クロガネ全話ダイジェスト14


65本目 「シドウVSアメ」

+ ...
シドウの動きを読み切ったアメが小手を先取。
そのまま1-0で終了かと思われたが、
試合終了直前に、片手上段から両手持ちに切り替えたシドウの渾身の一振りで1本取り返し、1-1の引き分けで試合試合。

66本目 「僕の全てを」

+ ...
現代剣道に合わせ桜一刀流を昇華させた真。
真に圧倒されるクロガネが、自分の剣を見つけるんだと意気込んで次回へ

67本目 「最後の一撃」

+ ...
981 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/19(土) 21:01:28.21 ID:404hnMXR0
アオリ:巻きあがる闘気!!
67本目 最後の一撃

湯気が出る、まこっちゃんがそれを見る
観客がざわつく 「!! あれはーーーー」

無の構えーーーー!!

ま「あの時のーーー・・・」
 「フンッ・・・丁度いい それがキミの全力ならーーー・・・」
 「つぶしがいがあるっ!!」
ドッと面を打つまこっちゃん。なんか変な避け方をするメガネ。
アホ「よけたっ!!」
「おおおっ!!」とせまるまこっちゃん

メガネ(見えるっ!・・・ けどっ・・・)
    (技術(わざ)が・・・・及ばないっ!!)
二人「おおおおおおっ!!」
突きを入れるまこっちゃん。しかし一本にならず(当たってると思うんだが)
メガネ「突破口が見えないっ・・・!」
ま「確かに集中したキミの動体視力は並ではない・・・! だがーーー」
 「キミの繰り出せる技は 僕の知り尽くした”桜”の剣」
 「もしくは二流三流の見苦しいアレンジだ 見くびるなよっ・・・クロガネッ!!」

というかメガネのアレンジしたのって一つ二つもないような…

とりあえず更に攻めるまこっちゃん
観客「おおおっ! まだ刀条が押してるぞ!」
アホ「ヒロトィ!」 BBP「クロガネくんっ!」
メガネ「それでもっ・・・ 負けられないっ!!」

お互いに突きを入れる。一本にはならない。
観客「おおおっ!!まだ食らいつくぞっ!!」「ホントに同じ技同士でーーー・・・」「すげぇ試合だ・・・!!」

あれ?まこっちゃんってば「知り尽くした」剣なのに、相打ちになってるよ? いいのそれで?
相手は知り尽くしてないんだよ?

メガネ(これでも 敵わないのかーーーー・・・  手は出し尽くした・・・ もうーーー)
ま「・・・ここまでだ 所詮キミのは付け焼刃・・・」
 「僕は違う・・・! 十四代目でもある父から 朝も晩もこの剣を叩き込まれて育った・・・!」
 「一の太刀”五月雨” 二の太刀”陽炎” 三の太刀”飛花”」
 「そして”凍鶴””春雷””神無”--- 『継承の途絶えた一つを除いて』僕は伝わる全ての技を修め”新七式”を創ったーーー!!」
メガネ「え?」(今なんてーーー)
何か笑い?が浮かぶメガネ。

ていうかお前ら制限時間って知ってるか?
そろそろ試合が終ってもいい頃だと思うが、多分会話中は時間止めてるんだな!

ま「父は・・・ 父は亡くなる前日まで・・・僕に全てを伝えようとした」
 「桜一刀流は 刀条家の・・・ 僕の全てなんだ・・・!」

メガネ(刀条の眼が・・・ 変わった)
も(あれは憎しみじゃない・・・刀条は誇りをかけて闘おうと言うのだ)
 (刀条はヒロトを・・・剣士と認めつつあるのだーーーー・・・!!)

ていうか剣士としての内面を何か見せたっけメガネ。

メガネ(・・・闘う・・・理由はーーーー)


982 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/19(土) 21:02:30.15 ID:404hnMXR0
   / ̄\
  .|    |   この後3ページに渡り、吐き気を催すほどの悪はありませんが
 /\_+_/\  メガネのモッピーLOVE発言が行われます
 |_l   |   l_|  御覧の皆様には大変ご迷惑をおかけしますが
 ヽ.|=ロ=|/  勝手ながら描写を省略させていただきます
   .|  |  |
   .|_|_|        (株)クロガネバレ投下興業
   (_|_)

メガネ「”桜花七式” ”終の太刀”」
と、中段っぽい構えを取るメガネ
クラウド(あの技はーーーー!!)

