クロガネ全話ダイジェスト12


51本目 「王者の剣」

+ ...
574 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 18:05:39.26 ID:2qmV2f1t0
王子「よーく見とけよ あれが”最強”」

王子「落陽高校…!!!」

無人君、ワカメ、眼帯、キャラデザ不足のためまたも坊主、オールバックの五人が登場(効果音は ド ン )

王子「あいつがいねェな…」

鼻傷「あぁ…まさか出ないのか?」

アフロ「いやっ…あそこです!コートの後ろ!」

アフロ「落陽高校主将…”怪物”…馬空……!」

出場しないくせになぜか防具を装備した主将、馬鹿…じゃない、馬空登場!(効果音は ド ン )
キャラデザはまた歌舞伎っぽい感じ

まだか「…特等席で見学ってわけかい
    お前との試合楽しみだったんだけどなァ…」

ちょっと待て、決勝で出ない奴が他の試合に出てるわけがない
ならこいつは馬空が出るか他の試合で確認もしなかったのか?
それともやはり>>401なのか…?

馬空「フハハ…出ずとも勝てるならそれで良い
   あいにく俺は燃費が悪いんでな」

馬空「勝利こそが目的であり至上だ
    楽しみなど理解に苦しむ…」

まだか「…やっぱりお前さんとは合わねェな」


放送『これから関東予選決勝戦を始めます』

576 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 18:19:50.83 ID:2qmV2f1t0
アホ「…あれが落陽かよ なーんかムカツくヤローどもだな」

メガネ「うん…」

お前ら鏡見ろ
ついでにBBPがビデオカメラを構えている

アホ「あん?なんだよトンガリオメー見ねーのかよ!!」

クラウド「……見る価値がない」

アホ「ハァ!?」

メガネ「…」

ここでクラウドが決して言ってはならないことを言う

http://i.imgur.com/MkQMA.jpg

クラウド「  あ  れ  は  …  剣   道   じ   ゃ   な   い  」

顔を見合わせるアホとメガネ…


場面は変わり試合
犬VS坊主の模様 通称ハゲらしいが気にするな

太鼓の達人の「連打」が来たような動きをする犬
防御する坊主

坊主(これは…前の時との試合とは――…)

犬「葉桜ッ 黒鉄ッ …俺も 置いてかれはしないぞッ!」ドンッ
面が決まり勝負あり!

キューブ「やるじゃんわんこ」

相撲「100点だ」

犬「はいっ!!」


画像横になっちゃってすまん


579 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 18:29:24.53 ID:2qmV2f1t0
アホ「やるじゃねーかあいつ!」

メガネ「うん…!」

メガネ(すごい…!やっぱり白零も強くなってるんだ…!)

坊主「…すみません」

ワカメ「ヒャヒャヒャ どーせ負けんなら一ボケかまして来いよバーカ」

坊主「…うす」

眼帯(本名禍津)「なんだ…?ああそうだな もうすぐだから我慢してくれラグナロク…」
何かぶつぶつつぶやく眼帯

ワカメ「チッ オラ禍津ゥ!てめーの独り言はカンに障んだよ!」

眼帯「ん?ああすまない…こいつがさ…『早く血が飲みたい』って聞かないんだ…」
と何がでグルグル巻きの竹刀に話しかける
どうも厨二病のようだが斉木とかぶってるし剣がどうのはタカマガハラとかぶってるよ!残念先生!

ワカメ「なーにがコイツだただの竹刀だろーが!!」

眼帯「やめろ…!こいつを怒らせない方がいい…!」

ワカメ「おー怒ってみろよ三千円のラグナロクさんよォォ!」

眼帯「!!まずいっ封印が解ける!!逃げろォォ!!」

無人君「試合までに解いとけよ封印♪」


583 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 18:40:02.68 ID:2qmV2f1t0
アホ「なんだあいつら負けてるってのにヘラヘラ…気持ち悪っ!!」
だまれ


そして第二試合
キューブVSワカメ

キューブ「………」

審判「始めっ!」

キューブ(…どこまでもふざけやがって 大狼(わんこ)が作った勢いでこのまま――)

ワカメ「!」

ワカメ「あ゙―――――――――――――――っ!!!!」

ワカメ「今」
    「勝てるかも とか」
    「考えたんだろ?」

ワカメ「そーゆーの」
    「一番キライなんだ」

キューブ「…!?」
バッと離れるキューブ

ワカメ「殺すよ?」

キューブ「」ゾッ

キューブ(何だよ…コレ へばりつくような悪寒 これが)

キューブ(これが剣かよ?)
http://i.imgur.com/SIlgL.jpg

全くです!ぜひ主人公たちにも言っといてください


589 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 18:47:42.41 ID:2qmV2f1t0
わざと空振りするキューブ

ワカメ「ゲヒャヒャ どこ振って――」

キューブ「いいんだよ」

…”必殺” 燕返し!

主人公がいないからなのか、小手を解禁された模様!
小手狙いの攻撃らしい

キューブ(とらえたっ!)

ワカメ「チッ ウッゼェェェェッ!!」
なんか知らんが回転を始めるワカメ

ギャリッ!とキューブの竹刀が弾かれる

キューブ(回転で弾いたっ!?当たってんのに…)

キューブ「…そんなのアリかよっ!!!」

いや理屈はともかく普通にナシだろ?

無人君「フフ…『アリ』も『ナシ』もないさ♪」

無人君「落陽が頂点にいるのは剣道が上手いからでも 強いからでもない♪」

無人君「勝つからだ」

アホ「嘘だろ…白零が…一瞬でひっくり返された…!!」

白零怒涛の三連敗!大将戦を残し敗北決定!

607 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 19:00:18.55 ID:2qmV2f1t0
馬空「フハハ…俺が出ない理由が分かっただろう 夜鷹…」

馬鹿「我々は傲慢だ 慢心し油断し手も抜く…」

馬空「それでも”勝つ”んだよ 落陽はな」

クラウド「…見ただろ」

メガネ「!」

クラウド「あいつらの戦いには伝統も誇りもない ただ勝つために振るう剣…
      それは 心を折る剣だ」

いやお前らも大概だろうと思う

クラウド「…並の覚悟じゃ立ち向かえない… あれが…王者落陽…!」

王子「…全国を目指すってことは俺たちがあれを倒すってことだな…」
緊張するメガネ…

610 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 19:02:17.98 ID:2qmV2f1t0
BBP「あの…大将戦も撮りますか?勝負はもう…」

王子「夜鷹は出るんだろ?まわしとけ」

鼻傷「だが馬空は出ないぞ?…相手誰だ?知らねェな…」

BBP「ちょっと資料にはなさそうです もともと落陽はデータ少ないんですけど…
    たぶん…無名の一年生…?」


審判「ちょっと君!大将戦だよ 早く面を付けなさい!」

無名の一年が言われて気づき、のろのろ準備

誰かわからん「なんかしらんがやる気もなさそうだな
          捨ての大将って可能性もあるな…ビデオはいいか」

多分お前らとは違うと思うよ

クラウド「…無名の一年…?…白鳥そいつの名は?」

BBP「え?えーっと…何てよむんだろ…レイホウ…?」
カッと目を開くクラウド

クラウド「…”タマミネ”」

クラウド「”霊峰 陽(ヨウ)”」 

BBP「!!…知ってるの?シドウ君…」

クラウド「……
     …親友だった」

クラウド「…少なくとも俺は…そう思っていた」

一コマ回想と怪我した左手が映る


アオリ 傷めた左腕…忘れられない痛み…

本屋で初めてCを買っていく子を見ました。メガネの中学生の君、忘れないよ!〈春人〉C=コミック

614 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/13(木) 19:04:09.12 ID:2qmV2f1t0
これで終了

クラウドのケガは元親友にやられたものだった!?
まあ鼻傷と王子のことを考えるとまだわからないな
今回は迷言が炸裂して笑ったわ

52本目 「勝負はIHで」

+ ...
744 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/22(土) 09:18:10.26 ID:Ee67BwUY0
52本目 勝負はIHで

「親友・・・!?」

クラウド「・・・アイツは・・・ 俺に勝つために・・・俺を裏切った」
     「何もかも捨てて 落葉(あそこ)へ足を踏み入れた・・・」
     (霊峰ーーー・・・!!)
くあ・・・と欠伸をする霊峰。
まだか(・・・全く戦う気を感じねぇ・・・ 馬空の代わりってこたぁ 捨ての大将か・・・?)
アホ「なんだか気味わりーヤローだな・・・」 メガネ「・・・」
メガネ(シドウを・・・裏切った・・・? まさか左手のケガと何か関係が?)
    (一体・・・何が・・・)
あっ、これはまた介入する気まんまんですねメガネ・・・

さて試合は
審判の「始めっ!」の掛け声とともに、
ドン!といつものチ○コの構えで突っ込むまだか。
もはやいまさらだけど、池沢君経験者じゃないでしょ?

