•クロガネ全話ダイジェスト7


31本目 「はじまりの先へ」

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671 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/14(土) 11:17:28.64 ID:HtXmBsPY0
「・・・謎が 一つ解けたーー?」

その”眼”で見抜いた真実とはーーー
31本目 独活
☆「サキよみ ジャンBANG!」5月期のVOMICはクロガネ!続報を待て!

大木のトリックを見抜いた(※ただし一つだけ)メガネ。
その表情は自信に満ちていた。
も「・・・!?やはり大木の剣には何かあるのか・・・!?」
ラーメン「・・・ ホォ・・・」
ユラィ・・・と動くラーメン。それにビビるメガネ。 もうかよ!
と、高速で後ろに飛び退る。なんだまだ体力ありありじゃん
ラーメン「!」
BBP「!? クロガネくん・・・なんで何もないのに後ろにーーー・・・」
も「!!・・・いや 大木の足元を見てみろ!」 BBP「あ!?」
BBP「開始の時より前に出てる・・・!?」
  「気付かれないように間合いを詰めたってこと!? そんなことがーー」
メガネ「・・・足の指・・・だよね」
ラーメン「!」
メガネ「・・・さっき・・・大木君の足を見たんだ」
   「指先に・・・おどろくくらいマメがあった。多分・・・普通のすり足じゃ
    あんな風にはならない」
も「・・・! そうか・・・大木は足の指の動きだけではって進んでたんだ」
 「足から上を全く動かすことなくーーー!!」
どんだけ強靭な足の指なんだよ!
も「よくよく考えりゃ 剣道の動きの一つだ」
 「長身から来るプレッシャーで足元に気が行かないのがミソだな・・・」
ラーメン「フ・・・さすがめざといな   だが それがどうした?」
メガネ「!」
ラーメン「足先で間合いを詰めるのは返し技の剣士の基本でもある」
     「それがわかったところで何も防げまい」
     「お前はまだ この剣の本質に気付いていない・・・!!」
メガネ(そうだ・・・・ 解けたといっても”おづやって近づいているか”だけ)
    (打ってくるように見える・・・あの圧力(プレッシャー)の謎は何もわかっていない・・・!!)
    (それが解けない限り 僕はまだ何もできない・・・!!)
    (それまでもつか・・・!? 僕の体力ーーー!!」
冒頭の自信満々の顔はなんだったんだ・・・結局振り出しじゃないか
ピクリと動くラーメン びびって飛び退るメガネ
体力を気にしているわりには派手に動きますねメガネ。
BBP(剣道の試合時間は・・・たった五分 でも 剣道の一太刀は最速で0.1秒!!)
   (瞬きしたら試合が終わってることだってある その密度と消耗は他の競技との比じゃないわ)
   (きっともうクロガネくんはーーーー・・・!!)
ラーメン「・・・フ 手詰まりか?  ならば行くぞ ”虚の先剣”」
虚を突く技なのに使うと宣言するあたり・・・彼は剣士だ!
メガネ「・・・・!(来た・・・!退がるか・・・!?)」
    (いやっ・・・それじゃ永遠に勝てっこない もし裏をかいて打ってきたら唯一のチャンスを逃す)
    (勝負だ!!!)
ラーメンが動く!メガネが迷う!
メガネ(打っ・・・打ってくる!!どう見ても・・・! 罠か!?ダメだ・・・わからないーーーー!!)
    (ゔっ!! 眼に汗が!!)
と、突然ギュンと広がる間合い
メガネ(え!?)


672 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/14(土) 11:17:55.58 ID:HtXmBsPY0
ラーメン(! かからなかった・・・・!)
     (今・・・見えたのは確かにーーーー    ・・・そうか)
クラウド「・・・”利き眼”」
おお、久しぶりに喋ったなクラウド!
も「ききめ・・・?  あ!」
クラウド「”青眼”・・・それも異常に徹底したーーー」
BBP「えっ!?何!?何!?  セーガン?」
アホ「勝手にわかってんじゃねぇよ!!何だよ!!」
クラウド「・・・」
アホはアホだからいいとしても、BBPは青眼は知らなくても正眼の構え知らないというのはどうなんだ
も「”青眼の構え」・・・通常の構えより竹刀をやや高く 相手の”目線”にぴったりつける構えだ」
 「おそらく大木は・・・相手(ヒロト)がどこにいるときも ヒロトの眼に向かって
  ぴったり竹刀をつけてたんだ・・・」
BBP「? それで・・・何が起きるの?」
も「・・・眼の 錯覚だ・・・!!
  普通竹刀は同じ高さでキープされていて 近づくごとに長く見えるが
  竹刀が常に眼を向いていることで竹刀の長さがわからなくなり 遠近感も薄れる」
クラウド「・・・近づいてきていることに気付けない理由がそれだな」
    「あとは相手の目の前で竹刀をずらし 錯覚を解いてやるだけだ」
も「今まで遠くにいると思っていた相手が・・・突然目の前に現れ、竹刀もふりかぶっている」
 「打ってきているように見えるのは当然だ」
アホ「そんなトリックが・・・ まーうすうす気付いてたが・・・」 クラウド「・・・」
BBP「さゆりちゃんホントに剣道詳しいのねー」 も「ホホホ」
      • あれ?アフロ戦で遠山の目付けってやってたけど、あれなら相手の構え全体を見るから
竹刀でなく相手との距離感で間合いを測れるんじゃないの?そこんとこどうなの池沢先生

ラーメン(・・・そうか 確かにより効果を増すため竹刀は利き目につけている)
     (偶然利き目をつぶったことでーーー竹刀が右目を突いていることに気付き
      錯覚が解けていたのか・・・)
1つめの謎はたまたまラーメンが倒れたメガネを気遣って近づいてきたから
次の謎はたまたま眼に汗が入ったから・・・そんな謎解き方法でいいのか池沢くん!!

