クロガネ全話ダイジェスト5







24本目 「弱点」


161 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/02/25(土) 10:08:52.79 ID:E1sCX/us0
淫居「優勝は・・・絶対にできねぇ」

24本目 弱点

+ ...
モ「・・・致命的な弱点・・・か」
淫居「先輩としてのプライドがあったアフロ、勝負を楽しもうとしていたまだか
   そして青春(バカ)・・・ クロガネの今までの相手は・・・たまたま弱点(それ)を突かなかっただけだ」
まだかが勝負を楽しもうとしていた・・・だと・・・
淫「だが何のしがらみもない一年同士・・・ 優勝(タイトル)のかかった大会となれば話は別・・・」
  「相手は勝つために必ず弱点を突いてくる」
モ(なるほどね・・・だから新人戦)
いや別に1年じゃなくても突いてくると思うけど・・・
淫「ま  相手は1年生 ある程度は勝ち進むだろう」
  「元々体のできていたアオハル・・・ それに」
  「クロガネの伸びは異常だ」
このスレでこれまで幾度となく散々突っ込まれていたことを『異常』の一言で済ませる隠居
淫「普通初心者がたった二週間基礎やったとこで、あんなには伸びねぇ」
 「おめぇ・・・何かしてるのか?」
モ「・・・・さぁな たださっき言ってたヒロトの今までの相手――・・・」
  「ひとり忘れてるぜ」
淫「?」
隠居武文剣道部監督35歳妻とは別居中。公式に「あなた役立たずです」と言われた瞬間であった・・・

~試合会場~
4人「二回戦も 突破ーッ!」
メガネ(勝てる・・・! 凄い・・・ウソみたいだ)
モ(・・・ヒロトはこの二週間、基礎の他に寝てる間も私との修行を欠かしてない)
 (これぐらいは当然だろ 問題はこっからだ・・・)
      • 夢修行やってたのかよ・・・全く描写がなかったので気づかなかったぜ!
アホ(やっぱ俺って天才・・・!?)
ウド(相手が弱いだけだ)
  (勝利の価値は平等じゃない ・・・うかれていいとこじゃないが・・・)とメガネを見やる。
ウド(あまり水はささんでおくか)


試合結果表を見ているモ部員たち。
「桜夏、また勝ったのか しかもストレート」
「弱小じゃなかったのかよ」 「まー新人戦は去年の成績関係ねーしな」
「白零に2-3までせまったって話ホントかな?」
「さーなー 葉桜がいるならありえるんじゃねー?」
「白零も今年はまだかのワンマンチームって話だし」

きしめん、キューブ、モミー、犬がザコ認定された瞬間であった


162 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/02/25(土) 10:09:28.20 ID:E1sCX/us0
「落陽にも相手にされなかったって―――・・・」
と、やってきた大狼に気づく
「!!  おいバカ!」「わっ」 あわてて口を塞ぐモ部員
メガネ「あ」
犬「よーーっ クロガネハザクラ!勝ってんなーーっ!」
メガネ「大狼くん!」 アホ「?」
犬「強くなってんなークロガネ」 メガネ「そ、そうかな?」
犬「言ったろーいつ始めたって遅くないって へへへ・・・」
  「次勝ったら当るな俺達! な!!」 ウド「・・・・ああ」
おまえそれフラグだぞと言いたそうなクラウド
犬「俺今日先鋒なんだ! 誰だ先鋒!? クロガネか!?葉桜か!?」
アホ「・・・俺だ」 どーん
犬「なんだー」 しょぼん アホ「うおぉい!」
犬「でもお前も強かったな! 楽しみだ!」 ニカ
アホ「・・・おお!? 何だおめーも見る目あんな!」
ウド「・・・バカにお世辞は可哀相なだけだぞ」 アホ「うるせーーーよ!」
犬「次で負けたりしねーよな!?」
BBP「次はうちと同じ無名校だから まだ大丈夫だと思うけど」
と、さらっと毒のある言葉を言うBBP。同じ無名校なのに自分らのほうが強いですか・・・
アホ「へっへーっ 楽勝だろ!」
メガネ「大狼君たちは次どこと?」 犬「ん? えー・・・っと」
と、和気藹々の3人に「・・・僕たちとですよ」と声が。