観客「まだかが行ったっ!」
まだか(あの落陽のことだ・・・何もねーってこたないだろう・・・)
    (さぁ 何ができる!?  見せてみろっ!!)
まだかのなんの工夫もない突きが霊峰に襲い掛かる。
ドンッ! はたしてなんの抵抗もみせず、いや、構えすら解いている霊峰の喉に突きが炸裂する。
そして、信じられないという表情を見せたのは、打突を当てたはずのまだかのほうだった。
後ろに倒れる霊峰。突きアリィィ!の声。
まだか(・・・あれま ホントに捨ての大将かい・・・?)
厨二「疾い・・・ さすがは”剣聖”といったところだ・・・・」
ワカメ「てか夜鷹本気じゃねーか キッモ!!」
馬「そうだ・・・もう目的(かち)は果たした。こんな大勢の前で手の内をさらすなどバカげている」
むく・・と起き上がる霊峰
ワカメ「お、いいぞータマ その調子!あと一本!」

そんな落陽サイドを見る桜夏陣営。
メガネ「・・・!」
BBP「ひどい・・・こんなあからさまな捨て試合初めてだわ・・・!」
そういえば以前「捨ての大将」といって剣道超初心者を日本一にぶつけた鬼畜剣道部があったよね!

一方クラウド、怒りの表情でタマちゃんを見下ろす
クラウド「・・・・霊峰・・・!!」
なぜかクラウドの周囲には誰も居ない。手抜きっすか池沢くん!
そんなクラウドの顔を見たタマちゃんの表情にどことなく変化が。
馬「・・・霊峰・・・?」
審判「二本目!!」
相変わらずの構えで突っ込むまだか。
まだか「そうと分かればこの手の試合は・・・早く終わらせるっ・・・!!」
おお、ブレないですねまだかさん!
相変わらずの突き。しかし切っ先はタマちゃんの喉の横を通り過ぎ・・・
まだかの目の前には振り下ろされる竹刀が!
馬「霊峰ェッ!!!!」
馬さんの一喝に、ヒット寸前だった竹刀が止まる。そして間合いをとって下がるタマちゃん。

視線を馬さんに向けると、ギロリとしたにらみが帰ってくる。
何かを察したタマちゃん。こくりとうなずいて再び構えを解く。
まだか「・・・ッ ホント・・・・食えねェ連中だな・・・」
アホ「あそこまですんのかよ・・・落陽・・・ むしろすげぇな」
メガネ「・・・ねぇ・・・今の」
アホ「・・・ああ 止まってなかったらひょっとして・・・」
メガネ「夜鷹さんから 一本とってた・・・!?」
構えを解き、棒立ちのタマちゃん。ふと顔をあげ、視線をクラウドに移す。
クラウドが見た(というかこの距離で表情までわかるのかどうか不明だが)タマちゃんの顔は
・・・薄い笑みが浮かんでいた。


745 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/22(土) 09:19:08.31 ID:Ee67BwUY0
そして・・・

掲示板に張られる試合結果。優勝 落陽高校 準優勝 白零高校
モブ「とんでもねー試合だったな・・・」「ああ・・・今年は落陽一強・・・」
   「白零の時代は終わったな」
控え室には
モミー(死んでる)、キューブ(死んでる)、犬(動悸が激しい)ら死屍累々。
それを見つめるまだか。
一方モブらの横でタバコを吸っている隠居。
隠居(・・・白零は夜鷹以外新メンバー・・・初めて落陽の強さを体感したんだ あーなんのも無理はねぇか)
ええっ、あの4人っていうかきしめんも今回初スタメン!? 意外だ・・・
隠居(・・・っと それより今は桜夏(うち)の心配だな)
そこには廊下を占拠して暗くなってる桜夏メンバーが。
由さんやアフロらは当然のごとくいない。っていうかおめーら邪魔。

BBP「みんな・・・」
メガネ(錬兵に勝って強くなったと思ったのに・・・)
メガネ(落陽(うえ)が・・・・あんなに遠いなんて・・・!)
なんというか相変わらず凄い思い上がってますねーメガネ。
おめーまだ半年も剣道やってねーだろう・・・
鼻傷(・・・あれが落陽・・・ 全国への壁・・・・か・・・)
王子(ありゃどっかとつぶし会ってくれるセンは消えたな 戦いは避けられない・・・か)
アホ(灰咲・・・俺より”動ける”んじゃねーか? そんな奴が・・・)
おっ、アホとワカメの因縁でも作ってみますか池沢くん!
一方一番深刻な表情なのはクラウド。
クラウド(・・・片腕(いま)の俺で 勝てるのかーーーー・・・!?)
だったらとっととケガ治せよ・・・・
しん・・・と暗くなる桜夏に、モッピーが一喝。
つーかそのサイズの竹刀よくあったな。
も「なーにうじうじしてんだよ!」
ばし!と竹刀でメガネの頭をぶんなぐるモッピー。よいこはマネすんな!
メガネ「さゆり・・・!?」
も「おめーが落ち込むことなんてどこにもねーだろうが!」
メガネ「いや・・・だから落葉が・・・」
も「だってお前・・・初心者だろ!」
うっわー都合のいいときは初心者っすか。
も「落陽が強いから? だったらシドウは?夜鷹は?白銀はどうだった?」
あれこれまともに勝ったのいなくね?
メガネ「・・・そっか・・・」 も「うむ」
メガネ「相手が自分より強いなんて・・・当たり前だ これまでもこれからも・・・」
    「それでも勝つって ・・・決めたんだった」
も「んっ その顔だヒロト」
鼻傷「クロガネ・・・」
ふっ・・・と王子に笑いかける鼻傷


746 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/22(土) 09:20:36.46 ID:Ee67BwUY0
王子「ああ・・」
鼻傷「そうだ・・・ 俺たちは万年初戦敗けの桜夏高校 負けて失うものも・・・恐れることもハナからないのだ」
いやいやいや、あんた負けて王子失ったじゃん!
王子「・・・できる限りの対策を講じるだけだな」
アホ「へっ 要は追いつきゃいいだけってこった」
クラウド「・・・そうだ・・・何を迷っている・・・! この腕で続けると決めた時から分かってたハズだ・・・!」
隠居(・・・へぇ・・・)
気合が入った桜夏レギュラーメンバーが立ち上がり歩き出す。
ほんとつくづく隠居はなにもしねーな。
隠居(エラい落ち込んでたと思ったら・・・なかなかイイ顔になったじゃねーの・・・)
   (いよいよだな・・・圧倒的王者 落陽 そして白零高校もただじゃ起きまい 勝負はーーー・・・)