らーめん「・・・もってるな・・・・ 売れない手品師でもタネ明かしはこうも早くはないぞ」
      「・・・だが 手品師とは タネや仕掛けがあるから手品師なのではない」
      「重要なのはその裏にある”技”だ」
そう言って強烈な気迫を放つラーメン
メガネ(今の圧力は・・・!!)
ラーメン「ただ返し技に懸けたーーー この剣 タネの一言で済むような薄いものではないーー」


673 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/14(土) 11:18:18.32 ID:HtXmBsPY0
~回想 ”大木 昴 中学一年”~
すごく背が高かった
剣道やってました。剣道部入りました
身体が硬かった。「返し技の一つも打てない」と言われた
運動神経よくないと言われた。独活の大木と言われた。
それが嫌なので練習した。
部員に「凄い練習量」と言われるくらい練習した。レギュラー間違いなしとまで言われた
「ただでさえ競争率高えのによォ 1年のくせにやーな奴」部員はクズでした。
オーバーワークがたたって左足アキレス腱故障。二度と蹴り出しできなくなった
「いい気味だよへへ・・・ 結局元のウドの大木だな」やっぱり部員はクズでした
前に出れなくなったので返し技にこだわるようになりました

ある日ケガのことを知っている後輩がニヤニヤしながら「先パァイ 稽古つけてくださいよぉ」と言ってきた
後輩もクズでした。でも勝ちました。
でも顧問はレギュラーには選びませんでした。
返し技一本狙いは邪道らしいです。でも返し技にこだわりました。
そしたら城礼に「うちのエースになってくれないか」とスカウトされました。

~回想終わり~

ラーメン「そしていつか必ず掴むーーー」
     「邪の道から 王を喰らう日を・・・!!」
メガネ「この圧力はトリックなんかじゃない・・・! 気迫・・・!!」
も(技術と経験に裏打ちされた絶対の自信・・・!!
  純粋にして最大の圧力・・・!! コイツは・・・偽者じゃねえ!!)
メガネ(すごい・・・ これが本物の返し技の剣士・・・!!)
そして笑うメガネ
メガネ(ただ待ってるわけじゃない・・・あらゆる技と気迫で圧して相手に打たせる
    それが待ちの剣士の戦い方だったんだ・・・)
ゾクゾクと高揚するメガネ
メガネ(試したい・・・!!今すぐ!! 僕に・・・何ができるのか)
    (この先に・・・僕の目指す剣がある!!)
ラーメン(・・・今度こそ 見せてくれるのか・・・?)
メガネ「---”桜花七式”」

アオリ:掴め!!待ちの極意!!
巻末コメ:>>555











32本目 「進化の才能」

+ ...
207 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/21(土) 11:23:59.22 ID:8I7EWTgD0
アオリ:戦場にひらりと一羽――
32本目 進化の才能
☆待望のJC第3巻は5月2日発売!表紙のアオハルが目印だぞ!!

ひらひらと飛んでくる蝶。モッピーの前を通り過ぎ、大木の竹刀の先に止まる
      • が、すぐ飛び立つ。何がしたかったんだ池沢くんは・・・

観客「一本の後、また動かなくなっちまった・・・初心者の方は またあの変な構えだぜ」
   「アイツまだ何もできてねーよなー」
ハゲ観客(今までさんざん野次ってたおっさん)「まだ2回しか打ち合ってないじゃないか」
  「ったく酷い試合だよ はよ終われ終われ!」

ああ、またスレでいじられそうな台詞が・・・ などという想いをよそに、メガネは構え続ける。
時間とかメガネのスタミナとか・・・いろいろどうなってるんだろうか。

独活(・・・あの構えから奴が狙うのは 夜鷹戦で見せたあの突き・・・!)
   (あの技は一度見ている。当てさせはしない・・・)
   (一本目と同じだ 自分から打たせて  返す・・・!!)
メガネ(”五月雨”は完全に読まれてる このままじゃダメだ・・・!)
    (なんとか相手に打たせたいけど・・・僕にはフェイントで誘ってから
     返し技(カウンター)に移るだけの体力も速さもない・・・)
    (今の僕に 何ができる!?)
ピク と動く独活。ジリ・・・と動くメガネ
メガネ「(! 間合いを詰めてきてるーーー!)さらにジリッと動くメガネ
警戒し、片目をつぶるメガネ。・・・それだと遠近感が掴めなくなると思うんだが・・・
独活(! あの動きは・・・)
も(大木の・・・指歩き!!)
独活(俺のマネを・・・)
メガネ(よし・・・ぎこちないけど間合いは保ててる・・・! あの技はもうさせない・・・!)
独活(飲み込みが早いな・・・ もう”虚の先剣”は簡単には決まるまい)
   (・・・小細工無用 真正面から邪道対決というわけだ)
   (面白い・・・!!)
独活からオーラのようなものが立ち上る