いやいや、ちょっと見ただの中段の構えなのになんでわかるんだクラウド

メガネ(たった一度だけ さゆりが僕の体を使って打った ・・・この技がーーーー!!)

ま「なっ・・・ バカなっ・・・!”終の太刀”は・・・七代目門下の誰もが習得できないまま大火を迎えーーー」
 「八代目以降継承が途絶えた技だ・・・!!」
 「お前は・・・一体・・・」
メガネ「・・・それを聞いてわかったよ・・・ さゆりは・・・ さゆりは150年・・・」
   「この技を今に伝えるために 僕の所に来たんだ・・・!」
メガネ(これが・・・”今”の僕にできるーーーー・・・)
    (そうだろ? さゆりーーーー・・・!)
も「打てるのか・・・!? ヒロトーーーー・・・!」
メガネ「・・・曲がりなりにも 僕が打ったんだーーーー・・・」
    「命がけでっ 思い出すっ!!」
また前傾姿勢な変な構えを取るメガネ
怒りの表情を露にするまこっちゃん
メガネ(これが  これが僕の  最後の一撃だ!!!」

”終の太刀” ”現身”!!


  |l、{   j} /,,ィ//|     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  i|:!ヾ、_ノ/ u {:}//ヘ     | あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
  |リ u' }  ,ノ _,!V,ハ |     < 『おれは漫画を読んでいたと思ったら
  fト、_{ル{,ィ'eラ , タ人.    |  読んでいたのはイラスト集だった』
 ヾ|宀| {´,)⌒`/ |<ヽトiゝ   | 落丁だとかライブ感だとか
  ヽ iLレ  u' | | ヾlトハ〉.   | そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
   ハ !ニ⊇ '/:}  V:::::ヽ. │ もっと恐ろしいも・・・
  /:::丶'T'' /u' __ /:::::::/`ヽ \____________________


     |||
        チャリーン
     ○

アオリ:奥義発動!!

983 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/19(土) 21:03:29.78 ID:404hnMXR0
以上です

年末年始と合併号となんやかんやでここ2回投下できませんでした。ごめんちゃい
あと途中本当にキモかったんですごめんなさい

998 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/19(土) 21:44:12.53 ID:404hnMXR0
補足 これが終の太刀の全貌だ!!

うおおお!  うおおおお
  ○       ○

     ↓

           o     終”
          ト    の
         ノ>    太
 現”  ○         刀
 身  ヽ>__     ”
 ”   <\

68本目 「クロガネ」

+ ...
402 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/26(土) 10:53:01.16 ID:UMOR8HBY0
アオリ:秘剣一閃!!
何か・・・起きた・・・!?と驚くクラウドアホまだか そして観客
も「ヒロト・・・ッ!!」
集いし仲間ーーー 桜夏剣道部!!
と、レギュラー+他部兼任マネ+部外者勢ぞろい。

68本目 クロガネ

そして技の解説に入る

も(”現身”は 桜花七式の中で唯一 私がこの体になってからも手を加え続けた技ーーー」
まだか「仕組みは”面切り落とし面”に似ているーーーーが」
    「”面切り落とし面”が振り下ろす時に相手の竹刀を払うのに対し
     現身はそのはるか前・・・ 振りかぶる時に既に竹刀を退けている・・・!!」

…それ摺り上げ面じゃないの?
(※参考動画 http://www.youtube.com/watch?v=SRn_fXN9kzw

相手の力が入る前に 竹刀を払うことから「力は必要ない」代わりに
何十倍の精度のタイミングが要求される
いつか出会う”現代”の弟子のために 150年改良を加えた技だーーー!!