さて、一方j控え室の白零は・・・
まだか「・・・負けたな」 キューブ「・・・・」
まだか「・・・・なぁ もしこれが真剣だったらさ ・・・死んでたかな?」
キューブ「はぁ?」
まだか「・・・きっと昔はそうだったんだろーな 負けたら死んで終わり・・・二度立ち上がれない」
    「でも・・・剣道は違う」
    「何度折られてもまた這い上がれる 何度折っても這い上がってくる」
    「・・・俺ァさ 剣道のそーゆーとこが好きなんだ」
なんか微妙にピントが狂ってる気がするぞまだか・・・
まだか「俺たちはまだ死んでない」
    「何百回・・・何千回何万回負けたって 最後に笑うことはできるさ」
    「戦い続けよう きっと・・・・それが強さだ」
そういいってキューブの肩を組んで歩き出す白零メンバー
なんだろうこっちのほうが桜夏より主人公チームくさいんですがw

そして桜夏メンバー、白銀ら連兵、落陽が歩き出す。
「勝負はインターハイーーーー・・・!!」

・・・と、会場の外で、帰って行くメガネを見つめる人影がひとつ
人影「・・・アイツ・・・ あの技・・・」
   「”五月雨”・・・?」
そう呟いた人影の竹刀袋には、「刀条」の文字が・・・

アオリ:「さゆりと同じーーー ”刀条”の名・・・!?
巻末※:原稿中の昼飯を毎日ローソンで買ってたらPontaポイントが1万を突破しました<春人>

747 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/22(土) 09:21:26.20 ID:Ee67BwUY0
以上です

正直メガネとモッピーがいなくなればかなりマシになるんじゃないかと思えるんですが・・・


53本目 「贋物」

+ ...
540 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/29(土) 09:23:04.35 ID:TL9kv3Hc0
アオリ:燃え盛る炎ーーー 焼け落ちる道場・・・
唐突な火事の現場。
その中に佇む大モッピー。

誰か「師範(せんせい)! 刀条師範!!」

~現代・メガネ宅~
廊下を雑巾がけしているモッピー
母メガネ「あらさゆりちゃんいつもご苦労様」
も「いやいやなんのこれしき」
どうでもいいがこの母、普段でも小袖?に袴なのはなぜなんだろう?
メガネの実家って神社だっけ? 寺なら作務衣でいいと思うんだが。
そんな母メガネが歯磨きメガネに「モッピー見習え」と小言。
も「・・・・」(何で今頃あんな夢を・・・・)
 (何だ・・・?この言いようのない胸騒ぎはーーー・・・)
メガネ「・・・?」

~学校の道場~
鼻傷「おいツルギィ 何だこりゃ・・・!」
王子「今年の剣道部(ウチ)の予算 半分に削られてるじゃねーか!」
   「備品は荒れ放題プリントはたまり放題・・・ てめー俺がいない間何してやがった・・・!」
鼻傷「お前が何も引き継がず出て行くからそうなるのだ! 予算は生徒会に今年は金がないからと頼まれてーーー」
王子「んなモン毎年言ってくんだよ!お人好しにつけこまれやがって・・・」
   「それから俺を見下ろすな デカくなりやがって・・・」
王子在籍時ってマネージャー(由さん)がいたと思うんだが
どうして王子一人で仕切ってたの?やりたがりなの?

そんな言い合いを傍で見ているメガネと由さん
メガネ「朝霧さん今日からなんですね!」
由さん「うん・・・いろいろ手続きがあったからね」
だから「今日から」って何時なんだよ。前回の試合からどれだけ経ったんだよ
池沢くんはほんと時間の管理が適当だな

と、唐突になにやら発情した声が。
発情二尾「あっさぎり さまーっ!」
そこには胸をはだけてブラチラかましているツインテが。
発情二尾「お弁当もってきましたーーーーーっ!!」
王子「おー姫か」
発情二尾「うちの火照るで作らせた最高級サンドイッチですっv」
      「あっ・・・でももし口に合わなかったら・・・」
      「代わりに私を・・・」
王子「よーし稽古始めっかー」
BBP「姫先輩・・・・」
劣情二尾「朝霧さま ひどい・・・ 好き・・・・っ」

あーなるほど、銀魂の近藤さんみたいなカンジっすか。

アホ「アイツ ツバメさんは口説いたくせに・・・  ひでえ」
BBP「姫先輩は幼馴染らしいからそれでじゃない?」
由さん「・・・あんなのも久しぶりだ・・・ 朝霧が帰ってきたんだーって感じがするよ」
アフロ「おい・・・それよりも 覚悟しとけよ1年!」
メガネアホ「え?」
アフロ(小声)「稽古だよ稽古! 朝霧さんがいるといないじゃ全然違ーんだ」
アフロ(小声)「神宮さんがメニュー作るようになってから 大分”安全”になったんだ」
        「しっかり休憩はとるし ケガしねーよう量もセーブしてある・・・」
        「ただあの人は 死ぬギリギリの分量を知ってる・・・!」
で、アフロらはその死ぬギリギリの練習をやってあの体たらくってことですか。
本当に効果があるんですかその死ぬギリギリの分量の練習。
王子「よーし 始めるか?」
ニヤリと振り向く悪い顔の王子。それに気圧されるアホフロガネ。


541 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/29(土) 09:23:59.61 ID:TL9kv3Hc0
一方大王の仕事部屋
運子「ナオ君・・・ 今日から部活らしいですね いいんですか?社長までドイツ行き延期しちゃって」
大王「・・・」

~大王の回想~
王子が土下座して頼んでいる
王子「親友が待ってるんだ・・・ 頼む・・・!」
   「俺と剣道に 最後の時間をくれ・・・!」
~回想終了~
大王「・・・今のアレを連れ戻しても仕事の邪魔になる たった二ヶ月で納得するなら待ってやろうというだけだ・・・」
   「・・・フン 親友などと抜かし折ってーーーー・・・」
   「・・・細川  私のドイツ行きの航空券(ファースト)だ 有給でもとって君が代わりに・・・」
   「・・・何だ?何を笑っている細川!おい!」
なんかさ、あのときしつこく食い下がれば大王折れたんじゃないのか。
やっぱり王子的には「あの面子じゃ勝てない」ので、「この面子なら勝てる」から帰ってきたんだろうか。

さて場面戻って学校の道場
鼻傷「よーしここまでーーーっ!」
バテてるメガネと吐き気を催している多分アホ。
王子(やっぱアイツだけは飛びぬけてんな ・・・落陽に推薦が決まっていたとかいう・・・)
   (物足りねェって顔してやがる
メガネ(やっぱすごいなシドウは・・・ 落陽と・・・あの霊峰って人と 何があったかはわからないけど)
    (きっと誰よりも落陽に勝ちたいんだ。それだけは・・・わかる)
メガネ「・・・ねぇさゆり僕もーーーー・・・」
と、まーた他人の事情に迎合しようとするメガネ。
メガネ「あれ? さゆ・・・」
そこには女型のゲロを上空に向かって吐いているモッピーが居た。
メガネ「出てる」

メガネ(おいさゆり!おい!)とモッピーをシバくメガネ
も「む!?」と、ゲロを飲み込むモッピー
メガネ(飲め!!もーどうしたんだよ今日は朝から・・・!)
も「「おお・・・悪いな」
メガネもぐもぐとゲロを咀嚼するモッピーを隠しているところに隠居が現れる
無能「おーー やってるかーーー」
王子「遅ぇよオヤジ」
無能「うしし お前さんがいるとサボれるからな」
王子「ったく 相変わらずだな・・・」
あれなんか王子がいなかったらちゃんと仕事しているような物言いですね!
王子「で? わざわざ終わってから来たってことは 何か話があるんだろ」
隠居は監督責任すら果たしていないんですね。
無能「おっさすがカンがいいな。あれだ 今週末連休だろ?」
BBP「ハイ・・・祝日と創立記念日で四連休ですが・・・それが何か?」
ニッとする無能
無能「”合宿”だ 突然だが今週末・・・5泊6日の強化合宿を行う!」
桜夏ども「合宿!?」「五泊って・・・」「ていうか去年までそんなのなかったんじゃ・・・」
無能「やめてたんだよ 昔ケガ人が出たからな」
ああ、この監督なら普通いありえるな。ろくに監督責任とか果たしてないし
無能「・・・まっ 細かいことは追い追い話す。金曜日の放課後すぐ出発・・・
    水曜の授業開始直前まで目一杯・・・」
無能「地獄の強行軍になる 行くか行かないかだけ考えとけや」


