クロガネ全話ダイジェスト6


27本目 「雑音」


803 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/17(土) 10:28:38.07 ID:04WU7rmW0
…目を閉じるのが   好きだった
+ ...
27本目 雑音

押入れの中だろうか、闇の中に一人。音無。

それだけで、つまらない現実(こっち)とは 違う世界に行けた

すぐに音楽が好きになった。不要な雑音の混じっていない
耳のための作られた世界。

道場の片隅、一人イヤホンをして座る音無。
剣道部の部活か授業なのかはわからないが、前者なら何故入部したんだ音無。

教師?「何だァ? 音無はまた見学か!」 部員「はい・・・」
部員「・・・アイツはダメですよ。やる気ってもんが全くないっす

ガシャン!と投げ捨てられるポータブルプレーヤー(音楽機器疎いので…w)

教師?「バカモン! こんなオモチャもちこんで・・・ 見学は遊びじゃないんだぞ!!」
音無「・・・」

その光景を心配そうに見やるタラコ。

音無「ハァ・・・・  退屈だ・・・」
そうやって目を閉じ、再び一人の世界に入ろうとした音無の耳に、
踏み込む音、竹刀で打つ音、足運びの音などが入ってくる。

音無(今のは 小手面(小手→面の連続打突)のリズム、
   こっちは引き胴から合い面(おそらく双方同時に面を打ち込むこと)のリズム)
音無(はは・・・    音楽みてぇ)

〜回想終了〜

タラコ(気づけば彼は、あの技でうちのエースになっていた・・・)
音無「トンッ トンッ トンッ」
タラコ(音無奏 彼は剣道を音で支配する・・・!)

アホ(くそっ・・・コイツ何やってもよけやがる イライラさせてくれるぜったく・・・!!)
も(・・・)

〜回想〜
別居「アホハルの”弱点”は恐ろしく単純だ」
   「確かに運動能力は抜群・・・打突の筋もイイ・・・が」
   「”自分から突っ込んで面”・・・直球勝負しかできねーことだ」
えっ・・・何を今更・・・
別居「ど真ん中ストレートしか投げねぇ投手みてーなもんよ」
   「どんなに早くても毎回同じトコに同じ速さで放ってりゃあ いつかはタイミングを合わされる」
   「ついでに動きも雑で大振りだから とにかく攻めが読まれやすい」
   「クロガネがアイツにあっさり勝てたのもそれが理由だろう 相性ってやつだ」
別居「攻めのバリエーションが増やせるといいんだが・・・ いかんせん”変化球”ってのは
   一朝一夕で身につくもんじゃない・・・」
   「アイツは 夏には間に合わねぇかもな・・・」
そういうのは指導者がちゃんと教えるべきレベルのものじゃないのか隠居よ・・・

〜回想終了〜

804 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/17(土) 10:29:24.34 ID:04WU7rmW0
アホ(面は読まれる フェイントでも誤魔かせねえ(※本文まま) だったら・・・!!)
アホ「うおおおっ!!」
ドン と踏み込むアホ。
音無「・・・フェイントはきかない・・・ バカの一つ覚えが・・・!」  「トンッ」 とまた避ける音無
しかしアホの竹刀は面ではなく、小手を捉えようとしていた!
メガネ(小手ーーーー!!)
一瞬歓喜の表情を浮かべるメガネ  がーーー
手首を返すようにし。腕と竹刀でアホの竹刀を挟み込むように小手をスカす音無

BBPメガネ「・・・!!小手まで・・・」

タラコ「・・・面が当たらないから小手ですか・・・ 確かに剣道のセオリーですが」
   「面と小手で挙動(モーション)が違いすぎる あれじゃこれから小手に行くと言っているようなもの」
   「基礎が足りない証拠だ」
アホ「ちっ くっ しょオオオッ!!」
慟哭するアホに振り下ろされる音無の面。
音無「・・・雑音は もう聞き飽きた」
アホ「しまっ・・・」

アホ(ダメだ 全く動けねぇーーー!!   ・・・負け・・・)
と、そのとき、アホの左腕が音無の小手を殴る。
音無(パンチで防いだ・・・!?)
BBP「下手したら反則よ・・・!」
も「何つー荒っぽい・・・」