待てちょっと待て
そもそも
  • 相手が面を打ってくるのが前提
  • 使い手よりも相手の癖や動きを見切らないと無理
  • 目がいいと対応はできるが、瞬発力や反射神経も必要では
  • 根本的に動きがさほど多くないため改良点が見つかりそうに無い。
 そもそも150年前の改良前の技はどんななんだ・・・

で、なんやかんやで天を仰いで敗北に浸るまこっちゃん
メガネ「決まっ・・・たーーーー!?」
審判「面ッ・・・アリィーーーーー!!」
も「---・・・勝負はついた」

ナレ「残り十数秒 刀条は一歩も動かず(構えもとらず)
   ヒロトも それに踏み込むことはしなかった」
   「その間もーーー ”桜一刀流”の剣士へ送られる賞賛の拍手は 止むことはなかった」

…諦めて試合終了にしちゃったのか・・・
そんなのに拍手すんなよ観客・・・

その光景を見て、頬を染め見つめるモッピー
そして・・・
審判「勝負アリッ!!」

ま「終ったーーーー」

いやお前諦めてたじゃん・・・ 一本取ってタイに持ち込むことを諦めてたじゃん!最後までやらなかったじゃん!
なんで終った感出してんの!?


403 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/26(土) 10:54:49.57 ID:UMOR8HBY0
メガネ「刀条・・・・」
ま「クロガネ・・・ お前は・・・一体・・・」
ま(・・・いや  もうその質問に意味はない 僕は・・・日本一であるべきこの剣で・・・負けた)
  (---覚悟はできている)

まだかともバクウさんとも戦わずに、山奥に引き篭もって日本一とかさすが桜一刀流現当主ですね!!!
こういうあたりも脈々と受け継がれていたのか。さすが桜一刀流!

ま(今日を最後に ・・・剣をーーーーー・・・)
と、桜一刀流正統を勝手に終らせようとしたとき
メガネ「・・・刀条」

メガネ「またやろう」
メガネがキモイ笑顔でそう言う。

メガネ「ビックリしたよ!同じ技を使ってるハズなのに・・・刀条の方が何倍も上手かった・・・」

そらお前身体の鍛えた年月が、技を鍛えた年月が段違いに違うだろ
なんでそこらへんは互角という前提で話してるんだよコイツ

メガネ「すごく勉強になったし・・・技もバレちゃったから次はわからないし・・・」
    「あ・・・そうだ あの”五月雨”みたいな技は結局なんだったの?」

なんかもう・・・なんだこいつ
「剣道に純粋に取り組んでいる」アピールでもしたいわけ?
微塵も思えないよ池沢くん!

ま「フ・・・バカが ・・・自分で考えろ」
まこっちゃんが薄い笑みを浮かべて答え
メガネは一瞬ぽかんとしたあとまた微笑む

そして大将戦! 満を持して舞台に上がるCCD、それに対するは鼻傷!!



…なんてことはなく、普通に落丁され、負けた学校の生徒が涙ながらに帰路につく。

アホ「ヒロトーーー!!」
誰か「クロガネ!!」
アホ「ったくおめーは ホントに何なんだよ!」
と肩を組んでメガネを称えるアホ
メガネ「わっ いや・・・」

クラウド「・・・やはり使えるじゃないか 何故隠していた」
と、メガネに詰め寄るクラウド
メガネ「いや 今日もたまたま・・・」 クラウド「またか!」

まーたメガネは自力でやってることにしているのか一回目

鼻傷「みんなよくやった! だが浮かれるのはまだだ」
王子「白零に落陽も控えてるからな」

あ、まだ大会続くんですか


404 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/26(土) 10:55:51.86 ID:UMOR8HBY0
BBP(クロガネくんーーー)

BBPの脳裏に浮かぶ思い出

BBP「ねぇねぇ クロガネくんはまだ部活決めてないよね!?」
アフロ「うちが探してるのは即戦力! 部の救世主なんだよ!!」
メガネ「僕は・・・ヒーローになる!!」

BBP(クロガネくんはもうーーーー)

と、メガネのアゴを持ってるアホがBBPを呼ぶ
アホ「ホラ、ツバメさんも!!」

BBP(本当の ヒーローなんだね)
と、メガネに抱きつくBBP

割とどうでもいいけど、出会ったときからヒーローだとか言ってなかったっけ?