そこにいたのは・・・タラコ唇の愛染様であった。
タラコ愛染「・・・どうも 城礼高校の番田です」
犬「おー!次の相手か!?よろしくな!」
番田「いやぁこちらこそ」 と握手する二人
番田「大きな大会じゃないので優勝杯を頂けると思って来たのですが
       まさか白零さんがいらっしゃるとは・・・」
いや同大学出身同士でやってるんだからそれくらいは・・・
犬「そんなこと言うなよー チャンスは一緒だぜ!」
番田「いえいえ、次は胸をお借りしますね では!
犬「あ   けんきょなやつだなー」
メガネ「城礼?」
BBP「去年は弱小だったはずだけどーー・・・」
いやBBP、自分らもそれほど強いところじゃないのに、なんでそう他校をバカにする言い方するんだよ
犬「どんなやつかなんて関係ねーさ! 白零は毎年この大会で優勝してんだ」
 「誰が来たって負けらんねーよ    ・・・お前らにもな」
メガネ「!」
犬「じゃあ準決勝でな! 負けるなよ!」
と、負けフラグをこれでもかと立てまくって、犬は去っていった
メガネ「・・・うん」 アホ「てめーもな」


163 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/02/25(土) 10:10:10.20 ID:E1sCX/us0
~試合場~
『準々決勝を始めますーーー』
パァン ドオン アホ「楽勝ーーーーっ!!」詳しくは画バレで!
とあっさり勝利するアホハルとクラウド
メガネ(また二人で勝っちゃった 強いなー二人とも)
と、隣で歓声が。
メガネ「隣で白零がやってるんだ!」
ドオン!とありえない音を出して小手を入れる犬
審判「小手アリ!勝負アリ!」
バンダイ「・・・!」
     「ハハハ ホントに強いな・・ こりゃ敵わないや・・・」
メガネ(大狼君も勝った よし・・・僕も――)
    (やることはひとつ・・・ 相手の動きに合わせて竹刀を置いておくだけ)
審判「始めっ!」
メガネ(相手が打ってきたところを――・・・)
相手は動かない
メガネ(・・・!? 打ってこない・・・!?)
相手(・・・コイツの1,2回戦を見ていたが 典型的な返し技タイプ)
   (初心者だと油断はできない・・・現に二回勝っている)
   (うかつには攻められないぞ・・・・!!)
メガネ(・・・?」
アホ「おーいヒロト そんな奴にモタモタすんな パパッと片付けちまえーーーっ!」
メガネ(そうだ・・・勝たなきゃ 相手が来ないなら自分から――)
    (・・・あれ? 自分から・・・どうするんだ?)
モ(・・・ 気づいたか)
 (ヒロトは「返し技」の剣士だ 人間離れした動体視力で 相手の技をかわしながら反撃する・・・)
 (飛び込んでくる相手の力を利用することで 足りない力を補う)
 (それは私の桜一刀流の真髄でもあるがー―)
 (まだ始めて一ヶ月たらずのヒロトには ”返し技”(それ)しかできない)
メガネ(ど・・・どうすればいいんだ!? どうすれば――・・・!!)
モ(ヒロトのへなちょこ体力で 飛び込むのは自殺行為・・・ そもそもそれができねーから
  ヒロトは”返し技”の剣士なんだ)
体力があるのかないのか・・・もうわけわかんないよ・・・
相手の動きにいちいちビクンビクンと反応するメガネ
モ(じらされ タイミングを狂わされれば 返し技の剣士は簡単に崩されてしまう)
  (”自分から打てない” それが力のないお前の最大の弱点――・・・)
メガネ「ハァハァ」
モ(これを乗り越えなければ 先はないぞ ヒロト・・・・!」