ストップウォッチの示す数字は42秒(おそらく残り時間)
アホ?「オイオイもう時間ねーぞ。大木って奴ァ打たねーのか!?」
    「このままヒロトが一本負けでもウチの本数勝ちだよな!?」
クラウド「・・・そんなことになるか バカ」 アホ「あ!?」
BBP「そう簡単に打てないのよ・・・きっともうお互いの手の内が完全に割れたの」
   「だから勝負は次の一本・・・ たった一本で・・・この試合が全部決まっちゃうのよ・・・」
青眼を知らなかったBBPが訳知り顔で解説するのはぶっちゃけ滑稽ではあるが・・・
BBP(クロガネくん・・・)
両手を組んで祈るようなBBP それを見るアホ。
残り29秒
ハゲ観客「時間ねーぞオラァ! 打つ気ねーならキケンせぇよ!!」
BBP(あの人たちまた・・・ いい加減にーーー・・・)
女子高生「ねぇ・・・でもなんかこの試合、真剣の斬り合いみたいじゃない?」
ハゲ観客「あ?」
観客「あっ 俺も思った 斬られたらおしまいってゆーか」
女子高生「そう・・・時代劇みたいな・・・」
観客「うん、なんかかっこいー・・・」
      • 時代劇チャンネルファンの私から一つ言わせて貰おう
 時代劇の剣劇シーンは基本的にチャンバラが多く、こうやって対峙したまま動かないというのは
 滅多にないと思うんだが。
 ここで例えるなら「剣術漫画」のほうがしっくりくると思うぞ池沢くん!
 ていうか真剣の斬り合いの感覚を知っていたり、例えで時代劇が出てくる女子高生って・・・


208 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/21(土) 11:24:26.50 ID:8I7EWTgD0
さておき、そんな空気に驚くBBP
も(空気が・・・変わってきた)
メガネ「ハァ(考えるんだ 今できる) ハァ (最後の一手ーーーー)
も(この戦いの緊迫感(くうき)が 周りを引き込み始めたーーー)
 (今ここにいる誰もが 最後の一撃を待ってるーーー)
そして動きのないままさらに時間が進む  残り19秒
独活「フッ」
独活(まさかこんな試合ができるとは思っていなかった 想像以上だ・・・”クロガネ”)

~独活回想~
ようするにまだか戦で王道のまだかと試合をした初心者クロガネが返し技でまだかの喉元まで
迫ったクロガネすげー ねたましいけど返し技使いとして嬉しかったお!
~回想終了~

独活「・・・俺に勝つと言ったなクロガネ」
メガネ「!!」
残り9秒
独活「やってみろ」 ドン!と独活からオーラが立ち上る!
独活「誇りにかけて・・・ 全力で迎え撃つ!!」
メガネ(!!凄い気迫だ・・・ でも・・・返し技で負けられないのは僕も同じっ・・・)
    (僕がっ・・・勝つっ!!)
ビリビリビリ
メガネ「僕はっ・・・ 君を越えるっ!!」
も(それだっ! それだヒロト!)
 (お前の本当の才能はっ・・・ 眼の良さだけじゃない!!)
 (お前は 自分が弱いことを知っている 自分にできないことを 誰よりも知っていた)
 (だが 己が目指す剣に 出会い目覚めた)
 (お前は今 自分の可能性(できること)を誰よりも知っている!!)
メガネ(今の僕にできること 最善 限界 選択 喰らいつくっ!!)
も(失う物は何も無く 故に進むことに迷いは無い それは”進化の才能”
  強き物の持つ  そうだっ・・・!だからお前は飛べるっ!!)
も「行けェヒロトッ! お前にはッ! 強くなる為の勇気があるっっっ!!」

おお、凄い   こと言ってるようだけどこっちはポカーンとしちゃってるぜ!なんだこの設定!!


209 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/21(土) 11:24:45.22 ID:8I7EWTgD0
メガネ「ああああああああ」
やっぱり突きに入るメガネ
独活(来た!!)ドクン
独活(この突きを・・・返すっ!!
独活の喉元まで迫るメガネの切っ先
アホ「バッキャローヒロト 自分から打ったらさっきと同じーーーーーーーー・・・!!」
と、そのとき突きに来ていた竹刀が突然立てられる
独活(突きじゃない!?)
メガネ(僕に・・・できること・・・)
  (フェイントで誘ってからのカウンター それをすばやく行うだけの力が・・・僕にはない)
  (だったらーーー 一つの技で同時にやればいい)
も(やはり 自分で辿り着いた・・・!!)
 (自分から突くと見せて攻撃を”誘い” そのまま全く別の”返し”に繋がるーーー)
 (五月雨と同じ起点から 繰り出される ”あの技は”・・・)
メガネ「もう できないことばかり見えていたあの頃とは違う・・・」
メガネ(僕にも・・・できることがある!!)