犬「”クロガネ”かーーー・・・」
  「上がってきますね 桜夏!」
まだか「ああ・・・去年までじゃ考えられなかった」

無人くん「この流れを作っているのは 間違いなくーーーー・・・」
シロガネ「ヒーローね・・・」

まだか「待ってるぜ ・・・お二人さん」
まだかのその言葉に「?」な犬

無人くん「フフフ・・・いやァ興味深いねぇ・・・♪ ”クロガネ”・・・そしてーーー」
ワカメ「そして?」
無人くん「さぁ・・・一体何者なのやら・・・♪」
その言葉の先には・・・ 走る市松人形の姿。

えっ!?ここにきて無人くんももっぴー認識!?

も「ヒロトーーーッ!」
メガネ「さゆり!!」
メガネに抱きつくもっぴー
も「よくやった!よくやったぞ!! あたしゃもう言葉もねーよ~~~~~フフ!」
BBP「フフ・・・さゆりちゃん ホントにクロガネくんが好きなのね」
そんな言葉に真っ赤になって「な?」と反応するモッピー

BBP「ずっと思ってたけどーーー 何だかさゆりちゃんってクロガネくんの先生みたいよね」

そんな唐突な台詞に顔を見合わせるメガネとモッピー
も「へっ・・・」 メガネ「ハハ・・・」

誰か(多分モッピー)「で!? 次は白零か?落陽か?」
誰か(多分メガネ)「気が早いなぁ まだだよ!」
誰か(多分モッピー)「先が長えなぁ 日本一ってのも」
誰か(多分メガネ)「ええ? 何だよ今更」
も「ま・・・大丈夫だろ 私がいればな!!」

メガネ「・・・うん!」
ついにメガネの存在の意味なくなった瞬間である

アオリ:ご愛読ありがとうございました!池沢先生の次回作にご期待ください!!
     JC第8巻は40ページ以上の描き下ろし収録で4月発売です!!
405 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/01/26(土) 11:01:38.62 ID:UMOR8HBY0
以上です。

ついにというかやっとというか、とうとうというか、終りました。
最後の最後まで、落丁、唐突などの展開は健在でしたw

ということで、私の詳細バレ投下もおしましです、
今まで私の拙いバレを受け入れて頂きありがとうございました。
そしてスレ住人の方々長い間おつかれさまでした

でもこのスレはもうちょっとだけ続くんじゃw

69本目 「幕間」

+ ...
785 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 11:25:28.20 ID:WBinlyDK0
オワタ。基本台詞の抜粋です。作画的に突っ込むとこあんまなかった

『150年前、桜道場』
大きな桜の木の横に道場がある。目つきの悪いチンピ…あぁ大モッピーかこれ、のアップ
『それは、桜一刀流”次期当主”の発表を明日に控えた日だった

『―候補は二人』
「やぁあぁぁあ
あーっ!!!」
髪の長い女が対戦相手の顔面に一撃入れるの図
「張り切ってんなお夏ちゃん!!」「そりゃ”八代目”がかかってるからな…」モブAB
「ぐっ。まっ…待った!!!」
「はぁ!!?「待った」なんてナシよっ!!」
『一人は旗本の娘お夏』(旗本→身分の高い武士)
「男から一本を取る瞬間がっ一番気持ちイイんだからっ!!!」「い”っ…」(バレ注:”は濁音です。出し方がわからなかった)
「わぁあああ」対戦相手の泣き顔


786 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 11:28:17.94 ID:WBinlyDK0
「だめだよお夏ちゃん。倒れてる相手を斬るなんて…礼に欠けるよ」突然現れた優男が受け止めた!トラックに轢かれる理論でいくと前フリもなく唐突に現れたからギャグシーンですね
「ぐっ…一(はじめ)~~~~~~~~~~~~っ!!!」「物足りないなら僕が相手するよ?」
『もう一人が一』
『”取りつぶし”で禄を失った下級武士の子で、遠戚である刀条家へ半ば捨てられるようにあずけられた―』
「あんたとはまだやらないわよ!!(負けるから)いつかコテンパンにしてやるから待ってなさいっっ!!!」
「一っ!!!」モッピーの一喝が飛ぶ

「お前…いつから人に礼を教える程偉くなった?」「わきまえよ」
「でっでも…」と言い訳しようとする一をギロとにらみつけるモッピー
「…いえ…すみません」
「なんだよアレ!!お夏ちゃんが悪いんじゃねーか!!」「支障っていつも一ばっかり怒るよなぁ…」モブCD