164 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/02/25(土) 10:10:46.79 ID:E1sCX/us0
「オラー 待ってんじゃねーーっ!」
と、そこに観客のオッサンから野次が
「学生がいっちょまえにどっしりやんなや!!」「そーだ ガンガン攻めェ!!」
「~~~」「~~~~」
メガネ(・・・! 大会になるとあーゆー人も来るんだな・・・)
相手(・・・そうだ待ってても仕方ない どーせこっちは負けてるんだ)
メガネ(!!打ってくる!)
相手「やあっ!」
メガネ(飛び込み技に・・・”返す”――)
なんか変な胴で返すメガネ
審判「胴アリ」 ビーッと鳴る時間切れの合図
メガネ(ちょうど時間切れ・・・一本勝ちだ)
    (相手が先にしびれを切らしてくれて助かった・・・ でももし次こうなったら――)
「オラーーッ!だから待ってんじゃねーーっ!!」
メガネ(!? え!?)
ふとメガネが視線を向けると、さっきのオヤジらが引き続き野次を飛ばす。
クロガネ、いつのまにか隣の試合のすぐ後ろまで来ていた。
そこでは、城礼・大木と白零・塚本が対峙していた。
「いつまで打たねーつもりだ!試合終わっちまうぞー!」
メガネ(となりの試合への野次だったんだ 向こうもちょうど大将戦・・・   !!」
試合の結果表に目をやったメガネ。そこには・・・
犬はストレート勝ちしているものの、中堅はストレート負け、大将も既に1本取られている
メガネ「白零が・・・負けてる・・・!?」
焦る犬ら。ニヤリと笑うタラコ
白零監督(くそっ・・・先鋒が大したことないと思ったら、あとの二人がこんなにできるとは・・・)
      (1,2回戦も見ておくべきだった・・・)
      (あの先鋒 わざと大狼に当りに来たのか・・・!)
負けそうな犬「時間ねーぞ塚本!! 攻めなきゃダメだ!」
塚本(わかってるよ大狼・・・! でも・・・でも感じるんだよ・・・!)
   (同じ一年とは思えねえ・・・ あの気迫・・・ 構え・・・)
   (飛び込んだら 絶対に”返される”・・・!!)
メガネ(返し技の剣士・・・ 僕と同じーーー・・・)
「残り10秒! 塚本!!」
塚本「っそ大尾オーーーーーーーーーーーーっ!!」
ずどん!と胴を取り白零敗北。
負け犬「・・・!」
BBP「そんな・・・一群じゃないとはいっても・・・ あの白零がーー」
観客「うおおおーっ!!? 白零が負けたァァァァ!?」
観客「すげー」 「とんだ番狂わせだな・・・」
タラコ「・・・番狂わせ? ・・・計算通りですよ」
メガネ(あれが 次の相手ーーー  城礼高校ーーー・・・!!)

アオリ:弱点を抱えたままで勝てるのかクロガネ!?
巻末コメ:仕事で同窓会に行けませんでした。剣道部の皆がどうしてるのか気になります<春人>






25本目 「大木」


156 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/03(土) 12:39:44.93 ID:gRhFCP+h0
「白零が・・・ 負けた・・・?」

25本目:大木
競合白零まさかの敗退ーー

+ ...
ドン!と現れる刀削麺、タラコ、ヘッドホンの3人
犬「・・・・!!」と悔しそうな表情
”準決勝で会おうぜ!”という犬のフラグを思い出し
「大狼くん・・・」と呟くメガネ。