アホ「ハァッ ハァッ」 音無がパンチに怯んだ隙に構えなおすアホ
音無「・・・」
   (・・・超人的な反射だった  ・・・まるで動物だ)
アホ(無意識に手が出ちまった・・・ ・・・まるで ケンカのときみてーに・・・)
アホ(・・・  ・・・)
何かを思いついたようなアホ。 一呼吸吸いこむ
アホ「やーめた!」
BBPメガネも「は!?」
アホ「やー 気付いちまったぜ・・・ どーやらこの天才は基礎とか定石とか・・・
   そーゆーのには収まらんらしい・・・」
  「俺は 俺のやり方で闘(や)らせてもらう」
竹刀を担ぐように?構えるアホ
音無(何だ・・・?あの構えは・・・)
メガネ(あれ・・・  ・・・まさかーーー ケンカのファイティングポーズ・・・?)

ニヤリと笑い、突然間合いを詰め、横薙ぎに竹刀をぶんまわすアホ
音無が面を返すも後ろにジャンプ(バックステップじゃないです)して逃げながら間合いを取るアホ
BBP「江花くんどうしちゃったの!? あんな動き剣道にはーーー・・・!!」
も「逆だ・・・!」 BBP「え?」
も「アホハルはずっと・・・sの類稀な運動能力を 剣道の動きに落としこめずにくすぶっていた・・・」
  「隠居(おっちゃん)はそれを、なんとか剣道に生かせるよう ”剣道の基礎”を教え込もうとしていた」
  「だがアレはその逆ーーー」
  「”喧嘩闘法”!!! アホハルは自分の体を最も生かせる喧嘩(やりかた)に・・・」
  「剣道を巻き込むつもりだ!!」

805 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/17(土) 10:29:49.24 ID:04WU7rmW0
メガネ「・・・!! そんな無茶なことーー」
アホ「・・・俺ァ剣道はちょっとだけ詳しくねーが・・・ ケンカなら無敗の男だ」
ふたたび竹刀を担ぐようにして飛び込みかかるアホ
音無「・・・!!」
   (雑音に耳を貸すな・・・! リズムをとればいいだけだ)
   「トンッ」
と、そのとき鍔迫り合いの間合いまで近寄ったアホが、竹刀を握ったまま
左手で音無の腹を殴る。
音無(いきなり体当たりだと!? しかもなんだこの当たりの強さは!!)
アホ「ヘッ・・・ ボディーブローみてーなもんだ」
そういってるけどどう見てもボディーブローです本当に(ry
音無(ぐっ・・・ここは一度離れてーーー)
と怯む音無の脇腹付近(当たったのは左小手)に再びパンチ(肘かも)を入れるアホ。
も「そうか・・・! あそこまで剣道を逸脱した動きをされたらーーー」
音無(リズムがとれねェ・・・!)
   (打突のリズムが取れるのは 1:構えて 2:振りかぶって 3:打つ という
    基本あってのこと。そもそもの動きがメチャクチャでは リズムで動きを読むのは不可能・・・!)
アホ「うおら!」と右手一本で内から外へ薙ぎ払うアホ。
音無(ぐっ・・・耳障りな雑音だ まったく曲になってねぇ・・・!)
   (しかもコイツ だんだん・・・)
アホ「俺ァ”ノって”きたぜ・・・! 遅れるなよリズムマン!!」
音無(くっ・・・ だんだん加速(アッチェレ)している!?)
BBP「ねぇ江花くんが押し始めたんじゃない!?」 メガネ「う うん」
BBP「すごい すごいっ!!」
も(ただ こーなってくると・・・ 一つだけマズイことがあるぞ・・・・!)

審判(プレイが乱暴すぎる・・・!このままじゃただのケンカだ!)
   (大きな怪我が起こる前に暴力販促(※)をとったほうが・・・)
   ※過度なラフプレーに対する反則
アホ「オラァッ!」
体当たり(肘打ち?)で音無を跳ね飛ばすアホ。
勢いあまって仰向けに倒れる音無。立ち上がろうと身を起こす音無に
アホが殴りかかる・・・
も(やっぱり・・・!)
BBP「江花くん ダメッ!!」
会場の誰もが惨劇(笑)を予感した中、アホは音無に手を差し伸べていた。
音無「・・・お前・・・」
アホ「見くびんなよ  俺ァ喧嘩(こっち)の方が動きやすいからやってるだけだ」
アホ(・・・俺は知ってんだ 喧嘩で勝ったってなんっにも手に入んねーこと)
   (それから 喧嘩を捨てたら手に入っちまったもの)バックにはメガネ「仲間だろ!?」のコマ
試合前に因縁つけて険悪にしていた奴の言う事かこれが・・・
アホ「・・・いいか てめーは・・・ 剣道で泣かす」 と微笑むアホ
音無「・・・フ」 と差し出された手を掴む音無
審判(・・・私は 教師失格だ  彼は最初からふざけてなどいなかったのだ 彼はーーー)
   (彼は剣士だった)
え、ええええええええ!? だまされてる!絶対騙されてるよ審判!!