”桜花七式” ”二の太刀” ”陽炎”

そして交差する二人  わけが解らない私  本当にわけがわからない・・・・


アオリ:戦いの中で編み出した”答え”---一閃!! 次号、Cカラーで決着!!
巻末:職場で第一回男気大会開催。S全員で熱いバトルを繰り広げました。Wiiで。<春人>










33本目 「陽炎」

+ ...
843 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/05(土) 13:32:38.86 ID:6CovvmQS0

33本目 陽炎 待ちへの対抗策!! ”二の太刀”炸裂!!
ラーメン(今の・・・ 技・・・は・・・!!)
も(やはり自ら辿り着いたか・・・”桜一刀流”の技とはちいと形は違うが・・・)
 (あれはまさしく ”二の太刀””陽炎”)
審判「胴アリイイイイ!!」
ここ2週間、”いったい何処に当たったんだ?”と言われてきた謎が遂に解明された瞬間である!

観客「なっ・・・ なんだ今の!? 何が起きたんだ!?」
   「抜き胴・・・だよな!?」「その前に突きに行ったように見えたけど・・・」
ラーメン(”突き”だった・・・ 一本目と同じ・・・ 途中までは・・・」
も(”見せかけの技” ”陽炎”は”五月雨”を知っている相手にほど真価を発揮する!!)
 (五月雨と同じ構え 同じ挙動から繰り出す抜き胴 突きだと思い込み 返し技や回避を
  行おうとする相手に ちょうど返し技として決まる)
 (自分から打った技が 結果的に返し技になる・・・ それが二の太刀の極意!!)
ようするにただのフェイントじゃないんですか?
二つの動作がどうたらって、ようするにフェイントじゃないんですか?
ていうか後ろに下がられたらどうするんですか?正眼のままだったらどうするんですか?

も(この技はムリに形だけ教えても ヒロトの体では扱えない
  ヒロトの体に合った動きを自分で閃く必要があった・・・!!)
も(感謝するぜ大木・・・ 返し技の剣士が相手だったからこそ
  ヒロトはこの技に辿り着けた これはヒロトの最大の弱点克服に繋がるだろう)
 (とにかく よくやった・・・ ヒロトーーーー!)
メガネ(決まったーーー・・・ 決まっ・・・)
と、唐突にメガネがフラとふらつく
も「おい・・・ なんか様子が変だぞ」
メガネ(あ・・・・れ? 力がーーーー・・・)
も(スタミナ切れ・・・!! まずい・・・)
メガネ(そっか・・・ 今ので力・・・体・・・使い果たしたんだ)
    (ダメだ・・・手足が震えて力が)
    (やばい 意識 コレ 立ってられな・・・)
BBP(ダメよクロガネくん・・・!! 耐えて・・・!!)
   (今倒れちゃ・・・ 絶対にダメ!!)
   (旗が上がった直後・・・ クロガネくんはまだ残心を取っていない
    一本は成立しきってないのよ!!)
ああ・・・今まで散々言われてきて、「クロガネ世界には残心はないんだろ」とまで言われていたのに…
ついに、ついに作者自ら退路を断ってしまったッ!! 池沢くん、大丈夫なのか!?
もう擁護はしづらくなっちゃったぞ!!

844 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/05(土) 13:33:07.38 ID:6CovvmQS0
BBP(今倒れたら・・・ 一本が取り消しになる!! お願い耐えて!!
   あんなにいい一本が せっかくつかみかけたチームの勝ちがなかったことになっちゃう・・・!)
倒れそうな選手の体調より、チームの勝敗を優先する女!ババーパンマッ!!
クラウド(いたのか)「クロガネ・・・」
アホ「ヒロト! なぁおいヒロト!!あと数秒だろーがよ!! なぁっ!勝つんだろヒロトッ!!」
おお、アホのほうがよっぽどメガネを応援してる(気がする)ぞ!
その声もむなしく倒れ行くメガネ・・・ が、なんか不自然な体勢のまま倒れない。
BBP「・・・とまっ・・・たーーーー?」
観客「気ぃ・・・失ってるよな?」「何で立ってーーー」「そんなバカな・・・」
クラウド(あ、まだいたんだ)「・・・・!?」
メガネを立たせていたのは、大モッピーだった。
どうでもいいけどスタミナ切れなら竹刀落としたりしないの?
あと、肉体に触れるのなら実体化してるんじゃないの?なんなの?
メガネ「さゆ・・・」
さゆ「・・・ったく あたしゃつくづく弟子に甘い師匠だぜ」
   「最後ぐれぇしっかり立ってろ」
メガネ「うん・・・ ありがとう・・・ もう・・・大丈夫」
そうして、一本が告げられた。何故か微笑むラーメン。ゼロが並ぶストップウォッチ
そして「仲間の声援でヒーロー的に倒れずに持ちこたえる」という比較的いいシーンを放棄する池沢くん