「すまん大狼! 俺達二人が敗けたせいで・・・」
犬「謝るなって! 誰かが勝って誰かが敗けたんじゃねー
  俺達全員の敗けだ。それが団体戦」
と帰り支度を済ませた白零の三人。
犬「『強くなって戻ってくればいい』 まだかさんならそう言うぜ」
「大狼・・・」
メガネ「大狼くん!」
犬に追い討ちをかけるようにメガネが登場。
犬「クロガネ・・・」
犬「おおが・・・」
犬「・・・悪い」
犬の悔しそうな一言になにやらショックを受けるメガネ。
タラコ「・・・いやはや白零というのも 勝ってしまうとあっけないものですね」
と、唯一負けたタラコの声。
タラコ「オーダーが違えばいい勝負だったでしょうに・・・バカ正直に大狼君を
    先鋒にするからですよ」
メガネ(城礼・・・!)
    「・・・挨拶に来たのは 大狼くんのオーダーを聞き出すためだったのか」
いやメガネよ、オーダーは犬が自分から大声で言ってたんじゃないか。
タラコ「・・・さぁ? なんにせよ次はよろしくお願いします桜夏高校さん♪」
    「ああでも・・・オーダーは変えたほうがいいですよ。おたくの先鋒と大将さん・・・」
アホ「!?」
タラコ「うちの二人には 絶対勝てませんから」
まるでチームで一番強そうな感じで立ち去るタラコ。
放送「準決勝は13時から行います 繰り返します 準決勝は13時から・・・」
アホ「ふざけやがってちくしょう!!」
アホ「ヒロトはともかく俺が絶対勝てねェだと!?コレ超うまいっすツバメさん!!」
BBP「試合前だから食べ過ぎないようにね!」
どうでもいいがおにぎりしかないよね、これ?
そして一人自前?の弁当をかきこんでいるクラウド。
メガネ「・・・」
モ「おーいヒロト オメーはちょっとは食えよ?」
がさ・・・と何か紙を取り出すBBP
アホ「ツバメさんそれ何すか?」
BBP「あ!うん・・・ 次の相手の城礼だけど・・・ さっき中学の友達とかから
   情報集めてきたの!」
中学の友達が「・・・挨拶に来たのは、城礼の情報を聞き出すためだったのか」と
言われたかどうかは知らないが、こっそり暗躍しているBBP。
BBP「去年まで弱小校だったんだけど・・・ 一年生エース二人の加入で
   今年は期待値の高いチームみたい・・・」
   「今日は1,2,3回戦とすべてオーダーを変えてるわ」
   「どうも番田くん(タラコ)が一番強い相手に負けて、他二人で勝つスタイルを
    徹底しているみたい」
あれでもそれって基本5人の団体戦じゃ勝てないチームなんじゃ・・・


157 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/03(土) 12:40:29.05 ID:gRhFCP+h0
BBP「エース戦は捨てにくる・・・ うん・・・・そうねうちだったらーー」
アホ「俺か・・・」
BBP「うん・・・えっと とか・・・」
メガネ「シドウだね(キリッ」 BBP「うん」
アホ「ヒロトオメー若干オレなめてねぇ?」
BBP「だとしたら・・・クロガネくんかエバナくんどちらかが勝たなきゃいけないの」
   「白零にストレート勝ちした2人にーーー」
モ「番田の言う通り オーダーずらすのも一つの手だ」
 「シドウがエースを倒して あとは・・・」
アホ「ハァ!? んなことしなくてもエースなんて楽勝だぜなぁヒロト!」
   「トンガリにできて俺にできねーなんてありえねーって!」
   「ヒロト・・・?」
なにやら落ち込んでいるメガネ。
メガネ(楽勝なんかじゃない・・・僕には「自分から打てない」って弱点があった・・・)
いやそれは単に練習不足なだけだと思うよ。
メガネ(しかもさっきの試合を見る限り相手の大将はーーー」
    (絶対に自分から打ってこない・・・僕と同じ返し技タイプ・・・!)
    (今の僕じゃ勝負にならない・・・!)
    (だからって逃げるのか!? 相手の言う通りーーー)
つまりチームの勝敗より個人の意地が大切なんですねさすがメガネさんだ!
モ「ヒロトー?」
と声をかけてきたモッピーの襟首をつかんで
「ちょっと外で素振りしてくるよ!」とその場を離れるメガネ。
つーか廊下で飯食ってたのかこいつら
BBP「クロガネくん・・・?」
アホ「なんでいヒロトの奴、ビビっちまって・・・ねぇツバメさん!」
  「まぁ大将ならオレがいつでも代わってやるけどな!」
クラウド「・・・捨ての大将か そりゃあいい提案だ」
アホ「あぁ!?」
相変わらず喧嘩する二人を放置してBBPがなにやら考え込んでいる
BBP「・・・私もちょっと城礼の情報集めてくるね」
と、とうとう城礼のことを責められなくするBBP。
アホ「えっ 行っちゃうんですか!?」
  (てことは・・・)
無愛想なクラウドを見やるアホ。
アホ「寝てんのか・・・?」
と、プルプルと笑いをこらえながらマジックでクラウドの顔に落書きしようとするアホ。
ビシ!と竹刀で反撃するクラウド
アホ「ギャーーーー!」