音無「・・・フッ」 アホ「あ?」
音無「・・・”聞かせて”みろ」
   「面金ブッ飛ぶくれぇ鳴らしてみろよ どんな雑音だろうと ノってやる」
   (※:面金=面の前部分の金属の格子みたいな部分)
アホ「あー 鳴らしてやるよ とびっきりの爆音でな! 溺れねーよう気をつけろよ」
審判「スウ   始め!!」
音無「おおおおおお」 アホ「あああああああ」
ドン!と音無は面、アホは片手面を放つ!

アオリ:渾身の一撃! 勝敗は・・・!?
巻末コメ:FL(ファンレター)いつもありがとうございます!必ず全部読んで、元気をもらっています!<春人>
806 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/17(土) 10:33:35.19 ID:04WU7rmW0
以上です。
なんというか・・・  なにこの展開・・・

参考までに剣道連盟のサイトにあるルールの反則行為の欄の一部を貼っておきますw

[諸禁止行為]
第17条
試合者が、次の各号の行為をすること。
1.定められた以外の用具(不正用具)を使用する。
2.相手に足を掛けまたは払う。
3.相手を不当に場外に出す。
4.試合中に場外に出る。
5.自己の竹刀を落とす。
6.不当な中止要請をする。
7.その他、この規則に反する行為をする。







28本目 「逆鱗」

+ ...
615 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/24(土) 08:58:10.73 ID:0uf2eJ0j0
28本目 逆鱗
真っ向勝負! 面vs面!!

アホとリズム、双方の面が同時に入る。
桜夏3人「合い面!!どっち!?」

アホ「うおおおおおおおお!!」
ミシッミシッと軋む竹刀。
リズム(何だ・・・この轟音(パワー)は・・・!)
ドン!とアホがリズムを弾き飛ばす?
ふっとぶリズム
審判3人が旗をあげる。先週の教師失格審判がやけにうれしそう。
審判「江花(アカ)っ! 面アリィィィ!!」
それと同時に時間切れ。
審判「先鋒・・・引き分け!」 延長戦なしのルールらしい。
アホ「もう終わりかよ これから逆転ってとこだったのによ」
リズム「・・・よく言うぜ  ・・・フ」
    (・・・面白い雑音だったぜーーーー)
アホ「?」
リズム「・・・ たまに あるんだyな」 アホ「は?」
リズム「今キテるっつーバンドのCD聞いてみたら・・・
     若さってのを盾にひっでぇ爆音が流れてくる。鳴らしてーように鳴らしてる勢いだけの曲」
    「『何だこりゃ ひでぇ音だ』『聞けたもんじゃねぇ』」
    「だがそんな雑音みてーな曲が なぜか耳から離れねぇ 気付けばリピートしてんだよ・・・」
    「・・・そして思うんだ 『ああ・・・こーいう曲もありかもな』・・・って」
アホ「・・・はぁ?」
ようするに中身がからっぽでOKってことですか音無くん
リズム「・・・フ  ・・・・また聞かせてくれ つぎはIHでな」
アホ「・・・インターハイ?  ・・・  ああ」
微笑む二人  なんだこいつら・・・
アホ「・・・ん? でもなーんか忘れてるような・・・    あ!」
アホ「ツバメさんのおにぎり! まだ泣かせてねぇっ!!」
ふんぬーっ!と怒りを思い出すアホ。と、サァッ サァァァァァという謎の擬音。
アホ「・・・ま・・・いいか」  なんなんだ一体!?