審判「引き分け!! 準決勝は桜夏高校のーーー」
桜夏サイド「勝ったぁーーーーーっ!!」
わあああと盛り上がる会場
メガネ「勝っ・・・た・・・ 桜夏が勝ったんだ・・・ 僕はーーー」
    「今度こそ・・・ 大将の役目を・・・果たしたんだーーー!!」
あれ?最後第三者の手を借りる反則やったんだよね?なんでそんな満足そうなの?
メガネ(・・・ハハッ  さゆりには借りっぱなしだな・・・)
と、また過程を自分の都合のいいように捏造しているメガネにラーメンが声をかける
ラーメン「・・・負けたよ クロガネ」
メガネ「大木君・・・!」
ラーメン「いい試合・・・だったようだな」 メガネ「え?」
ラーメン「聞こえないのか?」
観客、選手、野次親父から万雷の拍手が降り注ぐ
ていうか野次親父お前ら手のひら返しすぎだろ
ラーメン「邪道の試合だったハズが・・・ お前にかかればこうも清々しくなるものなのか・・・」


…は?

すがすが・・・しい?

845 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/05(土) 13:33:24.18 ID:6CovvmQS0
ラーメン「・・・今度こそ お前に救われた気分だ」
メガネ「・・・僕だって 大木君が相手だったから・・・ 強くなれた気がする」
ラーメン「フッ  ・・・クロガネ ”独活の大木”という言葉を知ってるか」
メガネ「? ・・・えっと 大きいだけで役に立たないもののことだよね・・・?」
ラーメン「・・・・俺のあだ名だ」 メガネ「えっ!? ごめんそんなつもりじゃ・・・」
ラーメン「・・・いいんだ  気に入ってるんだ・・・今はな」
ラーメン「ウドは大きくなっても やわらかく材木に使えないことから
      役に立たないものの喩えとなったが・・・」
ん?微妙に違うよ。「大きくなると”食用にも”木材にも適さない」から言われたんじゃないのかい?
ラーメン「ウドの大木は やわらかいがゆえに どんな風も受け流し決して倒れることなく伸び続けるのだ」
と、背景に巨木の絵があるんだが・・・
池沢くん・・・そもそも独活は草系であり木じゃないんだよ・・・
大きくなるとしても2~3メートル程度で茎もそんなに太くないんだよ・・・
(くわしくは画像検索してみてね!)

ラーメン「俺は・・・独活のような剣士になると決めた どんな剣(かぜ)も受け流す
     大きくやわらかい剣士に・・・」
     「たとえ独りでも・・・ 邪道と呼ばれても 俺にはそれしかなかった」
ラーメン(そんな俺の前に 同じ道を目指す剣士が現れた)
     (・・・それがどれだけ どれだけ嬉しいことかーーー)
ああ・・・また一人誤解をしてメガネを持ち上げる犠牲者が・・・
ラーメン「・・・なぁ クロガネ お前は・・・ その剣で何を目指す?」
突然の問いにぽかーんとするメガネ
ていうかスタミナ切れて倒れそうなんじゃなかったの?
メガネ「・・・日本一」
メガネの言葉に驚いた表情のラーメン
メガネ「・・・あ いやっ」 ラーメン「ハハハッ・・・」
メガネ「いやあの これは・・・」 ラーメン「さすが剣聖に傷を付けた男だ」
メガネ(でもそれがきっと・・・唯一さゆりに借りを返す方法だと思うからーーー)
なんかもうチームのためとか自分を信じてくれる人の為とかそういうのはないんだなメガネ・・・

ラーメン「そうだな・・・ 王を食らい 日本一となれば・・・
     その剣が”王”だ たとえ今は邪道でもな」
メガネ「うん」


846 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/05(土) 13:33:43.56 ID:6CovvmQS0
アホ「ヒロトーーーーっ!!」 BBP「クロガネくんっ!!」
一段落したところにアホとBBPとクラウド(台詞少ないね)が駆け寄る
メガネ「みんな・・・  みん・・・」 BBP「黒・・・」
そして都合よくBBPの胸にダイブするメガネ
ラーメンとの会話中は全然倒れそうじゃなかったのにね!なんとも都合がいいね!
アホ「コラァヒロト どさくさにまぎれてっ・・・ 離れろホラ!!」
BBP「軽い・・・」   ・・・えっ?
BBP[こんな体でがんばってたんだね クロガネくんーーー」
同い年の女性に「軽い」と言われる男子・・・
アホ「ホラヒロトせーれつだ!来い!」 クラウド「・・・この様子じゃムリだな」
審判「いいえ 少し寝かせておいてあげなさい」
そしてBBPの膝枕で眠るクロガネ。つーか救護室とかに行かせなくていいのか審判
審判「お互いにっ 礼ッ!!」
も「----聞こえるか ヒロト?」
わあああああっと歓声が広がる。そして・・・
「ありがとうございましたァッ!!」
準決勝、終了!

アオリ:満ち足りた疲労の中 今はお休みーーーー
巻末コメ:単行本三巻発売中です!おまけもたくさん描いたのでよろしくお願いします!<春人>

848 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/05(土) 13:34:33.78 ID:6CovvmQS0
以上です。
今回は投下が非常に遅れてすみませんでした

…巻末のコメ・・・もしかして、コミックス全然売れてないからこのコメ?  ま、まさかねー!