542 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/29(土) 09:25:55.21 ID:TL9kv3Hc0
~そして放課後~
メガネ「合宿かぁ・・・ 昔ケガ人が出たって・・・そんなにキツいのかな・・・」
アホ「うっへっへ 俺は泊まりが楽しみだけどな!」
BBP「でも地獄って言ってたよー?」
クラウド「・・・丁度いい 今の練習量では足りないと思っていた」
     「たった6日でも地獄に行けるなら歓迎だ・・・」
そう言ってスタスタと先に歩いていくクラウド。
物足りないのなら自主練習とかすればいいんじゃないのかクラウド
言われた範囲を超えないとかクラウドらしくないぞ!
メガネ「凄い・・・気合・・・」 アホ「チッ・・・負けてられねーな」
アホ「つーわけで今からラーメン食って力をつける!」
メガネ「・・・それは勝ってるの? 行くけど・・・・」
BBP「あっ じゃあ私もーっ!」
メガネ「さゆりも行くだろ?お子様ラーメ・・・」
も「ん? ・・・すまん 先に帰っててもいいか?」ボーっとしているモッピーがそう答えて
これまたトコトコと帰路に付く。
メガネ「え? あ・・・・さゆり・・・」
BBP「さゆりちゃん 具合でも悪いのかな?」
メガネ「・・・そんなはずないんだけどな・・・」(それともユーレイも病気になるのか?)

しばらくして ラーメン屋から出てくる3人。
別に「先に帰る」とか言っていたわけでもないクラウドを
誰も誘わないあたりさすが池沢くんの漫画のキャラだぜ!
アホ「じゃーなヒロト!」 メガネ「うん また明日!」
一人帰るメガネ
メガネ(・・・さゆり何かあったのかな そういえば昨日夢にも出てこなかったしーーーー・・・)
メガネ「・・・あれ?」ふとメガネの視界に入ったのは・・・
土手?の上から見下ろしているモッピーらしき人影
メガネ(さゆり・・・? 先に帰ったんじゃーーー)
    (!  ・・・そういえばここ 初めてさゆりと会ったーーー・・・)
あれ?あのときこんな段差あったっけか・・・?
人影「・・・君が・・・黒鉄か?」
メガネ(さゆりじゃない・・・! っていうか何で僕のこと・・・)
ここで「男の声?」とか言わないってことは相手は女なんだろうか
人影「・・・なぁ 知ってたか? ここには昔・・・大きな桜の木があったんだ」
   「夏まで咲き続けるといわれたその桜から この辺りを桜夏町というらしいね」
メガネ「・・・? 君は・・・・?」
人影「そしてその桜の木の隣には 小さな剣術道場があった」
メガネ「!  何の・・・こと・・・?」
メガネ(まさか・・・それはさゆりと僕しか知らないはず・・・」
    (歴史にも記録にも残らなかったってさゆりがーーーー・・・)
いや普通その町の人間が全滅でもしない限り口伝とか噂で伝わるだろ・・・
人影「江戸時代・・・ 当世最強と謳われた その剣の名はーーー」
メガネ「ちょっと待って・・・何で君がそれをーーー」
人影「”桜一刀流”」
メガネ「君は誰だ!?」
人影「・・・何で知っているかだって・・・? こっちがそれを聞きにきたんだ」
   「”十五代目”刀条真だ ・・・見つけたぞ 贋物め」

アオリ:現れたのはーーー”真の”継承者・・・・!

543 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/09/29(土) 09:26:43.88 ID:TL9kv3Hc0
以上です


読んでて吐きそう・・・なのはきっと昨日の晩の揚げ物の油の質が悪かったんだろうなw


54本目 「十五代目」

+ ...
54本目 十五代目
425 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/05(金) 09:39:59.17 ID:R/CRKBbr0
アオリ:突如現れた”本物”!!
メガネ「な・・・・ 桜・・・・一刀流の・・・・!?」
ま「・・・・そう 僕が”現”当主 刀条真だ

もっぴーは21歳で師範(自称)、まこっちゃんは10代?で当主
桜一刀流は若輩がトップに立つルールかなんかでもあるんすかね?

メガネ「そんな・・・だって・・・ 桜一刀流は・・・ 江戸時代に滅んだんじゃーーーー・・・」
イメージ画像(火事の跡)をバックにメガネが言う。
ま「・・・詳しいね」 メガネ「・・・ッ」
ま「確かに・・・刀条家の記録には ”七代目”小百合の代に大火があり
  門下生の”殆ど”を失ったとある・・・」
あれれー、記録とか残ってないって言ってなかったっけ?
ま「今の刀条家の先祖”八代目”は・・・ そのときの”唯一の生き残り”さ」

考えるに同じ町内(か市内)に済んでるっぽいが
モッピーは幽霊しながら
今 ま で 一 体 ど こ で 何 を 見 て い た ん だ ろ う

ま「その後九代目は道場を再興させ かつての隆盛とは裏腹に隠れて業を引き継ぎ続けた」
あれ隠れてやるなら道場を再興させる必要なくね?
どぶろー先生(@真島くん)みたいに個人でこっそりマンツーマンで教えればいいわけだし。
道場を再興させるということは、弟子が一杯きてにぎやかになるってことなんじゃないの?

も「そして桜一刀流は確かに 現代(ぼく)まで受け継がれているーーーー」
メガネ「・・・・(そんな・・・さゆりの知らないところで・・・)」
    (桜一刀流は 残っていた・・・・!?)
ま「・・・知らなかったかい?そうだよね・・・ だって君は本家の人間じゃない・・・そう・・・」
 「じゃあ何故君が 桜一刀流を知っている・・・!?」
 「この剣は八代目以降一子相伝となった・・・ 僕以外に知り得る人間はいないんだよ」
まこっちゃんの威圧感に気圧されるメガネ
メガネ「・・・・それは・・・ ・・・・言えない・・・」

なんでここで隠す必要あるんだろう?別にモッピーは「私のことは黙ってろ。口外するな」
みたいなこと言ったっけ?まだかの前に平気で現れたのにね。
ああそうか、言っちゃうとこれまでの自分の偉業(笑)が台無しになるからか

ま「言えない・・・か 僕の嫌いな答えだな 人は都合が悪いとすぐ黙る・・・」
メガネ「刀条君・・・だよね 理由は言えないけど・・・僕はちゃんとーーーー」
ま「いま君の話はどうでもいいよね?」
にっこりと返すまこっちゃん。声は笑ってないが。
それにしてもこの上下の服に振袖(?)ってすっごく似合わないっつーか違和感凄いな。

ま「そう・・・問題なのは君の存在だよ 一子相伝の意味・・・わかるよね?」
 「この剣の使い手は この世に二人いちゃいけないんだ」
メガネ「・・・!どういう・・・」

 ・・・あれ?ってことは
師匠が弟子に伝授し終わった時点で師匠は死んでるってことかい?
どこの南斗鳳凰拳だよ


426 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/05(金) 09:40:51.37 ID:R/CRKBbr0
ま「抜きなよ」
メガネの言葉を遮り、そういって竹刀の切っ先をメガネの喉に向けるまこっちゃん
メガネ「・・・何を・・・・するつもり・・・・?」
ま「・・・簡単さ 賭けをしよう」
 「もし君が僕に”一度でも触れる”ことができたら・・・ 金輪際二度と君に関わらないと誓おう」
 「ただし僕が勝ったら・・・ 二度と桜一刀流(そのけん)を振らないでもらいたい」

こんなことを賭けに委ねるとか、一子相伝の重みを知らないのはどっちなんだまこっちゃん

メガネ「なっ・・・!? いきなりそんなこと・・・」
ま「言っておくけどこれは”提案”じゃない ”譲歩”だ ”本家”から”贋物”へのね・・・」
 「君に選択権なんてない 始めるよ? 3・・・2・・・1・・・」
慌ててメガネも臨戦態勢を取る
おかしいな、ちょっと前に”死ぬギリギリの練習”をこなして、別に休憩とか取ってないよね?