~城礼サイド
タラコ「・・・やれやれ あんな雑魚相手に引き分けでは困りますよ音無くん・・・」
   「先鋒二本勝ちで計算してたのに 君のせいで計画変更ですよ?」
そんなタラコの辛口な台詞(明太子だけに)を無視して防具を脱ぎ始めるリズム。
タラコ「・・・」
そして、リズムに縮れ麺が携帯プレイヤーを差し出す・・・が
リズム「ああ・・・悪り ・・・今日はいい」
縮れ麺「・・・聴かないのか?」
リズム「・・・まだ耳に残ってんだよ 雑音みてーだが・・・クセになる音楽(ロック)」
縮れ麺「・・・そうか」
梅沢先生にロックのなんたるかを教えてもらったほうがいいような気がする


616 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/24(土) 08:58:32.61 ID:0uf2eJ0j0
~桜夏サイド
BBP「江花くんすごいっ!」 メガネ「ホントに凄かったよアオハル!」
アホ「おお!? お!?」
祝福されるアホハル。 ほんとすごかったよねー、反則紛いの行為。
アホ「まっ まぁこの天才にかかればこんなもんよ!」
  「もーちょい時間がありゃ勝ってたんだけどな!」
へらへらするアホ。そこにクラウドが立ち上がる
アホ(ぐっ トンガリ! どーせまたイヤミを・・・)
そのクラウドは、すれ違いざまにポンと腹に拳を当てる
アホ(・・・!?)
も(・・・シドウにもさっきのアオハルは・・・ ”剣士”に見えたのかね?)
アホ「チッ・・・ チョーシ狂うぜこんにゃろ・・・
対峙するクラウドとタラコ。
BBP「シドウ君ファイトーっ!」 メガネ「がんばれーっ シドウ!」 アホ「負けてもいいぞー」
観客「”元東京最強”葉桜シドウか ケガして弱小にいるってのは本当だったのか」
観客「片手でも相当つえーのはマジだぜ こりゃー楽勝だろ」
一方変な顔のタラコ。防具をつけていないメガネを見て
タラコ(バカですねぇ 後悔しますよ 大狼くんみたいにね・・・)
メガネ(・・・ シドウは あんな奴には絶対負けない!)
なにやら場外でどんどん負けフラグが立てられているんですが・・・
審判「始めっ!」
すっと片手上段に構えるクラウド
ニイッと笑うタラコ。クラウドを中心に時計回り方向に移動するタラコ
観客「なんだアリャ!? 右へぐるぐる回ってーー」
クラウド「!」 タラコ「フフ・・・」
タラコ「・・・怖いでしょう? その構えは腕で隠れる右側が死角ですからね」
   「こうして回り続けられたら相当打ち辛いんじゃないですか?」
クラウド「・・・ 腕を捻って強引に打ちに行くクラウド。 タラコ「おっと」
それを竹刀を切っ先を下にして立てて受けるタラコ
BBP「三所防っ!!」 アホ「汚ねえ! 攻める気ねーぞアイツ!」
(※剣道連盟のサイトによると時間稼ぎはルール上反則ではない模様。ただ、やると印象が悪いらしい)
タラコ「汚い? これは勝気と言ってもらいたいですね」
    「この試合はさっきの大狼くんの時みたいに適当に流すつもりだったんですがね」
    「音無君(やくたたず)のおかげで計画が変わったんですよ」
    「たしかにあなたは強い・・・・! 無理に攻めれば簡単に敗けてしまうでしょう」
    「だが、たった五分間・・・片手のあなたから”逃げ切る”だけなら」
    「そう難しくはないんですよ・・・?」


617 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/24(土) 08:58:52.79 ID:0uf2eJ0j0
も(引き分け狙い! 勝負を一番自信のある大将戦にムリヤリ持ち込む気か・・・!)
クラウド「・・・・・・・それで勝って お前はそれでいいのか?」
タラコ「フッ いいかだって?フフッ」 タラコがゆがむ。
   「イイんですよ!当たり前じゃないですか! あらゆる手を尽くして弱者が強者に勝つ!」
   「最高ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッですよ!!」
   「特に白零はよかった! そう大狼くんです! 絶対勝つはずだった試合に負けて」
   「帰るあの背中!! 当分忘れられそうにありませんよ!」
   「それにあなたたちだって同じじゃないですか!あんなヘボ剣士大将にしてーー」
クラウド「クロガネは大将だ お前とは違う」
      • ごめん割と一緒に見えるw
タラコ「違う? 同じですよ! 僕だって弱いからこうしてあなたと戦っている!」
    「でもあなたは僕に勝てない! こんな僕が少し手を尽くしただけで!」
    「剣道に命をかけているようなあなたが!」
    「だ か ら 剣 道 は 面 白 い」
もうなんかキモいタラコの表情。
タラコ「剣道なんて 簡単に快感を味わえるゲームですよ」
と、クラウドの竹刀が一閃し、タラコの竹刀を真っ二つにぶった切る。


      • え?ぶった切る?