34本目 「関東予選」

+ ...
950 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/12(土) 11:25:26.12 ID:UTN7yFFA0
キーンコーンカーンコーン
教師「ハイ じゃあ今日はここまでーー」

☆おまけページも超・充実のJC第3巻 大好評発売中!表紙はアオハルだ!
34本目 関東予選
アオリ:新人戦の激闘から一夜明けてーーー・・・


自分の席(あれ?窓際だったっけ?)で竹刀を見つめるメガネ
メガネ(・・・昨日の訓練で折れちゃったな ツバメさんに借りてたのに・・・)
折れたというか根元あたりに穴が開いているというか、そんな竹刀をしげしげと見つめている。
ちなみに私の経験では、切っ先のほうが折れたことはあったが、根元が折れたという経験はないw

生徒「おーいクロガネェー」
生徒「聞いたぜー なんか凄かったんだって?」 メガネ「え?」
と、メガネにクラスメイトがわらわらと寄ってくる。
生徒「部活だよー 昨日試合で活躍したんだろ?」
メガネ「なっ・・・何で知って・・・ はっ!!」
メガネ「・・・キミか」 BBP「バッチリ!」と親指を立てるBBP
メガネ「バッチリか!」 も「いやぁ・・・」 メガネ「お前もか!!」
BBP「聞いてもーーー クロガネくん凄かったんだから!!」
生徒たち「へー」「さっき聞いたよ」「あのクロガネがなー」
メガネ「ちょっ・・・やめ・・・僕はそんな・・・」
メガネ(・・・僕は”準決勝で倒れたまま・・・ 気付いたら決勝戦終わってたからなぁーーー・・・)
相変わらず嫌がっている割に誤解を解こうとしないメガネ。
ナレーション[白零、城礼の不在でたまたまブロックを抜けた弱小校との決勝となり
    シドウとアホハルの二人で優勝してしまったのだった]
それにしても弱小弱小使いすぎだと思う。
なんかもっといい表現はないのか。はっきりいってなんぼモブ学校とはいえ
こうも弱小を連発されると不快に思う。
相手「くそー 白零がいないから大丈夫だと思ったのに・・・」
いや白零に勝ったところに勝った(しかも準決勝見ていたはず)なのに
なんで大丈夫とか思うんだ。ああ、こいつらもクズなのか。

場面変わって回想(学校)
ポカーンとした表情で加えていたタバコを落とす隠居。
ニッと優勝トロフィーを持つアホら。
隠居「うっ・・・そーん・・・」

951 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/12(土) 11:25:55.89 ID:UTN7yFFA0
回想から元に戻る。
生徒「へー でもすげーじゃんクロガネ」
BBP「でしょー!?クロガネくんがいなかったら負けてたんだから!」 メガネ「いやその」
既にBBPにはクラウドとアホはいてもいなくても同じという扱いらしい。
という感じでメガネを肴にわいわいと騒ぐ生徒たち
メガネ(・・・でも なんかこうやって褒められるの初めてだな・・・)
そりゃお前今までなにもしてなかったからな

生徒(女)「ところでツバメちゃんは何してたの?マネージャーでしょ?」
BBP「スコアつけたり・・・ビデオとったりが・・・・仕事なんだけど うっかり全部忘れた・・・」
生徒「うっかり!?」
BBP「クロガネくーん 私ってドジかなーーー」 と、ふらふらとメガネに近寄るBBP
メガネ「うん それは間違いないと思う」 BBP「ひどい!!」
ああなんかこのディフォルメキモイわー
メガネ「・・・でも ツバメさんの応援で頑張れたのもあると思うよ」とにこやかに続けるメガネ
それにキュン!となるBBP
はて?応援で頑張った場面なんてあったっけ?
なにやら「僕が勝つ!」とか、応援されても疲れて倒れそうになって幽霊に助けてもらったとか
そんなシーンしか思い出せないんですが?
BBP(私の応援が嬉しかったってコト!?そうなの!?)
頬を染めて背中を向けるBBP
メガネ(とくにアオハルとか) そんなやりとりをにやーと眺めるモッピー
ああ、また大事なところを言わずに高感度を上げておるわ・・・ こいつ本当に黒いな

アホ「おらーーっ ヒロト!部活いくぞーっ!!」
唐突にアホの声が教室に響く。
メガネ「二人一緒なんだ・・・」と、竹刀を持ってアホウドに合流するメガネ。
アホ「こいつが勝手について来やがったんだよ!!」
クラウド「・・・オレの行く所にたまたまお前がいただけだ」
メガネ「仲いいね」とのほほんとした表情のメガネ
アホ「ハァ!?」 クラウド「今の葉聞き捨てならんぞクロガネ」

普段から男キャラ同士の友達的やりとりでBLだの腐展開だの言う奴って
どんだけ穿った読み方してるんだwwww
      • と思っていたが、なにこれ、メガネを二人で取り合い?マジでキモイわ・・・