ま「桜一刀流 ”花足”」
普通なら忘れられていそうだがアンチスレではすっかりお馴染みの技を繰り出すまこっちゃん
メガネ(やらなきゃやられる・・・!!)
メガネ「”桜花七式” ”五月雨”!!!」
メガネも眼鏡を外して迎撃する。はたして、その突きは・・・・
投げ出される鞄。空を切る切っ先。 竹刀袋はどこいった!?

メガネ「フェイント・・・!?」
ああっ!ついに対戦相手がフェイントを使ってきたぞ!メガネどうする!?

ま「おいおい・・・僕はまだ打ってないよ ”五月雨”が返し技なのは知らないのか?」
割と恥ずかしいポーズのメガネ。再び例の構えを取る。
メガネ(”二の太刀”---- 陽炎!!)
カウンター技と知ってるはずの業を次々と先に繰り出すメガネ。おまえ今までなにやってきたんだ!
しかしメガネの技は、まこっちゃんの寸止めした切っ先に押し止められる。
メガネ「・・・・!」
ま「・・・下手くそ  ・・・でも”目”は突いても一本にはならないな ・・・続けようか」
メガネ「・・・! (強い・・・!!」

さてメガネ宅。
軒先で本を読んでいるモッピー
も「降ってきたな・・・」
メガネ母「大変さゆりちゃん! ヒロトがまだ帰ってこないの あの子傘を持ってなかったわ!」
も「何? よしっ 私が迎えに行こう」
メガネ母「ホントに!? 気をつけてね!」
も(・・・嫌な予感がする・・・ ヒロト・・・!」
モッピーサイズの傘(和傘っぽい)を持って駆け出すモッピー
その傘に二人入るつもりなのか・・・

ふたたび路上。
息が上がっているメガネ。
ま「五月雨 陽炎 五月雨 陽炎 飽きないな キミも・・・」
メガネ(何でだ・・・!? 何で技がひとつも当たらないんだ・・・・!!)
ま「・・・当たるわけないだろう・・・ 技を適当に打ちまくるだけ・・・ 読み合いも知らない」
 「君は・・・桜一刀流に使われてるだけだ」
 「贋物に・・・ その剣を振るう資格はない」

ああっ!今までの対戦相手が全員disられちゃったよ!何がしたいんだ池沢くん!


427 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/05(金) 09:42:14.73 ID:R/CRKBbr0
メガネ「・・・!」
メガネ(違う・・・!贋物とか・・・資格とか・・・  僕はさゆりのーーー)
メガネ「桜花七式”二の太刀”---」
フーッとため息をこぼすまこっちゃん
そして例の構えを取り
ま「桜花七式 ”三の太刀”ーーーー ”飛花”」
そうって(たぶん)飛び込み突きを繰り出すまこっちゃん。
その竹刀はメガネの頭上をかすめ、まこっちゃんはそのままメガネにマウントポジション的な体制に持ち込む
ま「・・・君の敗けだ 約束通り 桜一刀流は二度と使わないでもらおうか」
メガネ(そんな・・・ 桜一刀流が使えない? 剣道ができない? さゆりは? そんなのーーーー)

いや別に剣道ができなくなるわけじゃないだろ・・・チートが使えなくなるだけで。
しかしメガネは

メガネ「・・・いやだ・・・  僕はまだ敗けてない・・・・!」
喉に突きつけられた竹刀の切っ先を握り、抵抗するメガネ。
メガネ(さゆりと剣道ができなくなるなんて・・・そんなの嫌だ!)
ま「・・・なるほど 確かにどうしたら僕の勝ちか 明確に決めていなかったな・・・ ----なら」
ゴリッとメガネの左手を踏みつけるまこっちゃん
ま「降参しないと折る ・・・一本残らずね」
メガネ「・・・それでも 譲れない・・・!!」
メガネ(桜一刀流に・・・さゆりに出会ってやってきたこと全部ーーーー)
メガネ「僕に・・・僕にだって・・・ そんな簡単に・・・捨てられるようなものじゃないっ!!」
メガネの絶叫に少し気圧されるまこっちゃん。

と、その時
も「ヒロトーっ!」
遠くに聞こえるモッピーの声
メガネ(さゆり・・・!)
ま「・・・・人が来たようだね・・・」
いつのまにか竹刀を竹刀袋に納め、立ち上がるまこっちゃん
ま「・・・一週間後にまた来る その時また無様な剣を晒すようなら ・・・次はないからな」
ま(クロガネ・・・何処で”桜”を・・・? まさか・・・他に生き残りがーーー?)
去り行くまこっちゃんとすれ違うモッピー
ふと何かを感じ振り向くモッピーだが
も「!! ヒロト!!   ヒロ・・・」
雨の中、座り込んで落ち込むメガネがそこに居た

アオリ:圧倒的ーーー敗北
告知:次号、連載一周年突破記念Cカラー! キャラクター人気投票も開催するぞ!
巻末コメ:今週はしばらく更新されないであろうハードスケジュールを消化しました・・・<春人>



428 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/05(金) 09:44:45.73 ID:R/CRKBbr0
以上です。
ちょっと時間の余裕ができたので早朝に入手してきましたw 先方にはご迷惑をw

ラスト付近のメガネだけど
「チート使えなくなるのは嫌だ! ちやほやされなくなるのは嫌だ!」と言ってるようにしか思えないのは
アンチだからというのもあるかもしれないけど、これまでの積み重ねなんだろうなって思う


55本目 「桜の資格」

+ ...
416 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/14(日) 02:32:48.97 ID:2VWfDrA60
55本目 桜の資格
アオリ 消えない 敗北の痛み・・・

朝。家の庭で竹刀持って佇むメガネ。
正直なんでそんなことしているんだろうとしか・・・ 別に自主朝練やってたという描写はないというのに。

それを見ているメガネ母とモッピー
メガ母「・・・ヒロトはどう?」
も「うーむ 昨晩と変わらんよ」
 「昨日何があったのか・・・ 何を聞いても教えてくれんのだ・・・」
も(一体あそこで 何があったヒロト・・・?)

そのメガネの頭によぎるのは例のまこっちゃん

メガネ(刀条真・・・ 桜一刀流の・・・本当の後継者ーーー)
    (さゆりの目的は桜一刀流の復興 だとしたら)
    (正式な後継ぎが 現代に生きてると知ったら・・・)
    (さゆりは 刀条のところへ行ってしまうんだろうかーーー・・・)
    (まださゆりには言えない・・・ 僕が何とかしなきゃーーー・・・!)
この期に及んで隠すとかホントなんなんでしょうねこのメガネ。
モッピーや流派を「自分のための道具」と思っていないとこんな思考できませんよ。
そもそもメガネが何かしたってどう変わるのか。まこっちゃんを倒して自分が名乗るというのか。

たった一コマにそんな多くのツッコミを入れつつ、場面は校門前に。

さらに変わってどこかのコンビニかファミレス前に。
さっきのコマの学校はなんだったんだ!?