タラコ「・・・・  ほへ・・・・?」
タラコに突きつけられる竹刀の切っ先。
タラコ「ヒッ!」
クラウド「・・・お前に言っておくことが 3つある」
クラウド「一つ タラコ「・・・ん? あっ・・・」  『剣士』への侮辱は・・・俺が許さない」
クラウド「二つ タラコ「ひっ! ひぃっ!!」 仮に「竜」の弱点が尾だと知っていても
     お前のような蛇には斬り落とせない」
クラウド「三つ 竜を挑発するのに・・・ 剣道(げきりん)に触れるべきではなかったな」

ウソップ・・・もといタラコ「うああああああああっあああふ」
面垂れに穴が開かんばかりの強烈な突きを放つクラウド。吹っ飛ぶタラコ。
クラウド「・・・・剣士は お前が知るような 安い世界に生きてはいない」


アオリ:魂無き剣、恐るるに足らず!!シドウ圧倒!!」
巻末コメ:遅くなりましたがVD(バレンタインデー)のチョコありがとうございました!美味しく頂きました!<春人>


618 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/24(土) 09:00:10.24 ID:0uf2eJ0j0
以上です。

今週はマジで良かった!

内容が薄く、描写もたいしたこと無いので、書く量が少なく、頭をさほど悩まさずに済んだからな!w







29本目 「はじまりの先へ」

+ ...
561 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/31(土) 17:47:19.22 ID:RqYhdIHr0
バレ
29本目 はじまりの先へ

クラウドとタラコの試合は、お得意の落丁で何時の間にかクラウドがメンを決め二本勝ち

ベンチへ戻るクラウドの元へ突如大木が現れ、タラコの非礼を詫びる
クラウドは気にしていないと告げ、大木は自分のベンチへ戻っていく
(以下はババパンが調べた大木のデータ)
大木は東海の名門中から引き抜かれ突如エースとなった謎の一年生
唯一わかるのは今大会は全てストレート勝ち、そして自分から絶対に打たない「返し技の剣士」ということーーー

ババパン「そう、黒金くんと同じー」

大木の話を聞いて固まるメガネに、クラウドは「任せたぞ」と声をかけ喝を入れる
まるで最終回のように、メガネの今までの試合が走馬灯のように脳裏を駆け巡る

ーーー以下メガネと大モッピーの夢特訓の回想ーーー

564 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/31(土) 18:12:07.99 ID:RqYhdIHr0
変な着物に身を包んだメガネと大モッピーは真剣で斬り合っている

大モッピー(以下大モ)「まだまだァ!!!」
大モに剣を弾かれ転ぶメガネ
大モ「ホーレどうした。これで転ぶのは何千回目だ?」

夢特訓では体力は無限だが、眼と神経は消費するらしく、メガネに少し休めと促す大モ
しかしメガネはまた立ち上がる
大モ「・・・音を上げなくなったな、何故だ?」

メガネ「・・・・・・」

モッピーによると、日中は部活で四時間、夜は夢特訓で八時間の稽古らしい
大モ「オメーの実戦経験だけなら普通の3倍・・・いや、それ以上の速さで成長しているーーー!!」
大モ「でもよ、たまにはゆっくり眠りたいとは思わねーのか?遊びてーとは?」
大モ「なんでこんな苦行文句一つ言わず続けられるんだ?」

メガネ「・・・え?」

大モ「あーっ、だからホラ・・・アレだよ・・・」
大モ「もしかして私は、自分の夢にお前を付き合わせてるだけなんじゃーー」

メガネ「プッ」
大モ「なっ!?笑ったかヒロト?!あたしゃお前を思ってーー・・・」

メガネ「プハッだって・・・そんなの全然さゆりらしくないじゃないか」

メガネ「・・・違うよ、さゆり」
メガネ「これは僕が好きでやってるんだ」
頬を染め照れる大モッピー
その後また夢特訓が続く


言い忘れたが俺はいつものバレの人じゃなく書き貯めもしてないので、読みづらい点もあるかもしれんが勘弁してくれ




575 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/31(土) 18:50:15.63 ID:RqYhdIHr0
564のつづき