~一方 体育館外~
モ「弱点ん?」
メガネ「教えてくれてなかったじゃないか! 相手が打ってこない時どうするかなんてーーー」
    「なぁどうすればいい!? 桜一刀流だったらどうするんだ?」
いままで、自分からモッピーに教えを請うことをしなかったメガネが・・・
ついにのび太の領域まで進化したぞ!!
モ「・・・秘密v」 メガネ「は!?」
モ「桜一刀流にそーゆーとkの対策がないわけじゃねーし・・・」
 「実際あたしゃ自分からも斬り込める」
メガネ「・・・?」
モ「ただな・・・剣士にとって大事なのは ”知識”よりも”知恵”だと思うのよ」
メガネ「え?」
モ「問いの答えを知ってるだけの奴より・・・・」
 「問いから答えを導き出せる奴のが強いってこった」
 「自分で解いてみろ 今回は私が形だけ教えても意味がねえ」
      • という言葉を残して去るモッピー
このスレを読んだのかどうか知らないが、突然方針を変えるモッピー
しかし住人達は言うだろう、「普通に剣道教えてればそのうち解決するんじゃないのか」・・・と


158 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/03(土) 12:40:57.16 ID:gRhFCP+h0
~ふたたび場内
アホ(チッ・・・ あんなヤローと二人っきりで耐えられるかっつーの)
   (まーおかげでツバメさんのおにぎり独り占めだぜ)
   (しかしジョーライ?正面から堂々と来ねーとはカッコ悪いな)
   (まっ・・・俺がちょちょいのちょいっと・・・・)
と、アホの視界に階段の影に隠れるようにして音楽を聴いている音無が。
ヘッドホンからシャカシャカと音を漏らして集中している音無
アホ「よォ」
なぜか聞こえるアホの声。
アホ「次俺たちと試合だってのに余裕じゃねーか」
   「こんなとこでリズムになんか乗っちゃってまァ」
お前は調子に乗ってるけどな
音「・・・」
アホ「せこい勝ち方して調子にのってんじゃねーぞ 次は俺らがコテンパンにーーー」
と、自分のところがやったことをおいておいて他人を非難するアホ。
すると立ち上がりざまに裏拳でアホの手のおにぎりをすっとばす音無
(画バレ参照。二人やおにぎりの配置が異次元です・・・)
アホ「!! あってめっ ツバメさんのおにぎり!」
音「・・・やかましい奴はキライなんだ せっかく静かなトコ見つけたってのに ・・・台無しだぜ」
アホ「てめぇ・・・! 待てコラ!」
と肩を掴もうと手を伸ばすアホ・・・ところが
アホ(!? こっちを見ねーで・・・)
振り向きもせずに肩を動かすだけで、すっとアホの手をかわす音無
音「汚ぇ音 出しやがる」
アホ「・・・!? あのヤロォ・・・!」
どうみてもアホが悪いです本当に(ry

~ふたたび会場外
木の下で考えを巡らせるメガネ
メガネ(自分で解け・・・か さゆりは教えてくれないし・・・試合まで1時間もないのにどうすれば・・・)
    (・・・そういえば相手の大将 大きかったな・・・)
と、ふとメガネの視界にはっぱが入る
「わっ」と大げさに驚くメガネ
メガネ(はっぱか・・・)
    (待ってても 攻撃(はっぱ)は落ちてこない ならーーー)
となんか変なポーズで木にタックルするメガネ。これ顔から行ってるよね?
ひら・・・と一枚落ちてくるはっぱ。
自分の体格の3倍くらいある大木にぶつかってはっぱを落とせるとはメガネなかなかやる・・・
メガネ「!!」
    (そうだ自分から攻撃を誘えばーーー)
    (って・・・体当たりの反動が・・・!)
やたら遅れて返ってきた反動にふらつき、倒れるメガネ。
メガネ「あ・・・」
    (・・・僕の体力じゃ返し技の分まで力が残らないかも・・・)
    (やっぱそう簡単じゃないか・・・)
そんなメガネの醜態に声が。



