝負を受け続ける。
この無限の闇の中で、永遠に。
黄色い天使の望みが叶うのは、いつの日になるのだろうか。
「・・・」
青いほうが攻撃し、黄色い方が冷静にいなす。
どこか異次元の空で何の目的もなく、長い年月に渡って繰り広げられる、「チャンピォン」と「挑戦者」の戦い。
・・・そして、今日も。
「手ごたえないなー・・・その程度で僕に立ち向かおうってのかい?」
3対の純白の翼に、1対の羽が生えた天使の輪。黄色い方が、呆れたように言うと。
「んなこたぁやってみなきゃあわかんねえだろ!!」
2対の純白の翼、羽がない天使の輪。青いほうが顔を真っ赤にして怒鳴る。
「そうとも限らないよ。だって僕だし?」
「・・・ッ・・・うぉおおおっ!!」
再び、青い天使が雄たけびと共に、剣を構えて突進した。
「・・・それに」
ガシッ!
「!?」
「やる前から見え見えの事だってある」
攻撃をかわし、背中の翼を掴みながら、黄色い天使は言い放つ。
もがく青色を尻目に、黄色は翼を握る手に力を込め。
ブチッ!!!
「・・・っが・・・!!」
「羽の数にして負けてるよ?君は今ので3枚。僕は頭の奴を含めれば、8もある」
背中を押さえてうめく青色を見下ろし、黄色は再び言い放った。
「攻撃姿勢だって馬鹿げてる。モーションばっかり大きくて構えも何もあったモンじゃない。今までの「挑戦者」、みんなそうだった」
「・・・てめえっ!!」
青色が再び切りかかる。それを受け止め、黄色は冷たく言った。
「期待した僕が馬鹿だった。・・・どいつもこいつも雑魚ばっか。君も同じくね・・・」
そういった次の瞬間、黄色の剣に稲妻が走り。
バリバリバリィ!!
「ぐぁぁぁぁぁっ!!!!!」
瞬く間に剣と剣とを伝い、青色の身体を駆け回る。四股を硬直させ、絶叫する青色。
「・・・」
無言のまま稲妻を止める黄色。青色はその場に、浮かんだまま倒れこんだ。翼の霊力によって、である。1枚欠乏しているため、ぎこちない飛び方で。
「ばいばい。生まれ変わったら、僕を殺せるぐらい強くなってきてよ。・・・ま、無理だろうけど」
気を失っている青色にこう言い放ち、黄色は翼を、今度は残り3枚まとめて持ち、背中から全て引きちぎった。
青色の体が、純白の羽毛と真っ赤な雫を散らし、まっさかさまに落ちていく。
2度と帰れぬ、深みへ。
「・・・」
無言のまま、青色が落ちていった深みを見下ろし続ける黄色。
「・・・どうも最近、飽きてきたんだよね・・・ここにいるの・・・」
ぽつりと、黄色は独り言を言う。
「いつになったら、僕を殺せる奴が現れるんだろうか・・・?」
この世界があり続ける限り。
何度でも、何度だって。
愚かな挑戦者は、勝負を挑み続ける。
無敵のチャンピォンは、勝負を受け続ける。
この無限の闇の中で、永遠に。
黄色い天使の望みが叶うのは、いつの日になるのだろうか。