引き続き夢特訓を続けるメガネ
モッピーと斬り合いながらメガネは自分語りを始める

メガネ「最初は・・・ヒーローになりたくて始めたんだ」
メガネ「今まで誰にも振り向いてもらえなかったから・・・」
メガネ「活躍して目立ちたかった・・・褒めてほしかった・・・自分のために・・・」
メガネ「・・・でも剣道を始めて、友達ができたんだ」

自分のせいで皆が負けるのが『初めて悔しかった』
初めてみんなの為に強くなりたいと思った
みんなの為に戦って、みんなの為に勝つ

メガネ「今はーーーそういうヒーローになりたいんだ」
メガネ「とにかく強くなりたいんだ、みんなの為に・・・さゆりのために」

メガネの新たな胸の内を知り感激したモッピーは、メガネを抱き寄せ、自分の奇乳にメガネの顔を埋める
顔を真っ赤にして照れるメガネに、モッピーも自分の新たな覚悟を告げるのだった

大モ「・・・わかった、もう迷わねー」
大モ「あたしが絶対に連れてってやる・・・日本一までな」
大モ「・・・愛してるぜバカ弟子」
メガネ「あっ愛ぃ!?」
大モ「なっおい勘違いすんなよバカ!弟子としてだ!!バーカバーカ!!」
ーーああ、スレの皆の「誰得だ」というレスが視える・・・




576 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/31(土) 18:52:13.87 ID:RqYhdIHr0
575のつづき


ーーーそして回想が終わり大将戦へーーー

メガネはクラウドに「今度は絶対勝つ」と宣言し、クラウドは微笑みながら「俺はお前を信じている」と思いを託した

そしていざ大将戦
大勢の観客が見守るなか、メガネと大木君の試合が始まった
審判「大将戦、始めっ!!!」

開始直後、メガネのとった行動に観客はどよめく
ババパン「あの構えーーー!!!」
大モ「いきなり!?」
はい皆さんの予想通り、メガネは五月雨の構えをとりました

大木「ほォ・・・もうあれを見せてくれるのかサービスか?それとも・・・」
大木「勝負を急ぐ理由でもあるのか・・・?」

モッピー「!!!」(そうか、もうーーー

ババパン曰く、既に息を荒げているメガネはスタミナ切れを危惧し、早期決着に挑むつもりらしい

大木「返し技一本で勝負を決めるハラか、たしかに今のスコアでは一本でも取れば桜夏の勝ちだ」
大木「だが悲しきかな・・・俺も返し技の剣士だ」
大木(そして、お前が自分から打てないのも知っている)
大木「悪いが勝たせてもらおう、お前が力尽きるまで」

メガネ「・・・つよ」
大木「!?」

メガネ「・・・僕が勝つよ」

大木「ほォ・・・」

アオリ
“待ち”対決!!ついに開戦!!

巻末コメント
先日負ったケガが、見事に再生してきました。なんて逞しい仕組みだろう。〈春人〉






30本目 「待ちvs待ち」

+ ...
111 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/07(土) 08:43:24.13 ID:RowcdM7Q0
待ち勝負、開幕!!
なんとも盛り上がりそうにないアオリ。
ラーメンは正眼の構えっぽいがさらにだら~っとした感じの構え
メガネは例のアレの構え
メガネ「大将戦(ぼく)に勝負がかかるのは これで二度目」
    「今度こそみんなを裏切らない  絶対に勝つんだ」
おそらくまだか戦のことだろうけど、おかしいな、あれは捨て大将だったから
負けたって誰も裏切ってないと思うんだけど
微妙に歴史をクリエイトしつつ、その目には気合が入る。
ラーメン(鋭い・・・いい気迫だ。 ”剣聖”まだかに傷を付けた男・・・・・”クロガネ”)
     (・・・だが 気迫だけでは 欲しいものはつかめない)
ラーメン「・・・何ができるのか 見せてくれ  俺はその一瞬を”待つ”のみーーーー」
も(・・・相対するは絶対に自分から打たない極端な”返し技の剣士”そしてヒロトも未だ
  「自分から打てない」弱点を克服していない・・・)
師匠も師匠でまだか戦を都合のいいようにクリエイトされておられます。なんという師弟愛!
も(自分から打たない剣士と自分から打てない剣士の”返し技”待ち・・・!!!)
 (つまりこの試合)

30本目 待ちvs待ち
勝機の刹那ーーー 捉えるのはどちらか!?