159 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/03(土) 12:41:20.36 ID:gRhFCP+h0
「フ・・・ それは何の練習だ?」 メガネ「!!」
そこには缶コーヒーをすする刀削麺の姿が。
メガネ「城礼の・・・・ 大将・・・!」
刀削麺「桜夏の・・・捨ての大将   か・・・」
メガネ「!!  何で僕のことーー・・・」
刀削「・・・見ていた。 まだかとの試合をな」
メガネ「!!」
刀「日本一の剣士と 構えも知らない初心者の試合・・・」
 「一方的な試合・・・秒殺ーーーー 会場の誰もがそう思い・・・
 お前のことなど気にも留めなかっただろう」
 「だが・・・俺は覚えている  お前は・・・”剣聖”に傷をつけた男だからな」
メガネ「え・・・?」
ざぁぁぁぁと吹く風に木の葉が舞い散る。
刀「----・・・まぁいい」
ドッ と座ったままでメガネの首筋を通して突きを放つ刀削麺。
      • 前々ページにあるメガネとの位置関係からして
”座ったまま突いて移動して間合いを詰めた”ように見えるけどまあよし。
メガネ「・・・!?」
真っ二つになるはっぱ。
メガネ「あ・・・」
刀「・・・お前も返し技の剣士なら じたばたするな」
 「俺たちは待つしかない 例え天地が返っても その一瞬を」
メガネ「・・・!!」
刀「・・・やるよ ・・・俺には缶コーヒーは甘すぎる」
コーヒーを手渡し、その場を去る刀削麺。
その背中は、見た目以上にメガネには大きく見えた・・・と思う
メガネ(同じ返し技の剣士・・・ この人なら 何かつかめるかもしれないーーー)
さすがメガネだ!モッピーの手助けが無くても勝手に別の手助けがちゃんと入るぜ!
刀「じゃあ 試合でな ・・・ま 当るかわからんが」
メガネ「・・・・ 当たるよ」
   「僕が大将だ」
その言葉に、満足げにかすかに微笑む刀削麺・・・

~そして試合・・・
アホvs音無 クラウドvsタラコ メガネvs刀削麺のオーダー
タラコ「小細工なしと言うことですか・・・ バカですねぇ後悔しますよ
    大狼くんみたいにね・・・」
アナウンス「準決勝ーーー・・・桜夏高校対城礼高校の試合を始めます」

アオリ:真っ向勝負! 次号、Cカラーで開戦!!
巻末コメ:近所の回転寿司屋が超混んでてあまり行けません。家までレール引いてほしい<春人>

161 :名無しさんの次レスにご期待下さい:2012/03/03(土) 12:45:50.74 ID:gRhFCP+h0
以上です
城礼がさもクズに書かれてる様だけど
音無はアホが喧嘩を売ってきたのを軽くあしらっただけ
タラコは自分達の戦力を把握して作戦を立てているだけ
刀削麺は返し技に対してプライドを持っている比較的まっとうな奴

と、桜夏メンバーにくらべてよっぽどまともな奴らという印象が・・・


あ、ちなみに大木=刀削麺は特にいいのが・・・というよりこれが最初に思いついたので。
わからない人はぐぐってみてください。きしめんにそっくりですw
ただ、入力面倒なので他にいい愛称があったら作ってあげてくださいw







26本目 「リズム」


92 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/10(土) 14:46:07.41 ID:COt8shj00
ただ真っ直ぐに見据えるのは 剣の道!!

+ ...
26本目 リズム
〜白零を退けた城礼ーー 最初に挑むはアオハル!

アナウンス「これより準決勝ーー」
  「桜夏高校と城礼高校の試合を始めます」
リズム「・・・ 何だ お前か・・・」
アホ「てめーが踏んだおにぎりの分 ぜってー泣かす」
はぁ・・・というため息を付きそうな態度のリズム
アホ「ぬ゙っ」
アホ(無視かよ いけすかねー奴」
既に彼の記憶から、”コトの起こりの原因は自分”ということはないようだ
アホ(しかしアイツ俺の腕を見ねーでかわしやがった)
   (何か変な技 持ってやがんのは確かだ・・・)
と、まるで能力バトル漫画のキャラのような台詞を吐くアホ。
BBP「江花くん がんばって〜〜〜っ」
あれお前知り合いに城礼の情報聞いてくるとかいってたけど何か聞けたの?
メガネ「・・・僕かアホハル どっちかが勝たなくちゃいけない でも僕はまだ 何の対策も浮かんでない」
    「勝ってくれアホハル・・・」
既に人任せバリバリなメガネ。先週ラストの大将だ発言はどうなった!