791 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 11:45:51.65 ID:WBinlyDK0
「師匠(せんせい)を悪く言うな!!」
「何だよ!俺たちお前のために――…」
「ごめん…でもいいんだ。師匠の家に転がりこんだ僕が悪いんだ」
「師匠は…僕のことが嫌いなんだよ…」呼び方統一されてませんね。表記がいっしょだから違和感ありまっせ
「…後継者(あとつぎ)…やっぱお夏ちゃんなのかな…」「うーん…いくら一の方がつよくてもなぁ」
「”最強の道場”の当主が孤児(みなしご)ってわけにゃいかんだろ…」なんで?

~回想シーン~
「…お前筋がいいな」モッピーのどアップ
『師匠が僕をほめてくれたのは、刀条家(ここ)に来て初めて剣を握った日。ただ一度きりだった』
『あの笑顔をもう一度見たくて』
『その美しい姿の後をどんなに必死に追いかけたことだろう』

『でも剣を磨けば磨くほど、師匠は僕に厳しく当たるようになっていくみたいで』
『二度と僕に笑いかけてくれることはなかった』
(師匠は本当に僕のことが嫌いなんだろうか…)(いつか認めてくれると信じてやってきたけど、それももう明日で…)(師匠…!!)当主に選ばれないと追い出されるんか?内弟子~暖簾分けみたいな風習はないんかい
『あなたは僕のことをどう思っているのですか――――――――――――――――――――――?』
入浴のため、服を脱ぐ大モッピー。尻(と股間)のどアップ

876 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 17:10:05.70 ID:NogXyluB0
あの後をかいつまんで説明すると、

風呂の中で弟子超可愛いとデレ顔になるさゆり。さゆり曰く、夏は若い頃のさゆりに似てる。
また、一には見込みがあるからとあえて厳しく接してた。
一は自分が選ばれなかったときにどんな顔をすればいいかわからないからと道場を去ろうとする。
それでも最後に一目会いたいとさゆりのとこに向かう。
さゆり不在。机の上の印可状(免許皆伝を認める書類)を見つけて、恐る恐る見ようとする。
さゆりが出てきてびっくりして机とかローソクとかいろいろ倒す。
夜這いに来たわけでもないだろうにとか言って笑うさゆり。あまりに簡単に笑うもんだからなんか勘違いしてたんじゃないかと茫然とする一。
さっき机と一緒に倒れてたローソクの火が勢いよく燃えだす。ちなみにこのローソクは一が灯りにしてたもの。
すぐさま皆を起こしに行くさゆり。一も逃げろと言われるが、燃えそうな印可状を目にする。
ほとんどの門下生脱出成功。しかし一が逃げ遅れる。
道場に走るさゆり。夏が驚くが、さゆりの表情を見て何かを悟り、一のくせに! と悔しがる。
火の手と倒れた柱に囲まれた一の元にさゆり登場。
印可状を手渡そうとする一に、そんなものよりお前が大事だ、八代目当主はお前だからだ、と叫ぶ。
さゆりのもっと優しくすればよかったという謝罪や愛の告白で一大泣き。
次は弟子を力いっぱいこの手に抱ける師になりたいと強く願ってさゆり死亡。(同じ場所にいるはずだが一は割と軽傷で助かってる)
クロガネに起こされるさゆり。立ったまま夢見てた。クロガネが言うには次が決勝。二年前か一年前かはわからない。
愛してるぜ、とクロガネを抱きしめるさゆりで終わり。

70本目 「2年後」

+ ...
807 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:12:20.37 ID:NogXyluB0
中断されてるみたいなんで投下します。