ガムを噛んでいる男とチャラい男がなにやらナンパをかましている。
ガムオ「おっキミ可愛いねー 何?待ち合わせ?」
チャラオ「学校終わったばっかでしょう? どこ行くのさ?」
ああ、さっきの一コマは学校が終わったという表現なのね。わかりにくっ!
BBP「あ、ハイ!えーっと・・・ これから泊まりで・・・」
ガムオ「マジで!? 見かけによらず大胆!」
BBP「ハイ! 大胆にも五泊六日で・・・ これから合宿なんです!」
ナンパされてたのはBBP。はいはいかわいいかわいい
ガムオ「がっ・・・しゅく・・・?」 BBP「ハイッ!」
と、ガムオとチャラオの後頭部を誰かが叩く。
ガムオ「いっ!!てぇな誰だこの・・・・」
そこには竹刀を持ったアホが。(※竹刀は人を叩くものではありません)
アホ「すんませーん 素振りしてたら当たっちまいましたぁーーーっ!」
   「こちとら今から合宿なもんで」
ガムオ「ひっ・・・」
チャラオ(おいやべーってコイツ あの”鬼の江花”・・・」
…池沢くん、そういう通称はいきなり出しても「鬼の江花(笑)」って言われるだけだよ・・・
ガムチャラ「すんませんっしたーーーーーっ!」
ささっと逃げ出す二人。
アホ「フンッ」


417 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/14(日) 02:33:40.63 ID:2VWfDrA60
と、アホを筆頭に続々とメンバーが集まってくる。
鼻傷「みんな来てるか?」
BBP「いえ・・・まだクロガネくんが・・・」
アホ「まさかビビッったか?」
王子もクラウドも由さんもアフゲノコもいないけど・・・ああ、見えないんだねBBPには!
と、そこにメガネがモッピー連れて登場。
メガネ「すいません 遅れました・・・!」
アホ「おせえよヒロト!」
隠居「おーおーレギュラーは全員そろったか・・・」
   「あんだけキツいって言ったのによォ ・・・覚悟はできてんだろうな?」
ボーイズ「おおっ!!」
と、気合を入れる4人だが、一人気の入っていないメガネ。
隠居「・・・クロガネ?」
メガネ「あ・・・ハイッ!」
隠居がいぶかしげな表情を浮かべる。
隠居「・・・まーいい とりあえず適当にのりこめや」
と、マイクロバスに乗るメンバーたち。ところでなんで学校で合流しなかったんだろう・・
アホ「俺が先だ!」 誰か「一緒だ一緒」
さてバスの中は

最後部から
    王子鼻傷
    痴女 クラウド
メガネBBP  アホ
    隠居
という座席。
痴女が来ているのに・・・ユフゲノコときたら・・・

も「男共は空気が重苦しいのー」
BBP「これから地獄が待ってるって話だからねー さすがに・・・」
と、なにやら憂鬱そうに窓の外を眺めているメガネ
も(特にヒロトは・・・合宿のこと・・・だけじゃねーよな ホントに一体何をーーーー・・・)
メガネ(ダメだ・・・合宿に集中しなきゃ さっきから刀条のことばっかり・・・)
    (刀条・・・)
ふと何かに気付くメガネ
メガネ「・・・ねぇさゆり」 も「ん?」 メガネ「さゆりってさ・・・ 結婚してた?」
口からゴム手袋(のようなもの)を噴出すモッピー
も「な・・・何かと思えばお前そんなことで悩んでるのか・・・」
  「しょーがねぇな全く」
メガネ「?」
も「今は お前一筋だぜv」
びしっとメガネを指指すモッピー はいみなさん笑うところですよー
メガネ(さすがに子供はいないかな・・・・ だとしたら刀条は一体ーーーー・・・)
と再び思考の世界に戻るメガネ。取り残されたモッピーは気まずそうに照れる。

アホ「おいおい・・・コレどこまで行くんだよ! いい加減教えろよオヤジ!」
隠居「ん?言ってなかったか・・・ 今回泊めてもらうのはな・・・」
   「”とある知り合い”のーーー”山”だ」

ということで目的地に到着。
隠居「”双剣岳”(ふたつるだけ) これぜーんぶその人の山だ」
アホ「・・・・!どんな知り合いだよ・・・!」
隠居「さーて・・・そんじゃ準備運動がてらーーー 山頂の合宿所まで歩いて貰うぞ」
メガネ「!!? 歩っ・・・!?」
どよめくメンバー。
登山装備もなく(全員学生服の夏服)やらせるとか流石監督しない者。

アホ「ふっざけんな 何キロあんだ何キロ!」
隠居「標高1800mまで10キロってとこだ 晩飯までに行けんだろ」


418 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/14(日) 02:34:58.67 ID:2VWfDrA60
隠居「俺と女子は近くまで車で行くからなーー ホイ地図」
と王子に地図を渡す隠居。
隠居「ケータイは通じるから迷ったら助け呼べよ」
って他人に助けを任せるってことかい!
アホ「おいおいマジかよ・・・」
クラウド「・・・イヤなら車で行くんだな」
アホ「ああ!? 言ってろ! ぜってーてめーより先についてやるぁ」
メガネ(山頂って・・・)「あそこまで・・・!?」
も(大丈夫かヒロト・・・!? まあ休み休み行けば夜にはなんとか・・・)
隠居「あーそうそう 言い忘れたけどもーーー」
   「日暮れまでに着かなかったら そいつはアウトだ」
   「そんな体じゃどの道合宿にゃ耐えらんねーからな」
   「まー五日間雑巾がけでもやっててもらうわ」
ええっと、学校終わってから集合してここまで車で移動してるんですよね・・・
鼻傷「・・・!日没までに・・・!?」
王子「あと数時間だぜ タチの悪い準備運動だな・・・」
アホ「・・・俺らはまだいいけどよ・・・」
とちらりとメガネを見るアホ
メガネ「・・・・ッ!!」

さて場面変わって どこかのホテル
ま「・・・ん? 今はホテルさ」
まこっちゃんが電話をしている。
ま「ああ 会ってきたよ”クロガネ”・・・」
 「彼が”アレ”を持っているのは間違いないだろう それ以外に桜一刀流を知る方法はないからね」
 「七代目 小百合が関わっているのは間違いない 江戸時代まで遡って刀条と黒鉄家に関係がないか調べてくれ」
 「ああ・・・どちらにせよ次でケリがつくさ」
 「僕があんな贋物を 許しておくハズないだろう?」
ええっと、辻斬りせずにメガネの家に行けばいいんじゃないっすかね?

さて再び山登り。
すでにバテぎみで杖をついているメガネと、それに付き添うアホ
鼻傷「まずいな・・・日が暮れてきた 少しペースを上げよう」
と、ガクンと膝をつくメガネ。まぁ5日分の着替えとか持ってるわけだしな。
アホ「おいおい大丈夫か!」
王子「・・・・ほっとけ」
鼻傷「!? しかし・・・」
王子「これがダメならどの道無理だって聞いただろ」
   「覚悟ができてねぇ奴を甘やかして何になるんだよ」
メガネ「・・・・!」
アホ「なっ・・・ヒロトだけおいてけってのかよ!?」
抗議するアホの横を通り過ぎるクラウド。
下駄で登山とかファンキーっすねクラウド・・・
アホ「おい!トンガリ・・・ てめぇ本気かよ!」
クラウド(クロガネなら必ず来る・・・それより俺は俺のことだ・・・!)
鼻傷「わかった・・・ いいかクロガネ ダメだったらすぐ監督を呼べ!」
アホ「・・・・・・・・・・!! 神宮のおっちゃんまで」
王子「おいてくぞ江花ァ お前までアウトになっていいのか?」
アホ「・・・・ぐ・・・」
  「いいか!いけるとこまで行け! 何かあったらまず俺呼べ!」
  「そんときゃ間に合わなくなっても絶対来るからな!!」
メガネ「・・・!! アオハル・・・」
そういってアホは「くそっ・・・」と吐き捨てて鼻傷らを追う
残されたメガネ。誰も持っていってくれなかった荷物・・・
メガネ「何をやってるんだ僕は・・・」
メガネ(これからみんなで合宿ってときに・・・)
   (こんな所に一人おいていかれて・・・・)
   (・・・やっぱりこんな僕より刀条のほうが さゆりにーーー・・・)
ふと脳裏に浮かぶまこっちゃん
ま「贋物に・・・・ 桜一刀流を振る資格はない」