さて、リズムvsアホは蹲踞で対峙する。
リズムは目をつぶり、何か頭を揺らしている模様。
アホ「・・・何だアイツ 頭ゆらして・・・ 鼻歌でも歌ってんのか?」
リズム「トン トントン」
審判「始めっ!!」
アホ「おおりゃあっ!!」
正面から無策で面に行くアホ
リズム「トントントン トーーーン」
それを上半身をひねるようにしてかわすリズム。
アホ「いっ!?」
リズムにかわされ、あわてて竹刀を引くアホ。再び間合いを離す。
リズム「トン トン トン トーン」
リズム「・・・単調なリズム ・・・相変わらず汚え音だ」
相変わらず目をつぶったままのリズム。
アホ「!? 何をブツブツ・・・ ナメてんのか!?  まだまだァッ!!」
リズム「トン トン トン トン」
    「トーン」 と再び半身でアホの面をかわすリズム。
どうでもいいけどそんなかわしかたしたら追撃できないし追撃されやすいんじゃないですかリズム。
アホ「・・・!! 見ねーでよけやがった!! またかよ!
   一体どーなってやがる・・・!!」
驚愕のアホに首をコキコキさせるリズム。
リズム「・・・退屈な音だ  寝ててもかわせるぜ・・・」
アホ「ちっ!! なっめんな・・・!!」
再びかわすリズム。
アホ「ぐ・・・」
リズム「もういい」  アホ!!」
キューブばりにアホの背後を取るリズム。そんな暇あるなら一本入れろよ
リズム「お前の音はもうつかんだ・・・ つまらない曲だ」
アホ「はァ!? 何わけわかんねーこと・・・」
リズム「転調」
ずんっ!!といきなり飛び込み間合いを詰め、鍔迫り合いに持ち込むリズム。
アホ「なっ!?」
あわてて竹刀で受けるアホ。
リズムを竹刀で押すと同時に、後ろに飛んで鍔迫り合いから抜け出るアホ。
(未経験者の方には伝わり辛いかも…)
リズム「!!」

93 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/10(土) 14:46:44.56 ID:COt8shj00
リズム「!!」
アホ(コイツ・・・そんなに速くねぇぞ!? 次で返り討ちにしてやる・・・!!!」
リズム「ズン ズン ズン」とアホの動きに合わせ「ダンッ」で面を打ちかかるリズム
アホ(・・・あ? ・・・速くねえハズなのに 何だこれ)
   (体が 全く動かねえーーー)
呆然とするアホに、リズムの無言の面が入る。
トントンズンズン言うくらいなら、面ェェン!と発生しても剣道の神様は怒らないと思うよ・・・
審判「面アリィーーーッ!!」
桜夏勢「・・・!!」
タラコ「フ・・・」
アホ(反応できねー速さじゃなかった・・・ なのに足が・・・動かなかった・・・!!)
リズム「・・・停止(ストップ)□」
タラコ(フフ・・・ タネがわかっても あなたには防げませんよ)
タラコ(音無(カレ)はーーー ”リズム”を読む)
   (どんな動きにも”リズム”がある ・・・もちろん剣道にも)
   (そして剣道はその一連のリズムの中に・・・絶対に反応できない瞬間がある)
   (それは重心を移す一瞬。剣道はどちらかの足をけって進むため・・・)
   (ちょうど中心に重心がある瞬間は動けない!!)
ん? ”どちらかの足”? 基本左足で蹴って飛び掛ったりするんじゃなかったっけ・・・?
まあよく覚えてないから流そうw
モ(剣術において”居付く”と呼ばれる一瞬だ)
 (大抵の剣士はその瞬間を狙われたことにすら気づかない)

(注:ぐぐったら見つかったので参考までに。別に違うぞとかそういう突っ込みではないですw
 ・居付く(いつく)
  稽古中に足が床板について、軽快自由に動けない状態。あるいは試合中に精神的機能が
  一時止って瞬間的動作の出来ない状態。したがってこれは大きな隙であり、相手にとっては
  逃してはならぬ打突の好機である。)