70本目「2年後」

ガサゴソと何かを探しているクロガネ。
「あっれー…? おかしいな…確かこの辺に…」
「なーに? ヒロト…まだ4時半じゃない」
「今週から朝練が一時間早まったんだよ。インハイ近いからね」
部屋の入り口? には、クロガネ、葉桜、江花、ツバメ、監督が写った写真が。
クロガネは優勝カップらしきものを手にしてる。
「ねー母さん、メガネ知らない?」
「えー? その頭につけてるのは違うの?」
「あ…」と赤くなるクロガネ
「しっかりしなさいよーヒロト? あなたもう日本一の剣士なんだから!」
キリッとしたクロガネのアップ。
「その言い方はやめてってば…」とまんざらでもなさそうに笑うクロガネ。
「ハイハイ。じゃあいってらっしゃいヒロト!」
(日本一…か)
「いってきま――――…」
と、クロガネが目を向けた先には、ボロボロの市松人形が。クロガネ、変な笑みを浮かべて、
「…いってきます」

70本目[書き下ろし]「2年後」

RRRRRと鳴る電話。出たのは朝霧の追っかけ。朝霧の秘書になったらしい。
「Asagiri corporation guten tag。あ…まぁお久しぶりです。ええ…はい、いらっしゃいます。
 朝霧さま(はーと)神宮先輩からです」
「ん?」
偉そうな椅子に腰かける朝霧。髪を黒く染めている。
「おおナオか!? そうだ今大学で…ああ親父さんの手伝いか!? 悪かったなー」
神宮は少し髪を伸ばした。電話する神宮の周りには、夜鷹ときしめんと孔雀らしき人たちがいる。
「そうだ、先週送った「剣通」届いたか!? ドイツじゃ買えんだろうからな!」
「声がでけェよ…昨日読んだぜ」
「おおそうか!!」
「「桜夏高校特集」ね…。有名になったもんだ」
と剣通(剣道通信)に目を通す朝霧。
「なんたって去年の優勝校だからな!!」
「去年全国を制した3人が三年生で残る桜夏高校」
ナレ「「初心者から主将」へ成長した黒鉄を中心に、
   負傷を乗り越えた絶対エース葉桜と、
   チームを盛り上げる斬り込み隊長江花が支える」
「まるで名トリオみたいじゃねーか」ククク…と笑う朝霧。
「実際はまだゴチャゴチャやっとるんだろーがな!!」今度会いに行ってみるか! と神宮。


808 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:12:54.87 ID:NogXyluB0
ところ変わって白零の道場。モブの会話。

「「桜一刀流」?」
「桜夏に黒鉄さんっているじゃん」
「あーあのメチャクチャつえー人だろ。去年鎧坂さんに勝ったとか言う…」
「あの人変な構えするじゃん。」
「あー」お前が勝手に黒鉄スペシャルとか呼んでた奴な、とモブ。
「あれって何か古い剣術らしくてさ」
「へー」
「ハイハイ無駄話しない!! 稽古始めるぞ―――!!!」
「あっ、スンマセン主将!」
「…………」モブの会話でクロガネ思い出したのか何か考え込む大狼
「で、何だっけさっきの」
「え? あ――"桜一刀流"! これから絶対有名になるぜ!」

ところ変わって桜夏道場。

「おいトンガリ!! 今の面一本だろ一本!!!」とまだ絆創膏つけてる江花
「面鉄だアレは」と髪を伸ばして後ろでまとめてる葉桜。
「入ってましたぁ――――ッ!! 布の感触がしたんだっつの!!」
「お前はホントに中身だけは成長しないな」
「何ィ。ん? 中身だけ?」
ツバメ「フフ…剣道はすごく上手くなったってことだよ」とあんまり変わってないツバメ登場。
「ツバメさん! 見てました!? 一本でしたよね!?」
「ううん。面鉄」
「……!」
「二人とも休憩?」と葉桜に水を手渡すツバメ。
「もう二時間もこの馬鹿とやってるからな…」
「ヒロトが初心者に付きっきりでよー。あんなんでIH大丈夫かよ」
江花の視線の先ではクロガネと初心者が立ちあい稽古中。
「ストップ!!! 駄目だよそれじゃ!!」
「あ…ハイ!!」
「今の場面で裏を牽制して主導権握るって考えは悪くないけど」
「ハイ」
「やるなら見せかけだけじゃ駄目だ。一本とるつもりでこなきゃ」
「ハイ」
「たとえ自分の技や経験に自信がなくても、気持ちだけは譲らないこと!! いいね?」
「……ハイ!!」
「でもだいぶ良くなったよ。僕が一年の時より全然いい」
「ホントですか!? あの…先輩も高校から剣道始めたんですよね!?」
「?…うん」
「僕も…黒鉄先輩みたいに強くなれますか!?」
「うん、なれるさ!」と会心の笑みを浮かべるクロガネ。
「………」と特に感慨深くもなさそうに見つめる江花。
「黒鉄君はいい先生になれそうねー」と嬉しそうなツバメ。
「ホントにな――おかげで俺はやることねーよ」と頬杖ついて横になって将棋してる監督。
「オヤジ…」
「ま、IH優勝校なのに初心者歓迎ってのは黒鉄の方針だろ? いいじゃねーの。
 「弱さ」を知ってる奴にしかできねーことがある」
「剣道ってのは剣の道と書くが、決して剣を極める道じゃない。
 剣道とは「剣が人を育てる道」だ。あいつが通ってるのは…まさしく剣道だよ」
「……先生みたいなこと言いやがって…」と胡散臭そうな江花。
「コレ位しかやることねーんだもん」
と、ホントに何もしてないとしか思えない台詞を吐露する監督。
(将棋の相手も…いねーしな)