419 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/14(日) 02:35:49.92 ID:2VWfDrA60
メガネ(悔しい・・・!悔しい!!悔しい・・・! 何だよニセモノって・・・・!)
    (だったら僕は何だ!? 僕はーーーー・・・)
次に浮かんだのはモッピー
も「お前なら日本一になれるさ! なんたってあたしの弟子だからな」
あれこれって弟子ならだれでもいいってことだよね

メガネ(違う・・・ 本物か贋物かなんて・・・・関係ない・・・)
    (さゆりは・・・ 僕の師匠だ!!)
再び立ち上がるメガネ
メガネ(強くなるんだ さゆりを失わないように)
    (二度と刀条(アイツ)に・・・ 負けないように!!)
なんかすんごいエゴの塊ですね・・・別にモッピーの弟子が一人に限るってわけでもないのに。
少なくとも師匠ってのは誰かと取ったり取られたりするもんじゃないと思うけど。

さて山頂。そわそわしているモッピー
日は既に暮れており、山間に光が少し見える程度
既に先行メンバーは到着している模様。
隠居「・・・タイムアップだな」
BBP「そんな・・・」
も「いやーーーーまだだろ! 山あっから!!」
  「アイツは必ず来るって! アイツは・・・  アイツはーーー・・・」
と、モッピーの後ろに影がさす。モッピーが振り向くと
そこには登ってきたメガネと、再び登り始めた太陽が!
いやいやいや、さっきの太陽より明らかに上にあるよね!どんどん登ってるよね!

微笑むメガネ。ほんっとこいつの虚弱設定は出たり引っ込んだり都合いいな。
も「ヒロトーーーーっ! すげぇぜお前っ!!」とメガネに抱きつくモッピー
どうでもいいけどお前20過ぎだろ精神的には・・・

メガネ(少しだけ待っててくれ・・・・さゆり)
   (桜一刀流を振る資格は 自分で手に入れてみせる!!)

と、なごやか(笑)な二人の横で
王子「・・・とりあえず全員三途の川は越えたわけだ」
鼻傷「? ああ・・・」
隠居「よーし じゃあ全員着替えろ」
BBP「!!?えっ ここで!?」
アホ「何だよ中でいいだろ中で!」
隠居「おいおい・・・ここまでは準備運動って言ったろぃ・・・」
   「中の道場に入れるのはーーーー」
   「俺を倒してからだ」
とお、上着を脱ぐと下からムッキムキのガタイが現れる。
全員「ハァ!?」


420 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/14(日) 02:37:19.28 ID:2VWfDrA60
いじょうです
ちょっと限界なのでこのまま寝ます。ほんとすいません。
前半は大丈夫だと思いますが、後半があやしいです。足らないところとかあったら補完おねがいします

あとおまけ

参考資料 富士山の登山ルート比較

1.登山ルートの距離・標高・歩行時間を比較
       吉田  富士宮    須走   御殿場
往復距離 16km   11km    15km    20km
標高差  1450m  1350m    1800m    2300m
登り時間 7時間  5時間50分 7時間40分 8時間30分

56本目 「じゃんけん」

+ ...
162 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/20(土) 10:44:34.08 ID:qtysEUxk0
おーっ 全員着替えたか?
道着に防具の隠居が登場。

56本目:じゃんけん

アホ「いや 着替えたけどよ・・・ マジであのオヤジとやんのかよ・・・」
メガネ「でも勝たなきゃ中に入れてもらえないって・・・」
BBP「監督って強いんですか?」
BBA「いや? 私たちもあんな姿は初めて見るよ・・・・!」
痴女「・・・」
隠居「うっし そんじゃやるか!」
   「ルールは一太刀勝負!」
   「お互い同時に近付き”一回だけ”技を出す」
   「俺の一本か引き分けなら即次の奴と交代!」
   「俺に勝つまで回りながらガンガン戦う!」
も「ほぼ休みなしだな ・・・動けっかヒロト!?」
メガネ「一本づつなら何とか・・・」
あらまあずいぶん都合のいい体力ですね

隠居「そして全員が俺から一本とれれば晴れて合格! 中で温か~いメシと風呂が待ってる」
おいおい連帯責任かよ・・・
      • ああ、だからヒゲキノコらがいないのか!
アホ「よっしゃあやってやんぜ! オヤジから一本なんて楽勝だっつーの!」
あれアホって隠居の道場にいたんじゃ? 稽古つけてもらったりしたことなかったのか?

隠居「んじゃまずクロガネと江花の二人で来い!」 アホ「おお!」
メガネ「・・・・お願いしますっ!」 隠居「おーう」

構えの直後、一気に間合いを詰めに行くメガネ
随分元気な虚弱ですね!

メガネ(お互いに一回攻撃・・・僕に可能性があるとしたら やっぱり返し技だ・・・!)
隠居「・・・」
メガネ(”桜花七式 一の太刀” ”五月雨”!!」
毎度のごとく「返し技」と認識しつつ自分から攻撃を仕掛けるメガネ
しかし隠居は頭だけで避ける
隠居「打たねぇよ ”足も動かねぇしまずは返し技”・・・だもんな?」
いやいや十分動いてましたがな!
そんなツッコミを無視してあっさり抜き胴を入れる隠居
メガネ(フェイント・・・! あれ?この負け方ってーーーー・・・)
いやいや隠居はフェイントしてねーよ!突きを頭だけで避けて胴入れただけだよ!?
どういう見方をすればフェイントになるんだよ!
隠居「ホレ廻れ廻れ!次はアオハル!」 アホ「おお! 覚悟しろオヤジィ!」
一気に間合いを詰めるアホ
しかし交差しながら隠居がささやく
隠居「”とりあえず全力で飛び込み面”・・・・だろ?」
これまた(多分)胴で切り返す隠居。
いや、あの、お互いに2,3メートルの間合いがあり
自分が動かず相手が大きなモーションでとびかかってくるのなら
相手が何をするのか大体わかると思うんですけど・・・
隠居「ホイ もっかいだ! お前ら終わんねーと次行けねーぞ!」
メガネ「ハイ・・・」
あれ?さっきの説明図では全員でローテしてたのに、二人でやるの?
鼻傷は驚きの表情。
その隣で
王子「こりゃ回ってこねぇかもな・・・ あの親父 つえぇぞ・・・!」


163 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/20(土) 10:45:28.38 ID:qtysEUxk0
~しばらく経って~
メガネ(桜花七式” ”二の太刀”」
毎度自分からカウンター技を仕掛けるメガネ
しかしあっさり面で迎撃される
メガネ(・・・! やっぱりこの負け方・・・)
    (刀条に負けた時と 同じ・・・)
    (何で技が・・・当たらないんだ・・・!?)
いやそりゃ当然でしょ。始動から打突まで一連の動きが途中でなんの変化もないんだから。
普通は小手を打ちにいきつつ面とか、そういう感じなのに
クロガネらの場合は突きの動作を開始したら突きしかやらないんだもの。
ようするにこの「技を一つ出すだけ出す」という縛りが剣道としてある意味おかしいのではないでしょうか。

さてそんなツッコミを他所に
隠居「・・・暗くてもー何も見えねー ・・・タイムアップだな」
と終了宣言をする隠居
アホ「なっ・・・ 俺はまだやれっぞ!」
隠居「・・・何度やっても同じだ お前らが”何も知らずに”戦ってる間はな」
いやそれは”既にお前が教えておくべきこと”なんじゃないのかw

      • ということでメンバーは野宿することに。
火を囲んで談笑するメンバー
クラウド一人にテントを建てさせているメンバー
おめーら鉄だってやれよ・・・一応ケガ人なんだぞ・・・
さてこのコマで判明したことは。
気 付 い た ら B B A が 参 加 し て ま し た