アホ「それよりツバメさんと何話してたんだよ」
メガネ「え?特には」 アホ「・・・・」
アホ「おいヒロト・・・ かっこいいとこ見せられちまったからよ
    今日からオメーもライバルだかんな」
アホ「一番目立ってかっこいいのは オレであるべきだ」(キリッ
メガネ「・・・ うん」(キリッ
メガネ「・・・まぁ既に一番目立ってたのは間違いないけどね いろんな意味で」
      • なんかメガネって変に余計な一言を蛇足的に付けるよね。
そりゃ友達できないわ
アホ「なっ!? ・・・!!てめー言うよーになったじゃねーかコノッ!」
メガネ「ハハハ」
クラウド「♪ぼーくらーはみーんなーいーき ※JASRAC申請中」
アホ「うるせーよ!」
アホ「まずは次の大会でいいとこ見せてやんよ! 新人戦優勝したら・・・レギュラーって約束だしな!」

953 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/12(土) 11:26:34.74 ID:UTN7yFFA0
場面変わって剣道場
隠居「何言ってんだ 次の大会は上級生中心のオーダーで行くぞ」
   「オメーがレギュラーとかねーから」
と、「おめーの席ねーから!」ばりの表情で言ってのける隠居。
アホ「・・・・・・・・・!!」
アホ「汚えぞオヤジィー!! むしろ清清しいしいわ!」
   「約束はどーなった約束は!!」
隠居「約束? あーー オメーにやるレギュラーってのはアレだよ」
   「オレの十ぎゅのレギュラー回答者だ」
アホ「いるかそんな拷問!! クイズ番組か!! それが大人のやること・・・ うお!」
唐突にアホが襟首をつかまれ引っ張られる。
鼻傷「すまんな江花 一年にもチャンスが貰えるようあとで俺から話しておこう」
アホ(主将・・・)「お・・・ おーーー・・・ 流石なかなか話のわかる・・・」
鼻傷「だが 我々上級生も・・・そう簡単にレギュラーは渡せない」
いや渡してたじゃん・・・練習試合だったけど

鼻傷「・・・”関東予選” 次の大会はそれほど・・・ この桜夏高剣道部にとって 意味のある闘いだからだ」
由なんとかさん「・・・もう1年経つか・・・」 アフロ「・・・」
おお、由さんにアフロにヒゲキノコじゃないか!お前らまだ生きてたのか!!
BBP「??」
隠居「とにかくそういうこった まぁオーダー提出まではまだ時間がある」
  「それまでに1年のが使えると思えば交代もある 全員稽古にはげめよってことだ 以上!」
全員「はいっ!」
アホ「なーんか煮えきらねーな 1年だけ仲間外れって感じだ」
メガネ「うん・・・」
隠居(・・・とはいえだ まさか1年ズが優勝してくるたァな・・・ さて・・・どうするかーーー)

バシャッと、練習後の片付けをしている1年ズ
アホ「あー ムシャクシャするっ! ヒロトォ 帰りラーメン食ってこうぜ!!
メガネ「あっ うん でも・・・」と竹刀を見る
(なぜ片づけに水道場に来てるのに竹刀を持ってきているのかは不明)
アホ「なんだ竹刀折れちまったのか しょーがねーな」「ささくれたの使うなよー」
メガネ「ごめん」「うん・・・ツバメさんに借りてた・・・」
アホ「シバくぞ!」
ささくれているというレベルじゃないけどまさかそんな竹刀使って練習してたのか!?
BBP「いいのよー 竹刀は消耗品だし・・・ でも代わりがないと大会で困るね・・・」
   「・・・うん よし このあと買いにいこっか! 竹刀」

~ミドリスポーツ店~
店内を物色する1年ズとモッピー
メガネ「へぇーー・・・ こんな風に売ってるんだ」
BBP「うん! 一本1500円弱から4000円くらいかな 形とか重さとか色々あるのよ」
も「おほーっ!!」
も「オメーらは何買いに来たんだ?」
クラウド「テーピング」
アホ「あ!?俺はホラ ツバメ・・・じゃなくて コレコレ!」
と、ごまかすために適当に手に取ったのは”すぽぉつふんどし”
クラウド「・・・はけよ」とアホの肩に手を置く
アホ「・・・」

954 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/12(土) 11:27:21.24 ID:UTN7yFFA0
メガネ「竹刀はどういうの選べばいいの?」
BBP「うーん そうね・・・ クロガネ君は~~~~・・・ とりあえず軽いのかなあ 規定ギリッギリの・・・」
メガネ「バカにしてるだろ」
そんなこといえた義理かメガネよ・・・
も「おほーーー 今は色々面白そうなモンあるのーーー」
と、うろうろするモッピーがふと何かを見つける
も「おいガイジンだ!GAIJINがいるぞ!」と指を指す  つーか失礼な奴だなぁコイツ
メガネ「外人?」(珍しいのかな?)  アホ「何ッ どこだ!」
そこに居たのは、左目元に泣きぼくろ、耳にはピアス、髪はトーンなしに黒い束が3つ縞模様的に
ひょろっとした背の高い男だった。
メガネ(わっすご・・・ モデルみたい) BBP(ちょっとこわそう・・・)
も「やあやあわれこそはニッポンジン!」 アホ「アーユーレディ!?」 メガネ「わっバカ!」
メガネ「こういうときに厄介な奴が2人に増えた・・・」 クラウド「・・・声に出てるぞクロガネ」
も「剣道スキデスカーーー!?」 男「・・・」 アホ「ドゥーウーライク!?」
と群がるアホとモッピー