モブ「おいおい・・・・試合が始まってから一分以上・・・ お互い一本も仕掛けてねぇぞ・・・!」
   「何なんだこの試合ーー!!」
も「互いに”返し技”一点張り どっちかがしびれ切らすまで我慢比べだ・・・!」
BBP「ちょっ ちょっと待って!?」
  「今・・・スコアは先鋒引き分けの中堅二本勝ち  桜夏(うち)が二本勝ってるのよ!?」
  「もしこのまま打たなくても・・・引き分ければ桜夏(うち)の勝ち でも大木くんはあと4分弱で
   2本勝ちしないといけない・・・!!」
  「我慢比べなんか成立しないわ! 大木君は今すぐにでも打つべき状況なのよーー!?」
当然のことを、「今気づいたびっくりてへぺろ」って感じで力説するBBP
メガネ(そうだ・・・勝算があるとしたら シドウとアホが作ってくれたスコアの有利(アドバンテージ)」
    (必ず大木君(あいて)が先に仕掛けてくるーーー!!)
なんというか・・・主人公の思考にしては・・・・ちっちぇえなぁ・・・
ラーメン「・・・ ”スコア不利 だから先に打つだろう” ・・・と思っているなら生憎だが・・・」
     「先に打つことになるのは お前のほうだ・・・」
そう悪人顔で宣告するラーメン。
メガネ「何だ・・・!? この自信はーー」
刻々と過ぎる時間。いらいらするアホ 両者は時が止まったかのようにまったく動きを見せない。
アホ「だ~~~~っ!!たえれねーーーーっ!!」
クラウド「・・・おちつけバカ  俺たちの仕事は終わってるんだ あとは黙って大将を信じろ」
    「黒鉄(アイツ)は今度こそ「勝つ」と言った」
アホ「・・・」
チッ   チッ   と刻々と数字を刻むストップウォッチ
観客「全く動きのねぇ試合じゃのう」 「もっとガンガン打つのが高校剣道だろうに!!」
観客「オラーーーッ打たんかいっ! いつまでそうしてんじゃい!!」
審判つまみだせよこんな観客・・・
ラーメン「フフ・・・ どうやら俺たちの剣は邪道らしいな だが・・・邪道も道には違いないのだ」
この台詞、自分は知らないがきっとスレで元ネタを突っ込んでくれるはず!
ラーメン「言わせておけばいい 俺にはあれが歓声にすら聞こえる」
メガネ「・・・!」  ラーメン「・・・だが」
ラーメン「まさかお前まで 何も動きがないとカン違いしてはいないよな?」
ズッ・・・となにやら怪しい気迫を視線に込めるラーメン