アホ「”勝たなきゃ中に入れない”とは言ってたけどよ・・・ だからって野宿かよ!」
メガネ「すみません・・・僕らのせいで先輩や女子まで・・・」
何気にクラウドが入っていないメガネ
鼻傷「気にするな・・俺たちも勝てたかはわからん」
アホ「くっそぉ・・・明日はぜってー勝ってやる!」
メガネ「でもどうしたら・・・ 何をやっても当たる気配が・・・」
アホ「んなもん気合でどーにかよぉ・・・」
王子「・・・あーお前らさぁ・・・ じゃんけんって知ってるか?」
アホ「んだよいきなり・・・ 知ってるに決まってんだろ」
王子「よし じゃあ勝負だ」 アホ「はぁ・・・?」
王子「俺は 絶対”グー”を出すからな」
アホ「あぁ!?」
アホ(グーを出すぅ!? そういってパーを出させてチョキがくんだろ!? だったらグーで・・・)
王子「ポン!」 アホ「・・・!」
王子はパー アホはグー
アホ「これが何だってんだよ!」
王子「わかんねーか? 江花は俺の手を”チョキだと読んでグーを出し・・ 俺はそこまで読んでパーを出した」
王子「これが”読み合い”だ」
王子「同じことが剣道でも起きてんだ 姫!何か紙」
痴女「ハイv」
王子「剣道をじゃんけんに例えるならこうだ」
飛び込み技=グー=自分から最速で飛び込む
フェイント=チョキ=打つふりなどで相手の狙いを外す
返し技=パー=相手が打ってくるところを狙う
うんまあそんな単純な攻防じゃない気もするけどまあなんだ例え方は自由だしね!



164 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/20(土) 10:46:31.66 ID:qtysEUxk0
王子「飛び込んでくる相手には 返し技が当たるし」
   「返し技を狙う相手は フェイントでスカさせることができる」
   「そしてフェイントを狙ってきた相手には 飛び込みが刺さる」
アホ「ん?んん?」
アホ・・・お前一応剣道経験者だろ・・・しかも中学で
メガネ「剣道の技には 相性の良い悪いがあるってことですか・・・?」
王子「ああ」
王子「実際やってみりゃわかんだろ お前ら2人でーーー今日やった”一太刀勝負”をしてみろ」
ということでアホとメガネで対戦することに
アホ(何かよくわかんねーけど いつも通り飛び込みでいいだろ) と、飛び込み(グー)を狙うアホ
メガネ(さっきの話の通りなら 飛び込みの多いアオハルには”返し技・・・かな?) と返し技(パー)を狙うメガネ
結果、飛び込み面をすかしてメガネの胴が入る。
アホ「くそっ・・・ もう一回だヒロト!」
メガネ「うん・・・!」(読みが効いた・・!)
メガネ(よし・・・もう一度カウンターで)
アホ(ヒロトにはあれがあったな・・・だったら前効いた”打つフリ”で・・・)
アホ「スカす・・!」
メガネ「わっ!」
アホ「しゃあ!今度は俺の勝ちだな!」
一本入れてないけどな!

王子「・・・わかったか クロガネ? 江花?」
   「今のクロガネは偶然負けたんじゃない カウンターを読まれてフェイントを狙われたからだ」
   「”相性”そして”読み合い” この2つを知らないままじゃーーー」
   「この先の相手には絶対勝てねぇ」
つまりこれまで対戦してきた相手は・・・ 合掌・・・
メガネ(・・・そうか 返し技の五月雨はフェイント・・・ ”五月雨に見せかける”フェイントの陽炎には飛び込みーーー)
    (刀条に勝てなかったのは”手”を読まれて・・・相性のいい技を出されてたからなんだ)
いやその たぶんそれ違うと思うよ・・・
そもそも「返し技に特化した」という設定の流派に竦みもなにもないと思うが・・・
メガネ(これだ・・・これだったんだ・・・!!)
メガネ「・・・ありがとうございます 朝霧さん・・・!」 王子「ん」
メガネ「朝までに覚えます!!」
なんというインスタント・・・なんという一夜漬け・・・
メガネ(きっとこれを覚えれば 刀条にも・・・!)
そんなメガネを木陰から見守るモッピー 別に隠れる必要なくね?

      • ということで朝
隠居「よぉ クロガネ 江花・・・ 昨晩は眠れたかね?」
あれ?隠居はアホを名前呼びしてなかったっけ?
目の下にクマをつくっている二人。
隠居「・・・復習と予習を済ませてきた顔だ・・・  教師冥利に尽きるね」
いやそれただの一夜漬けじゃないんですか・・・
隠居「・・・・ッ 来いっ!!」

まずはアホから
アホ「おらぁぁぁっ!!」と毎度のように突っ込むアホ
隠居(何だストレートに突っ込んでくるか!? カウンターで小手でも・・・)
いや相手は予習復習やってきたって言ったじゃん!警戒しろよ!
ニヤリと笑うアホ。隠居の小手はスカされた。
隠居が「!!」と驚くも、アホの面を頭で避ける。
アホ「だーっ 外した! スカすまではよかったのに!!」
隠居(担ぎ面※・・・! 基本の”読み合い”は覚えてきたか・・・)
(※担ぎ面:基本的な見せ掛け技(フェイント)

ん?んん?担ぎ面ってこんなんだったっけ?
参考資料
http://www.youtube.com/watch?v=ZriKKrrIsqc
これの3:05あたりからが担ぎ面だと思います。違ったらすまんw



165 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/20(土) 10:48:00.35 ID:qtysEUxk0
隠居「次っ クロガネぇっ!」 メガネ「はいっ!」
メガネ(昨日みたくフェイントでくるなら 思い切って飛び込んでみよう・・・!)
と、昨日自分から飛び込んだはずのクロガネが記憶を改竄しつつ飛び込む
隠居(基本は覚えてきたみてーだが・・・ 姿勢で”飛び込み”がバレバレだ 悪いが・・・)
   (読み合いは・・・俺の勝ちだ!)
キュッと何が鳴ったのかわからない音を立て(ちなみにむき出しの地面に裸足でやってます)
隠居が胴を打ちに来る
メガネ(しまった! 監督は”返し技”だ!)
王子(読み違えたか・・・まあ読み愛はじゃんけん・・・6割外れて当然だ)
   (ここはあきらめて 次ーーーー・・・)
と、そのとき
メガネ(返し技ーーーー・・・ 返し技に強いのは・・・)
メガネの飛び込みが寸前で止まり、隠居の胴打ちがスカされる
いやいやいや、飛び込み面を途中で停止させるとかどんな筋力してるんだよ・・・
驚く隠居とモッピー
アホ「っしゃあ!読み通りだなヒロト!! 練習したかいがーーー」
隠居(読んだ・・・? 違う・・・今のは・・・)
王子(後出し・・・だとっ・・・!?)
戦慄の表情を浮かべる王子
王子(今の派確実に飛び込み狙い・・・オヤジもそう読んでた 普通読みあいに負けたらそれで終わり・・・
    何もしようがねえ・・・)
    (だがクロガネ(アイツ)は親父の”手”を見て!自分の手を変えた!!)
    (そんな常人離れした反応がーーーー!!)
も(こんなに早くこの段階がくるたぁな・・・ 今まで回避や反撃にしか使えなかったヒロトのあの”眼”がーーー)
 (ついに・・・その真価を発揮する時がきた・・・!)
 (じゃんけんなんてのはせいぜい4割勝てりゃいい方 「読み合い」も同じだ・・・)
 (だがヒロトの眼があればなりうる)
 (じゃんけん初心者にして唯一人・・・”後出しを許された男”・・・)
 (読み合い百発百中の 化け物にな・・・!)
いやいやいやそのまえに反射神経と鍛えた身体がいるだろこれ!
ていうかまだかの”眼”は一体どうなったんだよ!もうわけわかんないよ!!

アオリ:新化の予感!!
巻末コメ:仕事場も一周年!連載当初から変わらない 上手で楽しいS(スタッフ)さん達に感謝です。<春人>



166 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/10/20(土) 10:48:42.32 ID:qtysEUxk0
以上です

いやまあなんというか
なんというか・・・


あと池沢くん読者に感謝はしないの?

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最終更新:2013年04月05日 03:23
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