809 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:13:28.66 ID:NogXyluB0
部活終了。

「神前にっ…礼!」
「ありがとうございました!!!」
例の残心の横断幕の隣には優勝旗が飾られてる。
スゥーーッと赤くなって深呼吸するツバメ。
「ツバメ先輩、がんばって下さい!」
「う、うん…今日こそ!! 今日こそね!?」
「そうです!! IH終わったらもうチャンスないですよ!!」ないらしい。
「黒鉄君!!」
振り向くクロガネ。
「今日…一緒に帰らない!?」
「うん、みんなで――」
「ふっ…二人で!!!」
「………」
きょとんと朴念仁アピールするクロガネ。その後ろでは後輩女子たちが、よし! いけ! とツバメを応援してる。
「ツバメさーん、今日一緒に…あ?」
と間が悪い江花登場。ギョッとする後輩女子。
だが直後、グイと葉桜に引っ張られて江花退場。
「おいなんだよ!!! 放せよトンガリ!!!」
「士道先輩ナイス!!」
「最高にかっこいいです!!」
と、後輩たちは二重の意味で大喜び。
「おいこら放せよ!!! 放せって!! もうわかってんだよ!!!」
「………」
「畜生…ツバメさんが選んだんなら…しかもヒロトなら…しょうがねーじゃねーか」
と、ようやく絆創膏を取った江花。
「俺にはもう…剣道があるし…」
「……」何やらシンパシーを感じ取ったっぽい葉桜。
「ラーメン」
「あ?」
「寄ってくか?」
「なっ…バーカ!! 余計な気遣うんじゃねーよ。誰がてめーなんかと……」
ぐぅぅ~~となる江花の腹。
「…!! まっ、てめーがおごるならついてってやらんでも…」
「いや、おごらんけどな」
「おごらねーのかよ!」殺すぞ!! と本気で奢ってもらう気満々だったらしい江花。


810 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:13:58.91 ID:NogXyluB0
ところ変わってクロガネとツバメの通学路。気まずい空気が流れている。

「あ、あのさ」
「えっ!?」
「い、いや…」
「……ッ!! ………」
ふと何かに気づくツバメ。
「…黒鉄君。背、伸びたね」
「え? ……そうかも」
「それに逞しくなったよ。かっこよく…なったし。
 それに…優しいまんま。
 …好きだよ黒鉄君」
褒められた末のこれに流石に赤くなるクロガネ。
「…あ…僕も…ツバメさんの事は好きだよ?」
一瞬はっと嬉しそうにするが、すぐに何か得心したような笑みを浮かべるツバメ。
(絶対私が聞きたい意味と違う…)
「先は長そう」
「え!? 何!?」
「送ってくれてありがと」
「ううん。じゃあまた明日」
「うん。…さゆりちゃんにもよろしくね」
「…うん」


811 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:14:33.25 ID:NogXyluB0
クロガネ帰宅。