(※以降英語すらままならないわたくしですので、スペル違いなどはご容赦ください)
男「Was?」
 「Ah,sleh an, die belden Trottel wieder... Braucht lhr beiden affen was?」
も「何言ってるか見事にわからん」 アホ「お・・・おお・・・」
アホ「ノー イングリッシュ」 メガネ「・・・多分ドイツ語だよ 発音的に」
BBP「もう2人とも失礼でしょ! ごめんなさいいきなり」と、モッピーを回収するBBP
男「Ola!」
 「Aber, aber melne Schone!」
               ↑oの上に点が2つ
BBP「え?」
男「Wle stehen denn meine Sterne in der Liebe」
BBP「え?え?」
男「Schau!」と言って、トランプをジャーッとする男
(シャッフルしているわけではなく、手から手にぱらぱらーとする感じ)
男「Hier!」 そういって扇状に広げたトランプをBBPに差し出す
BBP「えっえっ ひくの!?ひくの!?」と引いているBBP(トランプをじゃないよ)
BBP「じゃ・・・じゃあコレ・・・」と上目遣いに頬を染めてトランプを引くBBP
ぺら とめくるとそれはハートのエース(パンパカパーン)
BBP「・・・あの これってーーー」と照れるBBPの手の甲にキスをする男
BBPアホ「なーーーっ!?」
アホ「だーーーーっ!てめー何やってんだ離れろ!!」
男「haha」 BBP「か・・・海外のあいさつなのかな・・・」 アホ「んなわけないでしょ!」
アホ「ほらツバメさんも!こんなハート捨てて・・・」
と、アホがひったくったそのカードは・・・ジョーカー!?
アホ「うおおおおーーーっ!!?」
男「Haha Du Depp!」
さわぐアホを放置して、メガネに近寄る男。
メガネ・・・!」
男「Oh, Du machst auch Kendo?」
メガネ「えっ!? あ・・・ えっと・・・竹刀・・・ 選んでるんです・・・」
男「・・・・」と口に手を当てて何かを考えている。  と、
男「Hier bitte」と言って、何本もある竹刀から一本を手に取り、メガネに渡す
メガネ「これ・・・ですか?」
BBP「”胴張先細型”・・・!! 最近増えた”手元に重心がある”タイプ いわゆる”実戦型竹刀”ね」
   「・・・・うん・・・ ”実戦型”は耐久性が低いけど 軽くて小回りがきくから・・・
    返し技中心のクロガネくんにはぴったりかも!」

955 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/05/12(土) 11:29:23.73 ID:UTN7yFFA0
メガネ「なんで僕が返し技が得意ってわかっ」
”得意”って・・・今のメガネが言うかよw
そんなメガネを後に、「~~♪」と背中越しに手をひらひらと振って店を出て行く男
メガネ「えっ!! あっ・・・ えーーっと あの・・・えっと・・・」
    「ありがとうございましたっ!!」
男はメガネのその言葉にくっくっと笑うと
男「どういたしまして」と微笑んで返した。
その言葉に真っ白になる一年ズ+モッピー
アホ「日本人じゃねーか!!」
アホ「くっそ~~ 完全におちょくられたぜ 何なんだアイツ・・・」
怒るアホをよそに、ふと落ちているカードに気付いたクロガネが、それを拾いながら
メガネ(ホントに・・・何者だったんだろ)と思いをめぐらしていると・・・

場面変わって学校。
隠居「戻ってきてる? 日本(こっち)にか?」
鼻傷「・・・女子がウワサしていただけなので ホントかどうかは・・・」
隠居「何だ ただのウワサかよ お前らしくもねぇ アイツのことになると全く・・・」
ふと鼻の傷が疼いたのか、傷に手をやる鼻傷
鼻傷「・・・・すみません」
隠居「帰ってるにせよ いないにせよ・・・ アイツは確かに去年の関東を最後に
   剣道部を去った 戻ってきやしねえよ」
と、隠居が目をやっている部員名簿には、部員の名前が連なっている
その中に一人、名前が黒線で消してある者が・・・
鼻傷「・・・違います 俺の力不足で彼を”失った”んです」
   「桜夏剣道部 元副部長 ”最後のエース” 朝霧直(アサギリナオ)をーーーー」

場面戻って、朝霧
朝霧「クク・・・久々に帰って来てみりゃあ 変なのが何匹か増えてやがる」

クロガネの拾ったカードは・・・いつのまにかスペードのエースに変わっていた・・・

朝霧「まっ 今の俺には関係ないか・・・」

アオリ:謎の”エース”!! 一体何者・・・!?
巻末コメ:>>741

担当のお土産で信玄餅を頂きました。あのフォークみたいなやつ一杯欲しいです<春人>





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最終更新:2013年04月11日 02:44
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