モ(攻めをかわされるのも 打突のリズムを読まれてるからだろう
  特にアホハルの動作は大降りで単調・・・・ 格好の餌食ってわけだ)
  (さあ・・・ どーするアホハル・・・!!)
アホ「目ェ使ってねーってことは 鼻ってこたァねーだろ ・・・耳か」
   「要はおめぇ・・・ ”音”で俺の動きを読んでんだろ?」
リズム(・・・さすがにそれぐらいは気付くか)
まぁあれだけリズムリズム言ってて匂いで動きを察知してるってこたァねーわな
リズム(・・・そうだ 既に俺には聞こえている お前をとりまく全ての音
     打突の時に鳴らす音符 そのリズムから読みとれる”居付き”の休符ーーー・・・)
アホ「・・・・へっ だったら見せてやるぜ とっておきの秘策ーーーー!!」
ニッと笑うアホ。その秘策とは・・・!
アホ「♪ぼーくらはみーんなーっ いーきている!!いきーているからうたうんだーーーーっ!!」※JASRAC申請中
   「♪てーのひらをたいようにーーー すかしてみーれーばー」
リズム「・・・」と、ポカーンとするリズム。
アホ(どうだ!! 違う歌で耳を混乱させればーーー)
審判「やめーーーっ!! マジメにやりなさいキミッ!!」 アホ「何ッ!?」
これまでいろいろな反則紛いの行為が横行していた中、まるで動かなかった審判がついに動く!!
アホ「バカヤロー マジメだ!!」
審判「ダメに決まってるだろっ!! 次やったら反則とるからねっ!!」
観客「なんだアイツ」「桜夏おもしれー」 わはははと観客らの笑い声。
クラウド(あのバカ・・・)
アホ「ぐっ・・・ 何でアイツのブツブツはよくて俺が・・・・」
クラウド「おいバカ」 アホ「あ!?」
      • 自分でバカと認めてどうするんだアホハル・・・

94 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/10(土) 14:47:08.83 ID:COt8shj00
クラウド「攻めが同じだから読まれるんだ あまり恥をさらすなバカが」
リズム「・・・!」
アホ「なっ・・・ この天才にアドバイスなんぞ100年早いわ!! 言われねーでもわかってるっつーの!!」
ふぅ と溜息をつくクラウド。
アホ「・・・」(そうか・・・攻めが同じだから・・・  なるほどね)
ニッと笑うアホハル。
審判「二本目ッ!!」
アホ「何度目かの正直ってやつだ」
リズム「・・・同じ事だ」
リズム「トン トン トン」  「トーーーン」
いつものリズムの通り面を打ちかかるアホ。
それに合わせて避ける体制に入るリズム
アホ「と・・・見せかけてっ!!  一拍!!」
振り下ろす竹刀を中段で止め、どんっ!と振り上げた右足を無理矢理踏みしめるアホハル。
リズム「!!」
BBP「フェイント!」 メガネ「タイミングを外したっ!!」
アホ(攻撃がかわされるのはリズムが同じだったからだ! それさえズラせばーーー)
アホ「おおおおおおおお!!」
再び打ち掛かるアホハルの切っ先を余裕で避けるリズム
アホ「・・・!? 何で・・・」
リズム「言っただろう 同じだと」
    「・・・どんなに見た目のフェイントを加えても 俺にとってそれは別の符号(おと)」
    「体にしみついた元のリズムはぬぐえない」
アホ「・・・!!」  クラウド「・・・!!」
リズム「そんな雑音で・・・ 俺の耳をだませると思うなよ」
モ「こりゃマズイな・・・」
タラコ「・・・どうです?これがうちの先鋒・・・ 音無奏です」
アホ(コイツ・・・!!)

アオリ:リズム剣道に死角なし!? アオハル絶体絶命!!
巻末コメ:久しぶりに風邪をひきました。暖かくなってきたと思っても油断大敵です。<春人>

95 : 名無しさんの次レスにご期待下さい: 2012/03/10(土) 14:49:25.58 ID:COt8shj00
以上です。今週は投下が遅れてスマンカッタ
鍔迫り合いからの攻防はちょっと表現しきれなかったかも… 解らない方は本誌を見てくださいw

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最終更新:2013年04月11日 02:42
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