「ただいまー」
「ヒロトー? 何かお手紙が届いてるわよ?」
「手紙? !」
(刀条からだ…)
『黒鉄、僕を覚えているか? 悪いが挨拶は省略させてもらう。
 先日…今まで知られていなかった刀条家が見つかり、
 そこから焼失、あるいは流出したと思われた
 桜一刀流の秘伝書が見つかった。
 そこには八代目刀条一の手記が共に添えられていた。
 手記には大火の原因が自分であること、
 一は奇跡的に生き残り、秘伝書と共に山奥に隠れたこと、
 そして、悲劇を繰り返さぬよう桜一刀流を一子相伝の秘剣とし
 この手記と秘伝書を隠したこと等が記されていた。
 まず、君を疑ったことを一番に詫びる。
 本当にすまなかった。
 本来、僕たち刀条家こそ偽物と呼ばれてもおかしくない家だったのかもしれない…。
 また君の話を信じるわけでもないし、
 ここに書いても仕方ないことではあるが、
 一つだけ伝えておく。
 その手記の最後には、こう記されていたのだ。
 八代目"一"は、七代目"小百合"のことを、死ぬまで愛していたと』
この手紙の最中には、真が秘伝書を見つけたところや、
大火のあと一が目を覚ましたところ、
焼け跡から秘伝書を見つけたところ、
木に向かって刀を構える一の画などが入る。


812 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2013/04/04(木) 12:15:32.55 ID:NogXyluB0
(そんなことが……。…ありがとう刀条。さゆりが聞いたら喜ぶよ…)
しかし浮かない顔のクロガネ。
頭の中にはいろんな台詞が中途半端に浮かぶ。
「それだけが未練でな」「桜一刀流の名を再び世に知らしめる!!」
「それが私の目的だ」「日本一…か」「桜一刀流!! これから絶対有名になるぜ!!」
ギュッ…と手紙を握り締める(空いてる手を握っただけかも)クロガネ。
とそこに、
「ヒ――ロト――ッ!!!」
と、たぶん聞きなれてるだろう声が聞こえる。
「今帰ったぞ――っ!!! いやぁ~~~~いい旅だった!!」
と人形状態のさゆり登場。
「いやー、九州を一周したが」どこも桜一刀流の噂をしておったぞ!!
 こないだのった雑誌とやらの効果はすごいな!!」これはヒロトにな、とお土産を手渡すさゆり。
しかし、この期に及んで雑誌「とやら」?
(こんなに幽霊満喫してる奴もないな…)
「それに最近各方面から"桜一刀流"の文献が出てきているらしいな!
 何でも他の流派が「なかったことにしてしまえ」といんぼうを――」
流石に自覚はしてるだろうが見事なブーメランである。
「なァさゆり…お前なんで成仏しないんだ?」
とげっそりしながら呟くクロガネ。
「ぬけぬけと失礼な奴だなお前は!」
そこにクロガネ母が現れる。
「あらさゆりちゃん、おかえり。新しい体はどうだった?」
何だか仕組みはわからないけれど? と、どこまで把握してるやらなことを口にする母。
「よいよ!! 前のはだいぶ汚れてしまったからな!!」
「聞け!!」
「? んーまぁ…確かにお前は日本一になったし、桜一刀流の名も戻って来ることだろう!
 だが…お前はどうなる? それを見届けんことにはまだ消えんよ」
ホホホホと笑うさゆり。
(僕が未練になってしまったってことか…)
とやれやれ顔のクロガネ。しかしやはりまんざらではない。

『僕は憧れの「ヒーロー」になれたのだろうか?
 答えは「わからない」
 なれた! と思うことがあったらきっとカン違いだろう』
とどっか遠くを見てるクロガネ。
『ただ一つわかったことは、「ヒーロー」は特別な存在じゃないってこと』
クロガネが一年の頃の白零レギュラー全員集合。
『「いいこと」なんかしなくたって、肩肘はらなくたって、人はみんな誰かの「ヒーロー」であり続けている』
ドイツ? を練り歩く神宮と朝霧。
『全ての出会いが、それを教えてくれた』
満員の観客席。
『人の数だけいる「ヒーロー」の一人として、僕はこれからも、この道を行く。
 この剣の道を、ずっと』
光に向かって歩くクロガネと人形さゆりで終了。

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最終更新:2013年04月05日 03:10
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