112 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/07(土) 08:43:40.84 ID:RowcdM7Q0
メガネ「え?」
ラーメン「ここは既に 俺の間合いだ」
離れていたはず・・・そう思い込んでいたメガネの表情が驚愕という単色に染まる。
メガネの目の前には竹刀の切っ先。続くは竹刀、そして大木!
眼前にあるありえない状況に目を見開くメガネ。
メガネ(いつの間にこんな近くにっ いやっそれより・・・)
大木の切っ先が白い軌跡を作り動く!
メガネ(打ってくる!! 返っ・・・)
慌てて迎撃をするメガネ。  が!
も「!!?おいヒロト!!相手はまだーーー   何もしてねぇっ!!!」
目の前にいたはずの大木は元の、開いた間合いの先に居た。
それを目掛け襲い掛かるメガネの突き。
ラーメン「・・・ほら 自分から打ってきた」
ニヤリ 獲物が、仕掛けた罠にかかったような笑みを浮かべるラーメン。
抜き胴を入れるラーメン
も「!!!やられたっ・・・!?」
審判1(白ッ) 審判2(軽いっ・・・) 審判3(無効ッ!!)
上げられた旗は白一つ。メガネ、九死に一生を拾う。
ていうかここに来て打突の無効判定が出るか!?今まではなんだったんだ・・・
観客「おおおっ やっと動いたぞ!?」「何が起きたァっ!?」
再び間合いを話すメガネ。
も(あぶねぇ ギリギリで反応できたか・・・!!)
アホ「ったくヒロトの奴 何で相手が打ってきてねーのに返し技を・・・」
BBP「クロガネくん 野次なんか気にしないで! 無理に自分から打たなくていいのよ!」
メガネ(・・・違う・・・ 本当に・・・いつの間にか目の前にいて 打ってきてるように見えたんだ・・・!)
何を言っているのかわからねーと思うが・・・と続きそうな台詞。
も(ありゃー只者じゃねェな・・・ むしろよくよけたもんだぜヒロト・・・)
ラーメン(眼がいいな・・・いやそれより)
     (胴は面に比べて打たれた感覚が鈍い分 初心者は危機本能が働きにくいのだが・・・)
     (今のはまるで本物の凶器をかわすかのような反応だった)
も(そりゃあ七日七晩 真剣でぶった切ってますから)
夢修行のことなんだろうけど、痛みとかあるとしたら、毎日真剣でぶった切られてて精神もつのかよ。
メガネ(なんとか・・・よけれたけど・・・ まだ何をされたのか全く分かっていない・・・!!)
    (今の激しい動きでもう足が限界だ・・・!! 多分・・・次はない)
ブルルと震える足に限界を悟るメガネ。
メガネ(早く解かなきゃ 突然詰まった間合いと・・・打ってくるように見えた謎をーーーーーー!!)
既にやってることが能力バトルの領域ッ!! 連載当初の売り文句、みんな覚えてるかな!?
メガネ(ずっと”見てた”ハズなのに・・・大木君はいつの間にか間合いまで入ってきた)
    (何で気付かれずにそんな事がーーー・・・)
    (”見ていない”瞬間・・・? まさか瞬きの間に近づいてるとか!?)
ラーメン(・・・フ よほど「眼」に信頼をおいてるらしい だが・・・眼から得られる情報など
      事実の一部に過ぎない  見れば見るほどドツボにはまるぞ)


113 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/04/07(土) 08:43:57.04 ID:RowcdM7Q0
メガネ(!!)
メガネの「見た」ものはラーメンから立ち上るオーラ。気迫。そのようなものだった。
ラーメン(それが俺(こ)の ”虚(ウロ)の先剣”)
メガネ(何てプレッシャーだ・・・!! 今度こそ・・・)
ラーメンの切っ先が動く!
メガネ「今度こそ 打ってくる!」
それに反応して突きを始動させるメガネ・・・が、ラーメンは間合いの先に・・・
空振る竹刀、崩れる体勢。
メガネ(また・・・打ってない!?」
ラーメン「・・・今度は  かわせまいっ!」
強烈な面がメガネの頭に炸裂する。
そのまま叩きつぶされるメガネが竹刀を取り落としうつぶせに倒れる。
BBP「そんな・・・ 何が起きてるの・・・!?」
審判「面アリィーーーッ!!」
BBP「クロガネくん有利だったはずなのに・・・ もうあとがなくなった・・・!」
あれ?これ負けても引き分けなんじゃないの?
メガネ「・・・違う」
    (瞬きなんかじゃない・・・一体何をしたんだ・・・!?)
ラーメン「・・・立てるか?」
いつのまにかメガネの前に立つラーメン
      • と、メガネがラーメンの右足の何かに気付く
メガネ(・・・?大木くんの足・・・何か変だ・・・ 何であんなところにーーー)
BBP「クロガネくん取り返してーーっ!」 アホ「あとねーぞぉヒロト!」
メガネ「・・・  うん 大丈夫」
無駄に爽やかな笑顔を浮かべるメガネ。
その笑顔にぽかーんとする桜夏メンバー
メガネ「この一本は 勉強代・・・!」
    「僕は”捨て”の・・・負ける大将ではいたくない みんなと戦う力が欲しいんだ・・・・!!」
    「だから僕は 君を倒して上にいく!!」
なぜか頬を赤らめるBBP
ラーメン「・・・できるのか?」
メガネ「・・・できるよ  もう 謎は一つ解けたから」

アオリ:クロガネが見抜いた謎とはーーー!?






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最終更新:2013年04月11日 02:43
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